イタリアはローマ、ヴェネツィア、ミラノ、フィレンツェ、ナポリなど世界有数の観光地があります。
これら観光地の周遊に欠かせないのがイタリアの鉄道です。イタリアの鉄道は料金も安く便も多いので大変便利ですが、Trenitalia(トレニタリア)と.italo(イタロ)の2つの鉄道会社があり、どちらに乗ったらよいかなどが分かりにくくなっています。
そこで本記事では、イタリアの観光地、特に5大都市を鉄道で周遊するために、知っておくべき基本的な情報、トレニタリアとイタロの比較、鉄道の切符を安く購入する方法、などをわかりやすく解説します。
目次
イタリアを鉄道で移動する場合、まず知っておきたいこと
イタリアの5大都市ローマ(Roma)、ヴェネツィア(Venezia)、ミラノ(Milano)、フィレンツェ(Firenze)、ナポリ(Napoli)は、下の地図のように高速鉄道で結ばれています。
都市間は、1時間強~2時間強で移動できます。離れているミラノ-ナポリでも4時間ちょっとで移動できます。
飛行機だと中心部から空港までの移動時間(往復)+チェックイン・搭乗待ち時間+実フライト時間の合計で4時間を超えてしまいます。電車のほうが、乗りっぱなしで楽ですし、所要時間も短くてすみます。
■主要都市間の所要時間と料金の目安
・ローマ フィレンツェ : 1時間20分 €24~43
・ローマ ナポリ : 1時間10分 €15~43
・フィレンツェ ヴェネツィア: 2時間05分 €28~48
・フィレンツェ ミラノ: 1時間40分 €21~52
・ミラノ ヴェネツィア: 2時間13分 €12~40
5大都市間は直通電車が通っており、乗換なしで移動できます。したがって、周遊する場合、ミラノヴェネツィアフィレンツェローマナポリミラノという感じで一周することができます。
イタリア鉄道の切符は、早割を活用すれば、€12(1,500円)~と激安で購入できます。当日に駅で購入すると、€40~(約5,200円)と倍以上の値段です。安い切符が売り切れると価格があがるので、日程が決まったら早めに切符を購入するとよいです。同じ区間の列車でも便によって値段がかなり変わります。早朝や深夜は安く、朝や夕方の便は高くなります。
日本にJRと私鉄があるように、イタリアにもイタリア国鉄の事業を引き継いだTrenitalia(トレニタリア)と、フェラーリ特急と言われる私鉄.italo(イタロ)があります。日本の私鉄が関東、関西などエリアを限定して走っているのに対し、イタロは、ミラノローマ間、ローマヴェネツァ間など主要都市間を結んでいます。移動する場合、イタロかトレニタリアの高速鉄道のどちらかを選ぶことになります。2つの違いは記事後半で詳しく解説します。
イタリアの鉄道は時間どおりに運行してない、という話をよく聞きます。旅行を計画する場合は、遅れることも考慮して計画をたてるのが安全です。ただ、私が2018年にイタリアを鉄道で周遊したときは、ミラノ-ヴェネツァ、ヴェネツァ-フィレンツェ、フィレンツェ-ローマ、ローマ-ミラノと4回高速鉄道に乗りましたが、ほぼ定時運行でした。遅れは最大でも10分弱でした。たまたまかもしれませんが、以前より時間どおり運行するようになっているのかもしれません。
トレニタリア(フレッチャロッサ)とイタロの比較
イタリアの2つの鉄道会社は、旧国鉄がTrenitalia(トレニタリア)で、私鉄が.italo(イタロ)です。主要都市間はどちらも高速鉄道を走らせており、どちらかに乗車することになります。
私は最初、イタロはトレニタリアに対して安さを売りにするLCCのようなものかと思っていたのですが、完全に間違っていました。
車両・座席:下の写真はイタロが2017年から投入した新型車両ETR675です。フェラーリを傘下に持つフィアットのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長が出資しているNTV(ヌオーヴォ・トラスポルト・ヴィアッジャトーリ)が運行しています。面構えがF1マシンのようでフェラーリ特急の愛称がぴったりです。
