「大英博物館」 見逃せない40作品、見学コース、お土産 などをわかりやすくガイド

ロンドン

ロンドン観光のハイライト「大英博物館」の見どころ作品お勧めの見学ルート混みぐあい所要時間など、見学に役立つ情報をわかりやすく解説します。

世界三大美術館・博物館にも数えられる大英博物館(British Museum)は、ロンドンで必ず行くべき観光スポットの筆頭です。

ロゼッタストーン、モアイ像、黄金のミイラの棺など、教科書にも必ず登場する世界の至宝が大量に展示されています。常設だけでも15万点を超す展示があり、丸1日かけても見きれないと言われています。

本記事では、必見作品をなるべく多く、かつ、効率よく鑑賞できるよう、ご紹介します。

ページコンテンツ

大英博物館の攻略ポイント

大英博物館見学の計画をたてる上で、知っておきたい攻略ポイントをまず解説します。

攻略1:大英博物館とは?

大英博物館は、世界第三位の入場者数を誇ります。1位のルーブル美術館、2位のメトロポリタン美術館は、絵画など美術品が人気ですので、博物館というくくりでは世界一かもしれません。

所蔵品は約800万点で、その中から15万点が常設で展示されています。

18世紀に亡くなった医師・収集家ハンス・スローンのコレクションがもとになっています。彼の遺言で収集品8万点を一般公開することになり、大英帝国所有のコレクションと合わせた展示場所として大英博物館を建設しました。1759年の開館です。

その後、大英帝国が収集した遺物などが追加され現在の規模になりました。コレクションには、大英帝国が植民地から略奪したものも多く、返還要求を受けているものもあります。そのため。泥棒博物館とも呼ばれることもあります。

攻略2:大英博物館 必見の展示物

大英博物館の公式サイトで必見作品として挙げられている10作品をまずご紹介します。

①ロゼッタストーン:Room 4

大英博物館一番の至宝です。ナポレオンがエジプト遠征を行った際に、ロゼッタという都市で発見された石版で古代エジプトの象形文字ヒエログリフ解読のヒントになりました。

②パルテノン神殿の彫刻:Room 18

ギリシア・アテネのパルテノン神殿のペディメント(破風)にあった彫刻です。古代ギリシアの芸術性の高さが見てとれます。

③モアイ像(ホア・ハカナナイア):Room 24

イースター島のモアイ像の中でも一番素晴らしいと言われている、ホア・ハカナナイア像です。
大英博物館 モアイ像(ホア・ハカナナイア)

④イフェの頭部:Room 25

他博物館では接する機会の少ないアフリカの遺産の展示もあります。こちらはナイジェリアのイフェで14-15世紀に作られた王の頭部の像です。
大英博物館 イフェの頭部

⑤双頭の蛇:Room 27

15~16世紀にメキシコで作られた双頭の蛇の彫刻です。木製の台座の上に精密な細工でトルコ石(ターコイズ)が載せられています。
大英博物館 双頭の蛇

⑥タラ像:Room 33

スリランカで7~8世紀に作られたタラのブロンズ像です。
大英博物館 タラ像

⑦女祭祀ヘヌトメヒトの棺:Room 63

第19王朝時代にテーベで巫女を務めたヘヌトメヒトの金の棺です。大量の金が使われています。

⑧ウルのスタンダード:Room 56

現イラクにあったシュメール王朝の古代都市ウルの王墓から発見された工芸品です。スタンダード(旗章)と名付けられていますが、実際の用途は不明です。
大英博物館 ウルのスタンダード

⑨サットン・フーの兜:Room 41

イギリスを代表する古代の文化遺産です。船葬墓の遺跡サットン・フーで発見された兜です。
大英博物館 サットン・フーの兜

⑩ルイス島のチェス駒:Room 4

こちらもイギリスを代表する文化遺産です。スコットランドのルイス島で発見された12世紀のチェスのコマです。映画「ハリー・ポッターと賢者の石」にも登場します。
大英博物館 ルイス島のチェス駒

