「ヴェルサイユ宮殿」観光をわかりやすく解説 – 優先チケット、混雑回避、みどころ

パリ

パリ郊外の世界遺産ヴェルサイユ宮殿」を見学するさい、知っておきたい混雑回避の方法、入場チケット買い方鏡の間などのみどころモデルプランなど、どこよりもわかりやすく解説します。

世界一華麗と言われるヴェルサイユ宮殿(ベルサイユ宮殿/Château de Versailles)は、パリ旅行で絶対に訪れたい人気観光スポットの一つです。一方、パリから離れているので行くのが大変、大混雑していて入場に長時間並ぶ、など少しハードルが高いイメージをお持ちの方もいると思います。

実際のところ、十分な事前知識なしに行くと、1時間以上入場待ちの列に並ぶことになります。そこで本記事では、時間指定のチケットを予約して優先入場する方法など、ヴェルサイユ宮殿をスマートに見学するために、知っておくべき攻略法をできる限り分かりやすく解説しました。

ヴェルサイユ宮殿 観光の攻略法

攻略法1:ヴェルサイユ宮殿の歴史・見どころ

最初に、ヴェルサイユ宮殿について簡単に紹介します。

ヴェルサイユ宮殿(ベルサイユ宮殿)は、フランス国王ルイ14世が1682年に建設した宮殿です。1979年、世界遺産に登録されています。ルイ14世は、フランス王朝の最盛期を築き太陽王とも呼ばれるほど絶対的な権力を持っていました。このルイ14世が、絶対王政の権力の象徴として、贅の限りを尽くして建設したのがヴェルサイユ宮殿です。歴史を考えると、豪華さがフランス随一なのも納得です。

見どころは鏡の間で有名なヴェルサイユ宮殿の建物本体だけではありません。ラトナの噴水がある噴水庭園は宮殿建設以上の労力が費やされ、見応えがあります。その他にもフランス革命で処刑された悲劇の王妃マリー・アントワネットにより造営された離宮(マリー・アントワネットの離宮/プチ・プチ・トリアノン宮殿)や大トリアノン宮殿などがあります。

ヴェルサイユ宮殿は広大な面積を持つため、これらのスポットはかなり離れた位置にあります。

■ヴェルサイユ宮殿の主要見学スポット

①ヴェルサイユ宮殿
②(噴水)庭園
③大トリアノン宮殿
④小トリアノン宮殿
⑤王妃の村里

ヴェルサイユ宮殿とトリアノン宮殿は1.5km以上離れているので、プチ・トランというミニ列車で移動します。

攻略法2:混雑ぐあい・行列の回避方法

ヴェルサイユ宮殿は、エッフェル塔、ルーブル美術館と並らぶ、パリの激混み観光スポットです。

対策なしに見学すると、繁忙期は入場まで数時間かかる場合もあります。夏場は炎天下に、冬は極寒の中、並ぶため旅行中の体調管理にも影響します。本記事を参考に万全の対策をとってください。

混雑回避の一番の切り札は、時間指定の入場券(Passport with timed entry)です。列にならぶことなく指定された時間帯に優先入場できます(チケットの買い方はあとで詳しく説明します)。

パリの観光スポットに入場し放題になるパリ・ミュージアムパスでもヴェルサイユ宮殿に入場できます。パスを活用するとお得に入場できます。しかし、時間指定の優先入場ができないので、朝一もしくは夕方付近の空いている時間帯に入場して混雑を回避するのが、オススメです。朝一や夕方の入場は、入場の行列を回避するだけでなく、大量の団体ツアーも回避できるメリットもあります。ヴェルサイユ宮殿には中国をはじめ世界各国から恐ろしいくらいの団体客が訪れます。朝一をちょっと過ぎたあたりから狭い宮殿内は、団体客に埋め尽くされます。美しい宮殿をゆっくり見学するためにも時間帯の選択は重要です。

混雑回避の最終手段は、自分がツアーに参加して団体優先入場をしてしまうことです。行列を横目に専用の入場口から入場できます。ただし、安いツアーの中には優先入場が含まれず、一般と同じように並ぶものもあるので注意してください。優先入場付きでコスパの良いツアーを記事中でご紹介します。

