ローマ-フィレンツェ間の電車移動をわかりやすく解説【2023年版】

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ローマ フィレンツェ 鉄道 イタロ フレッチャロッサ
イタリアの人気都市ローマフィレンツェ間を鉄道移動する場合、所要時間1時間20分~運賃最安で約3,000円~です。

イタリアの首都ローマ(Roma)には、コロッセオ、フォロ・ロマーノ、真実の口、サン・ピエトロ寺院、システィーナ礼拝堂、「花の都」フィレンツェには、ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)、ベッキオ宮殿、ウフィツィ美術館、アカデミア美術館、ヴェッキオ橋、などの見どころがあります。

人気の2都市ローマ-フィレンツェ間は、旧国鉄トレニタリアの高速鉄道フレッチャロッサと私鉄のイタロが走っています。どちらで行くのがお得かなども解説します。

ローマ-フィレンツェ間 列車移動の所要時間・運賃

ローマ-フィレンツェの所要時間約1時間20~30分です。

トレニタリアのフレッチャロッサとイタロの所要時間はほぼ同じです。ローマ-ミラノ(トリノ)間の便もローマ-ヴェネツァ間もフィレンツェを経由するため、どちらの便も利用できます。多い時間帯だと運行間隔は約10分です。

運賃は、1ヶ月先のフレッチャロッサローマ フィレンツェ 鉄道 イタロ フレッチャロッサイタロローマ フィレンツェ 鉄道 イタロ フレッチャロッサの早割運賃の検索結果が以下の画面です。

どちらも割引だと料金はほぼ同じです。イタロの最安運賃は€20です。フレッチャロッサは最安で€15です。2等席の正規料金は、イタロが€49、フレッチャロッサが€58です(2023年3月現在。便によって値段が変わります)。

料金の比較には、イタロとトレニタリアの公式サイトをそれぞれを調べる必要があります。

ヨーロッパ鉄道の検索・予約サイトOmioを使うと両方を一度に検索することができます。下記のリンクからローマ-フィレンツェ間の便を検索できます。

ローマ ⇔ フィレンツェ の列車を検索(Omio:日本語)

ヨーロッパ鉄道の検索・予約サイトOmioについては下記記事でわかりやすく説明しています。

なお、Omioは通常の割引料金には対応していますが限定の特別セールには未対応なので最終的には公式サイトでも運賃を調べてみてください。

ローマ-フィレンツェ間のチケットの事前購入

ローマ-フィレンツェ間のチケットは早割購入でかなり安くなります。

私は乗車1ヶ月ほど前にオンラインでトレニタリアのフレッチャロッサのチケットを事前購入しました。

1ヶ月前でしたので割引率が大きいSuper Economyのチケットを購入できました。夕方の時間帯で一番安い便を選びましたのでStandard(2等席)で€22.9(約3,200円)と、ほぼ最安値で予約できました。

トレニタリア、イタロ、それぞれのオンライン予約の方法について、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

ローマ-フィレンツェ間の電車移動レポート

実際に、トレニタリアの高速鉄道フレッチャロッサでフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze SMN)からローマ・テルミニ駅(Stazione di Roma Termini)まで移動しましたので、その時の様子を詳しくレポートします。

フレッチャロッサで移動しましたが、イタロで移動する場合もほぼ同じです。別の区間ですがイタロでミラノからヴェネツィア間を移動した様子を下記記事でレポートしています。参考にしてください。