以上の10作品はエジプト、ヨーロッパ、アフリカなど各地域の遺産をバランス良く選んであります。

大英博物館は古代エジプト、ギリシア、メソポタミアのコレクションが豊富で、見るべき作品も実際は地域が偏っています。

記事中では、上記も含め40点以上の必見作品を紹介しています。

攻略3:混雑具合・行列の回避方法

入場に長い行列ができることがあります。ただし、入場無料のためチケット窓口はなく手荷物検査だけなので列の進みは早めです。並んでも30分前後のことが多いようです。

ただし、ロゼッタストーンなど人気の展示物に人が殺到するので、快適に見学するには空いている朝一の入場が良いです。

展示エリアへの入場は10時からですが、館内へは9時から入場できます。10時には手荷物検査を済ませ館内にいれるよう、早めに行くことをお勧めします。

館内では、オーディオガイドを借りるための行列ができます。開館10分前には以下のような行列ができるので、オーディオガイドを借りたい方は通常より早めに行くことをお勧めします。

攻略4:大英博物館の入館料は?

大英博物館には無料で入館できます。

「文化へ平等に触れられるように」という崇高な理念のものに無料になっています。入口にあるボックスに寄付をする、館内マップ・グッズなどを購入する、などで貢献するのも良いと思います。

攻略5:写真撮影は?

大英博物館のほぼすべての展示物は写真撮影が可能です。

攻略6:スーツケースなど大きい荷物は持ち込み不可

スーツケースなど大きい荷物は、クロークに預けることができません。

サイズ 40cm x 40cm x 50cm かつ8キロ以内の荷物のみ持ち込めます。なお、館内のクロークは有料です。

大きい荷物がある場合は、ユーストン駅、キングス・クロス駅など大きな駅のコインロッカーで預けるように書いてありました。

攻略7:見学時間の目安

すべての展示物をしっかり見学すると丸一日あっても見きれない、と言われています。記事中で紹介する必見展示40点を見ると3時間はかかります。

なお、攻略法2で紹介したハイライト10点は所要時間1時間の見学コースです。時間がない場合は、エジプト・メソポタミア・ギリシア/ローマの展示に絞ってしまうのもありです。

大英博物館の開館時間・休館日

開館時間

・10:00 – 17:30 (金曜は -20:30)
※グレートコート 9:00 – 17:30 (金曜は -20:30)

休館日

・1/1、12/24-26

金曜は夜間営業を行っています。

営業時間の変更などもありますので、公式サイトの営業時間もチェックしてください。
営業時間(大英博物館公式サイト)

大英博物館の最寄駅・行き方

大英博物館の地下鉄最寄り駅と徒歩での所要時間は以下の通りです。
・トッテナムコートロード駅(Tottenham Court Road): 5分
・ホルボーン駅(Holborn): 7分
・ラッセルスクエア駅(Russell Square): 7分
・グージ・ストリート駅(Goodge Street): 8分

大英博物館の入場方法

大英博物館の入場口は、南東にあります。南東を通るグレートラッセル通り(Great Russell St.)を進みます。

フェンスに、British Museum Main Enterance(大英博物館 主入場口)の案内がありました。フェンス越しに見えるのは手荷物検査用のテントです。

真ん中に入口があります。攻略法でも書いたようにスーツケースなど大きな荷物は持ちこめないので注意してください。

入場用の列は、建物の左側にあります。奥に見える白いテントで手荷物検査を受けます。

通常の入場レーン(奥)と障害をお持ちの方など用の優先レーン(手前)に分かれています。

大英博物館の正面です。列柱やペディメント(破風)があり、ギリシア神殿のような外観です。

ENTRANCE(入口)と書かれた扉から入場します。入ってすぐのところに寄付用のボックスがあります。左手にクロークがあります。

内部に入ると、グレート・コート(Great Court)というガラス屋根付きの中庭があります。2000年にイギリスの有名建築家ノーマン・フォスターによって整備されました。

