パリの人気観光スポット「ルーヴル美術館」、「エッフェル塔」、「凱旋門」など10ヶ所以上を、並ばず、安く、分かりやすく観光するための攻略法をご紹介します。
観光客数世界第三位の一の人気都市パリには、エッフェル塔、凱旋門、ルーヴル美術館など誰でも思いつく有名観光地がたくさんあります。多くの観光客がどっと訪れるので、入場まで数時間待つケースも少なくありません。
そこで本記事では、人気観光スポットを「並ばず」・「安く」・「分かりやすく」観光するにはどうしたらよいか、実際に現地で並んだりした調査結果をふまえ「攻略法」としてご紹介します。
ご紹介するスポットは、下記目次の通り、ルーヴル美術館、エッフェル塔、凱旋門など鉄板スポットからディズニーランド・パリまで多岐に渡っています。偏りがないように、多様な観光スポットを現地調査しています。
この記事を参考にして行きたいところが決まったら、各スポットを詳しく解説している個別の記事を参照してください。
目次
※待ち時間などの情報は、できるだけ実際に即した情報を記載したつもりですが、混雑する時と、しない時では、大きな差があります。あくまで目安として考えてください。
人気観光スポットの攻略ポイント
記事中では各スポットについて「並ばず」・「安く」・「分かりやすく」観光するための情報を記載しています。はじめに、この3つのポイントについて要点を解説しておきます。最初から説明が長い~(怒)と思われたら、各スポットの説明へスキップしてください。
「並ばず」:事前予約の活用
パリの主要観光スポットには、入場に1時間以上待たされるところがあります。したがって、入場チケットの事前予約や訪問時間の工夫など、事前に対策をとることが大切です。
待ち時間の目安は、個別に解説していますが、特に待たされるのが以下の3ヶ所です。
上の順に待ち時間が長い傾向があります。②エッフェル塔や①ルーヴル美術館は待ち時間が長いので時間指定の事前予約をおすすめします。
その他のスポットもコロナ以降、時間指定制の事前予約が強く推奨されています。訪問時間が固定されてしまうデメリットはありますが、ネットで予約できるので積極的に予約しておくと良いです。
「安く」で紹介するパリ・ミュージアムパスを利用する場合も、無料で入場時間を指定できるスポットが多くあります。
また、訪問の順番も大切で、朝一番にどこを見学するかが大切になります(私は「朝一カード」と呼んでいます)。開場前から並んでおけば、待ち時間も少なくなりますし、入場した後も人がまだ少なくて快適に観光できます。「朝一カード」は④ヴェルサイユ宮殿、②ルーヴル美術館に使うのがおすすめです。どちらも混雑しますし、入場後、人が少ない状態で見学したいスポットだからです。ただ、ルーヴル美術館は朝一の予約が取りにくいです。
「安く」:パリ・ミュージアムパスの活用
パリの観光スポットの入場料は、法外に高いわけではありませんが、合計するとかなりの出費になります。
入場料を節約するのに欠かせないのが「パリ・ミュージアムパス」です。パスを購入すると、対象の観光スポットが入場フリーになります(各施設1回のみ)。本記事で紹介する人気スポットも、以下のように半分以上が対応しています。
利用可:①ルーヴル美術館、③凱旋門、④ヴェルサイユ宮殿、⑥オルセー美術館、⑨サント・シャペル、⑪オランジュリー美術館、⑬ノートルダム大聖堂(修復中)、⑭ポンピドゥ・センター
利用不可:②エッフェル塔、⑤オペラ座(オペラ・ガルニエ)、⑦サクレ・クール寺院(ドーム)、⑧ディズニーランド・パリ
パリ・ミュージアムパスは、2日券が€52です(4日券、6日券もあり)。2日券の場合、3、4ヶ所観光すると元がとれます。加えて④ヴェルサイユ宮殿、⑥オルセー美術館などでは無料で入場時間の指定ができるという特典もあります。
ミュージアムパスの値段、安く買う方法、対象施設などの詳細を、下記記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
「わかりやすく」:パンフレット・オーディオガイドの活用
せっかく並ばずに入場できても観光スポットの理解が足りないと、見どころを見忘れたり、見学がつまらなくなったりします。
そこで大切なのが、各施設で配布されている見学ガイドのパンフレットです。パンフレットには、見学コースや見どころの説明が書いてあるので、見学中にかなり役立ちます。もらい忘れないよう気をつけてください。
パンフレットだけでは不十分の場合は、オーディオガイドを借りて説明を聞きながら見学すると、理解が深まります。
