パリのオランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)はモネの「睡蓮」の間で有名な美術館です。
ルーブル美術館、オルセー美術館から徒歩ですぐのところにあるので、この2つの美術館と合わせて見学するのがお勧めです。
睡蓮の他にもマチス、ピカソ、セザンヌ、モディリアーニ、ルノワール、ユトリロ、ドランなど印象派、ポスト印象派の作品が展示されており、見逃せません。
本記事では、オランジュリー美術館の見どころ、入場料、最適なチケットの選び方、混雑状況、行き方などを徹底ガイドします。
目次
新型コロナ営業再開後のオランジュリー美術館 最新情報(2022年7月更新)
オランジュリー美術館は、新型コロナウィルスの影響で閉鎖されていましたが、現在は通常通り営業しています。
事前のチケット予約は必須ではなくなりましたが、事前予約が強く推奨されています。
パリ・ミュージアムパスを利用する場合は、公式サイトで事前予約(無料)を行ってください。
のようにFree of charge Reservation(無料予約)を選びます。
オランジュリー美術館の攻略法まとめ
オランジュリー美術館の概要
オランジュリー美術館は、モネの「睡蓮」を展示するために整備された美術館です。すぐそばにあるルーブル美術館やオルセー美術館と比べると小規模ですが、睡蓮の間を見るだけでも十二分に価値があります。「睡蓮」だけでなく、美術商ポール・ギョームが収集したマチス、ピカソ、セザンヌ、モディリアーニ、ルノワール、ユトリロ、ドランなど印象派、ポスト印象派の傑作が多く展示されています。オランジュリーという名前は、美術館として整備される前はチュイルリー宮殿のオレンジ用の温室だったことに由来しています。
オランジュリー美術館の混みぐあい、おすすめチケット
オランジュリー美術館は小規模なためルーブル美術館やオルセー美術館ほど混みません。オランジュリー美術館に単独でいくより、ルーブル美術館やオルセー美術館とセットで鑑賞することが多いと思います。ルーブル美術館やオルセー美術館も見学することを踏まえて最適なチケットを選択することをお勧めします。タイプ別のお勧めチケットを記事中でご紹介しています。
オランジュリー美術館の見学所要時間
入場待ちも長くないので1時間から1時間半ほどで、ゆっくり見学できます。ルーブル美術館やオルセー美術館を見学し終わったあとに見学されると効率的です。
オランジュリー美術館の入場料
オランジュリー美術館の通常の入場料は以下の通りです。
オーディオガイド:5 EUR
無料になるケース:
毎月第1日曜日、子供(18歳以下)
オランジュリー美術館のお勧めチケットは?
オランジュリー美術館に行かれる場合、ルーブル美術館やオルセー美術館にも行かれるケースが多いと思います。オランジュリー美術館自体は大混雑しないので、ルーブル美術館やオルセー美術館との見学を合わせてチケットを選ぶのが良いです。お勧めは以下の通りです。
⇒パリ・ミュージアムパス(Paris Museum Pass)を購入:52 EUR(二日券)
②ルーブル美術館とオランジュリー美術館を見学
⇒パリ・ミュージアムパス(Paris Museum Pass)を購入:52 EUR(二日券)
※他の観光スポットも見学する場合
③オランジュリー美術館だけを見学
⇒オランジュリー美術館でチケットを窓口購入:12.5 EUR
ルーブル美術館やオルセー美術館は入場待ちが非常に長いので、専用入場口からスムースに入場できるパリ・ミュージアムパスの利用をお勧めします。
パリ・ミュージアムパスを購入しておけば、オランジュリー美術館でもチケット購入の列をスキップできます。入場料もルーブル美術館€ 17、オルセー美術館 € 16、オランジュリー美術館の€12.5と合計で€44.5です。他に凱旋門 € 13などを見学すれば二日券€52の元が取れます。
下記の記事では、パリ・ミュージアムパスを活用してルーヴル美術館、オルセー美術館を効率よく見学する方法をご紹介しています。参考にしてください。
私は、パリ・ミュージアムパスを利用して朝一からルーヴル美術館を見学した後、昼食を食べて、午後3時前にオルセー美術館に入館しました。パスを使ってオルセーに5分待ちくらいで入場できたので1時間半ちょっと見学し16時40分くらいにオランジュリー美術館へ徒歩で向かいました。オランジュリー美術館には17時前に入館し、閉館までの1時間たっぷり鑑賞しました。
以下で、パリ・ミュージアムパスを安く購入する方法、オランジュリー美術館のチケットをオンライン予約する方法を解説します。
パリ・ミュージアムパスの購入方法
パリ・ミュージアムパスは、オランジュリー美術館に加え、ルーブル美術館・オルセー美術館などパリの主要美術館やヴェルサイユ宮殿などが入場無料になる観光パスです。
ルーブル美術館、オルセー美術館なども見学する場合は、お得になるケースが多いです。
私が利用したときも2日券で€ 27お得になりました。
パリ・ミュージアムパスは、オランジュリー美術館などの美術館や観光センターなどで購入できます。
パリ・ミュージアムパスを安く購入する方法や、対象博物館・美術館のリストや購入方法は下記の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
オランジュリー美術館の入場チケット
コロナ前まではオランジュリー美術館に単体で入場する場合は、チケット窓口での購入で十分でした。
