ロンドンの人気観光スポット「セント・ポール大聖堂」の見どころ、チケット予約方法、お得に入場する方法、混みぐあい、所要時間、アクセスなど、見学に役立つ情報をわかりやすく解説します。
セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)は、ロンドン中心部シティにある英国国教会ロンドン教区の主教座聖堂です。1981年に、チャールズ王太子とダイアナ元妃の結婚式が行われたことでも有名です。
セント・ポール大聖堂のシンボルでもあるドームは、頂上部の回廊に階段であがってロンドンのパノラマを楽しむこともができます。
セント・ポール大聖堂は見どころが多いぶん、入場料も£25と安くはないので、お得に入場する方法などもご紹介します。
目次
セント・ポール大聖堂の攻略ポイント
セント・ポール大聖堂を見学する上で、知っておきたい攻略ポイントをまず解説します。
攻略1:セント・ポール大聖堂とは?
セント・ポール大聖堂が最初に建設されたのは、今から1400年以上前の7世紀です。その後、火災などで何度も建設しなおされました。
中世の旧セント・ポール大聖堂は、高さ158mの尖塔を持つ立派な教会でしたが、落雷で消失してしまいました。
旧セント・ポール大聖堂が1666年のロンドン大火で完全に消失したため、国王チャールズ2世が命じて1710年に再建されたのが現在のセント・ポール大聖堂です。再建にあたり建築家クリストファー・レンがゴシック様式に変更し、美しいドームを持つようになりました。
英国国教会ロンドン教区の主教座聖堂になっており、ロンドンを代表する教会です。1981年に、チャールズ王太子とダイアナ元妃の結婚式が行われたことでも有名になりました。
攻略2:セント・ポール大聖堂の見どころ
セント・ポール大聖堂の見どころをピックアップしてご紹介します。
クワイエ・主祭壇
奥行き157mの巨大な大聖堂内部では、美しいクワイエ(聖歌隊席)や壮麗な天蓋を持つ主祭壇を見ることができます。
ドーム フレスコ画
セント・ポール大聖堂のシンボルであるドームの内部には、美しいフレスコ画が描かれています。
ドーム頂上 回廊からのパノラマ
ドームの上部にある展望回廊まで階段であがってロンドン・シティのパノラマを楽しむことができます。ただし、528段の階段を登る必要があります。
ウェリントン公爵・ネルソン提督などのお墓
ロンドンを代表する教会であるセント・ポール大聖堂には、ナポレオン戦争の英雄であるウェリントン公爵・ネルソン提督などのお墓があります。
この他にも見どころが多くありますので、記事後半で見学コースについて詳しく解説しています。
攻略3:混雑具合・チケットの選び方
セント・ポール大聖堂は人気の観光スポットですが、ウェストミンスター寺院やロンドン塔などと比べると混雑は少ないです。人がひしめき合うウェストミンスター寺院と比べて、比較的ゆったり見学できると思います。
入場料は大人£25です。以前は安かったのですが他のスポットと同じくらい高くなりました。
セントポール大聖堂 チケットの予約(GetYourGuide:日本語)一番お得なのはロンドン・パスを使った入場です。
ロンドン・パスをお得に買う方法について下記記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
チケットの種類、料金などの詳細は次の項目で詳しくご紹介します。
攻略4:セント・ポール大聖堂は写真撮影できる?
セント・ポール大聖堂では基本的に写真撮影が可能です。ドームからの美しい風景を写真におさめられます。
ただし、フラッシュを使った撮影、ビデオ撮影は禁止されています。また、礼拝中の撮影も禁止されています。
攻略5:所要時間の目安
美しい大聖堂内部やイギリスの英雄が眠る地下墓所の見学に加えて、ドーム展望回廊への階段上り下りがあるので、見学には1時間半くらい、かかります。
セント・ポール大聖堂の入場料・チケットの選び方
セント・ポール大聖堂の入場料
セント・ポール大聖堂の入場料は以下の通りです。
学生・シニア(60歳以上):£22.5
子供(6-170歳以上):£10
この他に、家族チケットもあります。
安くチケットを予約できる日本語サイトは?