グレート・コートの左側にあるRoom 4入口には、展示エリアオープン前に列ができます。10時前には並んでおくと良いです。

大英博物館のマップ・ガイドブック・オーディオガイド

グレート・コートの左手前のエリアで、マップ2£、ガイドブック6£が販売されています。

オーディオガイドは7£で借りられます。人気があるので、入場の列以上に長くなります。

数に限りがあり、よく貸し出し中止になります。中止になった場合、返却されたオーディオガイドが再貸し出しされる時刻が以下のように掲示されます。

このエリアにあるライオンの像は待ち合わせにもよく利用されます。「クニドスのライオン」という名前で、トルコにあったギリシアの古代都市クニドスの港で発見された像です。紀元前2世紀ころに作られました。

大英博物館のクローク(手荷物預かり)

クローク(手荷物預かり)が入口のすぐ左手にあります。スーツケースなどの大きい荷物は預け入れできないので、駅などのコインロッカーに預けて来てください。

クローク料金

コート £2
バッグ(4kgまで) £2.50
バッグ(4-8kg) £5
傘 £1

大英博物館のマップ

大英博物館のメインの展示アリアは、大きく下層階(Lower Floor)上層階(Upper Floor)、地下階に分かれています。

エジプト、ギリシアなど地域ごとに展示部屋(Room)が別れています。各フロアの構成を大まかに説明します。

下層階(Lower Floor)

[1]下層階の左側エジプト・メソポタミア・ギリシャ/ローマの石像、壁画など「大物」

[2]下層階の:アジア・アメリカ

<出所>大英博物館公式サイトのマップを加工

上層階(Upper Floor)

[3]上層階エジプト・メソポタミア・ギリシャ/ローマなど発掘品・美術品・ミイラなど「小物」

<出所>大英博物館公式サイトのマップを加工

地下階

アフリカの展示のみの狭いフロアです。

<出所>大英博物館公式サイトのマップを加工

大英博物館の公式サイトからもPDF版をダウンロードできます。

大英博物館マップ

大英博物館の見どころ・見学コース

巨大な大英博物館ですが、上のマップで解説した大まかな構成を頭に入れておくと混乱せずに見学できます。

コレクションのメインであるエジプト・メソポタミア・ギリシャ/ローマの展示は、大物が下層階の左エリア、小物が上層階分かれて展示されていることに注意してください。

[1]下層階の左側 → [2]下層階の奥(と地下階) → [3]上層階 の順に見学するのが王道です。

以下では、このルートにそって各エリアの必見展示品を紹介します。

公式マップには、ハイライト作品の展示場所に[A]~[L]のマークが付いています。このマークが付いた展示品は、タイトルに同じアルファベットを付けて紹介しています。

古代エジプト エリア(下層)の見どころ

グレートコートから左のエリアに入ってすぐの巨大なRoom 4には、古代エジプトの石像など巨大な展示品が並んでいます。ミイラなどは上層にあります。

(E)ロゼッタストーン:Room 4

大英博物館の至宝の1つです。ナポレオンがエジプト遠征を行った際に、ロゼッタという都市で発見された石版です。同じ文章が上から順に、ヒエログリフ、古代エジプトの別書体デモティック、ギリシア語の3つの言語で書かれています。
大英博物館 ロゼッタストーン

古代エジプト学者のシャンポリオンがロゼッタストーンに書かれた3つの言語を比較して、それまで読めなかった象形文字ヒエログリフを解読しました。ヒエログリフが読めるようになったことで、エジプト考古学が飛躍的に発展しました。

書かれているのは、エジプトのファラオ「プトレマイオス5世」が自分のことを神として敬うように命令した勅令です。

(1)ラムセス2世の彫像:Room 4

エジプトの巨大な像が並んでいるなかでも重要なのが、ラムセス2世の彫像です。非常に巨大で重量が7.5トンあります。

エジプト新王国第19王朝のファラオ ラムセス2世は、エジプト最盛期を築いた最も偉大なファラオと言われています。90歳まで生きて、111人の息子と69人の娘を設けたと伝えられています。
大英博物館 ラムセス2世の彫像