一方、トレニタリアの誇る高速鉄道がフレッチャロッサです。フレッチャは矢という意味で広島サッカーチームのサンフレッチェ(3本の矢)にも使われています。ロッサは赤、つまりフレッチャロッサは「赤い矢」という意味です。少し下のグレードのフレッチャルジェントは「銀の矢」という意味です。フレッチャロッサのデザインもかっこいいですが、イタロには一歩譲るという感じです。
こちらがフレッチャロッサのエコノミー(Standard)のシートです。大きくは変わりませんが、車内の内装はイタロのほうが、モダンでおしゃれな感じでした、例えるなら、イタロは最新の新幹線、フレッチャロッサはちょっと古い新幹線という感じです。
運賃、所要時間:列車により差がありますが所要時間はほぼ同じです。昔はイタロは主要駅へ乗り入れていませんでしたが、現在は、同じ主要駅の発着になっています。
運賃をローマからミラノ間の2等席の価格で比較してみます。
イタロ:正規料金 €89.2 早割料金 €27.9
フレッチャロッサのほうが若干高いですが、ほぼ同じです。ただ、実際はイタロのほうが割引率の高い席が残っていて、安く予約できることが多いです。また、イタロは2等席Smartと1等席Primaの早割料金があまり変わらず、1等席に安く乗れます。私が購入したチケットでは€2(約260円)しか差がありませんでした。Primaは下記写真の通りシートが豪華です。
しかも、Primaには飲み物と軽食(クッキ、チョコレート、ナッツなどが選べる)のサービスがつくので、€2以上のお得感がありました。
便数: 旧国鉄だけあって、フレッチャロッサのほうが便数が多めです。
トレニタリア(フレッチャロッサ)とイタロの比較まとめ
・列車はイタロのほうが豪華
・正規運賃、割引運賃とも金額差は大きくない。ただし、実用上はイタロのほうが安いチケットを買えることが多い
・イタロは2等席Smartと1等席Primaの料金差が少ないときがある。Primaを選ぶと無料のドリンク・軽食サービスがあってお得
結論:大きな差はないので、以下で紹介する方法で両者を比較して決めるのが良い
イタリアの電車・運賃を調べる
イタリアの電車を検索してみる
国内旅行の計画でGoogle Mapや乗り換え案内を使うように、イタリア旅行の計画を立てる場合にも、まずはGoogle Mapで鉄道を検索するのが簡単です。
各都市には複数の大きな駅がありますが、高速鉄道が必ず発着する主要駅は、ローマ・テルミニ駅(Roma Termini)、ミラノ中央駅(Milano Centrale)、ヴェネツィア・サンタルチア駅(Venezia S.Lucia)、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze SMN)、ナポリ中央駅(Napoli C.le)です。
例えば、ローマ-ミラノ間の移動を調べる場合には、Google Mapで日本の電車と同じように出発地ローマ・テルミニ駅、目的地ミラノ中央駅と入力して検索します。
上の画面のように列車の候補が表示されます。表示される列車には、FRとitalo AVという表記があります。FRはトレニタリアのフレッチャロッサ(FrecciaRossa)で、italo AVはイタロになります。Google Mapは、このように手軽に検索できる反面、肝心の運賃がわからないのが難点です。
イタリアの電車を運賃を調べる
イタリア鉄道の運賃は、トレニタリア、イタロの公式サイトでそれぞれ調べることができます。しかし、フレッチャロッサ(トレニタリア)とイタロのどちらが安いのか比べるには、両方のサイトで同じ検索をして、結果を比べる必要がありけっこう手間がかかります。
そんなときに便利なのが、ヨーロッパ鉄道の料金を一括して検索できるOmio(オミオ)です。
日本語にも対応しているというありがたいサービスでヨーロッパの鉄道旅行に慣れた方には有名だと思います。
下記のリンクをクリックするとOmioにアクセスできます。
出発地(上段)、目的地(下段)を日本語で入力し、出発日を指定して、検索をタップするだけなので簡単です。それでも面倒な場合は、この記事後半で、それぞれの都市間の運賃をワンタッチで検索するボタンをつけましたのでご利用ください。
ローマ-ミラノ間の便がフレッチャロッサ、イタロ両方とも料金ありで表示されます。
