【フィレンツェ】ドゥオーモのチケット予約をわかりやすく解説【2022年版】

フィレンツェ

フィレンツェのシンボルで一番人気の観光スポット「ドゥオーモ」(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)について、クーポラ、ジョットの鐘楼など施設や、最新のチケット予約方法(2022年8月現在)を解説します。

ドゥオーモ(duomo di Firenze)は大聖堂本体、洗礼堂、鐘楼など見学スポットがたくさんあります。したがって、「ドゥオーモは、どこを見学できるのか」を、まず理解する必要があります。

チケットの種類も変更になりましたので、最新の予約手順もご紹介します。

新型コロナ営業再開後のフィレンツェ・ドゥオーモ 最新情報(2022年8月更新)

フィレンツェ・ドゥオーモは、新型コロナウィルスの影響で一時期閉鎖されていましたが、現在は通常通り営業しています。

営業再開直後は全施設で事前予約が必要でしたが、現在はコロナ前と同じくクーポラのみ事前予約が必要になっています。

営業再開直後は廃止になっていた共通券も新しいタイプのパスになって復活しています。

ドゥオーモ関連施設の紹介

ひとくちにドゥオーモと言っても、見学する施設は本体の大聖堂をはじめ、6ヶ所に分かれています。

入場無料の大聖堂を除いた5施設の入場にはチケット(パス)が必要です。入場できる施設によってパスが変わります(詳しくはあとで説明)。

最初に、見学できる6つの施設の概要をご紹介します。

(1)大聖堂(内部)


ドゥオーモの正式名称はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)です。日本語で「花の聖母マリア大聖堂」という意味です。「フィレンツェ歴史地区」の構成要素として世界遺産にも登録されています。

アルノルフォ・ディ・カンビオの設計で1296年に建設が始まりました。アルノルフォ死後、ジョットが跡を継ぎました。ジョットは鐘楼建設に一生懸命になっている間に亡くなってしまい、その後も多くの建築家の手に委ねらました。

クーポラを除いた大聖堂の建物が完成したのは、1418年のことでした。

大聖堂の内部は、非常にシンプルな装飾になっています。金ピカでローマ教皇の権力がにじみでているヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂と比べると、教会独特の静謐さを感じられる空間です。

大聖堂内で一番華やかなのが、ジョットがクーポラの内側に描いた『最後の審判』です。

大聖堂内部は入場無料ですが、時間指定制の事前予約が必須になっています。入場無料で人気があり、予約制になる前は、数時間待ちの行列ができることもありました。

(2)サンタ・レパラータ教会跡


大聖堂は、古いサンタ・レパラータ教会跡地の上に建設されました。そのため、大聖堂内部から地下に降りて、美しいモザイクの床などサンタ・レパラータ教会の遺構を見学できます。

大聖堂は無料で入場できますが、サンタ・レパラータ教会跡の見学にはチケットが必要です。

(3)クーポラ


ドゥオーモのシンボルが半球形の天井「クーポラ」です。工事の難易度が高く、なかなか完成しませんでした。この難題に挑戦のがブルネレスキです。革新的な手法を用い、1434年にようやく完成しました。

クーポラ頭頂部にあるランターン(明り取り窓)のテラスから360度の眺望を楽しむことができます。テラスの高さは92mで、463段の階段を上ります。

上る途中、クーポラ内部のバルコニーを通ります。ジョット『最後の審判』を間近に見ることができます。

テラスからは美しいフィレンツェの町並みを楽しむことができます。唯一の難点は、クーポラ自身を見られないことです。

クーポラへ登るには事前に入場時間を予約する必要があります。

(4)ジョットの鐘楼


クーポラと並んで、フィレンツェの展望スポットして人気なのがジョットの鐘楼です。

高さ82mの屋上回廊からフィレンツェの町並みを見渡せます。屋上までの階段は414段です

アルノルフォの跡を継いだジョット・ディ・ボンドーネは、鐘楼の建設に注力しました。しかし、土台部分を完成させたところで亡くなりました。弟子のピサーノが引き継ぎ、最終的にはタレンティが完成させました。

その結果、塔の下1/3をジョットが、真ん中1/3をピサーノが、上1/3をタレンティが建てたことになります。

ジョットの鐘楼の最大のセールスポイントは、クーポラを目の前に望めることです。

ジョットの鐘楼は、予約なしでも登れるのがメリットです。

(5)サン・ジョヴァンニ洗礼堂


ドゥオーモの向かいにある八角形の建物がサン・ジョヴァンニ洗礼堂です。ドゥオーモ関連の建築物としては最古のもので11世紀に竣工されました。

ミケランジェロが「天国の門」と呼んで褒め称えた、ギベルティ作の東側の扉が有名です。ただし、現在取り付けられている扉はレプリカで、オリジナルはドゥオーモ付属美術館に展示されています。

