【2022年最新】パリ「オペラ座」(オペラ・ガルニエ)をどこよりも詳しく解説 – 見どころ、チケットなど

パリ

パリの人気観光スポットオペラ座」(オペラ・ガルニエ)の見どころチケット予約法、混雑ぐあい、見学コースなどをどこよりも詳しくご紹介します。

パリの中心にある「オペラ座」はオペラ・ガルニエ(Opéra Palais Garnier)、ガルニエ宮とも呼ばれています。その名の通り、オペラやバレエが上演される劇場です。劇場内の内装は絢爛豪華で、特にグラン・フォワイエと呼ばれる休憩時間を過ごす部屋は、宮殿以上にきらびやかです(上の写真)。

また、有名なミュージカル・小説「オペラ座の怪人」の舞台になった劇場でもあります。その他にも巨匠シャガールが描いた天井画など多くの見どころがあるため人気の観光スポットになっています。

オペラ座は、公演のない日は見学することが可能です。不定期に閉館になるので、オープン時間を調べておくことが大切です。オープン時間の調べ方も記事中で詳しく説明しているので、参考にしてください。

オペラ座は、コロナの影響で一時休館していましたが、2022年現在、通常通り営業しています。これまで通り内部見学も可能です。

オペラ座の攻略ポイント

攻略1:オペラ座(オペラ・ガルニエ)とは?

オペラ座の名前の通り、オペラ公演のためにナポレオン三世の指示で建設された劇場です。設計案の中から採択されたのは、建築家シャルル・ガルニエのものでした。そのため、オペラ・ガルニエやガルニエ宮と呼ばれます。1874年12月に完成し、1875年1月5日に落成式が行われました。

皇帝の命によって建設されただけあって、外装、内装とも贅沢に建設されています。ファサードにはモーツアルトなど有名作曲家の彫像などがありますし、内装は見どころでご紹介するように宮殿かのような絢爛豪華さです。小説・ミュージカル「オペラ座の怪人」の舞台としても有名です。劇場内には、ファントムがお気に入りの5番ボックス席が実在します。

現役の劇場なので、現在も公演が行われています。近年は、オペラよりもバレエの公演が多く行われています。記事の最後で、オペラ、バレエの予約について簡単にご紹介します。

攻略2:オペラ座の見どころ

演劇を見るわけでもないのに劇場を見学して楽しいのか?と思われる方もいると思います。ガルニエ宮とも呼ばれる劇場の内部は、宮殿さながらで見どころがたくさんあります。ハイライトをご紹介します。

グラン・フォワイエ

宮殿のような絢爛豪華な間がグラン・フォワイエです。観劇の前後に観客が休憩する場所ですが、華美で巨大な空間に圧倒されます。

大階段

観覧席へ上がるための階段は高さが30mもあり、美しさと迫力を兼ね備えています。

シャガールの天井画

劇場の観覧席も美しいですが、中でも見どころは20世紀を代表する巨匠マルク・シャガールが描いた天井画「夢の花束」です。

攻略2:混雑具合・行列の回避方法

オペラ座は混まないとの情報だったので、私は開館10分前に行きました。50m以上の行列ができていて、入場まで20分ちょっとかかりました。

ほぼ並ばない場合もあるので、状況によって変わるようです。公演がある日は半日営業になるので、その日は混むようです。

チケットを事前にオンライン購入しておけば、チケット窓口の行列をスキップできます。オンラインツアー会社を利用すれば、日本語で簡単に予約ができます。私は、GetYourGuideで直前にチケットをオンライン購入しました。手数料はかからず公式サイトと同一料金です。

オペラ座(オペラ・ガルニエ) 自由見学チケット(Getyourguide:日本語)

攻略3:見学のコツ

オペラ座は、自由見学(SELF-GUIDED TOUR)とガイド付きツアー(GUIDED TOURS)のいずれかで見学できます。

ガイド付きツアーは、フランス語、英語、スペイン語のみの説明です。催行も1日1~2回と少ないので、利便性がよくありません。ただし、ツアーに参加すると、劇場内に入ってシートに座ったり、5番のボックス席を見学できたりと、自由見学より見られる箇所が多いようです。

そこまで大きな差もないですし、私は英語の説明を完全には理解できないので、自由見学にしました。

日本語対応パンフレットが入口においてあります(場所は後ほど詳しく説明)。見学ルートを説明してあり、これを見れば、自由見学でも見どころを逃しません。取り忘れないようにしてください。