(2)ゲイヤー・アンダーソンの猫:Room 4

サッカラで発見された猫のブロンズ像です。ゲイヤー・アンダーソンさんが飼っていた猫でなく、エジプト神話の女神バテストの像です。ゲイヤー・アンダーソン少佐が寄贈したため、この名前になりました。
大英博物館 ゲイヤー・アンダーソンの猫

(3)アメンヘテプ3世の頭部の像:Room 4

花崗岩でできたアメンヘテプ3世の像の頭部です。もともとはカルナックのムト神殿にあったものです。アメンヘテプ三世の妻は、絶世の美女とされるネフェルティティです。
大英博物館 アメンヘテプ3世の頭部の像

古代中近東エリア(下層)の見どころ

エジプトエリアの左隣は、メソポタミア地域で栄えた古代アッシリアなど中近東の展示エリアです。

(4)人面有翼獅子像:Room 6

古代アッシリア時代の人面と巨大な翼を持つ2頭のライオンの像です。ニムルドにあったアッシュールナツィルパル2世の王宮の入り口に立っていました。

胴体が牡牛になっている像もあります。

(F)アッシリアのライオン狩りのレリーフ:Room 10

古代アッシリアのアッシュールバニパル王がライオン狩りをする様子がレリーフになっています。古代都市ニネヴェの遺跡から発掘されたものです。
大英博物館 アッシリアのライオン狩りのレリーフ

古代ギリシア・ローマ エリア(下層)の見どころ

中近東エリアをさらに左へ進むと、古代ギリシアの展示エリアになります。

(5)クサントスのネレイド記念堂:Room 17

トルコの古代都市クサントスにあったネレイド記念堂が復元されたものです。
大英博物館 クサントスのネレイド記念堂

(G)パルテノン神殿の彫刻:Room 18

ギリシア・アテネのシンボル パルテノン神殿のペディメント(破風)に使われていた彫刻群です。下層階の一番左にある広い部屋Room 18に展示されています。
大英博物館 パルテノン神殿の彫刻

ペディメント(破風)の部分にあった彫刻群なので、中心を頂点とした三角形になっています。19世紀初頭、トルコ大使であったエルギン卿が、略奪してイギリスに持って帰ってしまったため、現在でも返還を求められています。

右端にある馬の頭部は、セレネの馬と呼ばれ、月の女神セレネが御する馬車馬の一頭です。

(6)ハルカルナッソスのマウソレウムの像:Room 21

古代ギリシア(現トルコ)の都市ハリカルナッソスから発掘されたマウソロスと妻のアルテミシアの像です。マウソロスが統治していたハリカルナッソスには世界七不思議の一つマウソロス霊廟がありました。
大英博物館 ハルカルナッソスのマウソレウムの像

戦車を引いていた馬の大理石像です。

(7)うずくまるアフロディーテ:Room 23

古代ギリシア時代の大理石像をもとにローマ時代に制作されたものです。
大英博物館 うずくまるアフロディーテ

古代ギリシアの展示を見終わったら、グレート・コートに戻ります。

テーマ展示エリアの見どころ

グレート・コートの右側と後ろ側の部屋は、テーマ展示エリアです。地域別の展示エリアと異なり、テーマにそった展示になっています。

グレート・コートの右側にRoom 1の入口があります。Room 1は、国王ジョージ3世の図書館を収容してあり、エンライトメント(啓蒙思想)と名付けられています。

(8)スローンの天体観測器:Room 1

1300年ころに作られたアストロラーベ(天体観測用の機器)です。大英博物館の設立のきっかけとなった収集家ハンス・スローンのコレクションです。
大英博物館 スローンの天体観測器