公式サイトの予約は英語になるので、日本語で安く予約できるサイトを調べてみました。以下が調査結果です。
セント・ポール大聖堂のチケットを安く予約するポイント
安く予約するポイント
- チケット予約サイトGetYourGuide、Klook、Tiqetsでは日本語予約ができます。
- チケット予約サイトKlookでは当サイト限定の割引クーポン適用で公式サイトより安くチケットを予約できます。クーポン利用方法は以下で説明します。
”Klook”
セント・ポール大聖堂 チケットの予約(Klook)
セント・ポール大聖堂はロンドン・パスで入場できるか?
セント・ポール大聖堂は観光パス「ロンドン・パス」(The London Pass)で入場できます。
セント・ポール大聖堂(£25)の他に、ウェストミンスター寺院、ロンドン塔、タワーブリッジなど3ヵ所くらい入場すればロンドン・パス1日券の元が取れます。
私もセント・ポール大聖堂はロンドン・パスで入場しました。
ロンドン・パスを安く購入する方法について下記記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
セント・ポール大聖堂の営業時間・休館日
開場時間
・大聖堂
月、火、木、金、土:8:30 – 16:30 ※最終入場 16:00
水:10:00 – 16:30 ※最終入場 16:00
・ドームギャラリー 9:30 – 16:15
休館日
・日曜日
営業時間の変更などもありますので、公式サイトの営業時間もチェックしてください。
営業時間(セント・ポール大聖堂公式サイト)
セント・ポール大聖堂への行き方
最寄駅は地下鉄のセント・ポールズ(St. Paul’s)駅です。大聖堂のすぐそば、北東側に駅があります。
以下、セント・ポールズ(St. Paul’s)駅からのアクセスを簡単にご紹介します。セント・ポールズ駅はセントラル(Central)線が走っています。ロンドンの地下鉄の乗り方はこちらの記事を参考にしてください。
地下鉄をセント・ポールズ(St. Paul’s)駅で下車します。Way out(出口)の案内にしたがって進みます。
セント・ポール大聖堂はロンドンのオフィス街シティ・エリアにあるので、通勤時間帯などは混雑します。
改札を出るとSt Paul’s Cathedralと書いてあるExit 2があります。
階段を上がって外にでるとセント・ポール大聖堂の建物の一部が見えます。
20mほど進むと、大聖堂わきの道路に出ます。西側ファサードにある入場口へは右(西側)へ進んだほうが近いです。
左側の入口から大聖堂の庭園に入り、東をまわって入場口へ行くこともできます。
セント・ポール大聖堂の入場方法
セント・ポール大聖堂へは西側にあるファサードから入場します。車椅子の方は南にある入口から入場できるようです。広場には、アン女王の像が立っています。
ファサード左側にテントがあり、手荷物検査を受けて中に入ります。平日でしたし開場直後の8時30分頃行ったので列には誰も並んでいませんでした。
チケット当日購入やロンドン・パス利用の場合は左側(PAY ON THE DAY TICKET)、事前にチケットを予約している場合は右側(VOUCHERS AND GROUPS)へ進みます。ロンドン・パスをカウンターで見せるとチケットと引き換えられます。
入場するとすぐにオーディオガイド(マルチメディアガイド)貸し出しのカウンターがあります。無料で借りることができます。
セント・ポール大聖堂の見どころ・見学コース
セント・ポール大聖堂は、大聖堂内部、ドーム、地下墓所の3ヵ所を見学します。3ヵ所ともたくさんの見どころがあります。
大聖堂の内部:Cathedral Floor
セント・ポール大聖堂は、マルチメディアガイドを活用すると、わかりやすく見学できます。ガイドは、見どころを自分のペースで見てまわる「ツアー」や、ハイライトを集約した「ハイライトツアー」などを選ぶことができます。
時間に余裕がある場合は、通常のツアーを選べば良いでしょう。以下、大聖堂内部の見どころをご紹介します。
身廊
ウェリントン公爵の記念碑