各観光スポットの解説記事では、見学パンフレットの置き場やオーディガイドを借りる場所もご紹介しています。最近は見学パンフレットをPDFでダウンロードできる場合もあり、URLも紹介しています。もちろん、解説記事でも見学コースや見どころを、わかりやすく説明するよう心がけています。
人気観光スポットの場所
ご紹介する人気観光スポットの場所を「パリ中心部」と「パリ郊外」に分けて、マップにまとめます。
■パリ中心部
観光スポットは集中しています。近接しているスポット間は地下鉄に乗るより歩いたほうが早い場合が多いです。
■パリ郊外
④ヴェルサイユ宮殿、⑧ディズニーランド・パリは郊外にあります。どちらも近郊電車(RER)で1時間前後の距離です。観光時間を加味すると、ヴェルサイユは最低でも半日コース、ディズニーランドは1日コースです。
それでは以降、各人気観光スポットの概要や攻略法をご紹介します。
①ルーヴル美術館
パリ中心部にあるルーヴル美術館(Musée du Louvre)は世界一の美術館とも言われます。年間入場者は、世界最多で800万人以上です。
美術に興味がなくても、パリ観光で絶対に欠かせないスポットの一つです。もともとはルーブル宮という宮殿だったので、建物も美しく世界遺産「パリのセーヌ河岸」の構成要素としても登録されています。
ルーヴル美術館の必見作品は、何と言っても世界一有名な絵画レオナル・ド・ダヴィンチの「モナリザ」(ラ・ジョコンダ)です。ダヴィンチの傑作は、じっくり見ていると魂を奪われそうになるくらい魅力的です。
その他にもミロのビーナス、ドラクロアの「7月28日 – 民衆を導く自由の女神」など、世界の至宝が多く展示されています。
ヨーロッパの美術品だけでなく「目には目を歯には歯を」で有名な古代バビロニアのハンムラビ法典や、古代エジプトの巨大な像など世界中の美術品が並んでいます。あまりにも作品が多すぎて、しっかり見ると数日かかると言われています。
ルーヴル美術館には観光客が殺到するので入場待ちの長い行列ができます。行列を回避する一番の方法は、時間指定の入場券を事前予約することです。ただし、時間指定が一般的になっているので予約していても待つ日も多いようです。
パリ・ミュージアムパスを利用する場合も時間指定入場券を無料で予約できます。
必見作品、時間指定の優先入場チケットの予約方法、見学ルートなど、ルーヴル美術館の見学のための攻略法を下記記事で詳しく解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■ルーブル美術館 攻略情報
・入場料:€17(€15)
・パリ・ミュージアム・パス:◯ 利用可
・混雑度:★★★
・優先入場:事前購入 / パリ・ミュージアムパス
・見学時間目安:2時間~数日
・写真撮影:◯
営業時間:月/水/木/土/日: 9:00-18:00
金: 9:00-21:45
休業日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
参考) ルーブル美術館 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
②エッフェル塔
パリのシンボル「エッフェル塔」(La tour Eiffel)も定番の観光スポットです。高さは300mです。近年では、世界中で高層タワーが林立していますが、エッフェル塔の建設は今から130年前の1889年です。300mは今では驚く高さではありませんが、当時の世界最高はたったの169mでした。
エッフェル塔は、ルーヴル美術館以上に混雑します。事前に予約しておかないと2時間以上並ぶこともあります。そのため、展望台に登らず、シャン・ド・マルス公園やトロカデロ庭園から眺める作戦もあります。
しかし、展望台からは美しいパリの風景を望むことができるので、苦労をしても登るだけの価値は十分にあります。
エッフェル塔は夜景も美しいため見逃せません。特に日没後、毎時0分~5分の間、塔がキラキラ輝くシャンパンフラッシュと言うショーが行われます。私は、セーヌ川のディナークルーズに参加し船上からシャンパンフラッシュを見ましたが、大変きれいでした。
上でも述べたように、エッフェル塔はパリの観光スポットの中でも一番混んでいます。展望台に登る場合は、時間指定の優先入場チケットを予約してくことを強くおすすめします。私はチケットの予約が間に合わなかったので、階段は空いているという情報を信じて行きましたが、それでも45分以上並びました。エレベーターは最低でも1時間以上の待ちのようでした。
時間指定チケットの予約方法や行き方、見学方法など、エッフェル塔の見学のための攻略法を下記記事で詳しく解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■エッフェル塔 攻略情報
