海外旅行の新しいカタチ:ベルトラ「オンライン・アカデミー」体験レポート!

旅行ノウハウ

新型コロナの影響で海外旅行へ行けず、旅行好きにはつらい日々が続いています。そんななか、旅行会社は、コロナ禍の海外旅行の新しいカタチを模索しています。

オンラインツアー会社大手のベルトラ(VELTRA)も「オンライン・アカデミー」という新しいタイプのオンラインツアーの提供を開始しました。

「オンライン・アカデミー」ではライブ中継を使ったバーチャルツアーなどに加え、私が大好きな世界の美術館のオンライン・ツアー(名画解説)も開催されていたので、実際に参加してみました。

本記事では、参加して感じた忖度なしの感想や参加の流れなどをレポートします。


ベルトラ オンライン・アカデミーって?

オンラインツアー会社のベルトラ(VELTRA)が開催しているオンラインのツアーがオンライン・アカデミーです。

これまでベルトラの現地ツアーでガイドを務めていた現地ガイドさんが、様々な形でオンラインでのツアー体験を提供しています。

オンライン・アカデミーには、いろいろなタイプのオンライン・ツアーがあります。

世界の有名美術館の名画解説講座

<出所>©Madogaido

世界の有名美術館の名画を、美術館を知りつくした現地ガイドさんが詳しく紹介してくれるオンラインツアーです。

現在、マドリードのプラド美術館、フィレンツェのウフィツィ美術館、ロンドンのナショナル・ギャラリー、アムステルダムのゴッホ美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館などがラインナップされています。

私は、プラド美術館のツアーに参加したので以降で詳しくレビューします。

バーチャル市内観光

<出所>©ATS Viagens e Turismo Ltda

南米アマゾンのマナウスや、カリブ海に浮かぶベリーズ、北欧のタンペレなど、普通でも行くのが大変な国をライブ中継でバーチャル体験できるツアーです。

現地の文化体験

<出所>©HULA SHACK/Mari Hayes

ハワイ在住のフラのプロからレッスンを受けるフラの講座、ハワイアングッズのドリームキャッチャー手作り体験教室など、海外在住の講師によるオンラインレッスンが受けられます。

この他にもフランス・ボルドー、オーストリア・ゴールドコースト、アメリカ・サンフランシスコなど、ワイン名産地に住む専門家のワインセミナーなど多様なツアーがラインナップされています。

また、海外だけでなく、京都や高野山など日本文化を体験できるコースもあります。

ツアーはどんどん追加されていくようなので、最新情報は以下のベルトラのオンライン・アカデミーのページをごらんください。

オンライン・アカデミーの一覧(VELTRA)

オンライン・アカデミーの紹介ページ(VELTRA)

オンライン・アカデミーに参加した率直な感想

スペイン・マドリードの人気ガイドのペドロさんが開催する「プラド美術館 解説講座」に参加しました。

世界三大美術館の一つに数えられる「プラド美術館」に所蔵される必見作品約10点について、西洋美術史の専門家であるペドロさんが詳しく解説してくれる講座です。

Zoomでオンラインミーティングの経験がある方はご存知かと思いますが、オンライン会議のような感じで、ペドロさんが資料を使って名画について説明をしてくれます。

注意オンライン・アカデミーの録画・録音・スクーンショットなどは禁止されています。ベルトラ社に取材を申し込み、個人情報の取り扱いに注意することを条件に、特別に許可を得ました。

取材依頼に対し無料参加の提案もいただきましたが、忖度なしでレビューするため、また、料金分の価値があるのか正しく判断するため普通に料金を払って参加しています。

申し込んでは見たものの、どんな講座になるのか想像がつかず、参加する前は正直、不安もありました。

しかし、結論から言えば、ともて楽しく勉強になる講座で、かなり満足度が高かったです。別のオンライン・アカデミーにも参加してみたいと思いました。

以下に参加した感想をまとめます。

①べドロさんの説明が文句なしに楽しい

ペドロさんは、日本語ガイド歴が長い人気の西洋美術公認ガイドだけあって、高度な美術知識を誰にでもわかりやすく説明されていました。

説明にグイグイ引き込まれ1時間半のオンライン・アカデミーがあっと言う間に終わってしまいました。

私は去年、プラド美術館を訪問し、ガイド記事も書いています。プラド美術館の絵画について、人並み以上に詳しいという自負もあります。それでも知らないことがいっぱいあり勉強になりました。

「プラド美術館 ガイド記事」を見る

海外旅行でガイド付きツアーに参加すると、正直あたりはずれがあります(ハズレが多い。。。)。

人気ガイドのペドロさんの説明を聞けるというだけでも、講座に参加した意義があったと思います。

②オンラインなのでじっくり説明を聞ける

本物の絵画を見ながら説明を聞けないのは残念なのですが、じっくり説明を聞けるというオンラインならではのメリットがありました。

1枚あたり約10分かけてじっくり説明してくれたので、背景まで含めて名画を深く知ることができました。

人気美術館の実際の館内では名画の前に長く立ち止まるわけにはいかず、説明は駆け足になります。1枚の絵画の説明は長くて数分です。

またツアー参加者が多いと、絵画がよく見えない離れた場所で説明を聞くこともあります。

オンラインの場合、絵画の説明箇所をズームして見せてくれるので、ポイントをしっかり見ることができました。

③旅行に行っている気分にはならない

講座によって全く異なりますが、「プラド美術館 解説講座」は、実際にプラド美術館に行った気分になるというタイプの講座ではありませんでした。

「旅行気分を味わいたければ、バーチャルツアー型に参加しろ」という話なのですが、マドリードとオンラインでつながっているので、ちょっとでも現地の雰囲気が味わえればお得感がさらにアップすると思いました。

