フランス鉄道 SNCFの高速鉄道TGVなど列車のチケット予約について最新の手順をわかりやすく説明します。
スマホのsncf connectアプリの使い方もご紹介しますので、AndroidやiPhoneからも予約できます。
フランスで人気の都市パリ、ニース、リヨン、マルセイユ、ボルドー、人気の観光地 モン・サンミッシェル、ベルサイユ宮殿などへ行くには電車を乗りこなせると便利です。
フランスの鉄道は、高速鉄道TGV(TGV inOui)と普通列車TERがあります。座席予約などの違いがあるので、このあたりも含めて解説します。
また、TGVの座席指定の方法や、頻繁にストライキが発生しますので運行スケジュールの確認方法なども解説します。
ページコンテンツ
- 1 新型コロナのフランス鉄道SNCFへの影響(2022年8月更新)
- 2 フランスの鉄道チケットの基本的な知識
- 3 フランス鉄道SNCF のオンライン購入方法
- 4 SNCFチケットの使い方
- 5 SNCFチケットのキャンセル(払い戻し)方法
- 6 日本語でのチケット予約
- 7 フランス国鉄 SNCF TGVの運行状況・キャンセルなど
- 8 フランス国鉄 SNCF スマホアプリの活用方法
- 9 TGVの格安版OUIGO(ウィゴー)のチケット予約
- 10 フランス国鉄SNCFの列車の乗り方
- 11 ユーレイル フランス パスと個別のチケット購入はどちらがお得か
- 12 フランスからの国際列車の予約
- 13 フランス主要都市の鉄道・地下鉄
- 14 参考:sncf connect公式サイト
- 15 最後におさらい
新型コロナのフランス鉄道SNCFへの影響(2022年8月更新)
8月現在、フランス鉄道SNCF公式サイトによると車両内でマスクの着用は義務ではなくなっています。ただし、マスク着用が推奨されています。
状況は常に変化しますので最新情報を確認してください。
フランスの鉄道チケットの基本的な知識
最初にフランス鉄道SNCFのチケットを予約する前に知っておきたいポイントをまとめます。
①TGV(高速鉄道)とTER(普通列車)がある
列車を検索すると列車の種類にTGV(TGV inOui)、TERなどが表示されます。
TGVは高速列車で比較的長距離を走ります。TERは普通列車や快速列車にあたります。
TGVは座席指定が必要で、TERは座席指定がありません。
下記で説明しますがTGVは便により値段が違なり、早割料金があります。TERの運賃は固定で割引はありません。
このような違いがあるので、私はTGVはオンライン予約で早割チケットを安く購入し、TERは現地で切符を購入しました。
②TGVは早割を活用しチケットを格安購入する
TGVには早割運賃があります。あらかじめ移動日程、時間が決まっている場合は、早めに乗車券を予約しましょう。
例えば、パリ(Paris)-ニース(Nice)間のTGV運賃は高いと160€ですが、早割だと50€をきることがあります。つまり、3分の1の値段で切符を購入できます。ただし、早割切符は、予約してしまうと変更ができないので注意しましょう。
また、TGVの運賃は曜日や時間帯で異なります。乗車日を選べる場合は、前後の日付と比べてみてください。
③TGVの人気便は満席になることがある
TGVは座席指定制なので、予約が満席になると乗車できません。
時期や時間帯にもよりますが、私が予約しようとしたTGVは満席が多かったです。
日程が決まっている場合は、座席確保のためにも早めにチケットを予約したほうがよいです。早割でないチケットは便の変更も可能です。
④遅延を想定して乗り換えスケジュールを組む
正確なことは言えませんが、フランスの鉄道は遅延が起きると思ったほうが安全です。
チケットを予約する際、乗り継ぎ時間が短すぎると遅延で乗り継げない可能性があります。直行便を予約をするか、乗り継ぐ場合は、時間に余裕を持った便を予約することをお勧めします。
実体験をご紹介します。パリ・ディズニーランドはシャルル・ド・ゴール空港まで最寄り駅からTGVで10分です。そこで、帰国便出発の2時間半前に到着する便を予約しました。しかし、30分ちょっと遅延したため、慌ただしく搭乗手続きをすることになりました。
⑤ストライキによる運休が発生する
2019年12月の長期間のストなど、フランスでは頻繁にストライキが発生し、鉄道の運行が停止します。
日本人はストライキというと暴動のようなものを想像しがちですが、フランス人にとってストは日常茶飯事なので、淡々と計画的に実行されます。
前日までには、運行状況が公開されることが多いので、現地へ言って慌てないように公式サイトで確認してください。2020年1月現在実施されているストでは、前日の17時までに翌日の運行状況が公開されるようです。
⑥予約はSNCFウェブサイトより公式アプリがお勧め
SNCF公式ウェブサイトは検索しても結果が表示されるまで異常に時間がかかることがあります。
一方、スマホアプリは比較的動作も速いので、ストレスなく予約することができます。また、スマホアプリを活用すると現地でも便利ですので、記事後半のアプリの使い方を参考にして、使いこなしてください。
フランス鉄道SNCF のオンライン購入方法
TGVなど、フランス鉄道SNCFの乗車券の予約方法を説明します。
予約手続きは英語で進める必要がありますが、下記で詳しく手順を解説しています。
