ルーブル美術館(ルーヴル美術館/Musée du Louvre)を観光するために、事前に知っておくべき見どころ(作品)、料金、チケットの予約、安く買う方法、混雑回避の仕方、見学ルートなどを詳しく解説します。
私がルーブル美術館を見学する前に知りたかったこと、現地で知った役に立つことをすべて書いたら長い記事になってしまいました。知っておいて損はない情報ばかりですので、目次を活用して必要な内容を参照してください。
目次
営業再開後のルーブル美術館の情報(2022年12月)
ルーブル美術館は2021年5月19日から営業を再開しており、通常の営業に戻っています。
事前予約が必須ではなくなりましたが、当日枠は限定されているので事前予約が強く推奨されています。
営業時間が9:00-18:00になっています。金のみ21:45まで延長営業になっています。定休日は火曜日のままです。
パリ・ミュージアムパス入手前に、ルーブル美術館の事前予約ができるようになりました(パス番号の入力が不要になりました)。
そのほか最新情報はルーブル美術館公式サイトをご確認ください。
ルーブル美術館の攻略法まとめ
記事の本文で見所、料金、チケット、予約方法、混雑回避方法などを詳細にご紹介しますが、まずはルーブル美術館を見学する上で知っておくべき攻略法を簡単に解説します。
ルーブル美術館とは?
パリにある世界最大級の美術館です。収蔵品38万点以上のうち、世界の至宝ともいえる選りすぐった35,000点近くを展示しています。入場者が世界で最も多く毎年800万人以上が訪れています。世界遺産「パリのセーヌ河岸」の構成要素として登録されています。世界ナンバーワンの美術館といっても過言ではないです。
どのチケットがおすすめ?
現在は事前のチケット購入が主流です。
事前に時間指定のチケットを購入しておくと待ち時間は少なくなりますが、混雑しているシーズンは1時間以上かかることもあるようです。
当日、窓口で販売される入場券は枚数が決まっているようですし、事実上、事前予約が必須のようです。
パリは美術館がたくさんあり、それぞれ入場料を払っているとかなりの金額になるので、美術館・観光地が入場し放題になるパリ・ミュージアムパスも多く利用されています。
パリ・ミュージアムパスを使うと無料で時間指定チケットも予約できます。
時間指定チケット予約方法や、パリ・ミュージアムパス利用時の時間指定チケット予約方法は記事本文で詳しく解説します。
ルーブル美術館の混雑ぐあい・回避方法
コロナ前は時間指定チケットの利用者も少なかったので事前予約しておけばスムースに入場できました。
現在は多くの方が事前にチケットを予約しているので、予約していても待たされることがあるようです。
事前予約なしの場合は、朝一か閉館近い時間に並ぶのが行列回避の手段です。特に朝一は館内が空いているので、モナ・リザなどの逸品を比較的空いている状態で鑑賞できます。閉館時間近くは入場の行列は朝一より短くなりますが、見学時間が短くなってしまうという欠点があります。
Affluencesというサイト(アプリ)で、入場の待ち時間をみることができます。
ルーブル美術館で見逃せない作品
モナ・リザは言うまでもなく、日本にきたら1作品でも数時間待ちの行列ができるレベルの作品だらけです。かなり主観が入りますが、絶対見逃せないと思う作品ベスト8をご紹介します。
①レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ(ラ・ジョコンド)」
②サモトラケのニケ
③ミロのビーナス
④ドラクロワ「7月28日-民衆を導く自由の女神」
⑤バビロンの王のハンムラビ法典
⑥フェルメール「レースを編む女」
⑦ミケランジェロ「瀕死の奴隷」
⑧アングル「オダリスク」
ルーブル美術館の見学所要時間
ルーブルがお勧めする見学コースで最短のものは、傑作10数作品だけを見る1時半のコースです。10作品に絞っても1時間半、入場待ちも含めると最低2時間はかかります。作品をかなり絞っても3~4時間、普通に見ると最低1日かかります。記事の後半では、3~4時間かけて周るルートをご紹介します。
改装中の展示ルームを調べる
ルーブル美術館では頻繁に改装が行われます。お目当ての展示品が見られるか事前に確認しておくと安心です。
直近でもリノベーションが行われているようです。以前は閉鎖場所の確認は現地でないと難しかったですが、最近は公式サイトで調べることができます。
ページにアクセスすると、曜日で切り替えでClosed Renovation is progress(閉鎖 リノベ中)等の情報が表示されます。
同じページにSchedule of room closures(閉鎖展示室のスケジュール)のPDFも公開されています。
2019年に訪問したときも下記のような小さな掲示がありました。この掲示によると「平日は曜日によって色分けされたエリアが閉鎖される」とありました。
しかし、実際に閉鎖されていたエリアは掲示の通りでなく、上層階を中心に広いエリアが閉鎖されていましたルーブル美術館の見どころとなっている作品の中に見られないものがありました。
公開されている情報が100%正しいかどうかは微妙です。見たい作品がある場所がわからない場合は、学芸員さんに聞いてみてください。
ルーブル美術館の入場料・チケット
ルーブル美術館の入場料
ルーブル美術館の入場料(オンライン事前予約):€17
なお、18歳未満は無料です。7月14日(フランス革命記念日)は入場無料です。
最適なチケットの選び方
チケットは次の3種類の方法で入手できます。
②パリ・ミュージアムパス(Paris Museum Pass)を購入:€52(二日券)
③オンラインで入場時間指定の入場チケットを事前購入:€17
①当日の窓口での購入は、攻略法で述べたように長い行列に並ぶ可能性があるので閑散期以外はあまりおすすめしません。
※営業再開後は事前予約がほぼ必須で強く推奨されています
パリにはルーブル美術館のほかに、ゴッホなど絵画に関してはルーブル美術館に匹敵するオルセー美術館、モネの睡蓮で有名なオランジュリー美術館、近代美術のポンピドゥーセンターなどがあります。これら他の美術館・博物館も見学する場合は、入場フリーになる②パリ・ミュージアムパスがお勧めです。ルーブル美術館とオルセー美術館くらいしか行かない、という場合は、③オンラインで時間指定の入場券の予約がおすすめです。
パリ・ミュージアムパスを購入すれば、ルーブル美術館の時間指定チケットの予約が無料できます。時間枠に空きがあれば、購入した当日の予約もできます。9時、10時台は予約がいっぱいのことが多いですが、そのあとの時間帯は比較的予約ができます。これまで予約にミュージアムパスのシリアル番号が必要でしたが、現在は入力不要です。