検索オプションを使いこなすと、さらに便利に使うことができます。画面左上の「出発時間」をタップすると並び順を最安値などに切り替えられます。
右上のフィルタをタップすると、直行便だけを絞り込んだり、出発、到着の時間帯を絞り込むこともできます。
このようにOmioを活用すると簡単に安い便を見つけることができます。
ただし、Omioは通常の割引料金には対応していますが特別セールには未対応なので最終的には公式サイトでも運賃を調べてみてください。
イタリアの電車をチケットを購入する
イタリア鉄道のチケットは、現地の駅の窓口や自動券売機でも購入できます。早めに購入するほど安くなりますので、事前にオンラインで購入しておくのがおすすめです。ただし、割引チケットは便の変更ができなかったり制限があるので注意してください。
Omioでは検索した便のチケットを日本語でそのまま予約もできます。ただし手数料がかかるので公式サイトより割高になります。
Omioの詳しい使い方やチケットの予約方法を下記記事でわかりやすく説明しています。
クレジットカード決済に失敗するなどのリスクはありますが、安く予約したい場合はトレニタリア、イタロの公式サイトでチケット予約するのがベストです。
下記記事ではトレニタリア、イタロそれぞれでのチケット予約の手順をわかりやすく説明しています。
イタリア鉄道の自動券売機の使い方
現地で切符を購入する場合、窓口でも購入できますが、非常に混雑しているため、自動券売機を使うと時間を短縮できます。
イタロが運行している主要駅では、似たようなイタロとトレニタリアの自動券売機が両方おいてあって、少し紛らわしいです。下の写真の右側がトレニタリアの自動券売機で、左側がイタロの自動券売機です。
切符の買い方の詳しい方法は、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
以上、イタリアの鉄道チケットの調べ方、買い方について解説しました。
次に、イタリアの5大都市ローマ・フィレンツェ・ベネチア・ナポリ・ミラノ、それぞれについて観光の概要を説明し、都市間の所要時間・運賃を調べた結果を解説します。
ローマの概要
イタリアの首都「ローマ」はローマ帝国の時代から首都であり2500年もの歴史を持つ「永遠の都」です。コロッセオ、サン・ピエトロ寺院など見どころを挙げれば切りがありません。ナポリ、フィレンツェ、ミラノ、ヴェネツィアへ移動する場合にも起点になります。
ローマの主要観光スポット
世界遺産:『ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂』、『バチカン市国』
歴史遺産:コロッセオ、フォロ・ロマーノ、カラカラ浴場、パンテオン、カスタル・サンタンジェロ、真実の口、サン・ピエトロ寺院、システィーナ礼拝堂
美術館・博物館:ヴァチカン美術館、ヴォルケーゼ美術館
人気スポット:トレヴィの泉、スペイン広場、
ローマから主要都市への所要時間・運賃
ローマから各都市への所要時間・運賃は以下の通りです。運賃は範囲で記載しています。安い方の価格は、乗車の1ヶ月前の時点での早割価格で最安のものです(極端な早朝や深夜便は除く)。高い方の価格は、フレッチャロッサの2等席の正規料金です。当日、窓口で購入する場合は、これに近い価格になります。
ローマ から フィレンツェ への列車
所要時間 1:31~ 運賃 €26~48⇒ この区間の列車を検索
下記の記事では、ローマ-フィレンツェ間の電車移動について、実際に乗車した様子をまじえて詳しく解説しています。参考にしてください。
ローマ から ナポリ への列車
所要時間 1:00~ 運賃 €18~46⇒ この区間の列車を検索
ローマ から ヴェネツィア への列車
所要時間 3:23~ 運賃 €42~87⇒ この区間の列車を検索
ローマ から ミラノ への列車
所要時間 2:38~ 運賃 €54~92⇒ この区間の列車を検索
下記の記事では、ローマ-ミラノ間の電車移動について、実際に乗車した様子をまじえて詳しく解説しています。参考にしてください。
主要駅:ローマ・テルミニ駅