SNCFチケットの日本語予約
日本語でフランス鉄道のチケットを予約できるベストなサイトを調査しました。手数料なしで公式と同じ料金で予約できるサイトもありました(一部制限あり)。次の項目で詳しく説明します。
sncf connectのユーザー登録
フランス鉄道SNCFの公式サイト(sncf connect)では、ユーザ登録しなくてもチケットを予約できます。
ただし、チケットが送られてこない、予約が最後まで完了したかわからない、などのトラブルがよく起きます。
ユーザ登録しておけば、このようなトラブルを回避できますので、ユーザー登録しておくことをおすすめします。
まず、下記URLをアクセスしフランス国鉄SNCFのサイトにアクセスします。ユーザ登録は、スマホアプリからでもできます。どちらで登録しても構いません。
画面が表示されたら、画面右下のAccountボタンをタップします。
Create my account(アカウント作成)をクリックします。
パスワードを入力して、Continueをタップします。8文字以上で、かつ大文字、小文字、1文字、特殊記号のうち3つ以上を使用する必要があります。
以下のプロフィール情報を入力します。
Mrs. – 女性 / Sir. – 男性
First name :名前(ローマ字で)
Last name : 名字(ローマ字で)
Date of birth :誕生日 日、月、年の順に入力
例) 1999年1月30日⇒30 01 1999
Phone number:国に日本を選んで、最初の0を除いた電話番号を入力します
「登録したアドレス宛に電子メールを送ったので、確認して登録を完了してください」と表示されます。
下記のメールが届きます。届いていない場合は、迷惑メールに振り分けられていないか確認してください。メール中にあるActivate my accountをタップします。
クリックすると、ログイン画面になります。フランス語が表示されますが、電子メール、パスワードを入力して、赤いボタンをタップします。
登録した電子メール宛に6桁数字が書かれたメールが届きます。その数字を入力して赤いボタンを押します。
これでユーザー登録およびログインが完了しました。
ブラウザ・アプリでのチケット予約方法
それではチケットの予約方法を説明します。sncf connect公式アプリでもブラウザでも操作はほぼ同じです。パソコンのブラウザもレイアウトは変わりますが、基本的な流れは同じです。
ブラウザの場合は、下記URLから予約トップページにアクセスします。
ログインしていない場合は、上の方法を参考にしてログインしておいてください(入力項目が減ります)。
補足:公式アプリを利用する場合
ブラウザでアクセスが遅い場合は公式アプリを使ってみてください。
フランス現地でもスマホアプリを使えば、電子チケットをスマホ画面でみせたり、発着ホーム番号や運行状況を確認でき、便利です。
一方、スマホアプリだと予約に失敗することもあります。その場合、ウェブサイト経由だと予約できることもあります。うまく行かない場合は、両方試してください。どちらで予約しても、スマホアプリ上でまとめて予約を管理できます。
当然ながら、アプリをフランスで使うには、インターネットに接続できなくてはいけません。フランスで安く手軽にスマホをネット接続する方法はこちらの記事を参照してください。
まずは、公式アプリを下記ボタンからダウンロードしてください。
補足2:sncf connectアプリ Android版が英語表示にならない場合
アプリは最初の画面がフランス語で表示されますが、基本的には英語で表示されます。言語を切り替える機能はなく、自動的に適した言語になるようです。
ただし、Android版でフランス語表示のままのことがありました(iPhoneは大丈夫でした)。
ネット中探しましたが解決方法は見つかりませんでしたが、自力で解決法を見つけました。
日本語しか登録されていない場合は、English(United States)を追加してください。優先度は日本語の下にします。
このあと、sncf connectアプリを立ち上げて英語表示に切り替わりました。
公式アプリでトップページが表示されていない場合は、左下のTravelをタップし、Book -> Train tickets を選びます。
例として、パリ(Paris)から人気観光地モン・サン・ミッシェルの最寄駅レンヌ(Rennes)へ行く場合を例に説明します。検索ボックスに駅名を入力します。
出発駅、到着駅どちらを先に入力しても良いですが、ここでは到着駅のRennesと入力します。City(地名)のRennesとStation(駅名)のRennesが候補にでます。どちらを選んでも大丈夫です。
先に入力したほうが到着駅(Arrival)になるので、続いてDeparture(出発駅)にParis(パリ)を入力します。CityのParisを選んでも良いですが、レンヌ行きのTGVはGare Montparnasse(モンパルナス駅)発なので、これを選びます。
カレンダーが表示されるので、Ountbound(行き)の日付を選びます。往復で購入する場合は、Return(帰り)の日付も入力します。カレンダーから乗車日を選びます。続いて、画面下の出発時間帯も選びます(ブラウザの場合は6:00が6hの表示)。アプリの場合は、左上のApplyで決定になります。
