パリの地下鉄、近郊鉄道(RER)、バスなど公共交通機関に導入されたICカード「ナヴィゴ・イージー」(Navigo Easy)の買い方、チャージの仕方、メリット、デメリットを分かりやすく説明します。
パリでは公共交通機関の紙切符の廃止が進められています。そこで2019年に導入されたのがICカード「ナヴィゴ・イージー」(Navigo Easy)です。
紙の回数券(カルネチケット)はすでに廃止されており、通常の1回券も今後廃止予定です(2024年5月時点)。
実際にカードを購入した方法やチャージの仕方などを詳しく解説します。
パリでは、公共交通機関の紙切符の廃止を進めています。紙切符の廃止をすすめるために2019年に導入されたのが、ICカード「Navigo Easy」(ナヴィゴ・イージー)です。
紙の回数券(カルネチケット)の販売はすでに終了していて、通常の1回券も今後廃止予定です(2024年5月時点)。
以前はナヴィゴといえば、Navigo Découverte(ナヴィゴ デクーヴェルト)のことを指しました。ナヴィゴ デクーヴェルトは、チャージすると1週間、1ヶ月など一定期間、とてもお得に乗り放題になるので人気がありました。このナヴィゴとは別物です。ナヴィゴ・イージーに1週間乗り放題はチャージできません。
ナヴィゴ デクーヴェルトについて下記記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
ナヴィゴ・イージーは、SUICAなどのように一定金額をチャージし乗車時に自動的に引き落とされるタイプではありません。
紙の切符を買う代わりに、券売機でカードに1回券や10回券をチャージをします。
紙のチケットでは、10回回数券を複数人で使うケースもありました。ナヴィゴ・イージーでは基本的にシェアができないというデメリットもあります。
ナヴィゴ・イージーのメリット
ナヴィゴ・イージー(2€)を購入するメリットは10回回数券(カルネチケット)を利用できることです(2024年5月時点)。
紙切符の完全廃止が予定されているので今後はメリットがあって購入するというより、買わざるを得なくなります。
現在は1回券、10回回数券に加えてお得な期間パス(Navigo Weekly Pass)も購入できるパリ交通公団の公式スマホアプリ(Bonjour RATPアプリ)があります。
設定が多少面倒ですがカード代も不要ですし、スマホのタッチで地下鉄やバスに乗車でき便利です。
パリ交通公団の公式スマホアプリについて別の記事でインストール方法や切符の買い方などを徹底的に解説しています。こちらの記事も参考にしてください。
以下、ナヴィゴ・イージーの買い方、チャージの仕方、使い方を解説します。
ナヴィゴ・イージーの買い方
ナヴィゴ・イージーは地下鉄、鉄道駅の有人カウンターで購入できます。
私は、モンパルナス駅近くの地下鉄13番線のGaîté(ゲイテ)駅で購入しました。主要駅ではない小さめの駅ですが、Navigo Easyが販売されていました(基本的には全駅で購入できるとのことです)。
改札そばに有人の窓口がありました。改札が複数ある場合、有人の窓口がない改札もあるので、他の出口を探してみてください。
窓口で駅員さんに「ナヴィゴ・イージー プリーズ」と伝えました。頻繁に売れるものではないのか、奥の方から取り出していました。
カード代金の2€をクレジットカードで支払いました。このカウンターでは、クレジットカードのみ支払い可でした。すべて駅の窓口で、クレカ支払いのみかは確認できていませんが、小さめの駅は同様だと思います。
チャージもするか聞かれましたが、自動券売機でのチャージ方法を確認したかったので、カードのみを購入しました。
ナヴィゴ・イージーへのチャージ
Navigo Easyのカードを購入できたので、さっそくチャージしてみました。上の写真のように窓口の横には2種類の自動券売機がありました。
下の券売機には、上部にnavigoと書いてあるので、チャージに対応した券売機です。その横には、クレジットカード、コイン、お札の絵が書いてあり、これらでの支払いに対応しています。
今回は、その隣にあった操作用ローラーが付いた自動券売機でチャージしました。
下の写真で、右上がナヴィゴのカードを置く場所、その下がクレジットカードの読み取り機です。画面の下には、操作用のローラーがあます。ローラーの右には決定(Validate)ボタン、左にはキャンセルボタンが付いています。
最初の画面では、表示言語を切り替えます。ローラーでEnglishを選択して、右側の決定ボタン(Validate)を押します。表示が英語に切り替わります。
次に、Reload Navigo pass(ナヴィゴにチャージ)を選択して、決定ボタンを押します。
カードにチャージするチケットの種類を選択します。navigo easyへチャージできる切符は、紙の切符と同じ種類のものです。1回券(t+ ticket)や10回回数券を購入する場合は、下記Single-journey ticketを選択します(次のチケット枚数を選ぶ画面で、1枚や10回回数券を選択します)。
今回は、1日券(紙切符だとMobilis)を購入してみます。daily passを選んで、決定ボタンを
次に使用する日付を選択します。当日利用する場合は、一番上です。ローラーで選択して、決定ボタンを押します。
次に利用するゾーンの範囲を選びます。パリ中心部の観光スポットは、ほぼZone1にあるので、Zone1で十分です。ただし、Zone1のみの1日券は選べないので、Zone1-2を選択します。Zone1だけ選ばれた状態では、決定できませんので、Zone2までローラーで選んでください。
確認画面が表示されます。確認したら、Validateを選択して、右ボタンを押します。
画面に、クレジットカードかコインで支払いをしろと表示されます。
クレジットカードで支払う場合は、クレジットカードを右側の読み取り機に差し込みます。画面に、CHOIX LANGUE?(言語を選んでください)と出ています。フランス語のままでも操作できるので、fr(フランス語)のままで緑ボタンを押します。
SAISIR CODE(コードを入力)、と出ているので、暗証番号を入力して緑ボタンを押します。
カードの認証に成功するとCODE BON(正常な暗証番号)と表示されます。その後、しばらくして下の画面のRETIREZ CARTE(クレジットカードを取り出し)の表示になります。クレジットカードを取り出します。カードを取り忘れないように注意してください。
画面に「Navigoカードを取ってください」と表示されるので、おいていたカードを取ります。これでチャージが完了しました。
ナヴィゴ・イージーの使い方
使い方は、日本の交通系ICカードと同じです。地下鉄に乗車するときは、改札に紫色のセンサー部分があるので、そこにタッチします。
バスに乗車する場合も日本と同じです。運転席そばにカード読み取り機があるので、カードをここにタッチします。
以上、パリの交通系ICカード「ナヴィゴ・イージー」(Navigo Easy)の買い方、チャージの仕方、メリット、デメリットを詳しく解説しました。
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初めまして。
一年に一回はパリに行くのでいつもナヴィゴデクーベルトを使っています。
今年は日曜日から水曜日までの四日間なのでナヴィゴのチャージをどうしようかと考えていました。
このイージーで10回回数券を買えば、ロワシーバスにも乗れるのでしょうか?
pinomama様
コメントありがとうございます。
イージーは紙の切符を買う代わりにカードに切符をチャージする形態なので、今までのナヴィゴというより紙の切符と考えてもらったほうが正しいです。
イージーでロワシーバスに乗るには、自動券売機でロワシーバスの切符をチャージする必要があります。普通にロワシーバスの切符を買うよりちょっと値引きされます。