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パリ観光に便利な乗り放題の交通ICカード「ナヴィゴ(navigo)」の1週間パスや地下鉄、RER、バス、トラムなどパリ公共交通機関のチケットTicket T+をスマホアプリ(Bonjour RATPアプリ)で購入・利用する方法をご紹介します。
Navigo1週間パスや通常切符(旧T+ Ticket)を実際に購入したときのスマホ画面で購入の流れを説明しています。
またNavigo Weekly Pass購入時に必要なIDFM Connet アカウント登録で現地携帯番号でのSMS認証が必要になりました。
目次
RATPスマホアプリ(Bonjour RATPアプリ)とはなにか？
Navigo(ナヴィゴ)はRAPT(パリ交通公団/Régie Autonome des Transports Parisiens)が運行する地下鉄、バスやRER(近郊鉄道)に乗車できる交通系ICカードです。
日本でもSUICA等交通系ICカードがモバイルSUICA等のスマホアプリになりました。同じようにNavigoもスマホアプリ(Bonjour RATPアプリ)で利用できます。
一方、期間パス(1週間パス等)の登録にはNavigo Découverte(ナヴィゴ デクーヴェルト)というICカードを購入して顔写真を貼り付ける必要があります。RATPアプリを使えば通常の切符も期間パスもどちらも登録できます。
1週間パスNavigo Weekly Pass(Navigo Semaine/ナヴィゴ セメーヌ)はお得なパスですが、有効期間が「月曜始まりの日曜終わりの1週間」など購入前に知っておくべき注意点があります。
Navigo Weekly Passの注意点や料金はこちらの記事でまとめています。注意点などをご存知でない方は先にこちらの記事をごらんください。
スマホアプリになったことで日本人でもNavigoのパスを利用しやすくなりましたが、2025年からNavigo期間パス購入時に必要なアカウント登録でSMS認証が必要になりました。
ですのでフランス現地の携帯番号でSMSを受信できるSIMカードを利用している場合は、2024年までと同じようにNavigoの期間パスを簡単に利用できます。
Navigo Weekly PassをBonjour RATPアプリで利用するメリットを簡単にご紹介します。
ICカードの購入・デポジットが不要
ICカードは€5(約850円)のデポジットが必要ですが、スマホアプリだと不要です。
また駅の窓口に並んで時間を浪費する必要もありません。
証明写真が不要
ナヴィゴ デクーヴェルトの購入で一番面倒だったのがICカードに貼り付ける証明写真を日本から持っていくことでした。
アプリではスマホで自撮りした写真を登録できるので便利になりました。
RATPスマホアプリのデメリット
物理的なNavigoのカードと比較してデメリットもあります。
フランス(EU諸国)の携帯番号(SMS受信)が必要
アプリで通常のチケットやNavigoの1日パスを購入する場合はアカウント登録は不要です。
一方、Navigo Weekly Passを購入するにはアカウント登録が必要です。このアカウント登録でフランス(EU諸国)の携帯番号が必要になります。
SMS受信できるSIMカードをフランスで契約するのであれば問題ありませんが、日本にいる間に事前に登録したり、SMS受信できないタイプのeSIMだと利用が難しくなります。
強引ですが日本滞在中にIDFM Connet アカウントを登録する方法を調査して別記事にまとめてあります。
手間がかかっても日本で登録しておきたいという方はこちらの記事を参考にしてください。
初期設定の手順が多く、ちょっと面倒
SMSを受信できたとしてもスマホアプリのインストールからパスを購入するまで、操作が少し長く手間がかかります。モバイルSUICAの最初の登録が面倒なのと同じです。
ただし、この記事で手順をくわしく説明しているので難しくありません。
自動改札で読み取りに苦労することがある
スマホの機種に依存すると思いますが、自動改札でスマホをタッチしても反応が悪いことがありました。
日本の自動改札と比べてしまうとパリの交通機関の自動改札は性能が悪いです(特に古い改札ゲート)。
NFC対応スマホが必要
日本の交通系スマホアプリと同じようにNFC対応スマホが必要です
RATP公式サイトにはアプリの対応機種について以下の説明があります。ただし、フランス向けの説明なので日本のみ発売のスマホについては検証されていないと思われます。
なお、RATPアプリには事前にチャージしておいて乗車時に運賃を引落す機能はありません。
事前に切符や期間パスの購入(登録)が必要なのは、これまでのNavigoやNavigo Easyと同じです。
RATPアプリのインストール・初期設定
公式アプリ「Bonjour RATP」は下記ボタンからインストールできます。
アプリ起動
利用規約の同意
個人情報管理の設定
ユーザー登録
アクセスチェックの画面が表示されたらチェックしてください。
Eメールアドレスとパスワードを入力して、Nextを押します
Eメール認証
ジオロケーションの選択
スマホをチケットにする設定
Nextを押します
電話と発信の管理を許可します。
追加アプリのインストール
ふたたびInstallを押します
アプリストアのMes Tickets Navigoのページが表示されるのでインストールします。
Mes Tickets Navigoアプリの設定
必要に応じて通知を許可します。
Continueを押します
Finishを押します。
RATPアプリでの切符の買い方
続いて普通の切符(チケット)の買い方を説明します。
Navigo Weekのような期間パスは別途設定(ユーザー登録)が必要なので、この次で説明します。
メニューからTicketを選択
チケット種類の選択
枚数の入力
レシートの設定
クレジットカード情報の入力