攻略4:見学時間の目安

個人で見学する場合、内部見学は1時間くらいが目安です。混雑時は、入場まで30分ほど待つこともあります。パリ中心部にあるので、移動時間はあまりかかりません。

オペラ座の入場料・チケットの選び方

オペラ座の入場料は、以下の通りです(2022年9月現在)。日程によって料金が多少変わります。

■自由見学(SELF-GUIDED TOUR)
・大人:€12~€14
・割引:€8~€10

■ガイド付きツアー(GUIDED TOURS)

・€17~(英語、フランス語、スペイン語)

混雑はひどくないですが、事前にチケット購入しておくとチケット窓口の行列をスキップできます。なお、パリの観光スポットが入場フリーになるパリ・ミュージアムパスは利用できません

上で述べたように私は、GetYourGuideで直前にチケットをオンライン購入しました。

他に安く予約できるサイトを調査しました。

※2022年9月調査(最新価格は各サイトをご確認ください)

手数料はかからず公式サイトと同一料金です。下記のボタンで予約ページにアクセスできます。

オペラ座(オペラ・ガルニエ) 自由見学チケット(Getyourguide:日本語)

日本語なので購入手続きは簡単だと思います。購入時に、訪問日の営業時間(午後クローズなど)をよく確認してください。念の為、次に紹介する公式サイトでも営業時間を確認しておくと安心です。

不明点がある場合は、下記記事でGetYourGuideでのチケット予約方法を詳しく説明しているので参考にしてください。

購入が完了すると、すぐにメールで以下の電子チケット(PDF)が届きました。

このPDFのQRコードを係員にスキャンしてもらえば入場できます。入場の詳しい方法は、本文中でご紹介します。

オペラ座 公式サイトでも予約可能です。最初は、公式サイトで予約しようと思いましたが、入力する個人情報の項目がかなり多く、予約システムの動作も不安定なのでやめました。

オペラ座の公式サイト

他の人気観光スポットの割引チケットも調査していますので参考にしてください。パリ 人気観光スポット チケット割引価格まとめ

オペラ座の営業時間・休館日

基本の営業時間は以下の通りです、ただし、公演がある場合は午前、午後、または終日、見学できないことがあります。必ず公式サイトで訪問日の営業時間を確認してください。以下で調べ方を説明します。

・夏期(7/17-8/80): 10:00-18:30
・それ以外:10:00-17:00

■休館日

定期休館日なし
※1月1日、5月1日、12月25日は休館

オペラ座の営業時間の調べ方

営業時間は、オペラ座公式サイトで調べることができます。

オペラ座の公式サイト

以下のチケット予約画面が開きますので、Prices, open times and conditions of bookingをクリックしてください。

カレンダーがポップアップ表示されますので、訪問日をクリックします。そうすると、カレンダーの下に営業時間が表示されます。この例だと11月10日は午後閉館で、見学可能な時間は10:00-13:00になります。

オペラ座への行き方

オペラ座はパリ中心部にあり、最寄り駅はOpéra(オペラ駅)です。オペラ座の目の前(下のマップの①)に駅があります。オペラ座の入場口はマップの②の位置にあります。RER A線のAuber駅もすぐそばにあります。

最寄り駅のオペラ駅です。

駅構内にオペラ座(Opera Garnier)へのルートが表示されているので、これに従って進みます。

地下鉄の改札を出ます。

改札を出たところにもPalais Garnier(ガルニエ宮=オペラ座)の案内が出ています。案内どおり1番出口へ向かいます。

地上に出ると、背中側にすぐオペラ座が見えます。

オペラ座の正面です。上部の左右には、それぞれ調和と詩情を表す金の像があります。この角度だと見えませんが、頂上にはアポロ像があります。また、モーツァルト、ベートーベン、ロッシーニなどの作曲家の彫像があります。

オペラ座の入場口・入場方法

正面から見て左側が入場口になります(上のマップの②の位置)。左側に進みます。

開場10時の10分前に到着したところ、すでに長い行列ができていました。正面から左側の道に入ったすぐのところが最後尾でした(上のマップの③の位置)。10時には、列が建物正面のあたりまで延びていました。この日は、午後クローズということもあって混んでいました。チケットを事前購入していましたが、この列には並ぶ必要があるようです(セキュリティチェック後のチケット窓口の列はスキップ可)。