・入場料:€26.8※頂上までエレベーター
・パリ・ミュージアム・パス:✕ 対象外
・混雑度:★★★(最大2時間以上)
・優先入場:時間指定 入場チケット
・見学時間目安:2時間~3時間 ※混雑状況による
・写真撮影:◯
営業時間:夏期(6月後半-9月頭):9:00 – 24:45
上記以外:9:30 – 23:45
※最終上りエレベーター: 最終1時間前
休業日:なし
参考) エッフェル塔 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
③凱旋門
凱旋門もエッフェル塔と並ぶパリのシンボルです。「凱旋門」とは、戦勝を記念して建設する門(アーチ)のことを指します。凱旋門は世界中にありますが、派手好きのナポレオンが作らせだけあって高さが50mもあり世界最大級のサイズです(世界一は北朝鮮にある凱旋門)。ただし完成までに30年かかったため。ナポレオンは完成を見る前に失脚し、亡くなっています。
正式名称はエトワール凱旋門(Arc de triomphe de l’Étoile)です。エトワールはフランス語で星という意味です。凱旋門を中心にシャンデリゼ通りなど12本の道路が星の光のように伸びていることに由来しています。
凱旋門は屋上に上がることでき、シャンデリゼ通りを始めとするパリの風景を眺望できます。
夜は11時過ぎまでオープンしています。エッフェル塔の夜景もきれいに見られます。特にシャンパンフラッシュの時間帯は、多くの人が集まります。
凱旋門はエッフェル塔と比べると、それほど混みません。それでも、タイミングが悪いとセキュリティ・チェックで時間がかかることがあります。パリ・ミュージアムパスや事前購入チケットは優先レーンでセキュリティ・チェックを受けられるので待ち時間を短縮できます。
他の観光スポットも訪問する場合は、パリ・ミュージアムパスの利用がお得です。
アクセス方法、見学方法など、凱旋門の見学のための攻略法を下記記事で詳しく解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■凱旋門 攻略情報
・入場料:€13
・パリ・ミュージアム・パス:◯ 利用可。優先入場
・混雑度:★★☆
・優先入場:事前購入 / パリ・ミュージアムパス
・見学時間目安:1時間弱
・写真撮影:◯
営業時間:1/2~3/31:10:00-22:30
4/1~9/30:10:00-23:00
10/1~12/31:10:00-22:30
※最終入場は、閉館の45分前です
※1日の入場者数が決まっています。繁忙期は、安全のためチケット売り場が早めに閉まることがあります
休業日:1/1、5/1、5/8(朝のみ)、7/14、11/11(朝のみ)、12/25
参考) 凱旋門 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
④ヴェルサイユ宮殿
ヴェルサイユ宮殿(Palais de Versailles)は、フランス王朝の最盛期を築いた太陽王ルイ14世が1682年に建設した宮殿です。絶大な権力を持っていたルイ14世が贅の限りを尽くして建設させた宮殿です。その豪華さはフランス随一で、1979年、世界遺産に登録されています。
宮殿内では、有名な「鏡の間」やマリー・アントワネットも利用した「王妃の寝室」などを見学できます。
ヴェルサイユ宮殿の建物本体だけでなく、宮殿以上の労力が費やした庭園や、マリー・アントワネットが造営した離宮(マリー・アントワネットの離宮/プチ・プチ・トリアノン宮殿)なども見どころです。
ヴェルサイユ宮殿はパリ中心部から20kmちょっと離れているため、鉄道で1時間ほどかかります。
鉄道を使ってヴェルサイユ宮殿まで行く方法を下記記事で詳しく説明しています。参考にしてください。
混雑していると入場に1時間以上かかります。チケットを事前予約しておけば専用列から入場できます。パリ・ミュージアムパス利用時も事前予約が可能です。
時間指定チケットの予約方法、見どころなど、ヴェルサイユ宮殿の見学のための攻略法を下記記事で詳しく解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■ヴェルサイユ宮殿 攻略情報
・入場料:€18~27
・パリ・ミュージアム・パス:◯ 利用可。噴水ショーは別料金
・混雑度:★★★
・優先入場:時間指定 入場チケット
・見学時間目安:4時間~※パリからの移動含む
・写真撮影:◯
