レイルヨーロッパ(RAILEUROPE)は、日本語でヨーロッパ鉄道のチケット予約やユーレイルパスの購入ができる大変便利なサイトです。
ヨーロッパの鉄道予約では一番有名なサイトといっても間違いないと思います。
レイルヨーロッパを使うと、イタリア鉄道 トレニタリア、フランス国鉄SNCF(TGV)、ドイツ鉄道DB、スイス連邦鉄道SBB、スペイン鉄道 Renfeなどヨーロッパ各国の鉄道や、ユーロスターなど国際列車を予約できます。
非常に便利な反面、各国鉄道の公式サイトで直接予約するのに比べて、手数料がかかり割高というデメリットもあります。この記事では、レイルヨーロッパを使いこなすために使い方、手数料、チケットの受け取りなどについて詳しく説明します。
レイルヨーロッパジャパン(www.raileurope-japan.com)のサイトにアクセスすると、グローバルのRAILEUROPEに飛ばされる(グローバルのRAILEUROPEサイトは日本語に対応していない)。
レイルヨーロッパジャパンが運営していた「ヨーロッパ鉄道旅行ガイド(railguide.jp)はアクセスできるが、長期間更新されていない
Twitter、Facebookなどは閉鎖されている(3月にグローバルへ統合)
目次
レイルヨーロッパの基本情報
レイルヨーロッパは、フランス国鉄SNCFとスイス連邦鉄道SBBの合弁会社です。ですので、多少割高ではありますが、公式サイトと連動した価格で購入できます。
レイルヨーロッパでは、ヨーロッパ各国・国際列車の鉄道チケットと鉄道が乗り放題になるユーレイルパスを購入することができます。
チケットや鉄道パスの購入が日本語で手続きできるので便利です。チケット購入時のサポートも日本語で受けることができます。
日本語で手続きができる分、予約手数料がかかるなど、各国の鉄道の公式サイトから直接購入するよりも割高になります。
チケットは電車の種類によって、送られてくるPDFを印刷する電子チケット、現地の駅でのチケット印刷、宅急便での郵送を選ぶことができます。最近は電子チケットが主流です。
レイルヨーロッパでは料金が割引になるキャンペーンを時々実施してクーポンコードを発行しています。年に数回、購入金額に合わせて最大1万円割引になるクーポンが配布されています。この期間はチケットを安く予約できるチャンスですのでご活用ください。クーポンの最新情報を以下の記事で詳細に解説しています。
支払い方法はクレジットカード(VISA,MASTER,AMEX,JCB)、コンビニ支払い、PayPalと多様です。
ヨーロッパの鉄道会社のサイトは日本のクレジットカードで決済に失敗することが多く、ネットショッピングでクレカを当たり前のように使っている方でも決済を成功させるのに苦労します。レイルヨーロッパ(ジャパン)のシステムは日本のものなので、この苦労をしなくて良いというのは大きなメリットです。鉄道会社のサイトでクレカが通らなくてレイルヨーロッパで購入した、という話を良く聞きます。
レイルヨーロッパの問い合わせ先
レイルヨーロッパは日本語で購入手続きやサポートが受けられる分、各国の鉄道会社の公式サイトで予約するより割高になります。
ですので、手続きは英語になりますが、自分で各国の公式サイトで予約できる方はそちらをお勧めします。
レイルヨーロッパの最大のメリットはいろいろ複雑なヨーロッパの鉄道チケットに関して日本語でサポートを受けられる点だと思います。
ヨーロッパ各国の鉄道公式サイトで予約した場合、チケットが届かなかったりして、苦労して英語の問い合わせメールを慌てて書きます。返事が来たのが1週間後、というのはよくある話です。
ですので、レイルヨーロッパの問い合わせページを活用して、わからない点は積極的に確認するとよいと思います。
私も利用したことがありますが、返信は比較的早く、しっかりした回答が返ってきました。
こみいった相談などは電話での問い合わせも可能です。営業は平日の8:00~15:00です。
レイルヨーロッパでのチケット予約方法
レイルヨーロッパでは、鉄道チケット(切符)と鉄道パス(ユーレイルパス)を購入することができます。それぞれ購入方法を以下で説明します。
(1)レイルヨーロッパ 鉄道チケットの購入
まず、下記のリンクをクリックしてレイルヨーロッパのページにアクセスします。
最初に出発駅と到着駅と人数、時間を入力します。ここでは例としてパリーロンドン間のユーロスターのチケットを検索してみます。レイルヨーロッパの便利な点は、主要な駅名は日本語で入力できることです。パリやロンドンは中心部に複数駅がありますが、検索時点では詳細に指定しなくても検索できます。「鉄道パス購入済」というチェックがあります。ユーレイルパスなど、乗り放題のパスを購入している場合は、座席予約のみをする場合などにチェックします。座席指定の方法は以降の項目で解説します。