年齢によってチケットが変わるので、年齢を選択します。氏名等はのちほど入力します。Apply this profileをタップします。
同行者を設定したら、See pricesをタップして便を検索します。
検索結果が表示されます。列車の主な種類は以下の通りです。
・OUIGO:格安特急OUIGO。従来は日本から予約不可だったが予約可能になった可能性あり
・TER:普通電車(座席指定、早割りなし)
値段は便によってかわります。また、予約する時期が早いほど安くなります。予約する便をタップします。
料金など便の詳細が表示されます。1st(一等車)、2nd(二等車)、Business Premiere(ビジネスプレミア)等のグレード別に料金が表示されます。Show detailsをタップします。
サービス内容が表示されます。ボタンの下のSee terms and conditionsをタップするとキャンセル規定を確認できます。
Select this outbound journeyをタップします。
参考:1st classにはSelect a seat(座席選択)のサービスがついています。
座席選択になります。以下の指定が可能です。
In line with your preferences:座席希望。人数に列車によって以下の選択肢が表示されます
⇒ No preference(指定なし) / Club seats for four(4名向い合せの席) / Dual side by side(隣り合わせの席) / Window(窓側) / Aisle(通路側)
※2階建て車両は、 Upper deck(2階) / Lower deck(1階)も選択
Family-Friendly Area:子供がいる家族に適したエリアが選ばれます。
Facing direction of travel:進行方向側の席の希望
参考:1st classの場合は、座席を車両マップから指定します。
予約内容を確認し、Validate the basketをタップします。
同行者がいる場合は、氏名、生年月日の入力が必要です。Traveller 2をタップして、ユーザー登録のときと同じように氏名と生年月日を入力します。
同行者の情報を入力したら、Validate and Payをタップします。
規約の同意をチェックして、Pay(支払い)をタップします。TGV(TGV inOui)の予約では問題なく日本のクレジットカードで決済できました。OUIGOは未確認です。
この画面が出れば予約は無事に完了です。場合によってはこの前に3Dセキュア(クレジットカードのパスワード入力画面)が出るケースがあるかもしれません。
チケットはメールでも送られてきます。
SNCFチケットの使い方
予約済のチケットを、アプリの下にあるTicketsをタップすると確認できます。ブラウザでもログインすれば同様です。See your ticketsをタップするとチケット(QRコード)を表示できます。
チケットのQRコードです。座席も表示されています(Coach 5, Seat 23 ⇒ 5号車23番シート)。
SNCFチケットのキャンセル(払い戻し)方法
アプリやブラウザでチケットをキャンセルできます。払い戻しの手数料は、キャンセル規定にしたがいます。
規定はチケットの種類によって異なります。
アプリまたはブラウザでログインして画面下のTicketsをタップします。キャンセルするチケットのSee detailsをタップします。
キャンセル(払い戻し)規定をRefund terms and conditionsで確認できます。Continueをタップします。
参考:私が購入したTGVのチケットのキャンセル規定です。3日前まで手数料無料でキャンセル可能でした。
最終の確認画面です。キャンセル料無料と表示されています。Confirm cancellationでキャンセルを確定します。
日本語でのチケット予約
SNCF公式サイトは英語なので不安、クレジットカード決済のトラブルを避けたい、という場合のために日本語で予約できるベストなサイトを調査しました。
現時点ではOmio(オミオ)かKlook(クルック)がおすすめです。
どちらもSNCF公式と同じ便を検索できて、同じ料金(手数料は後述)で予約できます。クーポンも利用できるのでケースによっては公式より安くなります。
◯キャンセル規定なども日本語化されている
◯座席希望が入力できる
✕手数料がかかる
✕問い合わせは英語のみ
Omioでは、つい読み飛ばしてしまうキャンセル規定も日本語されているので安心です。
◎手数料が無料
◯日本語で問い合わせできる
✕座席希望が入力できない
✕日本語化されてない個所が多め
Klookではこちらのクーポン(初回購入)を利用いただくと5%オフになり、公式より安く予約できます。
初回予約限定
有効期限:2023/12/31
クーポンをコピーして下記リンクからKlook 鉄道予約にアクセスしてください。
購入者情報の登録画面にあるクーポン適用をタップして、クーポンコードを登録してください。パリ-レンヌ間TGVを公式より安く予約できました。
Omio、Klook、それぞれの詳しい予約方法やクーポン利用方法を下記記事で解説しています。
フランス国鉄 SNCF TGVの運行状況・キャンセルなど