フィレンツェの観光に役立つ情報を、下記メニューから参照できます。

フィレンツェ・メニュー

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅

フィレンツェの主要駅フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze SMN)から乗車します。サンタ・マリア・ノヴェッラ駅は、フィレンツェ中心部のドォーモから徒歩で10分強と中心部に近い位置あり、非常に利便性の良い駅です。
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サンタ・マリア・ノヴェッラ駅構内には、軽食を購入できるお店などがあります。ローマまでは1時間半なので、食事を持ち込む必要はないかもしれません。
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駅中央部には、大きめの待合所があります。トレニタリア、イタロの窓口もこちらにあります。電車の出発まで時間があるときは、このスペースで座って待っておけるので便利です。大きな電光掲示板もありますので、乗車する列車の出発予定時間や出発するプラットフォーム番号も確認できます。ローマ行きの便は、ミラノやヴェネツィアが始発でフィレンツェは経由駅になります。経由駅の場合は、直前までプラットフォーム番号が表示されないので、ちょっと焦ります。
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トレニタリア、イタロとも窓口には行列ができていました。イタリアの鉄道の窓口は回転が悪いですし、行列ができていても、係員が普通に窓口を閉じます。当日に切符を購入する場合は、余裕をもって窓口に並ぶか、自動券売機で切符を購入しましょう。

イタリアの大きな駅には、スリなどがたくさんいます。また、切符購入を勝手に手伝ってお金を請求してくる人も多くいます。時間に余裕がある場合は、窓口で切符を購入するほうが安全です。切符購入中に、近寄って来る人がいたらしっかり拒絶するか、その場を離れましょう。また、複数人で旅行しているときは、自動券売機を操作指定ない人が見張っておくとよいでしょう。

自動券売機はこの近辺にたくさん設置されています。自動券売機の使い方は下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。


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プラットフォームに行くには、ゲートで切符を見せる必要があります。トレニタリア、イタロに関係なく、どこからでも入れます。優先入場(FAST TRACK)する場合は、トレニタリアとイタロで別のゲートになります。ゲートは混んでいないので、優先入場するメリットはなさそうでした。ゲートでは、切符や印刷した電子チケット、アプリで予約した場合はスマホの画面を見せます。
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直前までプラットフォーム番号が表示されなかったので、ゲートの中に入って表示されるのを待ちました。出発予定時刻を10分きって、やっとプラットフォーム番号が表示されたので、移動しました。フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze SMN)のプラットフォームは端から端まで1分ちょっとあれば歩けるので、慌てる必要はありません。
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駅には打刻機が設置されています。電子チケットは打刻が不要です(A4の紙がそもそも入りません)、フレッチャロッサのような全席指定の便は乗車時間が決まっているので、基本的に打刻は不要です。普通列車の場合は、忘れずに打刻してください。

フレッチャロッサへの乗車

下がトレニタリアのフレッチャロッサの電子チケットです。右側の赤い部分に以下が記載れています。
Train:列車番号
Service:座席クラス
Coaches:車両番号
Seats:座席番号
列車番号があっているか確認し、車両番号、座席番号を覚えておきましょう。

プラットフォームの手前側に、行き先、列車番号、発車時刻が表示されていますので、間違えがないか確認しましょう。
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プラットフォームを先に進むと、停車する車両番号が表示されています。自分が乗車する車両番号のところまで進んで待ちましょう。
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フレッチャロッサ(Frecciarossa)がホームに入ってきました。フレッチャロッサは「赤い矢」とい意味です(フレッチャ:矢、ロッサ:赤)。今回乗車する列車は、フレッチャロッサ1000(ETR400)という2015年から運行している新しいタイプでした。
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入り口の扉にも列車番号、運行区間、車両番号が表示されています。運行区間がTo.P – Rm Termと表示されているのでトリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅が始発駅のようです。長めの運行区間ですが、時間どおりに到着しました。
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フレッチャロッサの車内