攻略法3:ヴェルサイユ宮殿への行き方

パリ市内からヴェルサイユ宮殿までは電車で約1時間です。電車は運行本数も多く、乗り換えも少ないので、個人でも十分にアクセスできます
ただ、経路が複数あるので、どの経路で行くか選択に悩みます。主な経路は①RER C線②トランスシリアン N線③トランスシリアン L線の3つです。

ヴェルサイユ宮殿の最寄り駅が経路によって変わります。以下のマップで、①がC線、②がN線、③がL線、の最寄り駅です。④がヴェルサイユ宮殿です。①C線が徒歩10分と最も近く、②N線と③L線は徒歩18分です。

3つの路線はパリ市内の乗車駅もバラバラです。①がC線の始発駅ジャヴェル駅、②がN線のモンパルナス駅、③がL線のサン・ラザール駅(L線は途中のラ・デファンス駅も乗車可)です。

パリ市内の出発駅までの移動を考えると宮殿までの徒歩が少ない①C線がベストとも限りません。Google Mapで検索して、どのルートが一番楽かを比較してください。真夏は、遠回りになっても徒歩の少ないC線を選ぶとよいと思います。

自力で行く自身がないという方は、ツアーで行くことも可能です。良さそうなツアーを探して記事中で紹介しているので参考にしてください。

攻略法4:見学時間の目安・モデルプラン

宮殿の見学は、早足で1時間、ゆっくり見て2時間ほどです。庭園の見学は30分もあれば十分です。移動時間も合わせて半日で観光する場合は、この2つに絞って見学すると良いです。この場合のモデルプランは下記のような感じです。

半日観光のモデルプラン

7:40 パリ市内出発
8:20 ヴェルサイユ宮殿最寄り駅到着
8:40 ヴェルサイユ宮殿到着(開園前に到着して入場待ち)
9:00 ヴェルサイユ宮殿見学
10:30 庭園見学
11:00 ヴェルサイユ宮殿出発
11:20 ヴェルサイユ宮殿最寄り駅出発
12:00 パリ市内到着

大トリアノン宮殿や小トリアノン宮殿(マリー・アントワネットの離宮)を見学する場合は、見学に2~3時間、食事もすることになるので全体で4時間ほどプラスになります。この場合、パリ市内に戻るのは夕方になります。

完全に個人的な意見になりますが、パリには他にも見どころがいっぱいあるので、日程に余裕がない場合は、ヴェルサイユ宮殿に丸一日使ってしまうともったいない気がします。私は午前中でヴェルサイユ宮殿を引き上げて、午後はエッフェル塔を観光しました。

自分で行くか?ツアーに参加するか?

パリ中心部からヴェルサイユ宮殿へは片道 約1時間ほどかかります。攻略法で行き方を簡単に説明しましたが、複数経路があってちょっと複雑ですが、理解してしまえば、自力で行く難易度は高くありません。

現地ツアーと自己手配の費用を比較してみます。

現地ツアー50~75 EUR
自己手配: チケット代 20~27 EUR+電車運賃 7~10 EUR

金額差約20~EUR(2,400円)です。すごく割高でも割安でもない微妙な差ですが、この記事を読んで自分でチケットを予約したり、電車に乗ったりできそうだと思った方は、費用の安い自力で行くことをオススメします。

ツアー参加のメリットは、電車の切符を買ったり、慣れない電車の乗車にバタバタしなくていいことに加えて、入場の長蛇の列を横目に優先入場できることです。夏など暑い時期や冬の寒い時期は、金額以上のメリットがあるかもしれません。

なお、自己手配の通常チケットにも日本語オーディガイドが標準で付いているので、ツアーに参加しなくても日本語で宮殿内の説明を聞くことが可能です。

以下、オススメできそうなツアーを探してみて簡単に説明しています。自力で行かれるかたは下記ボタンでツアーの説明をスキップしてください。
現地ツアーの解説をスキップ

ヴェルサイユ宮殿 人気ツアーの解説

良さそうな現地ツアーをオンラインツアー予約の最大手VELTRAから探してみました。海外ツアー会社の催行のものだと、金額的にこれより安いものがありそうです。ただし、日本人ガイド・アシスタントが同行しないので、自己手配とそんなに変わらないため、同行があるツアーをピックアップしました。