2019年12月の長期間のストなど、フランスでは頻繁にストライキが発生し、鉄道の運行が停止します。
また、便のキャンセルも時々発生します。
運行状況やキャンセルなどは、SNCF公式サイトで情報を確認することができます。
アクセスすると下記画面が表示されます。2020年1月現在は、INFO Grève(ストライキ)の情報が表示されています。情報はフランス語で表示されるので、翻訳機能で訳してください。
Train numberに列車番号の数字部分を入力します。TGV 1234なら、1234を入力します。Depature date(乗車日)を選んで、Search(検索)をタップします。
運行情報が表示されます。下記の例は、Saint-Male行きの便が手前のRennes行きに変更されています。
フランス国鉄 SNCF スマホアプリの活用方法
ここで紹介したスマホアプリは時刻表の検索や、予約した便が発着するプラットフォームなどを確認することができて大変便利です。
列車の遅延で乗り継ぎ時間がギリギリになったときに乗り継ぐ便の発車ホームがアプリで事前確認できたので、スムースに乗り換えられて間に合いました。
また、スマホアプリに限らずユーザ登録してオンライン予約すると、予約便に変更などがあるとメールで通知が飛んでくきます。見逃さないでチェックしましょう。
下記画面のように、プッシュ通知で発車プラットフォームを教えてくれるのも便利でした。
TGVの格安版OUIGO(ウィゴー)のチケット予約
TGVのLCC版ともいえる格安の高速鉄道がOUIGO(ウィゴー)です。
10€という激安価格からチケットが販売されています。SNCFサイトでも検索するとOUIGOと書かれた激安の便が表示されることがあります。
下記は、パリからモン=サン=ミッシェルへの経由駅レンヌ(Rennes)行きの検索を行った例です。TGVの割引価格よりも格段に安い16€で販売されています。
これまでは日本のクレジットカードではOUIGOは支払いが成功しませんでした。しかし、2022年8月に読者様から日本のクレジットカードで決済できたのとのコメントを頂きました。
私自身はまだ試せておりませんが、日本のクレジットカードで決済に成功したという情報を複数いただいているので購入できるようになったようです。
・ANAカード(VISA)
・エポスカード(VISA)
・omio(旧:GoEuro) ⇒ OUIGOの便は検索されない
フランス国鉄SNCFの列車の乗り方
フランス国鉄SNCFのTGVなどの乗り方については下の記事で詳しく解説しています。こちらの記事を参考にして乗り方を把握されると現地であわてなくて良いかと思います。
ユーレイル フランス パスと個別のチケット購入はどちらがお得か
Eurail.comなどでフランスパス(Eurail france pass)の価格は、1ヶ月間のうち3日間有効なパスが17,900円になります。
計算上は、1日あたり約6,000円以上の運賃分移動すれば、パスのほうがお得になります(4日有効、5日有効と期間が延びれば割引率はあがります)。
記事でも紹介したように、移動距離が長いパリ-ニース間だと、割引がない便で160€、割引がある便で50€以下です。
つまり、実際に移動をする便で割引価格を調べないと、どちらがお得か判断できません。なお、フランスパスでTGVに乗るには、別途、有料で座席指定をする必要があります。
日本からの事前予約は高額になるため現地で行うことが多いようです。パスで予約できる座席数も限られているそうなので、これらも考慮に入れてパスを買うか判断する必要があります。
参考までに私は、TGVの早割りを使ってカルカッソンヌ-アルルを約1,700円(2時間半)、オランジュ-アヴィニョン-ニースを約3,200円(4時間)と格安で移動しました。個別に切符を購入するほうが圧倒的に安かったです。
ユーレイル フランスパスの購入方法やTGVの座席指定については下記の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
フランスからの国際列車の予約
パリ-ロンドン間のユーロスターEUROSTARのチケット予約
パリとイギリス ロンドン(London)、ベルギー ブリュッセル(Brussels)を結ぶユーロスター(EUROSTAR)のチケットを安く予約する方法を下記記事で紹介しています。参考にしてください。
パリ-ブリュッセル/アムステルダム/ドルトムント間のタリスThalysのチケット予約
国際列車タリス(Thalys)は、パリとブリュッセル(ベルギー)、アムステルダム(オランダ)、ドルトムント・ケルン(ドイツ)を結んでいます。パリ-ブリュッセルが1時間22分、パリ-アムステルダムでも3時間17分と気軽に行けてしまいます。正規料金は、ブリュッセル間で€99とお高いですが、早割りを利用すると€29~と最大70%OFFで購入できます。
タリスはバー車両も備えており、楽しく旅をできるのもメリットです。
タリスのチケット購入方法と乗車方法は以下の記事でそれぞれ解説してありますので参考にしてください。
フランス-イタリア間の国際列車の予約