次に、パリ・ミュージアムパスの購入方法とオンラインで時間指定のチケットを事前予約する方法をご紹介します。
最初にパリ・ミュージアムパスについて紹介します。オンラインでの時間指定チケットの事前予約方法の説明にジャンプする場合は、以下のボタンをクリックしてください。
「パリ・ミュージアムパス」の購入方法
パリ・ミュージアムパスは、ルーブル美術館に加えパリの主要美術館やヴェルサイユ宮殿などが入場無料になる観光パスです。2日券:€52、4日券:€66、6日券:78€です。私は、2日券を購入してルーブル美術館、オルセー美術館、オランジュリー美術館、凱旋門、サント・シャペル教会 、ヴェルサイユ宮殿とトリアノンを観光しました。
2日券€ 52を購入しましたが、パスの方が約€ 20お得でした。
パリ・ミュージアムパスは、ルーブル美術館などの美術館や観光センターなどで購入できます。
パス購入が確実であば購入前でもルーブル美術館の時間指定入場を無料で予約できます。時間指定入場券の予約方法は、次で解説します。
パリ・ミュージアムパスを安く購入する方法や、対象となる博物館・美術館のリストを下記記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
なお、ルーブル美術館に隣接するショッピングモール「カルーゼル・デュ・ルーヴル」にあるタバコ屋で購入することを勧める記事があります。
私もここで購入したことがありますが、あまりお勧めしません。理由は、タバコ屋が空くのが9時からでルーブル美術館のオープンに間に合わないことと、クレジットカードで支払うと手数料を取られるからです。
パリ・ミュージアムパスで時間指定入場チケットを無料予約する方法
パリ・ミュージアムパスの所持者は、無料でルーブル美術館の時間指定入場券を予約できます。手順を解説します。
ルーブル美術館公式サイトのチケット予約ページには、以下のようにパリ・ミュージアムパス用の無料予約のリンクがあります。
以下をクリックすると、予約ページに直接アクセスできます。
予約画面はスマホで正しく表示されないケースがあるようです。この場合、スマホのブラウザの設定をPC版ページを表示にすると、スマホでも予約ができます。Androidのブラウザの場合は、画面右上の設定で、PC版サイトをチェックします。
表示がフランス語になっていたら、画面右上のSelect LanguageからEnglishを選んで切り替えます。
最初に、カレンダーから入場日の日付を選択します。予約可能な時間帯が30分単位で表示されますので、入場する時間帯を選択します。最後に予約する入場券の枚数を入力します。入力が終わったら、Confirmで次に進みます。
予約の確認画面になります。価格がPMP – Free Reservation(パリ・ミュージアムパスでの無料予約)となっています。間違いがなければ、Confirm your order(予約の確認)で次に進みます。
ログイン画面になります。ルーブル美術館の予約サイトではユーザー登録が必要です。ユーザー登録するには、画面右側のSign upをクリックします。
ユーザー登録画面には下記の情報を入力します。入力必須は下記の項目です。
Title:敬称 Mr(男性) / Ms(女性)
Last name:姓
First name:名
Email:電子メール
Confirm Email:電子メール(確認用)
ZIP Code:郵便番号
City:都市名(都道府県)
Country:Japanを選択
Password:パスワード
Confirm Password:パスワード(確認用)
利用規約への同意をチェックして、Proceed to paymentをクリックします。
次に姓名を入力します。入力したらPaymentをクリックします。
これで時間指定入場券の発行が完了します。Download your tickets to printをクリックすると印刷用のPDFが、Your Mobile-ticketsをクリックするとスマホで提示する用のPDFをダウンロードできます。入場券のPDFをダウンロードするリンクはメールでも届きます。
こちらがスマホ提示用のチケットです。スマホの画面を見せて入場します。
予約のキャンセル
予約はキャンセルできます。スケジュールが変わった場合、パリ・ミュージアムパスの購入をやめた場合など、キャンセルを確実に行ってください。
キャンセルの手順を説明します。まず予約ページにアクセスします。
画面上のSign inをタップします。予約時に登録したメールアドレス、パスワードでログインします。
ログインすると氏名が表示されるので、氏名をタップします。メニューが開くのでMy ordersをタップします。
予約がキャンセルされ、チケットがNOT VALID(無効)に変わりました。
入場チケットのオンライン予約(安く予約する方法)
ルーブル美術館には、優先入場口から行列に並ばずに入場できる入場時間指定の優先チケットが販売されています。
ルーブル美術館の公式サイトは英語での予約になります。日本語で予約できる予約サイトのチケット価格を調査しました(KKdayはクーポン適用後の価格)。
公式サイト | ||||
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安く予約するポイント
公式サイトでの予約は手数料がかからずお得です。英語での予約で問題なければ公式サイトがおすすめです。
KKdayは当サイト限定の550円割引クーポンの適用でほぼ公式サイトと同額で予約できます(割引前は€19.9)
日本語で2枚以上予約する場合は、Klookが最安です(理由は後述)
KKdayのクーポン利用方法
KKdayはクーポン利用で約4€割引になり、ほぼ公式と同じ(ちょっと安い)料金で日本語予約ができます。
ただし、チケット1枚分しか割引にならないので2枚以上はKlookの方が安くなります(2枚の場合 KKday 36.75€、Klook 36€)。
クーポン利用方法を簡単に説明します。最初に下記ボタンを押して550円オフクーポンをコピーしてください。
割引上限額:600円
初回購入限定
有効期限:2023/10/31
商品の対象地域:米国、欧州
最低購入金額:2,000円
クーポンをコピーしたら下記ボタンでKKdayの予約ページにアクセスします。
購入者情報の入力まで進むと画面の下に「クーポンを使用する」があるのでタップします。
コピーしたクーポンコードを貼り付けてください。クーポンを選択したら画面の下の方にある「確認」ボタンをタップします。
Klookの予約方法
