ロンドンで人気No.1のミュージカル「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」の料金、予約方法など、をどこよりも詳しく解説します。上演される劇場「ハー・マジェスティーズ・シアター」の座席レイアウトやお勧めの座席などついてもご紹介します。
ロンドン・ウエストエンドで一番の人気を誇るミュージカルが「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」です。アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲によるこのミュージカルは「最も有名で有名なミュージカル」とも言われています。
1986年に初演されたのがロンドン・ウエストエンドにある「ハー・マジェスティーズ・シアター」(ハー・マジェスティーズ劇場)です。ロンドンでは「オペラ座の怪人」の聖地とも言える、このハー・マジェスティーズ・シアターで公演を見ることができます。
せっかくロンドンに来たから「オペラ座の怪人を見たい!」と思っても、「チケットが取れないのでは?」と尻込みされるかたも多いと思います。しかし、方法さえわかってしまえば、日本で劇団四季の「オペラ座の怪人」のチケットを予約するよりハードルは低いと思います。ミュージカル初心者の私でも予約できました。
聖地ロンドンの「オペラ座の怪人」は終始鳥肌ものなので、この記事を参考にチケットを予約してみてください。
目次
ロンドン「オペラ座の怪人」の予約のしかた
「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」は、ロンドン・ウエストエンドにある歴史ある劇場「ハー・マジェスティーズ・シアター」(ハー・マジェスティーズ劇場/Her Majesty’s Theatre)で公演されています。上記のようにオペラ座の怪人の初演を行った聖地でもあります。
ハー・マジェスティーズ・シアターのオペラ座の怪人は、日曜を除いて毎日公演されているので、チケットを取るのは難しくありません。
料金は席によって細かく10段階くらいに別れていて25£(約3,600円)~250£(約36,000円)の範囲です。日程にもよりますが、目安として1万円ちょっと出せば、良い席を予約することができます。雰囲気を味わうだけなら、5,000円くらいの席で良いと思います。
希望の席を確保する一番確実な方法は、オペラ座の怪人の公式サイトで予約することです。この記事の後半では、公式サイトでの予約方法を詳しく解説しています。公式サイトでは、シートマップから希望する席を選択して予約できます。また、自動でお勧め席を選ばせることもできます。
公式サイトの予約の難点は手続きが英語になることです。問い合わせが必要な場合も英語でのやり取りになります。
英語での予約が心配という場合は、ツアー会社から日本語で予約することも可能です。ただし、ツアー会社がその時点で一番良い席を選ぶことになります。また、公式サイトで予約するよりも手数料の分、割高になります。
口コミなどの件数を見ると、日本のオンラインツアー会社大手のVELTRAで予約される方が多いようです。400件以上の口コミが投稿されています。評価もかなり高いようです。口コミは以下から確認できます。
ツアー会社KKDAYでも「オペラ座の怪人」を予約ができます。こちらは一番安い席が32£とVELTRAよりも安く予約できます。ただし、説明に「席がランダムで選ばれる」と書いてあるのが気になります。ランダムの意味が、公式サイトように「システムが自動で最良の席を選ぶ」ので安くて良いのですが、詳細は不明です。
どちらにしろ、日本語で安く、手っ取り早く予約したいという場合には、良いと思います。
なお、チケットは当日、劇場でも購入することができます。ただし、良い席は先にオンラインで予約されてしまうので、事前予約のほうが良い席を確保できます。
以降では、ハー・マジェスティーズ・シアターでの「オペラ座の怪人」のシートマップ、料金、公式サイトでの予約方法などを詳しく解説します。
オペラ座の怪人(Her Majesty’s Theatre)の座席
ハー・マジェスティーズ・シアター(Her Majesty’s Theatre)の観客席は、以下の写真のように4階建てになっています。
それぞれ以下の名前が付いています。
2階席:ロイヤル・サークル(ROYAL CIRCLE)
3階席:グランド・サークル(GROUND CIRCLE)
4階席:バルコニー(BALCONY)
平面図にしたものが以下です。前方がステージです。公式サイトで予約する場合、このマップ上で席を選びます。