しかし、営業再開後は、時間指定制の入場チケットの事前予約が推奨されています。
チケットは公式サイトまたはツアー会社のサイトで予約できます。安く予約できるサイトを調査しました。
GetYourGuideなどのチケット予約サイトでは、公式サイトと同じ金額で日本語での予約ができます。
GetYourGuideは海外旅行のチケット予約では定番のサイトです。チケット予約の手順、口コミなどを下記記事でまとめていますので、参考にしてください。
他の人気観光スポットの割引チケットも調査していますので参考にしてください。オランジュリー美術館 公式サイトでの予約
オランジュリー美術館の公式サイトで予約する場合は、下記URLになります。
途中、チケットの枚数を選ぶ画面があります。パリ・ミュージアムパスを利用する場合は、Free of charge Reservationを選択して予約を進めてください。
オランジュリー美術館の行き方・アクセス
オランジュリー美術館は、ルーブル美術館やオルセー美術館から近く、徒歩で行くことが可能です。ルーブル美術館からは徒歩15分弱です。下の写真のカルーゼル凱旋門からチュイルリー庭園に入り、庭園の反対側の端にオランジュリー美術館があります。
オルセー美術館からはセーヌ川を挟んで10分弱の距離です。オルセー美術館からセーヌ川沿いをルーブル美術館とは反対方向に歩くと、下の写真の橋があり、オランジュリー美術館の案内が出ています。橋を渡ると、チュイルリー庭園に入るので左側(ルーブル美術館と反対方向)に進みます。
地下鉄で直接行く場合は、コンコルド広場があるConcorde(コンコルド)駅が最寄り駅です。メトロ 1、8、12番線が通っています。
オランジュリー美術館の館内 写真撮影
オランジュリー美術館は、睡蓮の間やマチス、ピカソ、セザンヌ、モディリアーニ、ルノワールなどほぼすべての絵画が撮影可能です。
オランジュリー美術館の混雑状況・行列回避方法
オランジュリー美術館は小さな美術館なので、ルーブル美術館やオルセー美術館ほど入場待ちの行列はできません。繁忙期に並んでも30分くらいのようです。パリ・ミュージアムパスやオルセー美術館との共通券を事前に購入しておけば、さらに短くなりセキュリティチェックだけの待ち時間になります。オルセー美術館を見たあと閉館間近に行かれる方が多いですが、ほとんど待たないで入場できているようです。睡蓮の間を人が少ない状態でゆっくり鑑賞したい場合は、朝一で行かれると良いと思います。
オランジュリー美術館 滞在時間の目安
オランジュリー美術館はこじんまりしているので、ルーブル美術館やオルセー美術館のように見学に時間はかかりません。入場待ちも短いので、1時間~1時間半あれば、睡蓮の間もゆっくり鑑賞することができます。
オランジュリー美術館のフロアマップ・みどころ
オランジュリー美術館への入場方法
オランジュリー美術館の正面口です。コンコルド広場に面した方が入り口になってなっています。
入り口です。私が夕方行った時は列ができていませんでした。入場口にはカード所有者(Vistors with card)という表示がありましたが、列がなかったせいかチケット現地購入と分かれてはいませんでした。
セキュリティチェックのあとにクロークやインフォメーションがあります。インフォメーションで日本語のパンフレットがもらえます。チケットはこの先で購入できます。
0階(地上階) クロード・モネ「睡蓮」
0階(地上1階)のマップです。チケット売り場の先で、購入したチケットやミュージアムパスを提示して中に入ります。右手に地下に降りる階段がありますが、まずは、そのまま真っすぐ進んで「睡蓮」の間を堪能しましょう。
通路を抜けると、癒やしの空間「睡蓮の間」にたどり着きます。部屋は手前と奥の2つあります。中央のベンチにでも腰を下ろして、時間が許す限りゆっくり鑑賞されるとよいでしょう。
手前の部屋の奥が「緑の反映」です。睡蓮の間を見終わったあとは、一度、入り口方向に戻ることになります。
-2階(地上2階) ヴァンテール&ポール・ギョーム コレクション – マチス・ピカソ・セザンヌ・モディリアーニ・ルノワール・ユトリロ
地下1階は、カフェ・ミュージアムショップなので一旦前を通って地下2階に降りましょう。地下2階は、美術商ポール・ギョームのコレクションが展示されています。マチス、ピカソ、セザンヌ、モディリアーニ、ルノワール、ユトリロ、ドランと日本に来たら行列必須の傑作が展示されています。
地下2階の見どころ作品を一気にご紹介します。
アンリ・マティス『ソファーの女たちあるいは長椅子』(1921年)
アンドレ・ドラン『大きい帽子を被ったポール・ギョーム婦人の肖像』(1928-29年)
-1階(地上1階) ライブラリーショップ・カフェ
以上、ご紹介したとおり、モネの「睡蓮」以外にもオランジュリー美術館には傑作がすごくたくさんあります。ただ、私の場合、オランジュリー美術館に行く前、ルーブル美術館やオルセー美術館を見学して、絵画はちょっとお腹いっぱいの状態で行くことが多いのが残念です。あえてエッフェル塔、凱旋門、ヴェルサイユ宮殿を見学したあとに訪問するのもアリだと思います。
オランジュリー美術館の営業時間・休館日
営業時間: 9:00 – 18:00 (最終入場時間:17:15)
休館日:火曜日
オランジュリー美術館の公式サイト
以上、オランジュリー美術館の見どころ、混雑状況、チケットの選び方などを詳しく解説しました。
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