イタリア-フランス間の切符はイタリア鉄道トレニタリア、フランス鉄道SNCFのどちらでも予約できます。基本的には、両方のサイトで検索して比較することをお勧めします。イタリア-フランス間はThello(テッロ)という国際列車がミラノ-ジェノバ-ニース-マルセイユ間、ヴェネツィア-ミラノ-パリ間を運行しています。Thelloが走っている路線ではThelloの運賃が一番安いことが多いです。Thello(テッロ)はトレニタリアかThello公式サイトでしか予約できないので注意してください。私が調べた例では、モナコ(Monaco)-ジェノバ(Genova)の料金は、イタリア国鉄ではThelloの15€、フランス国鉄ではTER(普通列車)の17.6€が最安でした。フランス国鉄(SNCF)でのチケット予約方法は下記を参考にしてください。
Thelloのチケット予約方法や乗車レポートについては下記の記事を参考にしてください。
フランス-スイス間の国際列車の予約
フランス-スイス間の切符はフランス鉄道SNCF、スイス鉄道SBBのどちらでも予約できます。ジュネーブ(Genève) – リヨン(Lyon-Part-Dieu)間のチケットを双方で検索してみました。この結果、スイス鉄道SBBのサイトでは、SBBが運行する列車もSNCFが運行するTGVも検索されました。一方、SNCFの公式サイトではTGVしか検索されませんでした。両方のサイトで検索されたTGVの料金は下記の通り、ほぼ同じ金額でした。
スイス鉄道SBB:36CHF(約4,150円)
フランス国鉄SNCF:31€(約4,110円)
スイス半額カード(スイスハーフフェアカード)を購入している場合は、スイス国鉄SBBで買うとスイス分が半額になりますし、スイス鉄道SBBで購入するのがよさそうです。スイス国鉄(SBB)でのチケット購入方法は下記の記事を参考にしてください。
フランス-スペイン間の国際列車の予約
フランス-スペイン間の国際列車は下記記事で解説しているようにどちらでも同じ金額になります。フランス国鉄での予約をお勧めします。また下記記事では、スペインのバルセロナからフランスのカルカッソンヌまで乗車したようすをレポートしているので参考にしてください。
フランス主要都市の鉄道・地下鉄
パリの鉄道・地下鉄
フランスの首都パリやパリ近郊は、イル=ド=フランス地域圏(Île-de-France)と呼ばれ、列車の運賃に関して少し特殊なルールがあります。シャルル・ド・ゴール空港やヴェルサイユ宮殿、ディズニーランド・パリなどパリ中心部・近郊はゾーン(Zone)が定義されていて、運賃はゾーンによって異なります。ルーヴル美術館、エッフェル塔、凱旋門、など主要な観光スポットは、Zone1のパリ区内に含まれています。その他、郊外のスポットは以下のゾーンになります。
Zone1:パリ区内。ルーヴル美術館、エッフェル塔、凱旋門やリヨン駅、パリ北駅、パリ東駅、モンパルナス駅など
Zone4:ヴェルサイユ宮殿、オルリー空港
Zone5:シャルル・ド・ゴール空港、ディズニーランド・パリ
パリ中心部や近郊の電車、メトロなどの切符の買い方、お得な切符などのついて、下記の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
参考:sncf connect公式サイト
最後におさらい
以上、フランス鉄道SNCFでTGVなどをsncf connect公式アプリ、公式サイトで予約する方法をご紹介しました。
sncf connect公式アプリはウェブサイトに比べて動作も軽快で、そのまま電子チケットとしても使えるのでオススメです。
システムトラブルでチケットが届かないケースもあるので、ユーザ登録をしてチケットを購入したほうが安心です。
アプリまたは公式サイトでうまく予約できない場合は、別の手段を試してください
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人気観光スポットまとめ
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割引チケット
価格まとめ ミュージアムパス
ルーブル美術館
エッフェル塔 チケット
エッフェル塔 見学ガイド
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凱旋門
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ヴェルサイユ宮殿
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ベルサイユ宮殿 行き方
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オルセー美術館
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セーヌ川クルーズ
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オランジュリー美術館
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ポンピドゥ
近代美術館 サント・シャペル
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オペラ座
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夜景ツアー
