ヴェネツィア-フィレンツェ間を鉄道で移動する場合、所要時間は2時間~、運賃は最安で約3,200円~です。
ヴェネツィア-フィレンツェ間は、旧国鉄トレニタリアの高速鉄道フレッチャロッサ(Frecciarossa)と私鉄のイタロ(.italo)が走っています。どちらで行くのがお得かなども解説します。
この記事では、ヴェネツィア-フィレンツェ間の移動でイタロへ乗車したレポートをまじえてわかりやすく解説します。
「花の都」フィレンツェには、ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)、ベッキオ宮殿、ウフィツィ美術館、アカデミア美術館、ヴェッキオ橋などが、ベネチア(Venezia/Venice)には、サン・マルコ寺院、サンマルコ広場、ドゥカーレ宮殿、また大運河のゴンドラ観光などの見どころがあります。
電車で2時間の距離ですので本記事を参考に素敵な2都市を観光してみてください。
目次
ヴェネツィア-フィレンツェ間 列車移動の所要時間・運賃
前述のようにヴェネツィア-フィレンツェ間を鉄道で移動した場合、所要時間は約2時間~です。
トレニタリアのフレッチャロッサとイタロで所要時間はほぼ同じです。フレッチャロッサとイタロを合わせると多い時間帯は、1時間に1本くらいの間隔で運行しています。ローマフィレンツェミラノ区間より運行本数が少ないので注意してください。
1ヶ月先のヴェネツィア-フィレンツェ間のフレッチャロッサとイタロの便を検索した結果が以下です。
この結果では早割運賃はフレッチャロッサのほうが安く最安運賃は€22です。イタロは最安で€46です。2等席の正規料金は、イタロが€52.9、フレッチャロッサが€57です(2023年3月現在。便によって値段が変わります)。
料金の比較には、イタロとトレニタリアの公式サイトをそれぞれを調べる必要があります。
ヨーロッパ鉄道の検索・予約サイトOmioを使うと両方を一度に検索することができます。下記のリンクからヴェネツィア-フィレンツェ間の便を検索できます。
ヨーロッパ鉄道の検索・予約サイトOmioについては下記記事でわかりやすく説明しています。
ヴェネツィア-フィレンツェ間のチケット事前購入
ヴェネツィア-フィレンツェ間のチケットは早割でかなり安く購入できます。
私は乗車1ヶ月ほど前にイタロのチケットをオンラインで事前購入しました。一番割引率が大きい料金タイプのLOW COSTが売り切れており、Economyにて、座席クラスPrima(1等席)を購入し運賃は€29.90でした。
ドリンクと軽食の無料サービスがつくPrimaと安い座席クラスのSmartと数€しか変わりませんでした。
トレニタリア、イタロ、それぞれのオンライン予約の方法について、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
購入したヴェネツィア-フィレンツェ間のイタロのチケットが以下です。出発時間(DEPARTURE)や列車番号(TRAIN)や、COACH(車両番号)、SEAT(座席)を事前に確認しておくとよいでしょう。
ヴェネツィア-フィレンツェ間の電車移動レポート
イタロの高速鉄道でヴェネツィア・サンタルチア駅(Venezia S.Lucia)からフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze SMN)まで移動した様子を詳しくレポートします。
今回はイタロで移動しましたが、フレッチャロッサで移動する場合もほぼ同じです。別区間ですが、下記の記事ではフレッチャロッサでフィレンツェからローマを移動した様子をレポートしています。また、この記事では、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅発の高速列車の乗車について詳しくレポートしています。
ヴェネツィア・サンタルチア駅
ヴェネツィアの高速鉄道の出着駅は、ヴェネツィア・サンタルチア駅(Venezia S.Lucia)です。サンタルチア駅はヴェネツィア等の北西にあり、約4kmの長さを持つリベルタ橋をイタリア本土から渡ったたもとにあります。
サンマルコ広場、サンマルコ寺院など市の中心部までは2kmちょっと、徒歩で30分弱の距離です。ヴェネツィア島内は、車や電車で移動できないので、ヴァポレットという船で運河を移動するか、徒歩での移動になります。
ご参考:ヴェネツィア観光のお役立ち記事
ヴェネツィア・サンタルチア駅は、ローマ、ミラノ、フィレンツェなどの主要駅と比較すると、小さめの駅です。プラットフォームへ行く際もゲートがありません。下の写真の構内図のように、地上1階だけのシンプルな構造で右から1~14番線とプラットフォームが並んでいます。15~23番線は更に左側の屋外にあります。
トレニタリア、イタロの窓口は、上の構内図の左側のエリアにあります。
通路の一角にヴァポレットの切符などが売っている公共交通のチケットの販売所もあります。ヴェネツィアに到着した際は、ここでチケットを購入できます。
飲み物や軽食が買えるショップもあります。乗車前に飲み物やサンドイッチやパンなどを購入できます。
構内には、トレニタリアとイタロの自動券売機が並んでいます。トレニタリアとイタロは券売機が異なるので注意してください。自動券売機で切符を購入する方法は下記の記事で詳しく解説しています。