Klookはこれまでダントツで最安でしたが、ルーブル美術館がクーポン対象外になってしまいました。
しかし、手数料は最安なので日本語でチケットを2枚以上予約する場合はお得です。
以下のボタンから予約ページにアクセスできます。
Klookは安く予約できますが、直前の日程だと予約できない、時間枠も少ないなどの制限もあります。
GetYourGuideの予約方法
ヨーロッパの大手予約サイトGetYourGuideはルーブル美術館の公認チケット販売サイトで予約可能な時間枠も多いです。
手数料3€がかかる難点はありますが、日本語で予約できます。
ルーブル美術館 公式サイトでのチケット予約方法
ルーブル美術館公式サイトは、英語での予約になりますので、以下で予約方法を解説します。
まず、下記のリンクをクリックしてください。
下記の画面が表示されます。まず、①ルーブル美術館を見学する日付を選択します。次に②入場する時間を選択します。30分単位で時間が区切られています。最後に購入するチケットの枚数を選びます。最後に Confirm をクリックします。
購入するチケットの情報を確認します。確認したら Confirm をクリックします。
チケットの予約には、利用者登録が必要です。画面の右側にあるSign up をクリックします。
次に利用者情報を入力します。入力が必須なのは下記の項目です。
Title:敬称 Mr(男性) / Ms(女性)
Last name:姓
First name:名
Email:電子メール
Confirm Email:電子メール(確認用)
ZIP Code:郵便番号
City:都市名(都道府県)
Country:Japanを選択
Password:パスワード
Confirm Password:パスワード(確認用)
すべて入力したら Payer (支払い) をクリックします。
入場者全員のTitle(敬称)、Last name(姓)、First name(名)を入力し、Payment(支払い)をクリックします。
最後にクレジットカード番号、有効期限、カード裏の3桁の数字を入力します。
決済に成功すると、入場チケットのダウンロード画面になります。Download your tickets to printをクリックすると印刷用のPDFが、Your Mobile-ticketsをクリックするとスマホで提示する用のPDFをダウンロードできます。入場券のPDFをダウンロードするリンクは、確認メール中にも記載されています。
ルーブル美術館 日本語ガイド付きツアー
日本語で説明を聞きながらルーブル美術館を見学できるツアーも催行されています。
こちらはおすすめガイドのソレーヌさんがルーブル美術館を2時間半ガイドしてくれるプライベートツアーです。
こちらは政府公認ガイドさんがルーブル美術館の名作をじっくりと解説してくれるプライベートツアーです。
ルーブル美術館の館内 写真撮影
「モナ・リザ」などほぼすべての作品は、写真撮影可能です。ただし、他の美術館同様フラッシュ利用は禁止されています。人気作品の前では写真撮影のために人が大量に群がっています。
ルーブル美術館の営業時間・休館日
金: 9:00-21:45
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
ルーブル美術館の開館時間は上記です。火曜日は閉館日なので注意してください。金は夜遅くまで開館しているのでねらい目です。
開館時間は変更になる可能性もあるので、最新の情報は下記のルーブル美術館の公式ページで確認してください。
最新情報は公式ページを確認してください。
ルーブル美術館の行き方・アクセス
地下鉄1番線、7番線でルーヴル美術館の最寄り駅 Palais-Royal/Musée du Louvre(パレ・ロワイヤル/ミュゼ・デュ・ルーヴル)に行くことができます。
下記の記事で地下鉄の切符を買う方法を詳しく解説しています。参考にしてください。
パレ・ロワイヤル/ミュゼ・デュ・ルーヴル駅の構内には、下の写真のように出口についての案内が出ています。ルーブル美術館は以降で解説するように複数の入場口があります。パッサージュ・リシュリュー入口から入場する場合は、1番出口が便利です。
ルーブル美術館の入口・混雑状況
ルーブル美術館には下の絵のように、①ピラミッド(中央入口)、②カルーゼル入口、③パッサージュ・リシュリュー入口、④ポルト・デ・リオンの4つの入口があります。
チケットを事前予約しているか、していないかで入場口が異なります。
ルーブル美術館の公式ページで入場できる入口を調べることができます。
プルダウンメニューからI have a ticketを選ぶと、チケットを事前予約している場合の入場口が表示されます。
上で紹介したAffluencesでは、入場口ごとの待ち時間をみることができます。参考にしてください。
混みぐあいなどでオープンしている入場口が変わるので直前に調べてみてください。
①ピラミッド(中央入口)
メインの入場口です。チケット事前予約、チケットの当日購入などほとんどのケースで利用できます。
下の写真は、開館直後の様子ですが平日にも関わらず長い行列ができています。
夏の暑い時期は炎天下に並ぶことになりますので、気をつけてください。
②カルーゼル入口
ルーブル美術館に隣接したショッピングセンター「カルーゼル・デュ・ルーヴル」からの入口です。チケットを事前予約しておけば利用できます。
カルーゼル・デュ・ルーヴルに入るにはカルーゼル入口とカルーゼル凱旋門の2つの入口があります。パリ・ミュージアムパスの購入場所としてよく紹介されるタバコ屋さんはカルーゼル・デュ・ルーヴルにあります。下の写真がカルーゼル入口です。
Google Mapで見るとリヴォリ通りの以下のあたりにあります。ショッピングセンター「カルーゼル・デュ・ルーヴル」への入場口なので、ルーブル美術館の開場時間より早く、8時すぎには空いています。
エスカレーターを2つ降りたら、ショッピングセンターの通路を進みます。通路を右手の通路にいくとタバコ屋さんがあります。
突き当たりがルーブル美術館の入口です。開館後20分すぎたころですが、10人弱の行列で、ほぼ待ち時間なしの状態でした。
もう一箇所、カルーゼル凱旋門の横からも「カルーゼル・デュ・ルーヴル」に入れます。写真右側のみんなが腰をかけているところがカルーゼル・デュ・ルーヴルに降りる階段です。
③パッサージュ・リシュリュー入口
ルーブルの北側を走るリヴォリ通りに②パッサージュ・リシュリュー入口へ行く通路があります。団体やメンバーシップカード所有者用なのであまり利用しないかもしれません。
なお、ルーブルの内側から行く場合は、下の写真の位置から入ります。