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モンサンミッシェル
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ヨーロッパ鉄道 予約の全まとめ
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イタリア鉄道
まとめ -
トレニタリア
(イタリア) -
.italo
(イタリア) -
フランス鉄道
SNCF -
イギリス鉄道
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ユーロスター
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スイス鉄道SBB
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スイス鉄道
お得な鉄道パス -
ドイツ鉄道 DB
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スペイン国鉄
Renfe(AVE) -
ポルトガル国鉄CP
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ベルギー国鉄
NMBS/SNCB -
オランダ鉄道NS
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タリス Thalys
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ポーランド国鉄
PKP SA -
オーストリア
連邦鉄道 ÖBB -
チェコ鉄道 ČD
-
フィンランド
鉄道 VR -
スウェーデン
鉄道 SJ -
デンマーク国鉄
DSB -
ノルウェー鉄道
NSB
はじめまして!
すごく参考になるので読ませて頂いてます。
フランス国内をTGVで移動するためにチケットをsncfのアプリでeTicketで予約したのですが、搭乗者の1人のスペルを一文字抜かしてしまいました。パスポートチェックをし、名前が違っていたら乗れないという事はあるのでしょうか。
初歩的なミスでお恥ずかしいのですが、ご返答頂けると有難いです。
mi様
コメントありがとうございます。
「私の経験では」というご回答になりますが、これまで5、6回TVGに乗車しましたが、
検札は電子チケットのQRコードをスキャンして確認するだけで、
パスポート提示を求められ、名前を細かく確認されたことはありません。
ですので、フランス国内のTVGに乗車する場合は、1字違うくらいで乗れないという可能性は低いと思います。
もちろん、問題ありませんとは言い切れませんが、私でしたら、このまま乗車してしまいます。
60歳以上ですが、2枚tgv を買うためにover 60yearsと入力しても between26 and 59 years の表示しか出てきません。terでも同じです。クレジットカードのところで生年月日を入れるとはねられてしまいました。どうしたら買えるのでしょうか。このサイトでは買えないのでしょうか。スマホを持っていないのでpcを使っています。
また教えていただいたようにaccountを作って使おうとしましたが75%の表示で止まっています。このサイトでaccountを作っても個人用と書かれていて複数枚は買えないのですか。またレイルヨーロッパのホームペイジもこのページは表示できませんとなっています。お手数をおかけいたしますが、お分かりでしたらお教え願います。
先ほどメールしましたが、tgvの切符を買えました。何時間もかかって成功しました。amexhは利用可になていましたが、拒否され、visaが使えました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
ふくちゃん様
コメントありがとうございました。
ご支援できず失礼いたしましたが、解決されたようで安心いたしました。
海外鉄道サイトでのクレジットカード決済は、日本発行のクレジットカードだと特に
不安定で謎が多く苦労します。
対応カードとなっていてもVISA、MASTERなどブランドで使える、使えないは当然あり
成功する「確率」の高いカード、低いカードというレベルの話になっています。
複数ブランドのカードをできれば複数枚所持しておくと、いざというときに便利かもしれません。
Paypalに対応している場合は、これが一番安定しているようです。
ただし、クレカ払いにしないと為替手数料が多めにかかってしまうので要注意です。
いつも参考にさせていただいています
アプリが新しくなってから困っていましたが更新していただきありがとうございました
モンサンミッシェルへ行くためsncfアプリでチケットを買おうと試みましたが1回目はカード会社のセキュリティに引っ掛かり決済できませんでした
カード会社に電話してロックを解除してもらい再度トライしましたが 支払いが拒否されたと同じメッセージが出ました
ところがカード会社に確認すると決済自体は2度できていると…そうですしつこく2回しました
購入完了メールは届いていないのでチケットはないのに購入手続きは2回されています
どこに問い合わせればよいのやら…アカウント登録はしてあります
請求はくると思いますか?