(A)ホーリー・ソーン聖遺物箱:Room 2a

Room 2aは右エリアの手前側にあります。

聖遺物いばらの冠を収納するために、1390年代に作られた遺物箱です。美しい金細工が施されています。1898年にロスチャイルド家から寄贈されました。
大英博物館 ホーリー・ソーン聖遺物箱

Room1、2の必見作品を見たら、グレートコートに戻り、後方にあるRoom24へ進むとわかりやすいです。

(D)モアイ像(ホア・ハカナナイア):Room 24

イースター島のモアイ像の中でも一番素晴らしいと言われている、ホア・ハカナナイアの像です。1868年にイースター島からイギリスに運ばれました。
大英博物館 モアイ像(ホア・ハカナナイア)

(9)水晶のガイコツ:Room 24

古代アステカ文明の高度な技術で水晶を加工して作られたと言われていたドクロ像ですが、近年の研究で偽物だと判明しています。映画「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」に登場しました。

あのティファニーから大英博物館が購入しました。その時も、古代メキシコで作られたものという説明でしたが、結局は嘘でした。
大英博物館 水晶のガイコツ

Room 24を見学したら、手前にある階段を降りて、地下にあるアフリカ・エリア:Room 25を見学します。

(10)イフェの頭部:Room 25

ナイジェリアのイフェで14~15世紀に作られた王の頭部の像です。王を表す冠をかぶっています。

ロウを使ったロストワックスという鋳造法で作られた真鍮の像です。
大英博物館 イフェの頭部

(L)ベニンの青銅器:Room 25

ナイジェリアにあったベニン王国の王宮を装飾に使われていた青銅製の板です。

アメリカ/アジア・エリアの見どころ

グレートコートの後方のRoom24から右側(Room 26)へ進んでアメリカ/アジア・エリアを見学します。

(11)双頭の蛇:Room 27

15~16世紀にメキシコで作られた双頭の蛇の彫刻です。木の上に精密な細工でトルコ石(ターコイズ)が載せられています。儀式に使われたものとされています。
大英博物館 双頭の蛇

(12)ケツァルコアトルの仮面:Room 27

同じくトルコ石の細工でできた古代アステカの農耕神ケツァルコアトルの仮面です。
大英博物館 ケツァルコアトルの仮面

(B)唐の将軍墓の副葬品:Room 33

中国の唐代(8世紀)の将軍墓の副葬品として発見された像です。三色を組み合わせていることから唐三彩と呼ばれています。

<出所> Photo By Mike Peel / CC-BY-4.0

(C)シヴァ・ナタラージャの像:Room 33

ヒンドゥー教の最高神の一人 シヴァの像です。創造、維持、破壊を司ります。踊りの王 ナタラージャとして踊った姿で表現されることも多くあります。
大英博物館 シヴァ・ナタラージャの像

(13)タラ像:Room 33

スリランカで7~8世紀に作られたタラのブロンズ像です。 19世紀初頭にスリランカにあったキャンディ王国をイギリスが併合したときに略奪され、大英博物館のものになりました。
大英博物館 タラ像

(14)アマラヴァティの彫刻:Room 33a

Room 33の奥にRoom 33aという扉が付いた部屋があり、インドの仏教遺跡アマラヴァティにあった神殿の彫刻が飾られています。日本の朝日新聞がスポンサーをしています。

下層(Lower floor:-1階/0階/1階)の見どころは以上です。北側階段(North Stairs)で上層(Upper Floor:3階/4階/5階)にあがります。

上層階のメインの展示エリアは、3階です。

古代エジプト・エリア(上層)の見どころ

上層階奥(北側)にあるRoom 61-66は、黄金の棺やミイラなど古代エジプトの生と死にまつわる展示があります。

(15)女祭祀ヘヌトメヒトの棺:Room 63

金メッキされた美しい棺は、第19王朝時代にテーベで巫女を務めたヘヌトメヒトのものです。細工の細さと、大量の金が使われていることから、かなり身分の高い巫女だったと推測されています。