(6)ドゥオーモ付属美術館


ドゥオーモ付属美術館は、ドゥオーモの東側にある建物内にあります。彫刻やレリーフなど、ドゥオーモで利用されてきた美術品のオリジナルが展示されています。

必見なのは、上で紹介したサン・ジョヴァンニ洗礼堂の「天国の門」のオリジナルと、ミケランジェロの傑作『バンディーニのピエタ』です。

ドゥオーモのチケット予約

2022年最新のドゥオーモのチケット

Brunelleschi Pass(ブルネレスキ・パス)Giotto Pass(ジョット・パス)Ghiberti Pass(ギベルティ・パス)の3種類のパス(チケット)が販売されています。パスによって入場できる施設が変わります。
※大聖堂はチケット不要です

パス種類Brunelleschi Pass
(ブルネレスキ・パス)
Giotto Pass
(ジョット・パス)
Ghiberti Pass
(ギベルティ・パス)
料金30€20€15€
クーポラ
ジョットの鐘楼
サン・ジョヴァンニ洗礼堂
ドゥオーモ付属美術館
サンタ・レパラータ教会跡

以下の通りパスを選べばよいです。

クーポラとジョットの鐘楼に登る ⇒ ブルネレスキ・パス

ジョットの鐘楼に登る ⇒ ジョット・パス

登らない ⇒ ギベルティ・パス

パスの名前が入場可能な施設に由来しているのはちょっとおしゃれです。

余談:営業再開直後の2020年6月は共通チケットがなく個別にチケットを買う必要がありました。クーポラ15€、ジョットの鐘楼15€など4施設の入場料合計は45€でした(サンタ・レパラータ教会跡は休止)。「新型コロナの影響が落ち着くころには、割安な共通チケットが登場するのでないか」と当時予想しまたが、その通りになりました。

ただし、コロナ前は共通券が18€だったので倍近い値上げです。

入場チケットを安く買えるサイトがあるか?

公式サイトは英語での予約になるので、ドゥオーモの入場チケット(ブルネレスキ・パス)を日本語で安く買えるサイトを調べてまとめました。

※2022年8月調査(最新価格は各サイトをご確認ください)

日本語で予約できるツアー会社は、どこも手数料がかかっています。英語で問題なければ公式サイトでの予約が最安です

日本語予約ができるサイトでは、GetYourGuideが最安でした。

フィレンツェ・ドゥオーモのチケット予約(GetYourGuide:日本語)

公式サイトでの予約手順は、記事後半で詳しく解説します。

フィレンツェ・カードは利用できるか?

現在はフィレンツェ・カードでドゥオーモ関連施設へ入場できません(コロナ前は入場できました)。

フィレンツェ・カードのFAQには、コロナによる入場ルール変更の影響で入場できないと書かれています。

所要時間の目安

各施設の入場時間を事前に予約するため、どの順番で見学するかなどを考えておく必要があります。

その際、各施設の所要時間も考慮しなくてはいけません。参考までに、所要時間の目安を以下に示します。

各施設の見学所要時間の目安

(1)大聖堂:30分
(2)サンタ・レパラータ教会跡:15分※閉鎖中
(3)クーポラ:1時間
(4)ジョットの鐘楼:45分
(5)サン・ジョヴァンニ洗礼堂:15分
(6)ドゥオーモ付属美術館:1時間

上記は自分が実際に見学にかけた時間からの目安です。あくまで参考としてお考えください。

なお、チケットは原則として予約時間5分前から入場が可能になります。終了時刻から5分超過すると予約が無効になりますので注意してください。

ぎちぎちに計画を立てて、慌てて見学するのも勿体ないです。時間があまったらカフェでまったりしたり、ジェラートを食べて一息ついたり、もできるので余裕を持った計画をおすすめします。

営業時間

各施設の営業時間は以下の通りです(2022年8月現在)