身廊の左側には巨大なウェリントン公爵の記念碑があります。初代ウェリントン公のアーサー・ウェルズリーは、ワーテルローの戦いでイギリスも参加した多国籍軍を指揮し、ナポレオン率いるフランス軍を打ち破った英雄です。その後も、首相としてイギリスを長きに渡り導き1852年に83歳でなくなりました。ウェリントン公のお墓も地下墓所にあります。
ドーム
セント・ポール大聖堂のシンボルでもあるドームの内側には、17世紀のイギリスの画家ジェイムズ・ソーンヒルによる美しいフレスコ画が描かれています。
クワイエ(聖歌隊席)
教会中心部と主祭壇の間には、美しい装飾がなされた聖歌隊席があります。手前に巨大なパイプオルガンがあります。
オルガン
主祭壇
クワイエの裏の通路を進むと、奥にある主祭壇へたどり着きます。クリストファー・レンがデザインした美しい天蓋は、彼の死後に作られました。第二次世界大戦で爆撃を受け、大きなダメージを受けましたが、1958年に修復されました。
イエスの礼拝堂
祭壇の一番奥にイエスの礼拝堂(Jesus Chapel)とも呼ばれるアメリカ記念礼拝堂があります。第2次世界大戦中、イギリスに駐留して戦ったアメリカ兵28,000人をたたえた礼拝堂です。
ウィリアム・ホルマン・ハント「世界の光」
北側の袖廊には、イギリスのラファエル前派を代表する画家ウィリアム・ホルマン・ハントの「世界の光」(The Light of the World)が飾られています。
ヘンリー・ムーア「母と子」
クワイエの北側の通路には、イギリスを代表する彫刻家ヘンリー・ムーアが晩年に制作した作品「母と子」があります。
ドーム:Dome
セント・ポール大聖堂のシンボルであるドームの回廊から、ロンドン・シティの360度のパノラマを見ることができます。セント・ポール大聖堂見学のハイライトの一つです。
ささやきの回廊、石の回廊、金の回廊と、3つの回廊があります。一番上の金の回廊は、高さ85m、階段を528段登ったところにあります。
上のマルチメディアガイドの画面には表示されていませんが、石の回廊から金の回廊は152段です。手順となっているのは英語のSTEPが直訳されたせいです。
ドームに登る階段は9時30分にオープンします。私は8時半に入場したので地下など他を見学して時間になるのを待ちました。
ささやきの回廊は2023年1月現在も工事中でした(コロナ前は2020年夏まで工事とのことでしたが延びているようです)。
エレベーターが見えますが、ドームにあがるためには使えないようです。ささやきの回廊までは幅が広めの螺旋階段であがります。
ささやきの回廊:The Whispering Gallery
257段あがると、「ささやきの回廊」(The Whispering Gallery)に着きます。工事中でしたが、ちょっとだけ覗ける場所がありました。ささやきの回廊からはドーム内側や教会内部を上から見ることができます。ささやくと反対側の壁から声が伝わることから、ささやきの回廊と呼ばれています。
途中、背の低い石の壁があります。注意のためにかわいい絵が貼ってありました。ウドちゃんに見えてしょうがなかったです(髪の毛でなく、ぶつけた火花ですが)。
石の回廊への階段は、幅がかなり狭くなります。気をつけて上がってください。
石の回廊:The Stone Gallery
ささやきの回廊から119段登って石の回廊(Stone Gallery)に着きました。
石の回廊はドームを囲む下側の回廊です。高さが52mあります。1周して、いろいろな方角の景色を楽しめます。
南側には、テムズ川にかかるミレニアム・ブリッジが見えます。イギリスの2000年記念事業「ミレニアムプロジェクト」で掛けられた橋です。ミレニアムに間に合うよう2000年に一度開通しましたが、揺れがひどかったため再工事になり、2002年に正式な開通となりました。橋の先にある建物は、近現代美術館「テート・モダン」です。発電所だった建物を再利用した美術館です。
テムズ川の下流(東側)には、ロシアを除くヨーロッパで一番高いビル「ザ・シャード」が見えます。三角形が特徴的です。
テムズ川の上流(西側)には、巨大な観覧車「ロンドン・アイ」が見えます。
東側は、ロンドン・シティの中心部です。高層ビルが林立しています。右に見える上部がせり出したビルがスカイ・ガーデンです。