検索すると便の候補が表示されます。ユーロスターの場合、2等、1等、プレミアの3つの座席クラスの運賃が表示されています。いろいろな列車で調べてみましたが、特殊なケース以外は、公式サイトで表示される割引料金も検索されることが多いです(ただし、為替レートが割高)。
列車によっては、表示される料金クラスが異なります。料金クラスの確認方法は次に解説します。予約する便の料金クラスをクリックすると便の詳細が表示されます。予約に進む場合は、「料金タイプを選択」のボタンをクリックします。
レイルヨーロッパで予約するとき、公式サイトで販売されているどの料金クラスに対応するチケットかが、わかりにくいことがあります。その場合、上の画面の「ご利用条件」をクリックしてください。以下のようなチケットの説明が英語で表示されます。ここを見ると、元の料金クラス名(例:Standard Class Leisure)を確認できます。また、キャンセル・払戻などの規定もわかります。英語で表示されているので、文書をコピーして自動翻訳などにかけてください。
チケットの予約には予約者の氏名、生年月日などが必要なので記入します。名前はローマ字で名、姓の順に入力します。
次に料金の確認とキャンペーンコードの入力画面になります。レイルヨーロッパがキャンペーンを実施している場合は、以下のページで確認ができます。
手数料1,500円は、1回の購入ごとにかかるので、できるだけまとめてチケットを購入するほうがよいです。また、手数料は購入金額5万円以上で無料になります。チケットに間違いがないことを確認したら「支払いへ進む」をクリックします。
次の画面では、発券オプション、購入者住所、レイルプロテクション、支払い方法を入力します。
まず、発券オプションの確認です。最近は、電子チケット Print@Home が主流です。メールで送られてきた電子チケット(PDF)を印刷し、チケットとして使用します。チケットの種類によっては、郵送や、TODと呼ばれる現地の駅で発券するタイプもあります。
次に、レイルプロテクションプランのオプションを契約するかどうか選択します。補償内容は、画面に記載されている通り、キャンセル時の返金、遅延により乗り継ぎが出来なかった場合の返金、鉄道ストライキによる運行中止の返金、盗難による返金です。加入料は1,500円です。加入すべきか、否かはケースバイケースです。加入する場合は、細かく利用条件を確認することをおすすめします。
次に、支払い方法を選びます。VISA、MASTER、JCBなどのクレジットカードや、Paypalを選べます。
決済が完了すると、印刷オプションで電子チケットを選択した場合はメールアドレス宛に電子チケットが届きます。TODを選択した場合は、現地でチケットを引き換えるために必要な情報を、Print@Homeを選択した場合は、そのまま使える電子チケットを印刷して、現地にもって行きましょう。
(2)レイルヨーロッパ 鉄道パスの購入
まず、下記のリンクをクリックしてレイルヨーロッパのページにアクセスします。
以下の鉄道パスのページが表示されるので、画面を下にスクロールします。
鉄道パス ファインダーという項目があります。乗車予定の国や地域を入力して検索すると、利用できる鉄道パスが表示されます。複数の国をまわる場合は、国を複数選びます。
例えばドイツを選ぶと、以下のようにドイツ国内の鉄道に乗車できる「ジャーマンレイルパス」と、ヨーロッパほぼ全域の鉄道に乗車できる「ユーレールグローバルパス」が表示されます。クリックすると、各パスの詳細が表示されます。
選んだ鉄道パスの詳細画面が表示されます。人数と使用日数&パスのタイプを選びます。鉄道パスについて、簡単にご説明すると以下通りです。
・適用日は、3日、4日、・・・などパスによってことなります。
・1等車(1st class)用と2等車(2nd class)用のチケットがあります。
・2名以上で一緒に旅行する場合は、セイバー(ツインパス)という最大15%オフになるパスが購入できます。
・大人料金のほかに、子供(4歳~11歳未満)、ユース(11歳~27歳未満)、シニア(60歳以上)の料金があります。
次にパスに記載する予約者の氏名を入力します。名前が間違っていると使えない可能性もあるので、間違えがないように確認してください。名前はローマ字で名、姓の順に入力します。パスの種類によっては、利用開始日を入力するものもあります。