④ポルト・デ・リオン口
チケット窓口もあるようですが閉鎖していることも多いようです。チケット所有者が利用できます。
金曜はクローズです。ロッカーがないので大きい荷物がある方は利用できません。
ルーブル美術館の見学方法・見どころ
ルーブル美術館は巨大なのでマップガイドがないと、すぐ迷子になってしまいます。詳細なガイドマップが必要な場合は、記事の後半で紹介するオーディオガイドを借りるのが一番です。そこまで必要ないという方は、ルーブル美術館現地でも下記のガイドマップを入手できます。
ただ、このガイドマップは簡素すぎて、見どころがどこにあるか把握するのにあまり役立ちません。そこでお勧めなのがルーブル美術館の公式サイトからダウンロードできる館内の見取り図です。こちらは、もっと詳しく見どころの作品が紹介されていますし、展示室の番号も記載されています。このマップを現地で配布してくれればいいのに、と思います。下記のリンクからPDFをダウンロードできます。事前に印刷するか、スマホにダウンロードしておくと便利です。
また、各フロアには下の写真のような見どころが記載されたフロアマップが配置されています。メモ代わりに、この写真を撮っておくと便利です。ただし、改装に関する情報は反映されていないので、実際には見られない作品が2階を中心に多くありました。
それでは、ルーヴル美術館の見学ルート、見どころをご紹介します。入場時の混雑を回避する、また、名画をゆっくり鑑賞する、という意味でも朝一の見学をお勧めします。中途半場に午前中に見学すると、ツアー客が大挙して押し寄せるので、進むのもままらない混雑状態になります。
また見学時と展示場所が変わっているものがあります。最新の展示場所は下記ページで検索できます。作者名で検索するのが探しやすいかと思います。
ルーブル美術館の入場(地下2階)
ルーヴル美術館は、アルファベットのAの形をした建物です。頭の部分がシュリー翼(SULLY)、左側がリシュリュー翼(RICHELIEU)、右側がドゥノン翼(DENON)と呼ばれます。ドゥノン翼がセーヌ川沿いになります。地下2階(-2)、地下1階(-1)、地上0階、地上1階、地上2階の5層あります。日本でいう地上1階が0階になっているので、注意してください。入場は地下2階からになります。
入場口については上記で説明した内容を参考にしてください。私はパリ・ミュージアムパスを使って時間指定入場券を予約していたので、③カルーゼル入口から入りました。夜間開館日の夕方に訪問したので、時間指定の入場券がいらないくらい空いており、入場に関しては待ち時間はありませんでした。ただし、館内は朝一で入場するよりも、混雑していました。
セキュリティチェックを受けたらガラスのピラミッドのほうまでまっすぐ進みます。横にはルーヴル美術館のお土産ショップなどが並んでいます。
ピラミッドの手前右側にチケット窓口があります。自動券売機と窓口で購入できます。以前、開館直後に入館したときも列は短かったです。
チケットを購入したら、いよいよルーヴル美術館の展示エリアに入場します。3つの入口(シュリー翼入口、リシュリュー翼入口、ドゥノン翼入口)があります(地下2階の地図を参照してください)。
ゲートの手前でオーディオガイドを借りることができます。
モナリザはドゥノン翼にあるので、私はドゥノン翼(DENON)から入場しました。以下の写真がゲートです。ここでチケットやパリ・ミュージアムパスを読み取らせて入場します。ゲートは地下1Fになります。
モナリザ・グランドギャラリーの鑑賞(ドゥノン翼 1階)
あまり上品な見学方法ではありませんが、真っ先にドゥノン翼1階のモナリザの間(展示室711)に向かうことをお勧めします。混雑すると、モナリザに近づくのが大変になってしまいます。
ゲートのある地下1階から地上0階、地上1階とあがります。下の写真のようにモナリザの間へのルートはわかりやすく表示されているので、これにしたがいましょう。
過去に朝一で入場したときは、スタートダッシュに成功し、人が少ないうちにモナリザある国家の間(711)にたどり着けました。じっくり名画を鑑賞できます(2019年の改装で、同じ現在は室内のレイアウトが変更されています)。
莫大な作品を所蔵するルーヴル美術館の中で最も有名な作品がこのレオナルド・ダ・ヴィンチ作「モナリザの微笑み」でしょう。ルーヴル美術館公式サイトでは、「フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リーザ・ゲラルディーニの肖像」(ラ・ジョコンド)という作品名になっています。何世紀にも渡り、誰がモデルか議論されてきましたが、フィレンツェの織物商人フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リーザの肖像という説が有力で、この名前になっています。
詳しい解説はルーヴル美術館の公式サイトを参考にしてください。
モナリザ見学後、少ししてからもう一度、戻ってきてみたら、下記のように混雑していました。時間がたてばもっと混んだと思います。
国家の間(展示室:711)には、他にもルーヴル美術館を代表する名画があります。
ヴェロネーゼ 「カナの婚礼」 (1562-1563年) ドゥノン翼/1F/モナリザの間(711)
キリストがガリラヤのカナにて婚礼の祝宴に呼ばれた時、ワインが足りなくなったときに水をワインに変えるという最初の奇跡を起こした光景が描かれています。
ティントレット 「聖母戴冠(天国)」(1564年頃) ドゥノン翼/1F/モナリザの間(711)
ティントレットがベネチアのドゥカーレ宮殿の大評議の間を装飾するために描いた「天国」の最初の図案です。こちらの「天国」は世界最大の油絵として有名です。
ドゥカーレ宮殿の「天国」については、下記の記事で紹介しています。
ティツィアーノ「男の肖像(手袋の男)」(1576年) ドゥノン翼/1F/モナリザの間(711)
モナリザの間(正式には国家の間)の鑑賞が終わったら、ダヴィンチ、ラファエロなどのイタリア絵画の傑作が並ぶ通路「グランド・ギャラリー」を見学します。美しい通路に名画が展示されています。
ラファエッロ「聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ」(1507-1508年) ドゥノン翼/1F/グランド・ギャラリー
モナリザ以外にもダヴィンチの傑作が並んでいます。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ」(1507-1508年) ドゥノン翼/1F/グランド・ギャラリー