料金は次で説明しますが、上のマップの色は座席の料金に対応していて1階ストールズの6列目の中心が一番高価な席です(グレーは予約済)。この場所から離れるほど、料金は安くなります。
オペラ座の怪人(Her Majesty’s Theatre)の料金
ハー・マジェスティーズ・シアターの座席料金は、場所によって細かく変わります。
一番安い席は、3階席、4階席の端の席で25£です。一番高価な1階ストールズの6列目の中心の席は、224.5~250£です。
料金は、空いている日(平日)、混雑する日(週末、祝日など)でも変わります。左が通常日、右が混雑日の座席料金です。
下記料金表の上段が(2)混雑日で、下段が(1)通常日です。一見、価格が同じように見えますが、混雑日に値段があがっている色もありますし、同じ席で色が変わっている場合もあります。
ストールズ(1階)は特に差が大きく、例えば、7列目中心あたりは、平日だとピンク99.5£ですが、混雑日はグリーン175.5£になります。一方、3階(グランド・サークル)あたりは、あまり値段が変わりません。
オペラ座の怪人のお勧めの席
オペラ座の怪人のお勧めの席ですが、上で説明したように料金が高い席ほど良い席になります。
したがって、せっかく聖地での「オペラ座の怪人」ですので、予算に余裕があれば高い席で鑑賞されるのが良いです。1階ストールズであればシャンデリア落下の迫力も十分に味わうことができます。
コスパがいい席という意味では、1階ストールズの後方や2階ロイヤル・サークルの前方の数列もお勧めです。ただし、コスパの良い席は予約が埋まるのも早いです。
ロンドン滞在中、日程の調整がきくのであれば、平日に鑑賞すれば良い席を安く予約できます。
私は、料金が高い週末に行かざるを得ず、ストールズの17L席を99.5£で予約しました。1階のちょうど真ん中あたりの席です。写真だとわかりにくいですが、以下のように舞台がはっきり見える場所で、役者さんも良く見えました。料金分の価値は十分にあったと思います。
ただし、平日だったら同じ99.5£で3、4列前のもっと良い席が予約できます。また、早めの予約も、安く良い席を確保するためのポイントです。
ストールズでも後方の席は安くなります。これは、2階席の床が視界に入るからです。観劇には問題ありませんが、シャンデリア落下のシーンなどでちょっと見にくいことがあると思います。
なお、座席にはで表示されている席があります。柱が邪魔だったり、端で舞台が見にくかったり、する席です。その分、周囲より割安になっています。柱は以下の写真のように太くはないので、一部が隠れることになります。
オペラ座の怪人の予習
オペラ座の怪人は、有名な演目ですし、映画にもなっているので、ほとんどの方はストリーをご存知だと思います。
私もストーリーは大まかにはわかっていましたが、曲を事前に聞き直しておきたい思い、Amazonで「オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン」の動画をオンラインでレンタルして見ました。オンライン・レンタル(48時間視聴)は料金も200円と安く、手軽でした。
セリフも英語なので、なかなか聞き取るのが難しいのですが、事前に予習をしておいたおかげて、良く理解できました。なお、25周年記念公演は、ハー・マジェスティーズ・シアターより大きいロイヤル・アルバート・ホールでの公演です。
公式サイトが公開しているトレーラーをYoutubeで閲覧できます。
オペラ座の怪人 公式サイトのチケット予約手順
オペラ座の怪人 公式サイトでのチケット予約方法を解説します。
(1)チケット予約ページにアクセス
まず、オペラ座の怪人の公式ページにアクセスします。
アクセスすると以下の画面が表示されます。BOOK ONLINE(オンライン予約)をタッチします。
(2)日付の選択
鑑賞日の日付を選択します。1日1公演の日と1日2公演の日があります。
しばらくすれば修正されると思いますが、予約時は注意してください。
(3)座席を選択
座席を選ぶ方法は2種類あります。①座席数など条件を指定してお勧め席を自動的に選ぶ方法と、②右側の座席表から選ぶ方法です。
お勧め席を自動的に選ぶ場合は、画面の左側でまず料金の範囲を指定します。そして購入するチケットの枚数を選択します。そうすると、お勧め席が選ばれます。お勧め席は、右側の座席表にも表示されます。
手動で座席を選ぶ場合は、右側の座席表で希望席をクリックしてください。座席の色が料金を表しています。画面の下部に色と料金が表示されています。
