パリのシンボル「凱旋門」(エトワール凱旋門)の見学方法、チケットの買い方、混雑状況などを詳しく解説します。
凱旋門(Arc de triomphe de l’Étoile)はエッフェル塔と並ぶパリのシンボルです。実物は想像していたよりも大きく、高さは50mもあります。また、凱旋門は屋上に登ることができ、シャンデリゼ通りなどのパリの美しい景色を見渡すことができます。夜には、パリのシンボル「エッフェル塔」の夜景、特にエッフェル塔がキラキラ輝くシャンパン・フラッシュも鑑賞することができます。
凱旋門は外から見るだけだとすぐ観光できますが、屋上に上がるには入場方法などがちょっと複雑で迷います。本記事では、屋上への行き方も詳しくご紹介します。
なお、行列回避に役立つ優先入場チケットをオンラインで購入できます。オンラインで安く買えるサイトを調査した結果もご紹介します。
目次
エトワール凱旋門の新型コロナ営業再開情報(2022年7月更新)
コロナで休業していたエトワール凱旋門ですが、現在は通常通り営業しています。
チケットの事前予約も必須ではなくなっています。ただし、当日窓口でチケットを購入すると時間がかかる可能性もあります。
凱旋門の観光 攻略法
①エトワール凱旋門とは?
「凱旋門」とは、戦勝を記念して建設する門(アーチ)のことを指し、世界中にたくさんの凱旋門があります。パリの凱旋門は、正式にはエトワール凱旋門(Arc de triomphe de l’Étoile)といいます。エトワールはフランス語で星という意味です。凱旋門を中心にシャンデリゼ通りなど12本の道路が星の光のように伸びていることに由来しています。
エトワール凱旋門は、ナポレオンがアウステルリッツの戦いという戦争に勝利し1806年に建設を命じました。建設に30年かかり1836年に完成しました。ナポレオンは完成を見る前に失脚し、亡くなっています。大きさは、高さ50m、幅45m、奥行き22mと巨大な建造物です。
屋上に登ることができ、凱旋門からシャンデリゼ通りを見下ろすことができます。
②凱旋門の混みぐあい・行列回避
エッフェル塔やルーブル美術館ほどではないですが凱旋門もチケット購入やセキュリティチェックに長い列ができることがあります。特に観光客の団体などとバッティングしてしまうと待ち時間が長くなります。
事前予約のチケットやパリ・ミュージアムを持っているとセキュリティチェックを優先の列で受けられるので入場が非常にスムースになります。私はパリ・ミュージアムパスを所有していたので、ほぼ並ぶことなく入場できました。
凱旋門の屋上へは、春から夏は23:00まで、それ以外も22:30まで上がれます。ルーブル美術館など他の観光スポットより夜遅くまで入場できます。凱旋門の観光を夜にして、夜景を楽しむのも効率的です。
閑散期はチケット売り場にも行列はできないので現地購入でも問題はありません。
記事中で最安で予約できるサイトを調査しているので参考にしてください。
③凱旋門からのエッフェル塔 鑑賞
パリを代表する2つのシンボルが凱旋門とエッフェル塔です。実は凱旋門はエッフェル塔の隠れた鑑賞ポイントになっています。夜はシャンパン・フラッシュと呼ばれるエッフェル塔がキラキラ光る様子を見ることができます。凱旋門を夜観光する場合は、シャンパン・フラッシュの時間に合わせて屋上に上がることをお勧めします。記事の後半では、凱旋門の屋上から撮影したエッフェル塔のシャンパン・フラッシュの動画を掲載しています。
凱旋門の入場料・パリ・ミュージアムパスの利用
凱旋門の入場料は以下の通りです。
パリの博物館・美術館が入場し放題になるパリ・ミュージアムパス(旧:カルトミュゼ)を購入すると、凱旋門も無料で入場できます。
営業再開直後は、公式サイトで事前に入場時間を予約しておく必要がありましたが、現在は入り口でミュージアムパスを提示すれば直接入場できます。
パリ・ミュージアムパスは2日間有効なパスが52€です。凱旋門の入場料は13€なので、他にルーブル美術館15€、ヴェルサイユ宮殿20€を観光すれば、合計48€です。ほぼ元が取れるので、あと一ヶ所、オルセー美術館、オランジュリー美術館、ノートルダム寺院の塔、などを観光すればお得になります。パリ・ミュージアムパスの詳細、安く購入する方法を以下の記事で解説しているので参考にしてください。