営業時間:ハイシーズン: 9:00 – 18:30(最終入場 18:00)
ローシーズン: 9:00 – 17:30(最終入場 17:00)
※庭園や大トリアノン宮殿は別スケジュール
休業日:-
参考) ヴェルサイユ宮殿 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑤オペラ座(オペラ・ガルニエ)
オペラ座(オペラ・ガルニエ/Opéra Palais Garnier)は、名前の通りオペラやバレエを公演する歌劇場です。ナポレオン三世の命で建設されました。建築家シャルル・ガルニエの設計案が用いられたため、オペラ・ガルニエと呼ばれています。1875年に落成し、140年以上の歴史があります。
劇場内部は、宮殿のような絢爛豪華な内装です。この美しい装飾を見ようと、多くの観光客が訪れます。
劇場の天井画は巨匠マルク・シャガールが描いています。天井のシャンデリアは、オペラ座を舞台にしたミュージカル「オペラ座の怪人」にも深く関係しています。
オペラ座の見学は、バレエ・オペラの公演があると半日だけになるので、スケジュールを事前に確認してから訪問してください。混雑は、それほどでもありません(それでも私は入場列に30分弱並びました)。ここもチケットを事前購入しておけばチケット窓口の行列をスキップして、待ち時間を減らすことができます。
見どころ、オープン時間の調べ方、見学ルートの説明など、オペラ座(オペラ・ガルニエ)の見学のための攻略法を下記記事で詳しく解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■オペラ座(オペラ・ガルニエ) 攻略情報
・入場料:€15 ※自由見学の場合
・パリ・ミュージアム・パス:✕ 対象外
・混雑度:★★☆
・優先入場:事前購入
・見学時間目安:1時間
・写真撮影:◯
営業時間:夏期: 10:00-18:30
それ以外:10:00-16:30
※公演日はクローズのため要確認
休業日:定期休館日なし
※1月1日、5月1日、12月25日は休館
参考) オペラ座(オペラ・ガルニエ) 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑥オルセー美術館
オルセー美術館(Musée d’Orsay)は、ルーヴル美術館と並びパリを代表する美術館です。ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ルノアール、モネ、マネ、ドガ、ドラクロア、ルソーなど印象派(印象主義)、写実主義、象徴主義、アカデミズムの傑作が展示されています。美術の教科書でよく見る絵画がたくさん展示されていますので、こちらも美術に詳しくなくても十分に楽しむことができます。
ゴッホ『ローヌ川の星月夜』、ミレー『落穂拾い』、モネ『日傘の女』など、挙げればきりがないほどの傑作が展示されています。
コンパクトで見学しやすいことも特徴です。2時間あれば、必見作品は一通り見ることができます。ルーヴル美術館から徒歩15分くらいの距離なので、連続して見学する人も多いと思います。
ルーヴル美術館と比べると混雑も少ないです。それでも混雑していると30分以上待つことがあります。その場合、事前購入チケットやパリ・ミュージアムパスを利用すると優先入場できるので、時間を有効に使えます。
必見作品、優先入場チケット、行き方、見学ガイドなど、オルセー美術館の見学のための攻略法を下記記事で詳しく解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■オルセー美術館 攻略情報
・入場料:€16(€14)
・パリ・ミュージアム・パス:◯ 利用可。優先入場
・混雑度:★★☆
・優先入場:事前購入 / パリ・ミュージアムパス
・見学時間目安:2時間~
・写真撮影:◯
営業時間:開館時間:9:30-18:00
木曜日は21:45まで開館
チケット販売:17:00まで(木曜は、21:15まで)
最終入場時間 17:15(木曜は、21:15まで)
休業日:月曜日、5/1、12/25
参考) オルセー美術館 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑦サクレ・クール寺院 / モンマルトルの丘
モンマルトルの丘は、パリ市内で一番標高が高い場所です。130mの高台からパリ市内の景色を見下ろせるので展望スポットとして人気があり、多くの観光客で賑わいます。