座席表にはと表示されている席があります。これは柱の影になって舞台で見えにくい部分があるなど、注意事項がある座席です。マウスカーソルを乗せると注意事項が表示されます。
座席を選択したら左下のBOOK NOWボタンを押します。
(3)オプションを選択
続いて以下のオプションを選ぶ画面になります。シャンパンボトルなどのオプションがあります。不要な場合は、そのまま左下の左下のCONTINUEボタンを押します。
(4)チケット受け取り方法の選択
続いて、チケット受け取り方法、購入者情報、クレジットカード情報などの入力画面になります。なお、右上に表示されている時間(15分)を超えてしまうと座席がキャンセルされて、やり直しになるので注意してください。
画面一番上は、チケット受け取り方法の選択です。E-Ticket(電子チケット)を選択すれば良いと思います。紙に印刷しなくても、電子チケットのPDFをスマホの画面で表示すれば入場できます。その下のAdd Booking Protect for…はキャンセルした場合の返金オプションです。有料ですが必要なら付けてください。
(5)購入者情報の入力
続いてチケットの購入者情報を入力します。
以下の通り、First Name(名前:ローマ字)、Last name(名字:ローマ字)、Email(電子メール)、Mobile Number(携帯番号:81の後に先頭0を除いた番号。例080-1234-5678⇒818012345678)を入力します。
日本の住所は自動入力できないので、右下のAddress not showing? Add manuallyをタップします。
表示された入力欄に住所を入力します。例えば住所が「東京都新宿区大久保1-1 ABCマンション123」の場合、以下の通りです。
Address 1(住所1): 1-1 Ookubo
Address 2(住所2): #123 ABC MANSION
City(区市町村): Shinjuku-ku
Region(地域:都道府県):Tokyo
Country(国);Japan
Post Code(郵便番号):169-0072
(6)クレジットカード情報の入力
続いて、支払いに使うクレジットカードの情報を入力します。以下の通り、Card Number(カード番号)、カード有効期限(月/年の順)、CVV(カード裏面の3桁数字)を入力します。入力したらI accept the LW Theatres …(利用規約同意)をチェックして、CONFIRM & PAY(支払い)をタッチします。他のチェックはDMなどの受信許可なので必要であればチェックしてください。
クレジットカードの個人認証画面(3D-Secure)が表示されますので、パスワードを入力します。
(8)購入完了
チケットの予約が完了し、下記の画面が表示されます(画面デザインが変わっている可能性があります)。予約ナンバー
(My Order No.)が表示されるので、念の為、メモするかスクショを撮っておくと安心です。問い合わせの際に利用できます。
以下の電子チケット(PDF)が添付されたメールが届きます。チケットは紙に印刷して持参しても良いですし、スマホ画面でバーコードを表示しても良いです。
Her Majesty’s Theatreへの行き方
ハー・マジェスティーズ・シアター(Her Majesty’s Theatre)は、ロンドンのど真ん中にあり、トラファルガー広場やピカデリーサーカスから歩いてすぐのところにあります。
地下鉄の最寄り駅は、ピカデリー・サーカス駅(Piccadilly Circus Station)や、チェリング・クロス駅(Charing Cross Station)、エンバンクメント駅(Embankment Station)です。
ロンドンの地下鉄の乗り方については以下の記事を参考にしてください。
有名なピカデリー・サーカスの広場からハイマーケット通り(Haymarket, St)に入って250mのところにあります。
チェリング・クロス駅から行く場合は、徒歩6~7分くらいです。
トラファルガー広場にあるナショナル・ギャラリーの目の前を通って、その先を2分ほど歩くと、ハイマーケット通り(Haymarket, St)に出ます。そこから、もう劇場が見えます。
オペラ座の怪人(Her Majesty’s Theatre)鑑賞 当日の流れ
「ハー・マジェスティー」>は「女王陛下」という呼びかけを意味します。名前の通り、女王所有の敷地にあった4つの劇場の一つです。現在の建物は、1897年にオープンしました。これまでウエストサイドストーリーなど有名なミュージカルが公開されてきました。オペラ座の怪人の公演は1986年の初演から続いています。