レオナルド・ダ・ヴィンチ「洗礼者ヨハネ」(1507-1508年) ドゥノン翼/1F/グランド・ギャラリー
レオナルド・ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」(1483-1486年頃) ドゥノン翼/1F/グランド・ギャラリー
カラッチ「聖ルカと聖女カタリナの前に現れた聖母子」(1592年) ドゥノン翼/1F/グランド・ギャラリー
コレッジョ「聖カタリナの神秘の結婚と聖セバスティアヌス」(1526-1527年頃) ドゥノン翼/1F/グランド・ギャラリー
レーニ「ヘレネの誘惑」(1626-1629年) ドゥノン翼/1F/グランド・ギャラリー
ジュゼッペ・アルチンボルド「四季」(1573年) ドゥノン翼/1F/グランド・ギャラリー
野菜などを使った騙し絵で有名です。2017年には日本で「アルチンボルド展」も開催されました。
カルパッチョ「エルサレムにおける聖ステパノの説教」(1514年) ドゥノン翼/1F/グランド・ギャラリー
ヴォルテルラ「ダヴィデとゴリアテの戦い」(1555-1556年) ドゥノン翼/1F/グランド・ギャラリー
旧約聖書に登場するぺリシアの巨人兵士 ゴリアテを若きダビデが倒すシーンを描いたものです。中央に飾られており、グランド・ギャラリーの背景とマッチしていました。
グランド・ギャラリーの先にシュリー翼側にもイタリア絵画のエリアがあります。
ボッチチェリ「ヴィーナスと三美神」(1483-1485年頃)ドゥノン翼/1F/706
フィレンツェ ウフィツィ美術館にあるヴィーナスの誕生、プリマヴェーラで有名なボッチチェリのフレスコ画です。このフレスコ画ももとはフィレンツェにあったものです。
シェリー翼と逆側のエリアには、スペイン絵画のエリアがあります。「エビ足の少年」などの著名な絵画が展示されています。
リベーラ「エビ足の少年」(1642年) ドゥノン翼/1F/718
カラヴァッジォ「聖母の死」(1601-1605/1606年) ドゥノン翼/1F/712
民衆を導く自由の女神などフランス絵画、サモトラケのニケの鑑賞(ドゥノン翼 1階)
グランド・ギャラリーにあるイタリア絵画の傑作を堪能した後は、モナリザの間を挟んで反対側にあるフランス絵画を鑑賞しました。
ドラクロワ「7月28日-民衆を導く自由の女神」(1831年) ドゥノン翼/2F/モリアン(700)
ドラクロワが描いた1830年のフランス7月革命を主題とした絵画です。マスケット銃を左手に、フランス国旗を右手で掲げる女性が自由の女神のシンボルとして描かれています。
テオドール・ジェリコー「メデューズ号の筏」(1818-1819年) ドゥノン翼/2F/モリアン(700)
フランス海軍のフリゲート艦メデューズ号がモーリタニア沖で座礁し、約150人の人々が、粗末な筏で漂流しました。救出が遅く、大半が死亡し、生存した15人も、飢餓など狂気的な状況になった事件です。
アングル「オダリスク」(1814年) ドゥノン翼/1F/702
ナポレオンの妹で、ナポリ王ミュラの妃であったカロリーヌが巨匠アングルに注文した絵画です。
ドラクロア「ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」(1805–1807年) ドゥノン翼/1F/702
最初は、ナポレオン自身の戴冠を描写する予定でしたが、傲慢な印象を与えるため、皇妃ジョゼフィーヌに戴冠する姿に変更しました。実際には、反発して欠席したナポレオンの母などが描画されていることでも有名です。
フランス絵画の部屋を出ると階段があり、突き当たりにサモトラケのニケが展示されています。サモトラケのニケが非常に美しく見える展示で、毎回感動させられます。
サモトラケのニケは、ヘレニズム時代を代表する彫刻です。サモトラケ島で見つかった勝利の女神ニケの彫刻ですが、頭と腕が失われています。スポーツメーカーのナイキの社名は女神ニケ(Nike)に由来しているのは有名な話です。ナイキのマーク「スウッシュ」はニケの羽をモチーフにしています。
古代エジプト遺産の鑑賞(シェリー翼 1階、0階)
ニケを越して先に進みました。シェリー翼の奥が古代エジプトの展示エリアです。
「タペレト貴婦人のステラ(石碑)」(前10世紀) シェリー翼/1F/643
「ツタンカーメンを守護するアメン神」(前1550-前1069年頃) シェリー翼/1F/639-640
「書記監督官ラーヘルカーと妻メルセアンクの彫像」(前2350年頃) シェリー翼/1F/635
「書記座像」(前2600-前2350年) シェリー翼/1F/635
誰の像なのかは不明なのに、ルーヴル美術館のエジプト美術で一番有名かもしれないのが、この像です。4000年以上前に作られたとは思えない生き生きとした姿に感動を覚えます。
「アメンヘテプ4世」(前1353-前1337年) シェリー翼/1F/638
ツタンカーメンの父親にして、古代エジプトで宗教改革を行ったのがアメンヘテプ4世です。マルファン症候群の症状があったと言われ、とがったあごや女性のような体型にその特徴が見られます。
「ゲベル・エル・アラクの短刀」(前3300-前3200年) シェリー翼/1F/633
5000年以上前に高度な技術を使って作られた短刀です。柄はカバの犬歯で作られています。
一階降りた0階も古代エジプト文明の展示エリアになっています。
「ラメセス3世の石棺の桶」(前1184-前1153年頃) シェリー翼/0F/323
古代エジプトの全盛期を築いたファラオがラムセス3世です。ルクソール神殿やカルナック神殿も建設しました。
フランス絵画、北ヨーロッパ絵画の鑑賞(リシュリュー翼、シェリー翼 2F)
シュリー翼1Fからリシュリュー翼1Fに移動すると、ヨーロッパ装飾美術の展示エリアになります。ちなみにリシュリュー翼の名前は、三銃士では敵役のリシュリュー枢機卿に由来しています。物語では悪役でしたが、実際は立派な宰相でした。
リシュリュー翼1Fをさらに進むと、贅沢な装飾が施されたナポレオン3世の居室を見学できます(展示室544)。
リシュリュー翼1Fには、カフェ・リシュリューがあります。
これでやっと1Fをほぼ見終わりました。次に、フランス絵画、北ヨーロッパ絵画が展示される2Fに上がります。私が訪問した2018年5月は改装中で若干展示位置が変わっていましたが、本来の位置でご紹介します。
ラ・トゥール「ダイヤのエースを持ついかさま師」(1635年) リシュリュー翼/2F/910
フランス絵画の傑作の一つがこの作品です。右側の青年が、中央の娼婦とグルになってるいかさま師の男にカモにされている光景です。
ラ・トゥール「大工聖ヨセフ」(1640年頃) リシュリュー翼/2F/910