以下がベルトラ人気1位のツアーです。ルーブル美術館とベルサイユ宮殿、パリ観光の人気&混雑No.1、No.2のスポットがセットで観光できるため人気のようです。日本語ガイド付きなのも大きなメリットです。

130EURと料金がお高いのが唯一かつ最大のデメリットです。これだけの金額を出せば、快適に観光できると思います。

ベルサイユ宮殿&ルーブル美術館1日観光ツアーの詳細(VELTRA)

人気2位が以下のツアーです。料金が40 EUR~となっていますが、実際は51 EUR~のようです。団体の優先入場がなく朝8時と早めの集合して朝一に到着することで、長い待ち時間を回避しているようです。そのため繁忙期は30~40分くらい入場待ちをするようです。

宮殿内部のガイドは個人手配と同じ、日本語のオーディオガイドになります。ただ、ツアーに日本人アシスタントが同行するのは安心です。値段的には手頃なので、コスパ重視の方には良さそうなツアーです。

ベルサイユ宮殿&パリの朝市マルシェ 半日観光ツアーの予約(VELTRA)

人気3位は下記ツアーです。ツアーで行く最大のメリットである団体優先入場と宮殿内の日本語のガイドが付いています。

75 EURと2位のツアーより、かなり高めですが、せっかくツアーで行くならこれが定番かと思います。
ベルサイユ宮殿 半日観光ツアー<日本語ガイド>の詳細(VELTRA)

他にもフラゴナール香水博物館の観光とセットになったツアーなどもあります。下記ボタンでヴェルサイユ宮殿の他のツアーを参照できます。
ヴェルサイユ宮殿ツアーの一覧(VELTRA)

ベルトラは日本のツアー会社なので予約手続きは簡単だと思います。不明点がある場合は、下記記事でベルトラの評判やチケット予約方法などを詳しく説明しているので参考にしてください。

ヴェルサイユ宮殿のチケット・入場料

人気観光スポットのヴェルサイユ宮殿は繁忙期には数時間の入場待ちが発生します。したがって、チケットを選ぶ場合もスムースな入場を考慮する必要があります。

ヴェルサイユ宮殿の主な入場チケットは、(1)パスポートと(2)ヴェルサイユ宮殿のみのチケット、です。料金は以下の通りです。

(1)パスポート(PASSPORT)噴水ショー開催日 27 EURそれ以外 20 EUR
※ヴェルサイユ宮殿、大トリアノン宮殿、小トリアノン宮殿など入場可

(2)ヴェルサイユ宮殿のみ(Palace ticket):18 EUR
※ショー未開催日は庭園入場可

ヴェルサイユ宮殿公式サイトでは、優先入場時間付きのパスポート(Passport with timed entry)を購入できます。金額は通常のパスポートを同じです。

また、パリ市内の博物館・美術館が入場し放題になる(3)パリ ミュージアム・パスでも、ヴェルサイユ宮殿、大トリアノン宮殿、小トリアノン宮殿など主要見学スポットに入場できます。パリ ミュージアム・パスは2日券が48 EURですので、パスポート20 EUR相当が無料入場になるのはお得感があります

お得なパリ ミュージアム・パスですが、時間指定入場ができないというデメリットもあります(噴水ショーを見る場合も別料金です)。

ヴェルサイユ宮殿のチケットは選択肢が多いので、どれを選ぶべきか一概には言えません。選ぶときに考慮すべきポイントを挙げます。

・同じ金額で時間指定付きのパスポートを購入できる公式サイトでの事前予約がオススメです。ただし、予約手続きが英語になります。時間指定チケットを日本語で予約できるサイトを探しましたが、ありませんでした。時間指定なしのパスポートは、公式サイトと同じ金額で日本語購入できるサイトがあります。