ローマの主要駅は、ローマ・テルミニ駅(Stazione di Roma Termini)です。ローマ中心部にあり、コロッセオまで地下鉄で10分ほど、徒歩25分ほどでつくことができます。テルミニの名前は、近くに古代ローマのディオクレティアヌス浴場があり、浴場を意味するテルマエから来ています。テルマエ・ロマエのテルマエと同じです。ローマには、ローマ・ティブルティーナ駅(Roma Tiburtina)もありますが、テルミニ駅のほうが中心部に近く、利便性が高いです。
フィレンツェの概要
フィレンツェは、メディチ家の庇護の元、ルネサンス文化が花開いた町で「花の都」と呼ばれています。フィレンツェを象徴するサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)は見るものを魅了します。ミケランジェロのダビデ像、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」、「プリマヴェーラ」など美しいものに溢れた町です。
フィレンツェの主要観光スポット
世界遺産:『フィレンツェ歴史地区』、『メディチ家の館と庭園』
歴史遺産:サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)、ベッキオ宮殿、メディチ家礼拝堂、ピッティ宮殿・ボーボリ庭園、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
美術館・博物館:ウフィツィ美術館、アカデミア美術館、パラティーナ美術館
人気スポット:ヴェッキオ橋、ミケランジェロ広場
フィレンツェから主要都市への所要時間・運賃
ローマから各都市への所要時間・運賃は以下の通りです。
※運賃は範囲で記載しています。安い方の価格は、乗車の1ヶ月前の時点での早割価格で最安のものです(極端な早朝や深夜便は除く)。高い方の価格は、フレッチャロッサの2等席の正規料金です。当日、窓口で購入する場合は、これに近い価格になります。
フィレンツェ から ローマ への列車
所要時間 1:31~ 運賃 €26~48⇒ この区間の列車を検索
下記の記事では、フィレンツェ-ローマ間の電車移動について、実際に乗車した様子をまじえて詳しく解説しています。参考にしてください。
フィレンツェ から ヴェネツィア への列車
所要時間 1:54~ 運賃 €26~54⇒ この区間の列車を検索
下記の記事では、ヴェネツィア-フィレンツェ間の電車移動について、実際に乗車した様子をまじえて詳しく解説しています。参考にしてください。
フィレンツェ から ミラノ への列車
所要時間 1:38~ 運賃 €34~56⇒ この区間の列車を検索
フィレンツェ から ナポリ への列車
所要時間 2:30~ 運賃 €52~76⇒ この区間の列車を検索
主要駅:フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze SMN)
フィレンツェの主要駅は、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze SMN)です。サンタ・マリア・ノヴェッラは、SMNと略されます。駅のすぐそばにサンタ・マリア・ノヴェッラ教会があります。フィレンツェはコンパクトな町なので、主要な観光地は、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からも歩いて周ることができます。斜塔で有名なピサへもフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から電車で一時間ちょっとです。
ヴェネツィアの概要
アドリア海に浮かぶヴェネツィアには、中世、地中海を席巻した海洋商業国家「ヴェネツィア共和国」の財力をつぎ込んで作られたサンマルコ寺院やドゥカーレ宮殿などの豪華な建物がたくさんあります。干潟を埋め立てて作られたため街中に運河が通っており、ゴンドラでの遊覧が楽しめます。車の侵入が禁止されているので、車を気にせず散策できるのも嬉しいところです。
ヴェネツィアの主要観光スポット
世界遺産:『ヴェネツィアとその潟』
歴史遺産:サン・マルコ寺院、サンマルコ広場、ドゥカーレ宮殿、ため息の橋
美術館・博物館:アカデミア美術館、コッレール博物館