ほんとに困ってしまっています
前田様
とっても困ってしまうケースですね。決済されているなら請求されてしまう可能性がありそうですね。
問い合わせ先がわかりにくいので調べてみましたが、アプリのContactなどはいきなりフランス語が表示され(私には)太刀打ちできそうにありませんでした。
下記URLからブラウザページのcontactを開き、
https://www.sncf-connect.com/en-en/help/contact#conseiller
What is the subject of your enquiry ? -> Order tracking -> Tickets or confirmation not received と進むと電話番号とメール問い合わせのリンクが表示されます。
このメールの方から問い合わせるのはいかがでしょうか。ただ、回答がどのくらいでくるのか見当がつきません。
私は日本発行のOricoのVISAで普通に決済が通りましたが(記事の通りモンパルナス-レンヌ間のTGV)、エラーが続くと決済するのも心配になってしまいますね。
先程 カードを変えて もう一度トライしたところ購入することができました
わたしのVISAカードが海外利用をなんでもかんでも不正と決めつけロックするのが問題だと思います もう何回も電話しているのに
SNCFのほうからも何度か返信が来て 翻訳アプリを使いながらやりとりしていますが 無事にチケットを購入できたのでよしとします
初めてのコメントに 問い合わせ先を調べてくださったり ほんとにありがとうございました
モンサンミッシェルだけでなく パリに行くと決めた日から サイトは隅から隅まで拝読させていただいています
またみんなのために役に立つ情報を発信してくださいね
前田様
無事に決済できたのですね。良かったです!
SNCFからの返信がすぐに来てよかったですね(意外でした)。
カードも不正利用が多いようなので海外関連は特に厳し目に弾いているのだとは思いますが、
国内と違い問い合わせをするのも大変なので、かなりご苦労されたとお察します。
無事のパリ旅行お祈りしています!
こんにちは。OUIGOですが、私の日本のクレジットカードでも決済できるようになっていました。チケット発行は従来と同じく出発の4日前ですが、SMSではなくemailで送られるそうです。
pelimanni様
貴重な情報ありがとうございます。
OUIGOが日本のクレジットカードで決済できるようになると選択の幅も広がりますね。
TGVに比べてOUIGOはキャンセル等の制限が多いのは難点ですが、次回渡仏時に乗車できるのを今から楽しみにしています。
カードは三井住友・VISAブランドのANAカードです。Massy TGVからRennesまでで座席指定込みでEUR19でした。画像添付ができれば控えをお送りできるのですが。
今、欧州では日本人はあまり見かけなくても中国人、韓国人は大勢観光しているので、顧客を逃さないように仕様変更したのかもしれませんね。
pelimanni様
詳しいカード情報まで追加で教えていただき、ありがとうございます。
帰国時のPCR検査も免除になりますので、これから日本人も増えそうですね。
はじめまして。今週末からロンドンとパリへ旅行に行くのに、大変参考にさせて頂いております。
さて、先ほどパリ⇔レンヌ間のOUIGO往復について、アプリから手配の上エポスカード(VISA)で決済出来ましたので共有させていただきます。ちなみに平日の約1週間前のタイミングで、座席指定込みで往復60€でした。
meo様
ご親切に報告いただきありがとうございます。
記事にも追記させていただきました。
安全なご旅行をお祈りしています!