(16)ミイラ(ジンジャーマン):Room 64

屈折した状態で発見された5500年前の成人男性のミイラです。

赤い髪の毛が生姜色をしているためジンジャーマンというニックネームが付いています。

処理をされてミイラになったのではなく、偶然にミイラ化し遺体が残りました。最近の調査では、刺されて殺害されたという説も出ています。

<出所>© The Trustees of the British Museum

(17)ネフェルの死者の書:Room 62

死者の書は、冥福を祈って死者と一緒に埋葬されたパピルスです。死後の道標が描かれています。この死者の書は、セティ1世に使えた執事ネフェルのために書かれたものです。

右側で王座に座っているのが冥界の神オシリスです。
大英博物館 ネフェルの死者の書

(18)ネバムンの墓の壁画:Room 61

テーベにあったネバムンの墓の壁画です。ネバムンはエジプト第17王朝で書記官、徴税官を勤めていた中級役人です。

当時は肥沃だったテーベ周辺の沼地で狩猟している様子が色鮮やかに描かれています。
大英博物館 ネバムンの墓の壁画

(19)猫のミイラ:Room 62

神の化身と考えられていた猫などの動物もミイラにされて、一緒に埋葬されました。
大英博物館 猫のミイラ

中近東エリア(上層)の見どころ

中近東エリア展示エリアが古代エジプトエリアの南側のRoom 52-59にあります。シュメール王朝、アッシリア王国、ペルシャなどメソポタミアの古代王国の遺産が展示されています。

(20)ウルのスタンダード:Room 56

1927~28年に、シュメール王朝の古代都市ウルの王墓から発見された工芸品です。イギリスの考古学者レオナード・ウーリーが発見しました。彼がスタンダード(旗章)と名付けたので、こう呼ばれていますが、実際の用途は不明です。

2つの面には、戦争の場面と、平和の場面が、それぞれ描かれています。下の写真は、戦車などが描かれている戦争の場面です。
大英博物館 ウルのスタンダード

(21)ウル王朝のゲーム:Room 56

ウルのスタンダードと同じくウルの王墓から発見されたゲーム盤です。発見当時は、遊び方がわかりませんでしたが、大英博物館の学芸員が遊び方の書かれた粘土板を解読しました。バックギャモンの先祖とも言えるゲームです。
大英博物館 ウル王朝のゲーム

(22)牡山羊の像:Room 56

こちらもウル王墓で発見された牡の山羊の像です。2体1対の像です。もう片方は、大英博物館の合同調査のパートナーだったペンシルベニア大学の博物館に所蔵されています。
大英博物館 牡山羊の像

(23)大洪水物語の粘土板:Room 55

アッシリア王国のニネヴェ遺跡で発見された紀元前6世紀の粘土板で、ギルガメシュ叙事詩の一部が書かれています。その中には聖書のノアの箱舟と似た内容の大洪水の物語が書かれています。
粘土板

<出所> Photo By BabelStone / CC-BY-2.0

(J)オクサスの遺宝:Room 52

オクサス川で発見されたアケメネス朝ペルシャ時代の金細工・銀細工です。こちらは金の腕輪です。グリフォンの頭がデザインされています。

こちらの黄金の馬車は非常に小さいですが、精巧にできています。

イギリス/ヨーロッパ・エリアの見どころ

中近東エリアから時計回りに進むと、Room 51からは古代イギリスから中世ヨーロッパに掛けての展示があります。

(24)バタシーの盾:Room 50

ロンドンのテムズ川のバタシー付近で発見された装飾品の盾です。紀元前350-50年に作られました。
大英博物館 バタシーの盾

(25)モールドの黄金のケープ:Room 51

紀元前1900~1600年代の青銅器時代のものと思われる金でできたケープです。1833年にウェールズのモールドで発見されました。宗教的な儀式で着用されたと考えられています。
大英博物館 モールドの黄金のケープ