・移動含め半日でヴェルサイユ宮殿を観光したいという場合は、ヴェルサイユ宮殿と庭園くらいしか観光する時間がありません。したがって、ヴェルサイユ宮殿のみのチケットで十分です。ただし、ヴェルサイユ宮殿のみのチケットには時間指定がありません。

・繁忙期はチケット購入にも時間がかかるので時間指定なしでも事前にチケットを購入しておくか、パリ ミュージアム・パスの利用をオススメします。

・噴水ショーを開催しない日は、パスポートと宮殿のみのチケットの金額差が2 EURです。ヴェルサイユ宮殿のみの見学でも2 EURで優先入場できると考えるとコスパがいいです。一方、噴水ショー開催日は金額差が9 EURです。費用節約のため、優先入場を諦めて朝一に行くか、夕方近くの空く時間に行くのもアリだと思います。

以上、説明が長くなりましたが、すごくざっくりまとめると以下の通りです。

(A)宮殿へのスムースな入場(時間効率)を優先 ⇒ 公式サイトで時間指定パスポート購入

(B)ルーブル美術館などパリの他の博物館・美術館も観光 ⇒ パリ ミュージアム・パスで入場(&見学時間を工夫)

(C)ヴェルサイユ宮殿を半日で見学(コスパ重視) ⇒ ヴェルサイユ宮殿のみチケットを購入(&見学時間を工夫)

公式サイトでの購入(A、C)は英語での手続きになるので、このあと、詳しく手順を説明します。

パリ・ミュージアムパスを利用する場合は、下記記事で買い方や使い方、対象の美術館・博物館などを詳しく解説しています。こちらの記事を参考にしてください。

英語で購入手続きをするのが不安という方は、時間指定なしのパスポートは日本語で予約できます。ツアー会社で購入しても手数料がかからず、公式サイトと同じ金額で購入できます。

例えば、Getyourguideはヴェルサイユ宮殿公式の代理店になっています。

以下のボタンからヴェルサイユ宮殿のパスポートを公式と同じ金額で購入できます。
パスポートの購入(Getyourguide:日本語)

GetYourGuideは日本語でチケットを予約できるので、購入は簡単だと思います。不明点がある場合は、下記記事でGetYourGuideでのチケット予約方法を詳しく説明しているので参考にしてください。

以下、公式サイトでのチケットの買い方の説明になります。下記ボタンで、ヴェルサイユ宮殿の見学方法の説明にジャンプできます。
現地ツアーの解説をスキップ

公式サイトでの時間指定チケットの買い方

公式サイトで時間指定のパスポート(Passport with timed entry)を購入する手順を説明します。

最初に公式サイトのチケット購入のページにアクセスします。

チケット購入ページ(公式サイト)

最初に購入するチケットの種類を選択します。PASSPORT WITH TIMED ENTRYが時間指定が付いたパスポートです。ヴェルサイユ宮殿のみのチケットは、PALACE TICKETです。Bookをタップします。なお、このページでは日付も選択できますが、最初にチケットの種類を選んだほうがスムースです。

次に訪問日をカレンダーから選択します。日にちを選択すると、右側に予約可能な優先入場の時間帯が表示されます。表示されない時間帯は予約が埋まっている時間帯です。時間指定のないパスポートの場合は、時間の指定がスキップされます。

続いて購入するチケットの枚数を選択します。訪問日する8月の土曜日は、噴水ショー(FOUNTAINS SHOWS)が開催される日なので、ショー付きのチケット27EURになります。ショーが開催されない日は20EURになります。5歳以下の幼児は無料(FREE ADMISSION)、18歳以下の子供は10EUR(REDUCED RATE)になります。詳細はSee conditionsのリンクから確認できます。枚数を選択したら、画面下のCheckoutをタップします。

続いてチケットの受け取り方法の選択ですが、電子チケット(Electronic Ticket)しか選択できないので、そのままにします。

チケット購入には、ユーザ登録が必須です。新規ユーザ登録の欄に、必要情報を入力します。必須の入力項目は、Last name(姓)、First name(名)、Country(国名)、Email(電子メール)、Confirm the email(確認用メール)、Password(パスワード 8-20文字)です。
すべて入力したらConfirmをタップします。