凱旋門 オンライン・チケットの購入
観光スポットをあまり周らない場合は、パリ・ミュージアムパスは元が取れません。
この場合は、凱旋門のチケットを個別に予約することになります。オンライン予約は、凱旋門の公式サイトもしくはオンラインツアー会社で購入できます。
日本語に対応していて安く予約できるサイトの価格を調査してみました。
公式サイト | |||
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公式サイトと同じ13€で予約できるサイトがいくつかあります。日本語で予約ができるのが大きなメリットです。
また、GetYourGuideと、Tiqetsは、当日でも予約できるので便利そうです。
他の人気観光スポットの割引チケットも調査していますので参考にしてください。
ツアー予約サイトで予約する詳しい手順や、評判・口コミ、クーポンを使って安く予約する攻略法を下記で解説しています。参考にしてください。
凱旋門 オンライン・チケットの購入(公式サイト)
公式サイトでのチケットを事前予約は下記リンクになります。
クリックすると以下の画面が表示されます。Visit of the monumentを選びます。
予約するチケットの枚数を選択します。以前はパリ・ミュージアムパスを利用する場合も無料予約が必要ですが、現在は不要になっているようです。
凱旋門の営業時間
クローズの時間が日程によって異なるのでよく確認してください。
・営業時間:
1/2~3/31:10:00-22:30
4/1~9/30:10:00-23:00
10/1-12/31:10:00-22:30
※最終入場は、閉館の45分前です
※1日の入場者数が決まっています。繁忙期は、安全のためチケット売り場が早めに閉まることがあります
・休館日:1/1、5/1、5/8(朝のみ)、7/14、11/11(朝のみ)、12/25
凱旋門への行き方
エトワール凱旋門はパリの中心部にあります。
最寄りの地下鉄・RERの駅は、Charles-de-Gaulle-Etoile(シャルル・ド・ゴール=エトワール)です。1番線(Line 1)、2番線(Line 2)、6番線(Line 6)の地下鉄3路線と、近郊鉄道RER A線が通っているので、とてもアクセスしやすい駅です。
シャルル・ド・ゴール=エトワール駅で地下鉄やRERから降りると、下の写真のように凱旋門方面への案内が出ているので、これに従って進みましょう。
案内に従って駅から地上にでると前の前に凱旋門が見えます。凱旋門の周りはラウンドアバウト(環状交差点)になっていて、自動車がひっきりなしに通っています。地上から凱旋門のそばまで行くことができません。そのため地下道を通って凱旋門に近づきます。地下道は、下の写真のピンクの矢印の場所が入口です。
地下道に入って凱旋門に近づいてしまうと、凱旋門の全景の写真が撮れません。地下道の入口の少し先が凱旋門の全景写真を撮れるスポットです。先に写真を撮っておくと良いと思います。
地下道の入口には、ARC DE TRIOMPHE ACCES(凱旋門への通路)とわかりやすく書いてあります。
凱旋門の入場・見学ガイド
続いて凱旋門への入場の仕方や見学方法をご紹介します。
地下道をしばらく進むとチケット窓口(の列)があります。左側はチケット当日購入の列でチケット売り場につながっています。右側は、チケット事前購入またはパリ・ミュージアムパス所有者用の列で、入場口に上がる階段になっています。
私が凱旋門を訪問したときは、空いている時間帯でチケット購入に並んでいる人はいませんでした。いつも空いているのかと思ったら、Youtubeの動画では行列ができていました。画面が切れている奥にも列ができていました。
階段を上がると入口があります。ここでセキュリティ・チェックを受けます。