大工である聖ヨセフが、幼いイエスの前で穴を開けている様子を描いています。
ラ・トゥール「灯火の前の聖マドレーヌ」(1642-1644年頃) リシュリュー翼/2F/910
フェルメール「レースを編む女」(1669‐1670年頃) リシュリュー翼/2F
現存する作品が少ないことで知られるフェルメールの2作品をルーヴルでは鑑賞することができます。小さい絵ですが、フェルメールの魂が伝わってきます。
フェルメール「天文学者」(1668年頃) リシュリュー翼/2F
アングル「トルコ風呂」(1862年) リシュリュー翼/2F/940
オダリスクと同じアングルの絵画で、アングル最後の傑作といわれています。
アングル「浴女」(1808年) リシュリュー翼/2F/940
デューラー「自画像、もしくはあざみを持った自画像」(1493年) リシュリュー翼/2F/815-816
ジャン=アントワーヌ・ヴァトー「ピエロ(旧称ジル)」(718-1719年頃) リシュリュー翼/2F
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー「真珠の女」(1868-1870年頃?) リシュリュー翼/2F/952
モナリザをモチーフにした絵画です。
クエンティン・マサイス「金貸しとその妻」(1514年) リシュリュー翼/2F/811
イアサント・リゴー「ルイ14世の肖像」(1701年) リシュリュー翼/2F/916
ルイ14世は「太陽王」と呼ばれ、フランス王国の黄金期を築きました。ヴェルサイユ宮殿はその象徴です。
ジャン・クルーエ「フランソワ1世の肖像」(1530年頃) リシュリュー翼/2F/821
古代オリエント美術、古代ギリシア・ローマ美術(ミロのヴィーナス)、彫刻の鑑賞(0F)
傑作絵画の宝庫であるリシュリュー翼3Fの見学が終わり、0Fに降ります(1Fは見学済みなのでスキップ)。0Fは日本で言うと地上1階です。
先ほど見学していたリシュリュー翼側には古代オリエント美術が展示されています。ミロのビーナスを早く見たいところですが、逆側にあるので先にこちらを見学しました。
「バビロンの王のハンムラビ法典」(紀元前1792-1750年) リシュリュー翼/0F/227
ハンムラビ王によって作られた法令集および歴史書です。目には目を歯には歯を、というフレーズは有名です(ハンムラビ法典にこの通り書いてあるかは不明)。これは「復讐しろ」という意図でなく「何か悪いことをしてしまったら等価なもので償う必要がある(だから、するな)」ということらしいです。
「射手のフリーズ」(紀元前510年頃) リシュリュー翼/0F/307
不滅の軍隊といわれたダレイオス一世の最強の軍隊が描かれている宮殿の壁です。
「人面有翼の牡牛」(前721-705年) リシュリュー翼/0F
「ダレイオス1世宮殿の謁見の間の円柱の柱頭」(紀元前510年頃) リシュリュー翼/0F/307
「ヌ・バンダ、エビフ・イルの彫像」(前2400年頃) リシュリュー翼/0F/234
シリアのマリ遺跡の発掘されました。自らの存在を永遠のものにするために、自分の像を神殿に供えるために作られました。
オリエント美術の見学がおわり、いよいよ最後のハイライト「ミロのヴィーナス」を見学します。「ミロのヴィーナス」はドゥノン翼側の展示室345にあります。1820年にメロス島で発見されたギリシア彫刻です。ローマ神話では、女神ビーナス(ウェヌス)と呼ばれますが、元のギリシア神話では、女神アフロディーテと呼ばれるため、像の正式名称はアフロディーテです。名前などどうでもよく感じる美しさです。
通常は正面からの写真が多いですが、360度どこからでも見ることができるのが現地で鑑賞する特権です。
このエリアには他にも皇帝の像を中心に多くの古代ギリシア・ローマの彫刻が展示されています。
ギリシア・ローマ時代、イタリア半島にあった国家エトルリアの美術作品も展示されています。代表的なものは、以下のチェルヴェテリの夫妻の棺です。
「チェルヴェテリの夫妻の棺」(前520‐510年頃) ドゥノン翼/0F/420
中世・近代のヨーロッパ彫刻で見逃せないのは、やはりミケランジェロの作品です。
ミケランジェロ「瀕死の奴隷」(1513—1515年) ドゥノン翼/0F/403
もう一体「抵抗する奴隷」も展示されています。
これで0Fの見学も終わりました。最後、地下一階(-1F)でめぼしい作品をいくつか見てルーヴル美術館の見学が終わります。ドゥノン翼側にある「ヨーロッパの女性」は必見です。
「ヨーロッパの女性」(後120-130年) ドゥノン翼/-1F/183
リシュリュー翼のマルリーの中庭には、マルリーの馬と呼ばれる大理石像が置かれています。広々した空間なので時間があれば、訪れると良いと思います。
最後に見ておきたいのがルーヴル宮の壕の遺跡です。ルーヴル美術館は昔、ルーヴル宮という宮殿で防御施設でもありました。その名残が、濠と城壁のあとです。
以上、かなり長くなりましたがルーヴル美術館の見学ルートと見どころをご紹介しました。ご紹介したものをすべて見学すると3時間くらいはかかってしまうと思います。カフェなど休憩できるところもあるので、ゆったりしたペースで休みながら見学すると良いと思います。最初にご紹介したように出口に向かう途中にミュージアムショップもあるので、お土産も買うことができます。
ルーブル美術館のショップ・お土産
モナ・リザなど有名作品を所蔵するルーブル美術館のショップは、グッズが充実しています。値段が手頃なものも多く、パリのお土産にもってこいです。
ルーブル美術館で一番人気は、やはりモナ・リザのグッズです。メモ帳もたくさん種類があります。
カラフルなモナ・リザのデザインのボールペンは2.7€とお手頃な価格です。
民衆を導く自由の女神のグッズも人気があります。Tシャツは25€です。
ノート、書類ケース、バインダーなどもステーショナリーもあります。
メモ帳、鉛筆、マグネット、キーホルダーなど安めのグッズがレジ前に並んでいます。
モナ・リザ、ミロのビーナス、サモトラケのニケなど人気作品のピンバッジは3.9€です。
ルーブル美術館のシンボル「逆ピラミッド」がデザインされたグッズもあります。
ダヴィッド作の名画「ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト」のグッズもあります。この絵は5枚ありますが、ルーブル美術館は1枚も所蔵していないはずです。ルーブル美術館は、一時期「ナポレオン美術館」と改称されていました。それだけ、ナポレオンとつながりの強い美術館なので、いいということにしましょう。
ルーブル美術館のオーディオガイド