続いて、チケットの利用者の名前を入力します。最初の一人は先程ユーザ登録した名前が自動的に記入されます。入力したらConfirmをタップします。

続いて支払い用のカード情報を入力します。通常のオンラインショッピングと同じ用にカードの種類(Type)、カード番号(Card number)、有効期限(Expiration date)、裏面の3桁数字(Security Code)を入力します。規約への同意をチェックしたら、Confirmをタップします。

カード決済が無事に完了すると、以下の購入完了の画面になります。Print your ticketをタップすると、PDF(もしくはJPG)でチケットをダウンロードできます。

以下がダウンロードされる電子チケットです。入場時は紙に印刷しておくか、スマホにダウンロードして画面にPDFのバーコード部分を表示できるようにしておいてください。チケットの右上には、優先入場の開始時刻が記載されています。入場日はバーコード右下に記載されています。月がフランス語で表示されているので、ちょっとわかりにくいです。

ヴェルサイユ宮殿の入場の流れ、宮殿内の見どころ

パリ市内から電車でヴェルサイユ宮殿までアクセスする方法は、下記の別記事で詳しく解説しています。この記事を参考にしていただければヴェルサイユ宮殿まで自力で来ることができます。

ヴェルサイユ宮殿の入場の流れ

それでは、ヴェルサイユ宮殿の入場ゲートの前についた時点から、入場の流れを説明します。

下の写真の入場ゲートから宮殿内に入ります。簡単な手荷物検査があります(宮殿建物内への入場時には、本格的なセキュリティチェックがあります)。

手荷物検査を終えたらまっすぐ宮殿に向かって進みます。建物の左側が入場口Aです。チケットを事前購入している観光客向けの入り口です。右側の入場口Bはチケットを現地購入する観光客の入り口です。繁忙期は、チケット購入にも時間がかかるので上で説明したように極力事前購入しておくことをオススメします。パリ・ミュージアムパスで入場する場合は、入場口Aになります。

到着したのがオープンの10分前 8:50ころでした。

すでに100人近い行列ができていました。正面の門あたりに列の最後尾がありました。これでもオープン前に到着したので行列は短いほうだと思います。オープン時間直後は、もっと列が長くなっていました。

入場口Aは時間指定のチケット所有者と、時間指定なしのチケット所有者の列に分かれています。時間指定のチケットの列はほとんど人がいませんでした。パリ・ミュージアムパスの利用者は、時間指定なしと同じ列に並びます。

入場後、荷物検査とチケットのスキャンがあります。手荷物検査があるので列が進むのもゆっくり目です。入場開始後、中に入るまでに10分かかりました。それでも8:50に並び初めて9:10に入場できたのは、スムースな方だったと思います。

なお、10時過ぎ(開園1時間後)にも入場待ちの列を確認してみました。私が並び始めたときと同じくらいの長さでした。中が混雑しているので、朝一よりも入場に時間がかかりそうです。

ヴェルサイユ宮殿内の見どころ

一度、中庭に出て反対側にある入口から入って見学がスタートします。中庭から入ってすぐ、オーディオガイドを受け取るので時間によってはオーディガイド受け取りのための行列ができます。なお、ヴェルサイユ宮殿の内部は随時修復工事が行われており、見学ルートが変わったり、見学できない箇所があったりします。

オーディオガイドを受け取ったら宮殿内の見学開始です。基本的には、順路通り進み、オーディオガイドを聞きながら見学します。ヴェルサイユ宮殿の公式アプリもインストールしてみましたが、使いづらく微妙な感じでした。

宮殿の広さは、63,154平方メートルで、部屋はなんと2,300室もあります。見学できるのは一部ですが、早足で1時間、ゆっくり見ればゆうに2時間はかかります。

朝一に入場したので、まだ団体ツアー客が少なく、鏡の間などハイライトは人の少ない状態でゆっくり見学できました。しかし、団体ツアーは有名な部屋以外をスキップするので、後半に追いつかれてしまいました。ゆっくり見学したい場合は、朝一かクローズに近い時間帯が良いと思います。