各施設の見学所要時間の目安

(1)大聖堂
月曜~土曜:10:15~16:30(17:00クローズ)
日曜:クローズ
(2)サンタ・レパラータ教会跡
月曜~土曜:10:15~16:30(17:00クローズ)
日曜:13:30~16:30(17:00クローズ)
(3)クーポラ
月曜~金曜: 8:15~18:45(19:30クローズ)
土曜~金曜: 8:15~16:30(17:15クローズ)
日曜・祝日:12:45~16:30(17:15クローズ)
(4)ジョットの鐘楼
月曜~日曜: 8:15~19:00(19:45クローズ)
(5)サン・ジョヴァンニ洗礼堂
月曜~日曜: 9:00~19:30(19:45クローズ)
(6)ドゥオーモ付属美術館:1時間
月曜~日曜: 9:00~19:30(19:45クローズ)
休館日:第一火曜

最新の営業時間は公式サイトを確認してください。

ドゥオーモ 各施設の営業時間

ドゥオーモのチケット予約方法

ドゥオーモ公式サイトでのチケット予約方法を説明します。

上で紹介したBrunelleschi Pass(ブルネレスキ・パス)Giotto Pass(ジョット・パス)Ghiberti Pass(ギベルティ・パス)の3種類パスを購入できます。

まず、公式サイトの予約ページにアクセスします。

ドゥオーモ 公式サイト チケット予約(英語)

クッキーの設定が表示されます。Accept Selected(選択したものだけ許可)を選んでタップすれば良いです。

Ticketsをタップします。

(1)パスの種類を選択

3種類パスから購入するパスを選択します。クーポラに登る場合は、Brunelleschi Pass(ブルネレスキ・パス)のView details(詳細を見る)をタップします。

(2)入場日時を選択

パスの利用開始日を選択します。利用開始日から3日間有効です。ブルネレスキ・パスは利用開始日がクーポラに登る日になります。

チケット枚数をAdult(大人:15歳-)、Reduced Price 7-14 years old(子供:7-14歳)、Child 0-6 years old(6歳以下)に分けて入力します。

(3)クーポラ入場時間を選択(ブルネレスキ・パスのみ)

ブルネレスキ・パスを購入する場合は、クーポラに登る時間帯を選択します。右側の数字でが、残り予約可能数です。0の場合は、満員で予約できません。

時間帯を選択したら、Add to Card(カートに追加)をタッチします。

他の施設を続けて予約する場合は、Continue Shopping!(予約を続ける)をタッチします。支払いに進む場合は、Go to Cart(カートに進む)をタッチします。10分以上放置してしまうと、予約が無効になるので注意してください。

続いて、カートの内容が表示されるので、予約に誤りがなければGo to checkout(支払いに進む)をタッチします。

(4)ユーザー登録

チケット予約にはユーザー登録が必要です。新規登録する場合は、Create accountをタッチします。

以下の通り、E-mail(電子メール)、Password(パスワード)、Retype Password(パスワード:再入力)を入力し、Create account(新規登録)をタッチします。電子チケットは、このメールアドレスに送られるので、間違えがないか十分確認してください。

次の画面で、First Name(名前:ローマ字)、Last name(名字:ローマ字)を入力し、Save(保存)をタッチします。

(5)予約内容の確認

ユーザー登録が終わると購入手続きに戻ります。予約内容に誤りがなければSave and Continue(保存して続ける)をタッチします。

再度、最終の確認画面が表示されます。画面の下の方のPay Nowをタッチすると支払いに進みます。

(6)クレジットカード情報の入力

次に、支払いに使うクレジットカードの情報を入力します。まず、支払い方法選択の画面でUSE PAYMENT CARD(クレジットカードを使う)ボタンを押します。

続いて、以下の通り、Card Number(カード番号)、Card Expiry date(有効期限:月/年の順)、CVV(裏面3桁数字)、Name、Surname(カード記載の名 姓)、Email(電子メール)を入力します。入力したら、CONTINUEボタン(続ける)ボタンをタッチします。

(7)購入完了

支払いが完了すると、購入完了画面が表示されます。登録した電子メールアドレス宛に電子チケットが送付されるので確認してください。

電子チケットはマイページからもダウンロードできます。

ドゥオーモ各施設の見学の流れ・見どころ

各施設の見学の流れや見どころを「大聖堂&洗礼堂(&地下教会跡)」、「クーポラ&ジョットの鐘楼」、「付属美術館」の3記事に分けて詳しくご紹介しています。下記のボタンで参照してください。

参考)ドゥオーモの公式サイト

ドゥオーモ公式サイト

以上、フィレンツェで一番の人気観光スポット「ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)」の見学できる施設の紹介、チケットの予約方法を詳しくご紹介しました。

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