予約手数料やキャンペーンコードについては上の鉄道チケット購入の手順を参考にしてください。
次の画面では、発券オプション、購入者住所、レイルプロテクション、支払い方法を入力します。
鉄道パスは、電子チケットでなく紙のチケットが宅急便で届く物が多いです。鉄道パスの配送料は不要なようです(2020年1月現在)。
購入者情報、レイルプロテクションは、上の鉄道チケット購入の手順を参考にしてください。
支払い方法も基本的には鉄道チケットと同じですが、コンビニ払いが利用できます。
以上、確認したら「お支払いに進む」で次のページに進みます。支払い以降の手続きは鉄道チケットを同じなので上の鉄道チケットの購入方法を参照してください。
(3)レイルヨーロッパ 座席指定・寝台指定券の購入
レイルヨーロッパでは、座席指定や寝台指定券の購入も可能です。乗り放題になるユーレイルグローパルやユーレイルセレクトパスを購入した場合も、座席指定が必要な列車では、別料金の座席指定が必要になる場合が多いです。ユーロスター(ロンドン-パリ/ブリュッセル)、タリス(パリ-ブリュッセル-アムステルダムなど)、TGV、TGVリリア(フランス-スイス)などが対象になります。なお、ユーレイルパス利用で乗車できる席数は限られているため、早めに予約することをお勧めします。
それではレイルヨーロッパでレイルパス購入者が、座席指定・寝台指定券を購入する方法を説明します。鉄道チケットと同じページで座席指定を予約します。
鉄道チケットの予約ページが表示されます。通常のチケット予約と同じように座席予約する列車の出発地、目的地を入力します。下の鉄道パス購入済をチェックし、購入済のパスをメニューから選択します。
購入可能なユーロスター座席指定券が表示されます。座席指定料金だけなので通常の運賃より安くなります。また、購入したパスが2等用なので1等の座席予約は選択できなくなっています。
なお、予約する列車に使えないパスの場合は、画面上部に次のような警告メッセージが表示されます。下記はスイスパスでユーロスターを予約しようとした画面です。こういう機能はレイルヨーロッパの便利なところです。
このあとの手続きは、上で説明したチケット・鉄道パスと同じです。手数料、送料を安くおさえるためにも鉄道パスと一緒に座席指定・寝台指定券を購入すると良いです。
レイルヨーロッパの手数料
上の買い方で説明したようにレイルヨーロッパでの購入にかかる手数料・送料は下記の通りです。手数料を安くあげるコツも記載します。
・予約手数料:一律1,500円かかります。注文1回に対して手数料がかかるので、複数のチケットを購入する場合、まとめて購入すると手数料を安くあげることができます。なお、5万円以上の購入で手数料が無料になります(2020年1月現在)。
・送料:配送方法に電子チケットが選択できるチケットでは送料はかかりません。ユーレイルパスなど電子チケットに対応していないタイプのチケットは宅配便の送料1,500円かかります。以前は、紙チケットで配送されるものは1,500円の送料がかかっていました。現在は、送料が追加されなくなっているので、手数料に含まれているようです。
レイルヨーロッパで予約できる人気の特急
レイルヨーロッパでは、ヨーロッパで人気の特急TGV、ユーロスター、タリス、ICE、AVE、Italoなどを予約することができます。代表的な人気特急をご紹介します。
TGV(フランス):TGVはフランス国鉄(SNCF)が運行する高速鉄道の車両です。パリ、リヨン、ニース、マルセイユなどフランス国内の主要都市を結んでいます。バルセロナ、チューリヒ、フランクフルト、ブリュッセルなど国際路線も運行しています。
ユーロスター:EUROSTAR(イギリス、フランス、ベルギー):ロンドンと海峡を挟んだフランス パリ、ベルギー ブリュッセルを結ぶ拘束鉄道です。
タリス:Thalys(オランダ、ベルギー、ドイツ、フランス):アムステルダム、パリ、ブリュッセル、ケルンを結ぶ高速鉄道です。
ICE(ドイツ):ICE(Intercity-Express)は、ベルリン、ハンブルク、ケルン、ミュンヘンなどドイツの主要都市を結んでいます。ドイツ国内だけでなく、フランス、ベルギー、スイス、オランダ、オーストリア間の国際列車も運行しています。
イタロ:Italo(イタリア):イタロ(Italo)は、ローマ、ナポリ、ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェなどイタリア主要都市を結んでいます。
AVE(スペイン):アヴェ(AVE)、RENFE(スペイン国鉄)が運行している高速鉄道です。マドリッド、バルセロナ、セビーリャ、マラガなどスペイン全土を結んでいます。またポルトガル リスボンなど国際列車も運行しています。