以降は宮殿内の見どころをご紹介します。

王室礼拝堂


巨大な王室礼拝堂は、1698年~1710年にかけてジュール・アルドゥアン=マンサールによって建設されました。


見学コースの後半で二階からも礼拝堂を見学することができます。二階は王や貴族が拝礼するためのもので、王専用の席もありました。二階からは美しい天井画を間近にみることができます。天井画は三位一体をテーマに描かれています。一番奥がシャルル・ドゥ・ラ・フォスの「キリストの昇天」、中心部がアントワン・コイペルの「栄光の中にある父である神」、手前にはジャン・ジュヴネ「聖霊降臨祭」が描かれています。

鏡の間


ヴェルサイユ宮殿で最も有名なのが鏡の間(鏡の回廊)です。全長73mの回廊に357個の鏡が備え付けてあります。今でこそ、どこにでもある鏡ですが、当時は貴重品でした。鏡製造の技術をヴェネツィアが独占していたため、職人をヴェネツィアから引き抜いてまで建設したのが、この鏡の間です。

鏡の間は、ドイツと連合国が戦った第一次世界大戦を集結に導いたヴェルサイユ条約が締結された場所としても有名です。

鏡に目がいってしまいがちですが、天井にはシャルル・ルブランの絵画が描かれています。すべてルイ14世の偉業をアピールするための絵画というのですから、自己顕示欲が半端ないです。

混雑してくると鏡の間でなく観光客の記念撮影の間になってしまいます。

王妃の寝室


ルイ14世の后マリーテレーズやマリー・アントワネットなどの寝室になった部屋です。王妃はこの部屋で出産したため、フランス王がたくさん誕生した部屋でもあります。当時は、出生が正しいものかを明らかにするため、出産が公開で行われていたとのことで女性は大変な時代でした。

フランス革命のさい、デモ隊がヴェルサイユ宮殿に侵入しました。マリー・アントワネットは、この部屋の隠し扉から逃げ出しました。

王の寝室


ルイ14世をはじめ、歴代の国王の寝所になっていた部屋です。豪華なベッドはアルコープと呼ばる壁を一部凹ませた場所(日本家屋で言う床の間のようなもの)に収まっています。太陽王 ルイ14世がなくなったのもこの部屋です。

閣議の間


王の寝室に続いているのが閣議の間です。実際に閣議が執り行われ、フランス国政にとって重要な決定がここでなされました。

ヘラクレスの間

ここからは国王の居間群と呼ばれるギリシャ神の名前が付いた部屋が続きます。


ヘラクレスの間は、王室礼拝堂が現在の場所に建設されるまで礼拝堂があった場所です。そのため、一番広い部屋になっています。「ヘラクレスの栄光」という題の天井画が描かれています。

ヴィーナスの間


ヴィーナスの間には、ルイ14世の青年時代の像が飾ってあります。ローマ皇帝の姿をした像になっています。

アポロンの間


太陽王を名乗ったルイ14世は太陽神アポロンを同一視していました。したがって、アポロンの部屋はもっとも豪華に作られている部屋の一つです。太陽王ルイ14世と悲劇の王ルイ16世の肖像画が対になって飾られています。

マルスの間


戦争の神マルスの部屋です。戦争の神を表すこの部屋は衛兵の居室にも使われていました。その後は、音楽やバレエなどの舞台としても使われるようになったため「舞踏の間」とも呼ばれています。

メルクリウスの間


メルクリウスの間は、宮殿の中でも豪華に作られた部屋の一つです。ルイ14世の遺体が一時安置された部屋でもあります。天井画は、2匹の雄鶏が引く戦車の上のメルクリウスです。

宮殿内の見学コースの最後には、下の写真の案内が出ています。マカロンで有名なラデュレのショップも案内に出ています。このまま案内通りに進むと庭園に出ることができます。

庭園の見どころ

宮殿の背後には、広大な庭園が広がっています。宮殿以上に莫大な労力をかけた庭園は噴水をはじめ豊かな水をたたえています。この地帯にもともと水源はなく、ルイ14世が庭園建設のために10km離れたセーヌ川から水を引いてこさせました。権力を示すためとは言え、ここまでするのは驚きです。