ルーブル美術館のオーディオガイドは、専用のNintendo 3DS XLをレンタル、自分のiPhoneで公式アプリをダウンロード、の2つの方法で利用できます。Nintendo 3DS XL版のオーディオガイドのレンタル料金は€ 5です。利用はパスポートと交換になります。
上で紹介したように、ドゥノン翼やリシュリュー翼のゲートに入る手前で借りられます。
オルセー美術館・オランジュリー美術館をはしご
オルセー美術館は、ルーブル美術館とセーヌ川を挟んで徒歩15分くらいの距離にあります。下の写真は、オルセー美術館から見たルーブル美術館です。近さが理解いただけると思います。
オルセー美術館は、ルーヴル美術館と並んで芸術の都パリを代表する美術館です。印象派を中心にゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ルノアール、モネ、マネなどの傑作を展示しています。
原則としてルーブル美術館は古代から1848年の2月革命の美術品を展示しており、オルセー美術館は1848年から1914年の第一次世界大戦開戦までの期間の美術品を展示しています。なお、1914年以降の作品は、ポンピドゥー・センターの「国立近代美術館」に所蔵されています。つまり、この3館を合わせて見学することで、古代から現代までの美術品を鑑賞することができます。オルセー美術館は3時間くらいで十分見学できるので、朝一からルーブル美術館を見学して、15時ころからオルセー美術館の見学をしても良いかもしれません。
以下の記事で、オルセー美術館を代表する作品の紹介、チケット予約方法、混雑を回避して見学する方法など、オルセー美術館を堪能するのにかかせない情報を解説してます。
オルセー美術館から徒歩ですぐのところにモネの睡蓮の間で有名なオランジュリー美術館があります。
オランジュリー美術館はルーブル美術館・オルセー美術館と比べて小規模なので1時間あれば見学することができます。オランジュリー美術館の見どころなどを下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
参考)ルーブル美術館の公式サイト
以上、ルーブル美術館の見学に必要な情報を解説しました。紹介したノウハウを活用して効率よく、ルーブル美術館の傑作を楽しんでください。
[PR]パリの人気現地ツアー パリにはルーブル美術館、エッフェル塔、凱旋門、セーヌ川クルーズなど人気観光スポットがいっぱいです。
日本でのチケットの買い方、地下鉄の切符の買い方など
旅行書より詳しい説明、すごいと思います。
9月にパリに行く予定です。活用させていただきます。
ありがとうございます。
花立様
ご丁寧にコメントをいただき、大変うれしく、サイトを運営する励みになります。
今のパリは史上まれにみる暑さのようなので、9月までに気温が落ち着くとよいですね。
とても詳しくて助かりました。ありがとうございました。
michelle様
ご丁寧にご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
少しでもお役に立てたのであれば、大変うれしいです。
来年1月半ばに初めてパリに行く予定です。不安がいっぱいですが、
詳しい説明とても為になります。ありがとうございます。
真冬のパリの寒さはどれくらいでしょうか?
にこ様
コメントありがとうございます。
情報が少しでもお役に立てば幸いです。
気候ですが、パリの1月の最低/最高気温の平均は、8℃/3℃です。
東京が10℃/2℃なのでほぼ同じくらいです。
パリは室内に入ると暖房がすごく効いていて暑いので、
脱ぎ着しやすい服装が良い、とも言われています。
旅行中は、極寒の日も、比較的温かい日もあるので、私は重ね着で工夫しています。
極厚コート1枚でなく、
普通のコートと中に着られるインナーダウンを持っていき、天候に合わせて調整しています。
初めてのパリは不安な点も多いかと思います。
大変悲しいことですが、パリに限らず、観光客は悪い人に狙われます。それでも、
・バックはひったくられないようすき掛けにして前に持つ
・朝早く、夜遅くの移動は控える
・話しかけてくる人は相手にしない(特にカタコト日本語)
など一般的に言われることをきちっと守っていれば大丈夫だと思います。
また、パリなので多少のトラブルは置きて当たり前くらいに考えるのも良いと思います。
ストで地下鉄が停まっていた、とか、
目的地の駅が工事中でそのまま通過しちゃった、などはあるあるです笑
このような事を差し引いても、十分、十二分に楽しめるのがパリの魅力ですので、
楽しい旅行になるようお祈りしています。
細かいアドバイスをありがとうございます。
不安な気持ちが和らいで楽しみに変えられそうです!
これからまだまだ知りたいことがたくさん出てくると思っています。
また、質問させて頂いてもよろしいでしょうか?
はい、よろこんで。
パリは去年に続き、今年も9月、10月に行ってきたばかりなので、
私がわかる範囲であれば、なんでもお答えしますよ!
年末年始に初めてパリに行きます。前から色んなサイトを見て調べていましたが、コチラのサイトが断然わかりやすいです。ありがとうございます!質問させていただきたいのですがセーヌ川クルーズ(食事なし)は夜のライトアップが綺麗そうなのですが寒いので昼にしたほうが良いでしょうか?1/1は観光スポットがほとんど休みのようですのでエッフェル塔とセーヌ川クルーズ、サクレクール寺院くらいでしょうか?アドバイスよろしくお願いします。
平嶋様
大変励みになるコメントありがとうございます。
1/1は公営の観光スポットがほぼ閉館で、観光するのに困りますよね。
私も同じ状況になる5/1にパリを観光しましたが、
本当にどこも開いていないので結局、ディズニーランド・パリへ逃げました笑
クルーズですが、夜景は本当にキレイだったので、おすすめなのですが、
真冬に観光クルーズ船に乗ったことがないので、人間が耐えられる寒さかちょっとわかりません。
パリジャンの船は、基本的にガラス張りなので、大丈夫だとは思うのですが。
#ちなみに、ディナー用のクルーズ船は外の風が入り込まないので快適でした。
別の視点として、どんより曇ってしまうと昼のクルーズは残念な景色になるので、
曇りなら夜景の方が断然良いと思います。
防風ジャケットやスマホ対応手袋など防寒対策をしっかりして、
当日の天気や気温で決めるというのはいかがでしょうか。
とてもわかりやすい説明で、ルーブル美術館への不安が少し和らぎました!ありがとうございます!
12月の初め頃にルーブル美術館に行く予定です。
金曜の夜、無料入場を狙って行こうとおもっているのですが
その場合は時間予約などはなく、直接ピラミッドの入り口からチケットをもらって入るしかないでしょうか?