石の回廊の見学を終えたら、金の回廊(Golden Gallery)に登る階段を上ります。
金の回廊にあがる途中、このように足元が透けている螺旋階段もあります。高所恐怖症の私にはけっこうツラかったです。
途中にドームの真下を覗けるガラスの床があります。気付かず通り過ぎようとしたら係員さんが教えてくれました。
金の回廊:The Golden Gallery
528段のぼりきり、金の回廊へ着きました。石の回廊より30m以上(10階建てのビルくらい)高いので、見える景色もすこし変わります。
テムズ川上流も良く見渡せます。ロンドン・アイとテムズ川を挟んで反対側にある緑地がセントジェームズパークやバッキンガム宮殿です。
ザ・シャードより上流にかかるタワーブリッジもはっきり見ることができます。タワーブリッジのたもとにあるロンドン塔もかろうじて見えます。
金の回廊の見学を終えたら、狭い階段をまた降りて、地上に戻ります。
地下墓所:Crypt
地下墓所には、ウェリントン公、ネルソン帝国などイギリスの英雄、著名人のお墓があります。セント・ポール大聖堂を現在のゴシック様式に完成させたクリストファー・レンのお墓もあります。レンの墓碑には、ラテン語で「これをお読みの方よ、彼の記念碑を探しているなら、周りを見わたしなさい」と書かれています。自身が作り上げた、セント・ポール大聖堂自体を自らの記念碑とした、というユーモアです。
クワイエ脇の通路に地下墓所Cryptへ降りる階段があります。
ウェリントン公アーサー・ウェルズリーのお墓
大聖堂内にも記念碑があったイギリスの英雄ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーのお墓です。
ネルソン提督のお墓
1805年にナポレオン政権下のフランス海軍と、ネルソン提督率いるイギリス海軍との間でトラファルガーの海戦が行われました。ネルソンタッチという戦法を駆使し、大勝利を納めたネルソンでしたが、この戦いで名誉の戦士を遂げてしまいます。
ナイチンゲールの記念碑
白衣の天使として有名なナイチンゲールの記念碑もネルソン提督のお墓の近くにあります。ナイチンゲールのお墓は、ハンプシャー州の聖マーガレット教会にあります。
チャーチルの記念ゲート
地下墓所の見学を終えたら西側にある出口に向かいます。途中、オーディオガイドを返却します。
オーディオガイド返却場所の先に、チャーチルの記念ゲートがあります。
セント・ポール大聖堂のショップ・レストラン
チャーチルの記念ゲートを抜けると左手に、セント・ポール大聖堂のショップがあります。セント・ポール大聖堂のオリジナル・グッズからロンドン・グッズまで、豊富な商品が置かれています。
セント・ポール大聖堂がポップにデザインされたステーショナリーや食器セット、ベビーウェアーなどが並んでいました。
こちらもセント・ポール大聖堂がデザインされたトートバッグ、ラッピング・ペーパー、キーホルダー、マグカップなどです。
一番奥には、カフェもありました。コーヒー、スープ、ケーキ、サンドウィッチなどのメニューがあります。
セント・ポール大聖堂の見学コースは以上です。右側に出口があります。
セント・ポール大聖堂の撮影スポット
美しいドームを持つセント・ポール大聖堂の外観を撮影できるスポットをご紹介します。
見学の入口になっている西側ファサードの周囲はビルが密集していて、ドームが写る距離まで離れると周囲のビルが入ってきてしまいます。
反対の東側のほうが、ファサードのない分、ドームを撮影しやすいです。
セント・ポール大聖堂の撮影スポットとして有名なのが東側にあるショッピングモールOne New Changeです。
ショッピングモールの地下に降りるエレベーターでは、ガラスに反射するドームも撮影できます。
個人的なお勧めは、大聖堂の南東にあるフェスティバルガーデンです。ドームの全景を撮影できます。
参考)セント・ポール大聖堂の公式サイト
以上、「セント・ポール大聖堂」の見どころ、行き方、入場料などを詳しくご紹介しました。
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