朝一は、列が動き出すと早く、入場口のある皇帝のロタンダ(上のマップの②)まで進みました。

入口の左右に列ができています。右側が通常の列です。写真では見切れてしまっていますが、中心にあるのがオペラ座を設計したシャルル・ガルニエの像です。

ガイドツアーの参加者は左側の列から入場します。

建物内に入ってすぐのところでセキュリティ・チェックを受けます。

以下、見学ルートを公式パンフレットのマップを引用して説明します。

<出所>オペラ・ガルニエ 公式パンフレットを引用

セキュリティチェック後、まっすぐ進むと右手にチケット窓口があります。事前購入している場合は、チケット購入の列をスキップできます。

こちらがチケット窓口です。列ができていましたが、事前購入していたのでスキップできました。

その先に、円形ロビー「ロドン・デ・サボネ」(ROTONDE DES ABONNES)があります。いきなり、真っ青になっていて驚きました。訪問した日が、毎年9月第3週の週末に開催されるヨーロッパ文化遺産の日で、特別にライトアップされていたようです。

円形ロビーの大階段の方向に、チケットを確認する入口があります。入場口の横にオーディオガイド貸し出しのカウンターがあります。オーディオガイド€5で日本語にも対応しています。オーディオガイドを聞きながら進むと、見学時間は1時間くらいです。

ここでチケットを提示します。私は、Getyourguideで購入した電子チケットのQRコードを読み取ってもらい入場しました。

この手前に見学用パンフレットがおいてあります。パンフレットがないと見学ルートがわかりにくいので、忘れずにもらって置きましょう。日本語版もあります。

オペラ座 見学コース・見どころ

①ピュティアの泉(BASSIN DE LA PYTHIE)

チケット確認が終わるとピュティアの泉の前にでます。ピンクにライトアップされていました。

泉の脇の階段を上がると、オペラ座のハイライトの1つ大階段に出ます。

②大階段(GRAND ESCALIER)

大理石で作られた大階段は30mもの高さがある吹き抜けになっています。文化遺産の日だったので、普段は存在しない、余計なものが付いています。どれかおわかりでしょうか。階段には踊り場があり、そこから左右に階段が続いています。

階段から見る館内の装飾もきらびやかで美しいです。

普通の状態の大階段がこちらです。やっぱりタイヤはないほうが美しいです。

<出所>オペラ座公式サイト © Jean-Pierre Delagarde / OnP

天井画には、「アポロの勝利」などが描かれています。イジドール・ピウスによって描かれました。館内に絵を初めて設置したとき、ここに飾るには暗く描かれ過ぎていることがわかり、明るく描き直されました。

大階段の見学が終わったら、左右の階段のどちらかを上り、最上階(1res LOGES)を見学します。

<出所>オペラ・ガルニエ 公式パンフレットを引用

③観客席

開いている扉があり、そこから観客席のあるエリアを見学することができます。

見逃せないポイントは、20世紀の巨匠シャガールにより描かれた天井画「夢の花束」です。オペラ座やエッフェル塔などパリの名所も描かれています。この天井画は、完成当初からあったものではなく1964年に付け替えられたものです(完成時、まだシャガールが生まれていません)。もともとの天井画は、19世紀に活躍したフランスの画家ジュール=ウジェーヌ・ルヌヴーによって描かれていました。

天井のシャンデリアは、1896年に観客席へ落下する事故がおきています。この事故が「オペラ座の怪人」の着想につながりました。

天井を支える柱も、金の像で装飾されています。

観客席は金と赤のコントラストが鮮やかです。

座席には残念ながら座れませんでしたが、高級感のあるデザインでした。

訪問日は舞台の準備があり、全景の撮影は禁止されていました。公式サイトの写真を引用します。

<出所>オペラ座公式サイト © Jean-Pierre Delagarde / OnP

通路には、番号が付いているボックス席が並んでいます。オペラ座の怪人で、ファントムが空けておくように言った5番ボックス席のエリアは閉鎖されていて、見ることができませんでした。

④グラシエの間(GALERIE DU GLACIER)

観客席の見学を終えたら、グラシエの間に移動します。

グラシエの間は、円形をしたサロンで窓からたくさんの光が入り込みます。

天井には、画家ジョルジュ・クレランによりバッカスの巫女などが描かれています。シャンデリアを吊り下げる土台の装飾も凝っています。グラシエの間を見学したら、細長いグラシエのギャラリー(地味)を通って、いよいよフォアイエに向かいます。