この威厳がある建物がハー・マジェスティーズ・シアター(Her Majesty’s Theatre)です。
(1)ハー・マジェスティーズ・シアターへの入場・当日チケットの購入
入り口は、ハイマーケット通り(Haymarket, St)側にあります。
劇場内に入ります。柱にオペラ座のポスターが飾ってあります。この日は土曜だったので、14:30~と19:30~の2回公演でした。
劇場に入って右手にチケット売り場(BOX OFFICE)があります。当日チケットを購入することができます。列が3つあります。右側の窓口TICKETS SALES FOR THIS PERFORMANCEが当日券販売です。真ん中はPREPAID TICKET COLLECTION(事前予約したチケットの受け取り)で、左はBOOKING FOR ADVANCE PERFORMANCES(公演チケットの事前予約)です。
チケット窓口の左側に今回の公演のキャストが掲示されています。私が訪問したときは、ファントム役がScott Davies、クリスティーン役がKelly Mathieson、ラウル役がDanny Whiteheadでした。ポスターには、ファントム役Josh Pitermanと書いてあったので、彼がメインキャストのようです。
予約した階によって入り口が異なります。劇場に入って左側がストールズ(STALLS)の入り口で、それ以外は右側です。右側に行くと、ロイヤル・サークル(ROYAL CIRCLE)への階段と、グランド・サークル(GROUND CIRCLE)とバルコニー(BALCONY)への階段に分かれています。
ストールズ(STALLS)は1階なので階段を降ります。降りたところでチケットのチェックがあるので、電子チケットを印刷した紙、または、スマホで電子チケットのバーコードを見せてください。
階段を降りた右手にはバーやトイレがあります。シャンパンなどを買って席に持ち込む人も多かったです。
(2)ハー・マジェスティーズ・シアターの劇場内・座席
通路に面した席には列のアルファベットが書かれています。自分の座席の列に入ります。
L列だとステージまで、このくらいの位置です。公演の30分前についたので、まだ空席が多かったです。
席には1£コインで借りられる、オペラグラスが付いていました。
ストールズ後方は、このような感じです。柱が何本かあります。また頭上には2階席があり、通常は問題ないと思いますが、シャンデリア落下のシーンでは邪魔になりそうです。
頭上に、ロイヤル・サークル、グランド・サークルの観覧席があります。ロイヤル・サークル、グランド・サークルの前方の席は見やすそうです。
ハー・マジェスティーズ・シアターの天井です。パリのオペラ座ほどではありませんが、美しく装飾されています。
当然ながら上演中、写真撮影は禁止です。
(3)幕間
幕間に15~20分の休憩が1回入ります。女性のトイレは数も多くなく混雑するので、幕間なったら、すぐ行かれると良いです。バーも混雑しますが、アルコールでも飲んで一息つきたいところです。
(4)終了後
公演終了後は、複数の通路でら劇場から出られます。前の人に続いて進みましょう。19時半開始の公演だと劇場を出るのが22時くらいになります。ハー・マジェスティーズ・シアター近辺の治安はそこまで悪くないと思いますが、十分に気をつけてホテルに戻ってください。
以上、オペラ座の怪人の鑑賞の当日の流れについてご紹介しました。
本場ロンドンの「オペラ座の怪人」はミュージカル初心者の私でも、最初Overtureが流れたときなど、全身鳥肌が経ちました。その他にも本場ならではの演出、迫力の歌など、終始、感動しっぱなしでした。私でさえ、こうだったので、ミュージカル好きな方にはたまらないと思います。
参考)「オペラ座の怪人」って実話?
説明するまでもなくオペラ座の怪人は、パリの国立オペラ座(オペラ・ガルニエ)が舞台になっています。オペラ座の怪人の物語は創作ですが、天井のシャンデリアが落下するという事故が実際に起きています。
作家ガストン・ルルーはこの事件をヒントを得て、小説「オペラ座の怪人」を書いたとも言われています。以下の写真は現在のパリ・オペラ座のシャンデリアです。天井には、マチスにより絵が描かれています。
ファントム指定の5番ボックス席も実際にあります。パリ・オペラ座については、以下の記事で解説しています。
以上、ロンドンで人気のミュージカル「オペラ座の怪人」のチケット予約の方法、座席、料金、観劇の仕方などを詳しくご紹介しました。
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