山田様
コメントありがとうございます。
この記事の情報が少しでもお役に立てば嬉しいです。
さて、夜間入場ですが、金曜の夜間営業は有料です。
こちらは時間指定の予約が可能です。
入場待ちも少ないのですし、内部の比較的空くので、
有料ですが個人的にはおすすめです。
土曜日夜の営業は無料です。
確認したところ、時間指定予約はないようです。
また、もうしわけないのですが、
夜間営業時に、どの入場口が開いているかの最新情報がありません。
去年は、②パッサージュ・リシュリュー入口が夜間営業時はクローズしていました。
ですので、まず③カルーゼル入口へ行って、入場待ちの列があるか確認いただくと良いと思います。
入口がクローズしていたり、行列がない場合は、ピラミッド口へまわるのが良いと思います。
土曜夜の夜間無料に行かれたら、入場の状況など、
情報をいただけると大変ありがたいです。
お返事ありがとうございます。
金曜の夜は、26歳以下入場無料と書かれた記事をよく見かけるのでその方法で入場する予定でした。
その方法で入場する場合は、土曜の夜と同じように予約はできなさそうですね。
入り口は初めからピラミッドに行ってみる事にします。
丁寧なご説明ありがとうございます。
山田様
お歳を存じあげなかったので大変失礼いたしました。
はい、26歳未満の方の、金曜夜間の入場無料はルーブル公式ページにも記載されていますので、ご安心ください。
> – 毎週金曜日18時以降の夜間開館時:国籍に関わらず、26歳未満の方は常設展への入場無料(年齢の分かる証明書をご提示ください)
https://www.louvre.fr/jp/%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8%E3%81%AE%E7%84%A1%E6%96%99%E8%A6%B3%E8%A6%A7%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85
※英語サイトでもunder the age of 26となっているので、26歳未満が正しいようです
私が9月末にルーヴルへ入場したのも金曜夜18時でした。
カルーゼル入口から入場しましたが、空いていて列には誰も並んでいませんでした。
最近、ダヴィンチ特別展がはじまりましたがが、それでも入場待ちが長いということはないと思います。
金曜夜の件安心しました!
ありがとうございます!
ルーブル美術館と関係ないのですが
もう一つ教えていただきたい事があるのですが、、
セーヌ川クルーズのディナーはどの会社のものがオススメなどあったら教えてほしいです。
また、コンコルド広場近くのホテルに泊まる予定なのですが船の乗り場までの行き帰りは徒歩でも心配ないかどうかももしわかれば教えてほしいです( ; ; )
また、コンコルド広場あたりの
山田様
ディナー・クルーズは、下記記事に記載しているバトー・ムッシュがコスパを考えるとおすすめです。コンコルドからだと、パリジャンより乗り場が近いですし。
https://urtrip.jp/paris-seine-cruise/
行きは時間的に徒歩でも大丈夫だと思います。
帰りは23時過ぎなので、タクシーが無難ですかね。
セーヌ川北岸の道路は、遅くてもそれなりに交通量はあった気がしますが。
deeluxe様 はじめまして 大変わかりやすく解説されていて、とても心強く、感心しております。
2月にダビンチ展に行く事を予定しており、チケットサイトを確認しましたら、すべて白抜き…もう完売と言うことなのでしょうか?
現地のチケットセンターでの購入方法について、もし、お分かりになりましたら、アドバイスいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
内田様
コメントありがとうございます。
確認しましたが、ダビンチ展のチケットは全日完売しているようですね。
>現地のチケットセンターでの購入方法について
こちらは、通常の入場チケットをルーブル美術館の窓口で購入する方法についてのご質問でしょうか。
# ダビンチ展のチケットはオンラインのみでの発売と記載されています
以上、ご回答いたします。
deeluxe様
はじめまして。
コメント失礼致します。
1/10(金)19時頃にルーブル美術館への訪問を計画しています。
現在の時期は閑散期と把握しておりますが、
当日の朝にミュージアムパスを購入して、当日の夜の予約が取れるのかを懸念しております。
もしレオナルド・ダ・ヴィンチ展等の関係で閑散期とはいえど当日予約は難しい等の傾向がありますことをご存知でしたら、ご教示頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。
天沢
天沢様
コメントありがとうございます。
予約サイトで同様の条件で確認するのが確実かと思い、本日(1/3)が同じ金曜日なので確認してみました。
現在フランス時間の10:30ですが、18:30以降であれば予約可能でした。
1/3と比べて1/10が極端に混雑しないとすると、
予約できる可能性が高いのではないかと思います。
ただし、18:00以前はすべて予約が埋まっていますので、
朝できるだけ早くパスを購入し、即予約することをおすすめします。
あくまで似た条件からの推測ですが、参考になれば幸いです。
ルーブル美術館のチケットを購入したのですがEPML DE INTERNET: Payment ticketというメールはきたのですがLouvre booking confirmation E-Tickeというメールが来ないです。
これはチケットを購入できているのでしょうか??
ryu様
コメントありがとうございます。
通常であれば、Louvre booking confirmation E-Ticket も届くはずです。
迷惑メールに分類されていないか確認してみてください。
メールの本文中には、以下のチケットをダウンロードするためのリンクがあります。
Download your tickets to print
or
Download your Mobile-Tickets
これがなければ、チケットをダウンロードできないので、この記述をご確認ください。
※表記が変わっている可能性があります
こんにちは。近々パリに行きますのでミュージアムパスを購入しようと思っています。
それで質問なのですが、ミュージアムパスは規定日数以内なら入り放題ということですが、ルーヴル美術館1ヶ所に何度も入ることは可能でしょうか?
もし可能なら4日間のパスを購入して毎日ルーヴルに行きたいのですが。(オルセーなど他の場所にも行くとは思いますが)
Amalia様
コメントありがとうございます。
ルールが頻繁に変更されるのですが、最新の情報を確認する限り、
ルーブル美術館を含めて1施設1回のみの入場のようです。
つまり、再入場はできないかと思います。
※以前は何回でも入場できました。
ルーブル美術館に関しては、記事記載の通り、
しばらくの期間は事前の時間指定が必要なのでご注意ください。
以上、ご参考になれば幸いです。
deeluxe様
10月にアドバイスを頂いたにこです。
当初1月の予定でしたが諸事情にて2月に行ってまいりました。
今回短期間でしたので忙しく回ってきましたが、モンサンミッシェルの
島内に宿泊し、ルーブル美術館もまあまあの人混みで無事見学し、
初めての渡仏は満足で帰ってきました。心配していたストライキも
私が行った1週間前に終わっていたので落ち着いた感じでした。
いま、コロナウイルスで世界がざわついていますが、広範囲に影響が出る前に
行ってこられて幸いでした。
とりあえず、ご報告です。
にこ様
おかえりなさいませ!無事に帰国されたとのこと、安心いたしました。
ご報告をいただき、たいへんよろこんでおります。
ストライキと新型肺炎のはざまの絶妙なタイミングでしたね。早くても遅くても旅程に大きな影響が出ていたと思います。
モンサンミッシェルも島内にステイされたとのこと。日帰りでは見られない島の様々な姿はご覧いただけたでしょうか。
にこ様の次の旅行にも当サイトがお役に立てれば幸いです。