⑤アヴァン・フォワイエ(AVANT FOYER)

フォワイエは、観劇の前後に観客が集まって休憩するエリアです。グラン・フォワイエの手前に、金のモザイクで天井が装飾されたアヴァン・フォワイエがあります(フランス語でAVANTは前という意味)。

<出所>© Chatsam / CC-BY-SA-4.0

アヴァン・フォワイエの入口には、2体の女性の彫像があります。こちらは、オペラ座ができる1世紀前の18世紀にパリで活躍したバレエダンサーのマリー・カマルゴです。

⑥グラン・フォワイエ(GRAND FOYER)

広大で絢爛豪華でグラン・フォワイエはまるで宮殿の舞踏の間のようです。ガルニエ宮と呼ばれるのも納得がいきます。鏡と窓でで空間に広がりを見せるように工夫されています。鏡が国家機密レベルに貴重だった時代に建てられたヴェルサイユ宮殿の鏡の間と一概には比べられませんが、美しさは負けていません。ここも朝一だったので人が少なく、堪能することができました。

フォワイエの端にあった時計も正確な時を刻んでいました。観劇の休憩スペースだからでしょうか。

グラシエと逆側の通路には、美術品が展示されていました。

オペラ座に関係する美術品が並んでいます。

⑦オペラ座図書館・博物館

最上階の見学が終わったら1階下のオーケストラ(ORCHESTRE)のフロアに降ります。このフロアには⑦オペラ座図書館・博物館があります。

<出所>オペラ・ガルニエ 公式パンフレットを引用

図書館には、フランス・オペラの300年に渡る上演項目の楽譜などが収められています。

<出所>オペラ座公式サイト© Simon Chaput / OnP

以上で、主要な場所の見学は終わりです。一階降りたところに出口があります。

なお、開館から1時間すぎたころには、大階段はツアー客などで溢れて大混雑していました。朝一に訪問したのでゆっくり写真が撮影できて、良かったです。

館内にはエレベーターもあります。重厚なデザインでオペラ座に馴染んでいました。

出口の左手にショップがあります。ショップに入ると、出場したことになるので注意してください(ショップはチケットなしでも入れます)。

オペラ座のショップ・お土産

オペラ座のショップで見つけたお土産をご紹介します。

オペラ座がデザインされたバッグ、缶バッジ、ネームタグなどお土産の定番グッズが並んでいます。

微妙にシュールなフェルトのマスコットです。

大きめのボストンバック、キャップ、ノートです。

シャガールの天井画をイメージした皿です。6枚セットで€380とびっくりのお値段でした。

オペラ座といえば怪人ということで、グッズが豊富にありました。オペラ座の怪人キャンドルは雰囲気が出そうです。

ファントムのトレードマークのマスクがデザインされたワッペンです。

シュールなマスコットのファントムバージョンもありました。

劇場ということで、オルゴールや音楽CDも並んでいました。

オルセー美術館のドガの踊り子の特別展に協賛しているのか、オルセー美術館と同じドガのグッズがありました。

ショップには、外から直接入ることもできます。

入場時と逆の正面右側に出ます。

オペラ座の見学の説明は以上です。朝一だったので、入場は逆に待ち時間が少し長くなった気もしますが、その分、美しい館内を人が少ない状態で見られた満足でした。個人的には、、、ですが、文化遺産の日の修飾は余計で、本来の姿のほうが文化的だと思いました。

バレエ・オペラの予約

オペラ座は、当然、オペラ・バレエの観劇でも入場できます。入場チケットは公式サイトで予約できます。

オペラ・バレエのチケット予約(公式サイト)

以下がオペラ・バレエの公演予定の画面です。パリには国立のオペラ劇場が、オペラ・ガルニエとオペラ・バスティーユの2箇所あります。オペラ・ガルニエの公演に絞り込みたい場合は、PALAIS GARNIERのフィルターを選択します。

参考)オペラ座の公式サイト

オペラ座 公式サイト

以上、宮殿のように美しいパリのオペラ座(オペラ・ガルニエ)の見どころ、チケット、見学コースなどをご紹介しました。営業時間が不規則なので、事前に確認を忘れないようにしてください。


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