Standard(2等)の車内です。上部には大型でなければスーツケースをおいておけます。スーツケースを離れた場所においておくと盗難に合う危険性があるので、できれば頭上においておきましょう。車両のデザインはイタロのほうがちょっとおしゃれですかね。
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座席の上部にシート番号が表示されているので、チケットに記載された座席に座りましょう。ヨーロッパの電車では、座席番号を気にせず座る人も多いので、誰かが座っていることがあります。基本的にはどいてもらったほうが検札のときにめんどくさくなくてよいです。チケットの座席番号を見せれば、移動してくれることが多いです(いちいち細かいこと気にして、みたいな顔をされることもありますが)。
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Standard(2等席)の座席です。数時間座る分には、問題ありません。
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定刻に、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅を出発しました。
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座席のアームレストの下あたりに電源があります。C型の変換プラグとスマホの充電器があれば、移動中にスマホを充電できます。
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座席の前方にはゴミ箱があります。
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フレッチャロッサ車内では無料のWifiサービスを利用することができます。スマホのWifi設定を開くと、Wifi Frecciarossaというアクセスポイントが見つかります。
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Wifiに接続したあと、ユーザ登録をする必要があります。NOT REGISTERD(ユーザ未登録)のRegister(登録)ボタンをタップします。
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メールアドレスなどを入力して、ユーザ登録を進めます。トレニタリアのユーザ登録には、クレジットカードの登録が必須になります。私は、プリペイドSIMの通信容量が十分あったので、クレジットカードを登録してまでトレニタリアの無料Wifiを使う必要がなかったので、登録を止めました。イタリアで使えるコスパ最強のプリペイドSIMに関する情報を下記の記事で解説しています。参考にしてください。


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検札がまわってきたら、切符を見せましょう。電車チケットの場合は、車掌さんがQRコードを読み取らせます。紙に印刷して置くほうが無難ですが、スマホの画面でQRコードを表示するのでも問題ありませんでした。
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夕方の便でしたので、車窓からはトスカーナやラツィオの美しい夕景を見ることができました。
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天井にはディスプレイがついており、次の停車駅などの運行情報を表示しています。ローマではテルミニ駅の手前にローマ・ティブルティーナ駅 (Roma Tiburtina)に停車します。テルミニ駅到着の10分くらい前です。間違えて下車しないように、このディスプレイで確認するとよいでしょう。逆方向のローマからフィレンツェへ行く便の場合は、フィレンツェは終点でないので降り忘れないように、よく確認しましょう。
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ローマ・テルミニ駅に近づいたので下車の準備をします。車両は日立製でした。下車時、ドアが自動で開く場合と、ボタンを押さないとドアが開かないときがあります。停車してドアが開かない場合は、開くボタン<>を押しましょう。
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ローマ・テルミニ駅

所要時間1時間半なので、あっと言う間にローマ・テルミニ駅に到着しました。テルミニ駅は1日の乗降客数が約50万人と、イタリアで一番多い駅です。ちなみに新宿駅は約370万人です。テルミニの名前は、近くに古代ローマのディオクレティアヌス浴場があり、浴場を意味するテルマエから来ています。テルマエ・ロマエのテルマエと同じ語源です。
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ローマは広いのでテルミニ駅から地下鉄(Metro)、トラム(Tram)、バスでホテルや観光地に移動することになります。コロッセオまでは地下鉄で10分ほどです。徒歩だと25分ほぼかかります。
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駅には各交通機関の乗り場への標識が出ているので、それにしたがって移動します。地下鉄(Metro)の標識は、下のようにMのマークです。地下鉄に乗車する場合は、エスカレーターで地下1階におります。
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ローマ・テルミニ駅の外観です。恐竜のような形をした天井が特徴的です。
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ローマの地下鉄/バス/トラムの乗り方などローマ到着後に役立つ情報を、下記メニューから参照できます。

ローマ・メニュー

以上、イタリアの人気観光都市ローマ-フィレンツェ間を電車で移動する方法について詳しく解説しました。

下記の記事では、イタリアで鉄道に乗るときに知っておくべきことを全般的に解説しています。参考にしてください。

イタリアはイタロ、トレニタリアなど鉄道を活用した旅行も楽しいですが、鉄道や人気観光地のチケットを自分で予約するのが面倒だという場合は、バスで主要な観光地を手軽に観光できるツアーも人気のようです。

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