噴水庭園とも呼ばれる庭園で有名なのは、正面に位置する「ラトナの噴水」です。ギリシャ神話で息子のアポロンを守って、村人から泥を投げつけられたラトナが題材になっています。神の怒りに触れた村人は結局、蛙やトカゲに変えられてしまいます。これは、ルイ14世の「自分に抵抗するものを許さない」との宣言を表しているそうです。

ヴェルサイユ宮殿をバックに池の淵にある彫刻を撮影するのは定番の構図です。午前中だと、逆光で撮影がかなり難しいです。

庭園を上から見ると、隠れミッキーっぽく見えるというトリビアも有名です。ラトナの噴水が鼻になっています。ミッキーにしては耳が四角すぎますが笑

噴水のすぐ横にある庭園も曲線のデザインが美しいです。ミッキーの目にあたる部分ですね。

噴水ショー

噴水庭園では、噴水によるショーが昼と夜に開催されます(特定日のみの開催)。夜のショーは花火もあがり豪華なショーですが、パスポートでは入場できません。

昼の噴水ショー(Fountains Shows and Musical Gardens)

お昼は音楽に合わせて噴水があがるショーです。下記の公式動画でショーの雰囲気がわかります。

パスポート(Passport)を購入していれば噴水ショーも見ることができます。ショーのみの料金は、9.5 EURです。

2019年の開催日

・4月6日~10月27日の土曜日・日曜日 11:00~12:00 / 15:30~17:00
・5月21日~6月25日の火曜日 11:00~12:00 / 14:30~16:00
・その他:4月19日、5月8日、5月30日、8月15日

詳細は下記の公式ホームページで確認してください。
昼の噴水ショー(公式サイト:英語)

夜の噴水ショー(the night fountains show)

夜はライトアップされた噴水に加え、花火もあがる豪華ショーになっています。夜のショーも公式サイトの動画で雰囲気がわかります。


難点は、夏のフランスは暗くなるのが遅いので、花火があがる時間が夜の11時になる点です。

パスポートでは入場できません。入場料26 EURが別途かかります。公式サイトから予約が必要です。

夜の噴水ショーの予約(公式サイト:英語)

2019年の開催日

・6月15日~9月21日の土曜日 20:30~22:40(花火 22:50~23:05)

詳細は下記の公式ホームページで確認してください。
夜の噴水ショー(公式サイト:英語)

大トリアノン宮殿、マリー・アントワネットの離宮の見どころ

時間に余裕がある場合は、大トリアノン宮殿やマリー・アントワネットの離宮にも多くの見どころがあります。宮殿から離れているため、両方まわると2時間以上はかかります。

プチ・トラン(ミニ列車)

大トリアノン宮殿やマリーアントワネットの離宮まで1.5kmほど離れており、徒歩で移動するとかなり時間がかかります。そのため園内は、プチ・トランというミニ列車で移動することができます。下のマップの場所からプチ・トランに乗ることができます。

■プチ・トランの運行ルート

Palace North Terrace(宮殿北テラス) – Petit Trianon(プチ・トリアノン) – Grand Trianon(グラン・トリアノン) – top of Grand Canal (グランカナル) – Palace North Terrace (宮殿北テラス)

■プチ・トランの運行時間

・4月~10月: 11:30~19:10(月曜 17:30まで)
・2月中旬~3月;11:10~17:10
・11月~2月初旬:11:10~17:10(月曜運休)

■プチ・トランの料金

大人:8 EUR(周遊) 4.3 EUR(1回券)

大トリアノン宮殿の見どころ

大トリアノン宮殿(グラン・トリアノン)は、ヴェルサイユ宮殿の入り口から約1kmほどのところにある離宮です。プチ・トランで移動することができます。

オープンが12時からなので、朝一でヴェルサイユ宮殿を見学すると時間があいてしまいます。

大トリアノン宮殿は元々、ルイ14世の命を受け、磁気の展示館として建設されましたが劣化が進み、ルイ14世の再度の指示で大理石をふんだんに利用した現在の建物に作り直されました。