レイルヨーロッパのチケット キャンセル(払い戻し)
キャンセルについては下記のレイルヨーロッパの「よくある質問」のページに説明があります。
下記、キャンセルの説明に関する要点をピックアップします。
・鉄道パスやチケットを盗難、紛失した場合は払戻し・変更の対象外
・未使用の鉄道パス、チケットに限り、払戻しの対象となるが、最低15%のキャンセル料がかかる
・払い戻し額は、料金タイプ(フレキシー、格安料金)によって異なる。フレキシーのほうが払い戻し額が多い
・払い戻し額は、運賃検索画面(下の画面)にある「利用条件」をクリックすると確認できる
・夜行(寝台)列車は出発する3日前に乗車駅でキャンセルすれば、通常は料金の80%が払戻し
・予約をキャンセルしないと払戻しの対象にならない
・払戻しを受ける際には、未使用を証明するため、切符は列車発車前に、鉄道パスはバリデーション前に、現地の鉄道駅で「Not Used」(不乗証明)のスタンプを押してもらう必要がある
・鉄道パスの払戻しは発券日から6カ月以内(一部は1年以内に)は払い戻しに必要な書類を、日本の発券オフィスに返却し、手続きする必要がある
正直、説明が長くて理解が難しいです。ですので、キャンセルが必要になったら、すぐに下記ページから問い合わせるのが良いと思います。電話早いかもしれません。
以上、ヨーロッパ鉄道の予約が日本語できる「レイルヨーロッパ(Raileurope)」の使い方、手数料、チケットの受け取りなどについて解説しました。
この場所が正しい場所なのかどうかわかりませんが、問い合わせ欄を使ってもverifyという指示が出てくるだけで、こちらの疑問に答えてくれませんので、お願いします。予約番号は43170168です。
(1)旅行に出発前に不測の事態が起きたときキャンセルするには何処に連絡すればいいですか。また、手続きはどうすればいいですか。
(2)現地パリで不測の事態が起きたとき、キャンセルするには何処に連絡すればいいですか。また、その手続きを教えて下さい。
鈴木様
コメントありがとうございます。
ご質問いただいた内容はレイルヨーロッパに確認したほうが確実かと思いましたので、
私からも問い合わせ欄からいただいた内容を質問してみました。
数日回答を待ってみます。回答がありましたら情報を転送いたします。
お急ぎであれば、電話での問い合わせも可能なようですので、
下記にお電話でされるのが確実かと思います。
レイルヨーロッパ発券センター
電話番号: 03-4578-1361
鈴木様
レイルヨーロッパから回答がありましたので直接メールにて回答を転送いたしました。
私が問い合わせフォームから質問を送ったときは普通に送れたので、
たまたまシステムの調子が悪かったのかもしれないですね。
何度も予約して、支払いを試みますが、cvvを読み取れないのか、支払いがされずにチケットがとれません。
ビザカードに問題があるのでしょうか?
認証に問題あるのでしょうか.。
堀様
コメントありがとうございます。
クレジットカードの件、ご支援させていただきます。
決済が失敗する理由がいくつか考えられますので、
もう少し詳細に状況を伺えればと思います。
クレジットカードについての詳細は個人情報にもなりますので、
メールにてやりとりさせていただくのが良いかと思います。
登録いただいたメール(私にしか見えません)に連絡をさしあげてよろしいでしょうか。
2005年パス&チケットカタログの冊子を頂いた。
15年ぶりにヨーロッパ旅行を計画中なので最新版を送ってもらいたいのですが。
藤田様
コメントありがとうございました。
大変申し訳無いのですが、こちらのページはレイルヨーロッパの公式ページではなく、
ヨーロッパへ旅行される方のために、レイルヨーロッパの使い方を分かりやすく解説しているページになります。
カタログを送って貰う方法を確認するため、レイルヨーロッパに問い合わせを送りました。
先方から回答がありましたら、藤田様宛に直接ご連絡いたします。
藤田様
レイルヨーロッパから回答がありました。
お客様向けのカタログ送付は行われなくなってしまったようです。
ただし、取り扱いのある旅行会社へ行けば入手できるとのことです。
また、着払いでも構わなければ送付を依頼することもできるようです。
送付を希望される場合は、下記の問い合わせフォームから依頼してください、とのことでした。
https://www.raileurope-japan.com/spip.php?page=contact
以上、問い合わせの回答をご連絡いたします。