クレジットカードの認証画面になります(クレジットカードごとに異なる)。私は海外旅行の支払いにWISEデビットカードを利用しているので、このような認証画面になりました。WISEデビットカードはRATPアプリで問題なく決済できました。
チケット購入完了
続いて1週間パスNagigo Weekly Passなど期間パスを購入する手順を説明します(Androidスマホの場合)。
1週間パス等を利用する場合は、ユーザー登録および顔写真の登録が必要です。
日本からはユーザー登録画面のアクセスが制限されています。以下はフランス現地でアクセスする＆SMSを受信できる場合の手順です。
日本で登録しておきたい、フランスの携帯電話番号でSMSが受信できないという方はこちらの記事の手順を参考にしてください。
なお追加した画面は日本語の自動翻訳を使っているので表示が日本語になっています。英語と日本語の画面が混在してしまい申し訳ありません。
パスの期間選択
パス購入時のアカウント登録
言語切り替え
アカウント登録
画面の下にあるCreate a new account(新規登録)を押します
利用者情報の登録
続いてSMS認証に使う携帯電話番号を入力します。基本はフランスの番号(+33)ですが、EUの別の国の番号も利用できそうです。どの国なら使えるのかはわかりませんが、オランダの番号でも大丈夫でした。日本の携帯番号は使えません。DMを受け取るか、拒否するかも選択します。
最後に画面に表示されている文字を入力してセキュリティチェックを先に済ませます。最後に 続く(Next) を押します。
SMSの受信コード入力
通知メール
利用規約同意
パスワード登録
ログイン
2段階認証
以下のようにメールに記載されたコードを画面に入力します。
写真登録
カメラで撮影する(From the camera)かギャラリーから選択する(From the photo gallery)かを選択します
カメラ撮影する場合は、アプリに撮影の権限を許可します。許可するとカメラが起動するので写真を撮影します。
顔写真の確認
支払いへ
購入完了
RATPアプリでの地下鉄・RER・バスの乗り方
上記手順でチケットやNavigoのパスを購入しておけば、地下鉄の自動改札やバスの装置にスマホをタッチするだけです。
日本の鉄道の自動改札と同じです。
チケットの残数はアプリで確認できます。利用するとRemainingが減ります。すべて使うと0になります。
スマホは基本的にはロック画面のままでも改札を通れるはずです。ただ、改札で読み取りに失敗することが多かったので、私は結局のところ、画面ロックを直前に解除してからタッチしていました。
地下鉄・RER(近郊鉄道)の場合
自動改札のセンサー部分にスマホをタッチします。RERは出場時(降車駅)も自動改札にスマホをタッチします。
センサーは近くで見ると、このような感じです。中心部付近にスマホをかざします。日本の自動改札より反応が悪いです。センサーに反応しやすいスマホ(NFC)の位置は日本と同じです(iPhoneなら上部)。
センサーが水色の自動改札のほうがスムーズに反応しました。
スマホがどうしても反応しない場合は、RATPアプリのチケットの画面を見せて駅員さんに相談してみてください。
バスの場合
乗車口のところに機械があります。乗車したらスマホを機械のセンサーの部分にタッチします。
以上、パリの地下鉄・バスなど公共交通機関のチケットやNavigoパスを利用する場合に便利なRATPアプリについて説明しました。
詳しいご説明ありがとうございます。
説明通りインストールしましたがDiscover the Serviceの表示が無く、Mes ticket Navigoをインストールできません。。どうしたらいいでしょうか？
AA様
コメントありがとうございます。
説明はAndroidスマホで昨年確認した内容なので、
iPhoneとは手順が違う、もしくは最近Androidでも手順に変更があった可能性があります。
iPhoneで確認しようと思ったのですが、手元のiPhoneが古く
アプリがインストールができませんでした。
iPhoneでは多少手順が変わるようですが、
別アプリのインストールが必要なのは同じようでした。
お役に立てず申し訳ありません。
詳しい説明ありがとうございます。今年からweeklypassを買おうと思うとIDFのアカウントを作らねばならず、また登録する電話番号がフランスのものもしくは、EU圏でないとダメなようでスマホ（iphone）で買えません。どうにかしてアカウント作れないのでしょうか？観光客はカードを長蛇の列に並んで作れってことでしょうかね？
とら様
ご親切に情報を提供いただきありがとうございます。情報がアップデートできておらず大変ご迷惑をおかけしました。
私自身のスマホでの検証や各種情報を広範囲に調べてみましたが、現地の電話番号が必要というのが現時点での結論のようです。
VPNを使うと日本からでも新規アカウント登録のSMS認証の画面までは進めました(ただしVPNの設定がセンシティブ)。
フランスのSMSを少額で利用できるサービスもあるようですが、
そこまでするなら物理カードを買ったほうがトータルでは楽ではないかと思われます。
おっしゃるとおり観光客へのハードルをいきなり上げるのは納得いきませんね。
おとなしく(お得でない)Paris Visiteを買っておけということなのでしょうか。。。
ご参考ですが、2023年に登録済のIDFM Connect Accountがあったので、それを使ってログインしたら
SMS認証などは求められずIDFM Connect Accountの認証に成功し
1 Week Passの購入直前までは進めました。
お役に立てず大変もうしわけございません。
とら様
かなり強引かつ手間のかかる方法ですが、日本からアカウント登録ができたので別記事にまとめました。
https://urtrip.jp/paris-register-idfm-connect-account/
手間で言えば現地で物理カードを買う方が楽だと思いますが、一応ご連絡いたします。
なお、購入の直前までは行けることは確認しましたが、実際に購入したわけではありません。