イタロのラウンジもあります。Club Executiveの座席を予約している場合は、ラウンジを利用できます。
イタロへ乗車
大きな電光掲示板があるので、乗車便が到着・出発するプラットフォームを確認できます。乗車時刻の10分くらい前にならないとプラットフォーム番号が表示されないこともあります。掲示は、出発PARTENZA(英語でDEPARTURES)と到着ARRIVO(英語のARRIVALS)が表示されています。
表示された番号のプラットフォームに向かいます。サンタルチア駅には、切符を確認するゲートはありません。普通列車の場合は、乗車前に切符に打刻する必要がありますが、イタロは便・座席指定の切符ですので、打刻は不要です(フレッチャロッサも不要)。念のため表示されている列車の行き先、出発時刻、列車番号を確認しておくと安心です。車両は旧型のETR575でした。
イタロは車体に大きく車両番号が表示されているので、チケットに記載された番号の車両に乗車します。
イタロの車内
シート番号が下の写真のように席に表示されているので、切符に記載された番号の席に座りましょう。
イタロの1等席Primaの座席は高級感のあるシートで足元もゆったりしています。
頭上のスペースにスーツケースを置くことができます。。離れた場所に置くと、盗難の危険性があるので、できたら頭上に置いておきましょう。大きめのスーツケースは置くことができなさそうでした。
座席には、コンセントがついています。C型のコンセントですので、変換プラグと充電器があれば、乗車中、スマホを充電しておけます。
イタロ車内では、無料でWifiに接続し、インターネットを利用することができます。Wifiにつなぐだけでなく、ユーザー登録をしなくてはいけないので、少し手続きが複雑です。以下の記事では、イタロでWifiを接続する手順を詳細に説明しています。参考にしてください。
列車は定刻通りに出発しました。出発してすぐに、このルートのハイライト、ヴェネツィア島と本土をむすぶリベルタ橋を渡ります。リベルタ橋は3850mあります(正確にはリベルタ橋は鉄道橋の隣を走る道路です)。海の上を走っているようです。
出発して少しすると、Primaクラスでは飲み物と軽食のサービスが回ってきます。
ドリンクはコーヒー、ティー、ジュース、水などから選べます。軽食は、ビスケット、ナッツ、クラッカーから選べました。下の写真は、西洋ナシのチョコレートビスケットです。軽食の付かないConfortクラスとの料金差は数€でしたので、Primaクラスはお得だと思います。
車内には、LAVAZZAのコーヒーやスナックや水を買える自販機があるので、無料サービスがないSmartクラスでも困りません。
新幹線と同様に車両の先頭部分には、電光掲示があります、次の停車駅などが表示されます。フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅は途中駅なので、ここで確認して降り忘れないようにしてください。
フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
フィレンツェまでは2時間ですので、あっと言う間に到着します。
フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅はフィレンツェ中心部にあります。ドォーモまでも徒歩で10分強と中心部に近い位置あります。ホテルも徒歩で行ける場合が多いです。
フィレンツェの観光に役立つ情報を、下記メニューから参照できます。
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観光スポット
まとめて紹介 - ドゥオーモ
チケット予約 -
ドゥオーモ
大聖堂・洗礼堂 -
クーポラ
ジョットの鐘楼 -
ドゥオーモ
付属美術館 -
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予約ガイド -
ウフィツィ美術館
必見作品 -
アカデミア
美術館 -
ヴェッキオ宮殿
アルノルフォの塔 -
ピッティ宮殿
パラティーナ美術館
ボーボリ庭園 -
ミケランジェロ
広場への行き方 -
フィレンツェ
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ピサの斜塔
予約ガイド - ピサの行き方
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チンクエテッレ
見どころ -
チンクエテッレ
行き方
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フィレン Transferツェ 移動 - イタリア鉄道 解説
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ローマへ
鉄道で移動 -
ヴェネツァへ
鉄道で移動
以上、イタリアの人気観光都市ヴェネツィア-フィレンツェ間を電車で移動する方法について詳しく解説しました。
下記の記事では、イタリアで鉄道に乗るときに知っておくべきことを全般的に解説しています。参考にしてください。