セキュリティチェックの列も当日購入と、事前購入およびミュージアムパス利用で別れています。入口の右側に、事前購入とミュージアムパス利用者用の優先入場レーンがあります。列に誰もいなかったのでおっかなびっくり優先レーンを進んでみましたが、ちゃんとあっていました。時間がかかるセキュリティチェックの列をスキップでき、スムースに入場できました。
セキュリティチェックを受けたらチケットやパリ・ミュージアムパスを提示して、いよいよ凱旋門の内部に入場します。屋上にあがる階段は全部で284段あるので焦らず登りましょう。
階段を上がっていくと途中にフロアがあります。シートもあるので疲れた場合、ここで休憩ができます。
頂上のテラスに着きました。昼と夜の2回、登りましたので、両方の様子をご紹介します。
最初に昼の眺めをご紹介します。門の真正面に見えるのが、シャンデリゼ通りです。コンコルド広場に向かってまっすぐ道がのびています。よーく見ると、かなり先にコンコルド広場のオベリスクが見えます。その奥にチュイルリー庭園、ルーヴル美術館があります。
北東の方角には、モンマルトルの丘が見え、かすかにサクレ・クール寺院の姿が見えます。
続いて夜景のご紹介です。夜も人は多くありませんが、エッフェル塔の方角だけシャンパンフラッシュ待ちの人垣ができていました。
シャンデリゼ通りの夜景です。ライトアップされたシャンデリゼ通りがコンコルド広場まで続いています。ちなみに、先に見える丸い光の輪は、期間限定でコンコルド広場に設置されていた観覧車の光です。
エッフェル塔のシャンパン・フラッシュを撮影するために10分くらい前からエッフェル塔方面の場所を確保しました。シャンパン・フラッシュは日没後、毎時0分~5分の間に行われています。
かなり混み合っていましたが、無事、シャンパン・フラッシュを良い場所から撮影できました。動画を掲載します。
帰りは、下り用の階段を降ります。途中、お土産ショップがあります。凱旋門のお土産は後半で詳しくご紹介します。
階段を降りて地上に戻りました。
地上からも凱旋門を鑑賞します。門には4つの彫刻が刻まれています。それぞれ「1792年の出発」、「1810年の勝利」、「1814年の抵抗」「1815年の平和」という名称で、主にナポレオン時代にフランス・パリで起こった歴史的な出来事を表現しています。下の写真は、「1792年の出発」通称 ラ・マルセイエーズです。1792年にフランス革命政府がオーストリアへ宣戦布告し義勇軍が出発した出来事のレリーフです。
アーチの下には、「無名戦士の墓」があります。第一次世界大戦で犠牲になったたくさんの無名の戦士を追悼するために、そのうちの一人を埋葬しています。献花が耐えることなく手向けられています。
見学が終わったら、行きに使った地下道をまた通って地下鉄駅の方に戻ります。
凱旋門のお土産・グッズ
お土産の定番マグネットです。ちょいちょいエッフェル塔のマグネットもおいてあります。
凱旋門消しゴム、鉛筆、ボールペンなど文具です。なぜかカラフルです。
丸いポストカードは凱旋門を上から撮った写真です。エトワールの名の通り、星の光のように12本の道路が凱旋門から延びています。
ちょっと興味を惹かれたのは、広げると立体的になるペーパークラフトです。€5.5でした。凱旋門と関係ないデザインでしたが。
Shamanというフランスのデザイナーズ・ブランドのカップです。”Je triompherai demain”は、「明日は勝つ」という意味でしょうか。
凱旋門のパズルやLEGOブロックも並んでいます。日本製のナノブロックの凱旋門もあります。
Tシャツには、BORN TO BE NAPOLEON(ナポレオンになるために生まれた)のメッセージが入っていました。
凱旋門など見学する夜景ツアー
夜景は鑑賞したいけど、夜に地下鉄などに乗るのが心配という方は、凱旋門、エッフェル塔、アレクサンドル3世橋などのイルミネーションの見学ツアーが催行されています。
実際に見学ツアーに参加した体験レポを下記記事でご紹介しています。
凱旋門公式サイト
以上、パリの観光スポット「エトワール凱旋門」の観光について詳しく解説しました。
2,3時間待ちもあるエッフェル塔の混雑を回避する方法はこちら。
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