その後、ルイ14世が妾と過ごす別邸となったり、フランス革命後はナポレオンが邸宅として利用していた時期もあります。

宮殿には、ペリスタイルと呼ばれる美しい列柱が並んでいます。本来、ペリスタイルとは列柱で囲まれた中庭のことです。大トリアノン宮殿のものはコロネードと呼ばれる単なる列柱ですが、ルイ14世が間違ってペリスタイルと呼んだため、この名称になっています。

内部には見どころとなる部屋がいくつもあります。代表的なものをご紹介します。

皇后の寝室

皇后の寝室(The Empress’ Bedroom)と呼ばれる、この部屋は最初ルイ14世の寝室でした。その後、寝室と前室の2つの部屋に分けられてルイ14世の后マリー・テレーズの寝室として利用されました。

ルイ16世の兄弟ルイ18世はこのベッドでなくなっています。

鏡の間

鏡の間は、美しい鏡と運河の風景を楽しめる部屋です。ルイ14世の評議会用の部屋としても使われました。

ミュージック・ルーム

ミュージック・ルームと呼ばれるこの部屋は、ルイ14世の居住エリアの前室でした。夜食を給仕するためにも利用され、部屋の奥には演奏者を隠すためのカーテンも付いています。

ナポレオンが居住していた時代には、閣僚用のラウンジにもなりましたが、ルイ=フィリップ1世の時代にビリヤード・ルームに変えられてしまい、現在の姿になっています。

マリー・アントワネットの離宮の見どころ

マリー・アントワネットの離宮と呼ばれるエリアには、マニー・アントワネットが生活したプチ・トリアノン宮殿と妃の村里があります。大トリアノン宮殿から徒歩で移動できます。

プチ・トリアノン宮殿

プチ・トリアノン宮殿(小トリアノン宮殿)は、大トリアノン宮殿の敷地内にルイ15世の命を受けて建設された小規模な宮殿です。最初はルイ15世の愛人であったポンパドゥール夫人のための住居でした。その後、ルイ16世によってマリー・アントワネットに与えられました。建物は、新古典派様式の初期につくられた傑作とされています。

王妃の村里

王妃の村里は、宮殿内の絢爛豪華で堅苦しい生活に嫌気がさしたマリー・アントワネットが擬似的な田舎暮らしをすることでやすらぎを得るための場所でした。中には農場や水車小屋などがあります。下の写真はマルルボローの塔と呼ばれ、ここから釣り糸を垂らして魚釣りを楽しんでいたと言われています。

以上、ヴェルサイユ宮殿の見どころの一部を紹介しました。

ヴェルサイユ宮殿の営業時間・休館日

ヴェルサイユ宮殿の営業時間は4月1日~10月31日のハイシーズンと、11月1日~3月31日のローシーズンで異なりますので注意してください。宮殿の休館日月曜日と5月1日(メーデー)です。

・ヴェルサイユ宮殿(The Palace)
ハイシーズン: 9:00 – 18:30(最終入場 18:00)
ローシーズン: 9:00 – 17:30(最終入場 17:00)
・大トリアノン宮殿(The Estate of Trianon)
ハイシーズン: 12:00 – 18:30(最終入場 18:00)
ローシーズン: 12:00 – 17:30(最終入場 18:00)
・マリーアントワネットの離宮(The Estate of Marly)
ハイシーズン: 7:30 – 19:30
※週末は延長あり。詳細は公式ページのスケジュール参照
ローシーズン: 8:00 – 18:00
・庭園(THE Gardens)
ハイシーズン: 8:00 – 20:30
ローシーズン: 8:00 – 18:00
・公園(The Park)
ハイシーズン: 7:00 – 20:30
ローシーズン: 8:00 – 18:00

営業時間は変わる可能性があるので最新情報は公式ページで確認してください。ハイシーズンとローシーズンがあるので注意してください。

ヴェルサイユ宮殿の営業時間(公式ページ:英語)

以上、ヴェルサイユ宮殿のチケットの買い方、混雑回避の方法、見どころ、モデルプランなどを詳しくご紹介しました。


ルーブル美術館はヴェルサイユ宮殿と同じように大混雑します。こちらの記事で混雑回避方法を詳しく解説しています。
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パリ お役立ち情報

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