人気スポット:リアルト橋、カナル・グランデ、ゴンドラ乗船、ムラーノ島
ヴェネツィア観光のお役立ち記事
ヴェネツィアから主要都市への所要時間・運賃
ヴェネツィアから各都市への所要時間・運賃は以下の通りです。
※運賃は範囲で記載しています。安い方の価格は、乗車の1ヶ月前の時点での早割価格で最安のものです(極端な早朝や深夜便は除く)。高い方の価格は、フレッチャロッサの2等席の正規料金です。当日、窓口で購入する場合は、これに近い価格になります。
ヴェネツィア から ローマ への列車
所要時間 3:23~ 運賃 €42~87⇒ この区間の列車を検索
ヴェネツィア から フィレンツェ への列車
所要時間 1:54~ 運賃 €26~54⇒ この区間の列車を検索
下記の記事では、ヴェネツィア-フィレンツェ間の電車移動について、実際に乗車した様子をまじえて詳しく解説しています。参考にしてください。
ヴェネツィア から ミラノ への列車
所要時間 2:12~ 運賃 €12~45⇒ この区間の列車を検索
下記の記事では、ヴェネツィア-ミラノ間の電車移動について、実際に乗車した様子をまじえて詳しく解説しています。参考にしてください。
ヴェネツィア から ナポリ への列車
所要時間 5:02~ 運賃 €42~108⇒ この区間の列車を検索
主要駅:ヴェネツィア・サンタルチア駅(Venezia S.Lucia)
ヴェネツィアの主要駅は、ヴェネツィア・サンタルチア駅(Venezia S.Lucia)です。サンタルチア駅は約4kmもあるリベルタ橋をイタリア本土から渡ったたもとにあります。駅を出ると眼の前に運河が広がっています。サンタルチア駅から先は、車や電車で移動できないので、ヴァポレットという船で運河を移動するか、徒歩で移動するかになります。サンタルチア駅からサンマルコ広場までは2kmちょっと、徒歩で30分弱の距離です。
ミラノの概要
ミラノ・コレクションで有名なイタリアの北部の都市ミラノもダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐」が描かれているサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会や、中心部にそびえる大聖堂(ドゥオーモ)などたくさんの見どころがあります。
ミラノの主要観光スポット
世界遺産:『レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院』
歴史遺産:「最後の晩餐」(サンタ マリア デッレ グラツィエ教会)、大聖堂(ドゥオーモ)、スフォルツェスコ城
美術館・博物館:ブレラ絵画館、「ロンダニーニのピエタ」(スフォルツェスコ城)
人気スポット:ヴィットーリオ エマヌエーレ 2 世のガッレリア
ミラノ観光のお役立ち記事
ミラノから主要都市への所要時間・運賃
ミラノから各都市への所要時間・運賃は以下の通りです。
※運賃は範囲で記載しています。安い方の価格は、乗車の1ヶ月前の時点での早割価格で最安のものです(極端な早朝や深夜便は除く)。高い方の価格は、フレッチャロッサの2等席の正規料金です。当日、窓口で購入する場合は、これに近い価格になります。
ミラノ から ローマ への列車
所要時間 2:38~ 運賃 €54~92⇒ この区間の列車を検索
下記の記事では、ミラノ-ローマ間の電車移動について、実際に乗車した様子をまじえて詳しく解説しています。参考にしてください。
ミラノ から フィレンツェ への列車
所要時間 1:38~ 運賃 €34~56⇒ この区間の列車を検索
ミラノ から ヴェネツィア への列車
所要時間 2:12~ 運賃 €12~45⇒ この区間の列車を検索
下記の記事では、ミラノ-ヴェネツィア間の電車移動について、実際に乗車した様子をまじえて詳しく解説しています。参考にしてください。
ミラノ から ナポリ への列車
所要時間 4:05~ 運賃 €46~103⇒ この区間の列車を検索
主要駅:ミラノ中央駅(Milano Centrale)