モンマルトルの丘にそびえるのがサクレ・クール寺院(Basilique du Sacré-Cœur)です。建設が始まったのは1875年ですが、第一次世界大戦などを挟んで、最終的に公開されたのは40数年後、今から100年前の1919年です。入場料が高額なところが多いなか、寺院は無料で入場できます。
寺院の天井にあるドームに登ることができ、ここからもパリの街を展望できます。ただし、入場料がかかり、300段の階段を登る必要があります。
丘に上がるには、階段を登るか麓にあるケーブルカーを利用します。ケーブルカーの駅まで、地下鉄のAnvers駅やAbbesses駅から5分ほど歩きます。切符は乗り場で購入するか、地下鉄の1日切符やナヴィゴ・セメーヌでも乗車できます。
■サクレ・クール寺院 / モンマルトルの丘 攻略情報
・入場料:無料 ※ドーム €7
・パリ・ミュージアム・パス:✕ 対象外
・混雑度:★☆☆
・優先入場:-
・見学時間目安:1時間
・写真撮影:◯
営業時間:寺院:6:30-22:30
ドーム:
5月-9月:10:30-20:30
10月-4月:9:00-17:00
休業日:
参考) サクレ・クール寺院 / モンマルトルの丘 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑧ディズニーランド・パリ
パリ郊外にはディズニーランド・パリ(Disneyland Paris)があります。ヨーロッパ唯一のディズニーランドです。東京のランドとシーのように「ディズニーランド・パーク」と「ウォルト・ディズニー・スタジオパーク」の2つのパークがあります。
私はディズニーランド・パリの魅力に取り憑かれ、2年連続で訪問しています。東京と比べて一番良いのは、キャラクター・グリーディングを思う存分、楽しめるところです。東京のグリーティングは、写真を一枚撮影したらすぐ次の組、という感じです。それがパリでは、一人ひとり写真を撮ったり、グループ写真を撮ったり、満足するまでキャラクターと触れ合えます。キャラクターのテンションも高く、全力で歓迎してくれます。
また、パリにしかないアトラクション・ショーを体験できるのも魅力です。例えば、「ラタトゥイユ:レミーのおいしいレストラン アドベンチャー」はレミーのおいしいレストランの世界をすごくリアルに体験できます。
ショー・パレードもたくさん開催されます。夜は、眠れる美女の城をスクリーンにしたプロジェクションマッピングショー「ディズニー・イルミネーションズ」が開催されます。
パリ市内からディズニーランド・パリへは近郊電車RER A線で乗車時間40分前後です。トータルにすると片道1時間くらいかかります。シャルルドコール空港から行く場合、TGVに乗車し10分ちょっとで着いてしまいます。
日帰りも十分に可能です。ただし、2つパークがありますし、直営ホテルに宿泊すると優先入場できるので1泊もおすすめです。
ディズニーランド・パリへのアクセスを下記記事で詳しく解説しています。
入場チケットは、どちらか1パークに入場できるものと、2パークとも入場できるものがあります。料金は平日と週末などで変わります。
1パーク・1デーチケットは€56~です。定価は高いので事前に割引チケットを購入するのが定番です。下記記事で割引チケットを買う方法を詳しく解説しています。
その他、アトラクション、ショーなど、ディズニーランド・パリを遊びつくすための攻略法を下記記事でまとめています。詳細はこちらをご覧ください。
■ディズニーランド・パリ 攻略情報
・入場料:€56~ ※1デー1パーク
・パリ・ミュージアム パス:✕ 対象外
・混雑度:★★☆
・優先入場:直営ホテル宿泊で1.5時間前に入場可
・見学時間目安:1日~2日
・写真撮影:◯
・開館時間・休館日:
・季節・曜日で異なるので要確認
・定休日なし
参考) ディズニーランド・パリ 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑨サント・シャペル
サント・シャペル(Sainte chapelle)は、パリ中心部のセーヌ川の中洲にあるシテ島にある教会です。聖王と呼ばれたルイ9世の命で作られた800年近い歴史を持つ教会です。人気の理由は、教会にあるパリ最古のステンドグラスが圧倒的に美しく、観光客を魅了するからです。
教会内には、16枚のステンドグラスがあり、それぞれが聖書の創世記から黙示録までの物語を描いています。こちらの写真は、16枚目の黙示録を描いたステンドグラスで、その形から「西のバラ窓」と呼ばれています。
一般的には有名ではありませんが、美しいステンドグラスを見るために多くの観光客が訪れ、いつも混雑しています。