こんな感じで身につけていたようです。

Room 41まで移動したら、3階右下左側にあるRoom 42~48のエリアを回ります。

(I)アストロラーベ:Room 42

Room 42にはイスラム世界で発達した天体観測器アストロラーベが展示されています。アストロラーベでは、方位、時刻などを調べることができました。イスラム教徒は特に、メッカの方角を調べるために使いました。
大英博物館 アストロラーベ

Room 41に戻ったら、再びRoom 40以降を時計回りに見学します。

(26)ガレオン船のからくり時計:Room 39

1585年頃、ドイツで作られたガレオン船の形をした、からくり時計です。時刻になると、車輪で動いたり、大砲が煙をあげたり、音楽を奏でたり、と驚きの機能を持っていました。
大英博物館 ガレオン船のからくり時計

(H)ルイス島のチェス駒:Room 40

スコットランドのルイス島で1831年に発見されたチェスのコマです。12世紀に作られたと言われています。「ハリー・ポッターと賢者の石」の映画にも登場します。

セイウチの牙を掘って作られています。発見されたのはイギリスですが、北欧で作られたのではないかと言われています。
大英博物館 ルイス島のチェス駒

(27)サットン・フーの兜:Room 41

イギリス東部の7世紀のアングロサクソン族の船葬墓の遺跡がサットン・フーです。1939年に発見され、金貨や武器など多くの埋葬品が発見されたため王の墓と考えれています。中でも、この兜を制作した技術力は古代とは思えないものがあります。
大英博物館 サットン・フーの兜

古代ギリシア・ローマ エリア(上層)の見どころ

時計周りに展示室を進むと、上層左側の古代ギリシア・ローマ エリアになります。

(K)ポートランドの壺:Room 70

西暦25年ころにローマで作られたカメオ・グラスの傑作です。乳白色の美しいレリーフが浮かび上がっています。18世紀にポートランド公の所有物になったため、この名前で呼ばれています。
大英博物館 ポートランドの壺

(28)メロエの頭部像:Room 70

1910年にスーダンにあった古代都市メロエ跡で発見されたローマ初代皇帝アウグストゥスのブロンズ像の頭部です。
大英博物館 メロエの頭部像

日本エリアの見どころ

3階を一周したら北側階段で5階にあがると日本の展示エリアがあります。入口にJAPANと書いてあります。

(29)侍の鎧:Room 92-94

安土桃山時代から戦国時代にかけての兜・鎧が展示されています。日本人には特段珍しいものではありませんが、世界に冠たる大英博物館で、どのような日本の作品が展示されているのかは興味深いです。

鎧の胴に刻まれている「三つ盛亀甲に花菱」は、浅井長政などが利用していた家紋です。

大英博物館のショップ・お土産

世界の至宝がたくさん展示されている大英博物館のショップには、たくさんのオリジナルグッズが並んでいます。ロンドン土産としても人気です。

ショップは、グレートコートの奥側にあります。

人気のお土産は、「世界の果てまでイッテQ」で出川哲朗が「はじめてのおつかい」で探したラバーダッグ(通称アヒル隊長)です。

ちなみに出川哲郎は大英博物館のことを「イングランド オールド アウトレットセンター」と訳していました。博物館にある古い展示品から「中古品」を発想し、そこから「アウトレット」になったようです。