ミラノの主要駅は、ミラノ中央駅(Milano Centrale)です。ヨーロッパ有数の美しい駅として知られています。ミラノ・マルペンサ空港とは、マルペンサ・エクスプレスで30分ほどの距離です。ドォーモやスフォルツェスコ城がある中心部から少し離れているので地下鉄で移動します。中心部にはミラノ・カドルナ駅もあります。こちらはスフォルツェスコ城に隣接しており、徒歩で中心部へ行くことができます。マルペンサ・エクスプレスで直接カドルナ駅へ行くこともできます。
ミラノ中央駅のお役立ち記事
ナポリの概要
「ナポリを見て死ね」という言葉は、美しい海や自然に囲まれたナポリの風景をたたえた言葉です。ローマ時代にヴェスヴィオ火山の噴火で失われた街となった世界遺産「ポンペイ」観光の起点にもなります。また、ナポリの代名詞「ピッツァ」を食べることも忘れてはいけません。
ナポリの主要観光スポット
世界遺産:『ナポリ歴史地区』、『ポンペイ、ヘルクラネウム及びトッレ・アンヌンツィアータの遺跡地域』
歴史遺産:ポンペイ遺跡、サンテルモ城、卵城、ナポリ王宮、ヌオヴォ城
美術館・博物館:ナポリ国立考古学博物館、カポディモンテ美術館
ナポリから主要都市への所要時間・運賃
ナポリから各都市への所要時間・運賃は以下の通りです。ローマへは1時間ほどですので、余裕で日帰りができます。5大都市の南端になるので、北にあるミラノ、ヴェネツィアへ行くには4~5時間程度かかります。
※運賃は範囲で記載しています。安い方の価格は、乗車の1ヶ月前の時点での早割価格で最安のものです(極端な早朝や深夜便は除く)。高い方の価格は、フレッチャロッサの2等席の正規料金です。当日、窓口で購入する場合は、これに近い価格になります。
ナポリ から ローマ への列車
所要時間 1:00~ 運賃 €18~46⇒ この区間の列車を検索
ナポリ から フィレンツェ への列車
所要時間 2:30~ 運賃 €52~76⇒ この区間の列車を検索
ナポリ から ヴェネツィア への列車
所要時間 5:02~ 運賃 €42~108⇒ この区間の列車を検索
ナポリ から ミラノ への列車
所要時間 4:05~ 運賃 €46~103⇒ この区間の列車を検索
主要駅:ナポリ中央駅(Napoli C.le)
ナポリの主要駅は、ナポリ中央駅(Napoli C.le)です。ナポリの中心部へは中央駅から地下鉄で移動することができます。
イタリアからヨーロッパの国々へ
イタリア北部のミラノ、ヴェネツィアからは隣国のフランス、スイス、オーストリアなどに列車で行くことができます。
ミラノからスイス・ツェルマットへ
ミラノからスイスまでは40km弱しか離れておらず、簡単に電車で行くことができます。美しいマッターホルンを間近で望めるスイスNo.1の人気観光地ツェルマット(Zermatt)へも鉄道を使って半日強で移動することができます。
ミラノからスイス・ツェルマットへの行き方を下記の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
ミラノから南フランス・ニース、モナコ、パリへ
ミラノからは国際列車Thello(テッロ)で南フランスのニースや世界で2番目に小さい国モナコまで、乗り換えなしで行くことができます。例えば、ミラノ-ニース間は4時間50分で移動することができます。Thello(テッロ)も早割で切符を購入できるので、最安で€15~で購入できます。イタリア旅行のついでにヨーロッパ有数のリゾート地のニースやモナコを楽しむのも良いかもしれません。ちなみに、一番小さい国家は、ローマにあるヴァチカン市国です。イタリア旅行のついでにNo.1、2の小国を両方訪問することもできます。
Thello(テッロ)でニース、モナコへ行く方法、切符の買い方などは下記の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
なお、Thello(テッロ)には夜行列車があり、ヴェネツィア-ミラノ-パリを結んでいます。夜ヴェネツィアを出発し、翌朝パリに到着します。
ヴェネツィアからオーストリアへ
ヴェネツィアからオーストリアの首都「ウィーン」へは約7時間40分で行くことができます。クロアチアやスロベニアにも行くことができますが、列車よりもバスのほうが便が良いです。
以上、イタリア観光に欠かせないイタリア鉄道について解説しました。