私も閉館に近い時間にもかからわず30分ほど並びました。セキュリティチェックとチケット窓口の2箇所で行列ができますが、オンラインでチケットを購入しておくかパリ・ミュージアムパスを使えば、チケット窓口の行列をスキップし、待ち時間を半減できます。
行き方、チケット予約方法、入場の仕方など、サント・シャペルの見学のための攻略法を下記記事で詳しく解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■サント・シャペル教会 攻略情報
・入場料:€11.5
・パリ・ミュージアム・パス:◯ 利用可
・混雑度:★★☆
・優先入場:事前購入 / コンシェルジュリー共通券
・見学時間目安:1時間 ※入場待ち含む
・写真撮影:◯
営業時間:・1月2日~3月31日: 9:00-17:00
・4月1日~9月30日: 9:00-19:00
・10月1日~12月31日: 9:00-17:00
※最終入場 閉館時間の30分前
休業日:定期休館日はなし。
※1月1日、5月1日、12月25日は休館
参考) サント・シャペル教会 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑩シャンデリゼ通り
シャンデリゼ通り(Les Champs-Élysées)は、パリで一番美しい通りと言われています(フランス人曰く、世界で一番美しい通り)。
どちらも観光名所のコンコルド広場と凱旋門をつなぐ通りで、3kmの距離があります。
凱旋門側から見たシャンデリゼ通りです。ルイ・ヴィトンやブルガリ、シャネル、ディオールなどの高級ブランドの旗艦店が集まっていて、ショッピングのメッカになっています。
夜のライトアップされたシャンデリゼ通りも美しいです。この写真は、凱旋門の屋上からシャンデリゼ通りを撮影したものです。
⑪オランジュリー美術館
オランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)はモネの「睡蓮」を展示するために整備された美術館です。そばにあるルーブル美術館やオルセー美術館と比べてしまうと小規模ですが、睡蓮の間を見るだけでも十二分に行く価値があります。オランジュリーという名前は、美術館として整備される前はチュイルリー宮殿のオレンジ用の温室だったことに由来しています。
「睡蓮」に囲まれた部屋にいると、世間の喧騒を忘れてのんびりした気分を味わうことができます。
「睡蓮」だけでなく、美術商ポール・ギョームが収集したマチス、ピカソ、セザンヌ、モディリアーニ、ルノワール、ユトリロ、ドランなど印象派、ポスト印象派の傑作が多く展示されています。こちらは、モディリアーニ作の『ポール・ギヨームの肖像』です。
オランジュリー美術館は、オベリスクで有名なコンコルド広場に面しています。オルセー美術館から歩いて7、8分なので一緒に見学する人も多いです。チケットもオルセー美術館との共通券を購入するとお得です。パリ・ミュージアムパスも利用できます。
必見作品など、オランジュリー美術館の見学のための攻略法を下記記事で詳しく解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■オランジュリー美術館 攻略情報
・入場料:12.5
・パリ・ミュージアム・パス:◯ 利用可
・混雑度:★☆☆
・優先入場:オルセー美術館共通券を購入
・見学時間目安:1時間
・写真撮影:◯
営業時間: 9:00 – 18:00
※最終入場時間:17:15
休業日:火曜日
参考) オランジュリー美術館 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑫セーヌ河岸・クルーズ
パリを流れるセーヌ川(la Seine)の川沿いには、ノートルダム大聖堂、ルーヴル美術館、エッフェル塔など、この記事でも紹介している観光スポットが多くあります。歴史あるセーヌ川はイエナ橋~シュリー橋の区間が「パリのセーヌ河岸」として世界遺産にも登録されています。
セーヌに架かる「アレクサンドル三世橋」はパリで一番豪華な橋で、夜景スポットとしても人気があります。
豪華な船で美しい夜景を見ながらフランス料理のコースを楽しめるディナー・クルーズも運行されています。参加した方の口コミが良かったので私も実際に乗船してみました。
セーヌ河岸の美しい夜景をみながらの食事は、想像以上に優雅なひとときを過ごすことができました。ただし、料理は普通でした。
ディナー・クルーズは約€100くらいでお値段がはります。一方、観光クルーズは運賃€14~と気軽に乗船できます。