ラバーダッグには、スフィンクスバージョン、ローマ兵士バージョン、日本の侍バージョンなどがあります。

<出所>© The Trustees of the British Museum

それでは大英博物館のグッズを一気に紹介します。

ロゼッタストーン グッズ

大英博物館一番の至宝「ロゼッタストーン」は、グッズのバリエーションが一番豊富でした。

大英博物館 お土産 ロゼッタストーン ステンレスボトル / 塩・コショウボトル

ロゼッタストーン バンブーカップ・ティータオル

大英博物館 お土産 ロゼッタストーン バンブーカップ・ティータオル

ロゼッタストーン マグカップ

大英博物館 お土産 ロゼッタストーン マグカップ

ロゼッタストーン トートバッグ

大英博物館 お土産 ロゼッタストーン トートバッグ

ロゼッタストーン エコバッグ

大英博物館 お土産 ロゼッタストーン エコバッグ

ロゼッタストーン アンブレラ

大英博物館 お土産 ロゼッタストーン アンブレラ

ロゼッタストーン Tシャツ

大英博物館 お土産 ロゼッタストーン Tシャツ

ルイス島のチェス駒 グッズ

可愛らしい(シュールな?)デザインで人気のルイス島のチェス駒 グッズもあります。

ルイス島のチェス駒 ティータオル / マグカップ / キャンドル

大英博物館 お土産 ルイス島のチェス駒 ティータオル / マグカップ / キャンドル

ルイス島のチェス マグネット

大英博物館 お土産 ルイス島のチェス マグネット

古代エジプト グッズ

古代エジプトのデザインのグッズも定番です。

古代エジプトデザイン マグ

大英博物館 お土産 古代エジプトデザイン マグ

古代エジプトデザイン アンブレラ

大英博物館 お土産 古代エジプトデザイン アンブレラ

古代エジプト棺ペンケース・色鉛筆

大英博物館 お土産 古代エジプト棺ペンケース・色鉛筆

古代エジプト展示品ポストカード

大英博物館 お土産 古代エジプト展示品ポストカード

ゲイヤー・アンダーソンの猫 Tシャツ

ゲイヤー・アンダーソンの猫をモチーフにしたグッズも種類が豊富でした。
大英博物館 お土産 ゲイヤー・アンダーソンの猫 Tシャツ

ゲイヤー・アンダーソンの猫 マグ

大英博物館 お土産 ゲイヤー・アンダーソンの猫 マグ

ゲイヤー・アンダーソンの猫 エコバッグ

大英博物館 お土産 ゲイヤー・アンダーソンの猫 エコバッグ

アッシリアの人面有翼獅子像 木製ポストカード

大英博物館 お土産 アッシリアの人面有翼獅子像 木製ポストカード

日本グッズ

北斎など日本関係のグッズも並んでいます。

北斎 木製ポストカード

大英博物館 お土産 北斎 木製ポストカード

北斎 マグ / タンブラー

大英博物館 お土産 北斎 マグ / タンブラー

風水猫(招き猫)

箱に風水の説明が日本語で書かれていますが、本体は右下の金色の招き猫です。
大英博物館 お土産 風水猫(招き猫)

ウナギイヌ マグネット / セーラームーン Tシャツ

2019年に大英博物館で「マンガ展」が開催されました。手塚治虫、赤塚不二夫など巨匠のマンガからスラムダンク、ワンピースなど人気マンガの原画が展示されました。訪問時は終了していましたが、関連グッズが並んでいました。今はないかもしれません。
大英博物館 お土産 ウナギイヌ マグネット / セーラームーン Tシャツ

ピーターラビット グッズ

イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターの作品「ピーターラビット」のグッズもありました。大英博物館と直接は関係ないですが、可愛いのでいいと思います。

ピーターラビット グッズ

大英博物館 お土産 ピーターラビット グッズ

ピーラーラビット ぬいぐるみとTバッグ置き

大英博物館 お土産 ピーラーラビット ぬいぐるみとTバッグ置き

ウイリアムモス グッズ

モダンデザインの父と呼ばれたウィリアム・モリスのグッズも並んでいます。モスといえば本来は、大英博物館というよりビクトリア&アルバート博物館ですね。

ウイリアムモス バンブーカップ / ミトン

大英博物館 お土産 ウイリアムモス バンブーカップ / ミトン

ウイリアムモス トートバッグ / エプロン

大英博物館 お土産 ウイリアムモス トートバッグ / エプロン

参考)大英博物館の公式サイト

大英博物館公式サイト

以上、「大英博物館」の見逃せない作品、混み具合、入場の流れ、見学コース、お土産などを詳しくご紹介しました。

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