ディナー・クルーズの詳しい体験レポート、観光クルーズの選び方、クルーズを安く予約する方法など、セーヌ川クルーズに関する攻略法を下記記事で詳しく解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■セーヌ河岸・クルーズ 攻略情報
・入場料:€15~
・パリ・ミュージアム パス:✕ 対象外
・混雑度:★☆☆
・優先入場:-
・見学時間目安:1.5時間
・写真撮影:◯
・開館時間・休館日:
・4月-9月: 10:00~22:30 30分間隔で運行
・10月-3月: 11:00~21:20 40分間隔で運行
※バトー・ムッシュの例
参考) セーヌ河岸・クルーズ 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑬ノートルダム大聖堂(修復中)
パリを代表する観光スポットであったノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)は、ご存知の通り、2019年4月に火災が発生し、尖塔や屋根を消失するなど大きなダメージを受けました。現在は、見学ができなくなっています。昨年、訪問した時に、双塔の華麗な姿を見ていただけにニュースを聞いたときは衝撃を受けました。
シンボルである双塔には登ることができ、パリの街並みを一望できる人気のスポットでした。
現在は、修復工事のため周囲を囲われています。建物も足場に覆われています。
双塔を脇から覗き見ることはできます。双塔が消失を免れたのは不幸中の幸いでした。
現在、東京オリンピックの次に開催される2024年のパリ・オリンピックに間に合うように急ピッチで修復工事が進められているそうです。一日も早く、元の壮麗な姿が見られることを祈っています(急ぎすぎていい加減な修復をされると困りますが)。
⑭ポンピドゥ・センター「国立近代美術館」
ポンピドゥ・センターは、近代美術愛好家であったフランスのポンピドゥー大統領の構想で建設された近現代芸術の総合センターです。
ポンピドゥ・センター内にある国立近代美術館(Musée national d’Art moderne)には、ピカソ、ブラック、マティス、シャガール、ウォーホール、ダリ、モンドリアンなど近現代美術の巨匠の作品が展示されています。コレクション数は10万点以上で、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に続く、世界第二位の数を誇ります。
入場待ちの行列はできますが、長時間並ぶことはありません。オープンが11時と遅いので午後一までは混雑しますが、夜遅く9時まで開館しており、遅めの時間は空いています。
必見作品、入場方法など、ポンピドゥ・センター「国立近代美術館」の見学のための攻略法を下記記事で詳しく解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■ポンピドゥ・センター「国立近代美術館」 攻略情報
・入場料:€15
・パリ・ミュージアム・パス:◯ 利用可
・混雑度:★☆☆
・優先入場:-
・見学時間目安:2時間
・写真撮影:◯
営業時間:・毎日(火曜、木曜を除く):11:00-21:00(センターは22:00まで)
・木曜日:11:00-23:00
※チケット売り場は1時間前にクローズ
休業日:毎週火曜日
5月1日
参考) ポンピドゥ・センター「国立近代美術館」 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
おまけ:モンサンミッシェル
パリの観光スポットではありませんが、行ってみたい世界遺産ランキングで上位の「モンサンミッシェル」も日帰りで行くことができます。
パリからモンサンミッシェルへは、TGVとバスを乗り継いで片道3時間ちょっとかかります。個人で行くとTGVやバスを予約する必要があるので、現地ツアーに参加して行かれる方も多いようです。
モンサンミッシェルへの行き方を、こちらの記事で詳しく解説しています。
モンサンミッシェルへ行く最大の目的は、「西洋の神秘」とも言われる雄壮で美しいモンサンミッシェルを眺めることだと思います。モンサンミッシェルに1泊すれば、ライトアップされた夜景や夜明け前の幻想的な姿を見ることもできます。
見どころなど、モンサンミッシェル観光に役に立つ情報を下記記事で詳しく解説しています。
以上、パリの人気観光スポットの攻略法をご紹介しました。みなさまが、少しでも「並ばず」・「安く」・「分かりやすく」観光するのに、役立てば幸いです。
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