とはいえ、外出自粛で飽き飽きしている中、日常とは違う、楽しい夕べを過ごすことができました

また、オンライン・アカデミーはコロナ収束後の旅行先を選ぶのにも役立つと思いました。

このオンラインアカデミーに参加したら、マドリードを旅行して「プラド美術館」へ行かずにはいられなくなると思います。

去年いったばかりなのに、またマドリードへ行きたくなりました。

④料金分の価値は十分にある

「プラド美術館 解説講座」の参加料は30ユーロ(約3,800円)でした。

安くはない金額ですが、美術の公開講座でこれくらいの料金のものはありますし、内容を考えると妥当だと思いました。

また、1台のパソコンやスマホであればグループ(1~3人)で参加できるので、家族で楽しめば割安になります。

以上、「プラド美術館 解説講座」に参加したレビューでした。実際に参加した様子は記事の後半でご紹介します。

他の参加者の方の口コミ評価もぜひ参考にしてください。

プラド美術館 解説講座のレビュー(VELTRA:日本語)

オンライン・アカデミー参加の流れ

ツアーのタイプによって微妙に異なりますが、オンライン・アカデミーはオンラインミーティングツールのZoomを利用して開催されます。

Zoomを利用したことがない方は、ちょっと不安に思うかもしれませんが、パソコンかスマホがあればインストールして簡単に使えるツールです。

VELTRAのオンライン・アカデミーのツアーページの「ご注意・ご案内」のところから、Zoomの使い方をダウンロードできるので、申し込み前に確認しておくと良いでしょう。

スマホでももちろん参加できますが、できればパソコンやタブレットなど画面が大きい機器の方が資料が見やすくて良いです。

オンライン・アカデミーの申し込み

オンライン・アカデミーの他のペルトラのツアーと同じように申し込めます。

オンライン・アカデミーの一覧(VELTRA)

オンライン・アカデミーの紹介ページ(VELTRA)

通常のオプショナルツアーと比べて、曜日が限定されているツアーも多いので、事前によく確認してください。

私が「プラド美術館 解説講座」を申し込んだときは、マドリードへの出発日や滞在ホテルなどの入力を求められましたが、無視して大丈夫です。
※マドリードのツアーに分類されているので自動的に入力を求められるようです。

ベルトラの予約方法やクーポンなどについて下記記事でも詳しく紹介しているので参考にしてください。

申し込み後の流れ

申し込みが完了すると以下のメールが届きます。最初に届くこのメールには、具体的な参加方法などは紹介されていません。

予約が確定すると、以下のメールが届きます。

このメールに、Zoomに参加するためのURL( https://zoom.us/j/…)や、ミーティングID(MTG ID)、ミーティングに参加するパスワード(MTG PASS)が記載されています。

オンライン・アカデミー当日の流れ

事前準備(Zoomの準備)

上で紹介したZoomの使い方の資料にしたがってZoomのインストールや、使い方の説明を事前に読んでおくと良いと思います。

見ず知らずの人が参加するので、Zoomのユーザ名はニックネームに変更しておくことが推奨されています。

オンライン・アカデミー中、美術講座のようなものでは、参加者側は映像を送る必要はありません。一方、フラダンスのようなレッスン型のものは参加者側も映像を送る必要があると思います。

ガイドさんに質問をするためにマイクを利用します。マイクが利用できない場合は、チャットでも質問できます。

オンライン・アカデミー中、マイクをミュート(無音)状態にしておかないと音声が参加者全員に流れてしまいます。

Zoomの画面左下のマイクのアイコンで、ミュート(無音)と通常状態(こちらの音声が流れる)を切り替えられます。

マイクに斜め線が入った状態がミュートです。ガイドさんの話を聞くときは、この状態にしておきます。

質問など、自分が話すときはマイクをクリックして、ミュートを解除します。の状態だと自分の音声がみんなに流れます。

なお、参加案内のメールには、以下のように書かれています。

> ・参加者様のマイクは基本的にオンの状態でご参加ください。

しかし、参加全員がミュートを解除してしまうと雑音だらけで説明が聞こえないので、この「オン」はマイクを使える状態にしておく、という意味で考えたほうが良さそうです。

オンライン・アカデミーへの参加

「プラド美術館 解説講座」は10分前からZoomのミーティングルームに入室できました。

自宅からの参加だと、つい開始時間を忘れがちなので注意しましょう。「家事をしていたら始まっていた」とかだと悲しいです。

上のメールのZoomのURLをクリックして入室しました。URLクリック以外にもミーティングID、ミーティングパスワードを入力しても入室できます。

入室すると、注意書きの画面が共有されていました。

オンライン・アカデミー中の様子

参加者が全員そろったので開始時間の少し前に始まりました。

ガイド(講師)のペドロさんの自己紹介でアカデミーは始まりました。参加者同士の挨拶などはありませんでした。

ペドロさんが準備された資料にしたがって、プラド美術館の特徴などが紹介されます。資料はダウンロードもできるので、アカデミーが終わったあと説明を振り返るのにも便利でした。

プラド美術館を代表する約10点の名画について、1枚10分くらいかけてじっくり説明してもらえます。

スペイン三大画家のエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤはもちろん、ボス、デューラー、ティントレット、とまさかのダヴィンチなど、幅広くセレクトされた画家の作品が紹介されました。

ちなみに、プラド美術館最高の至宝で世界三大名画の一つベラスケスの「ラス・メニーナス」は後半で説明があります。

最後には、参加者からの質問の時間がありました。

まとめ

以上、ベルトラのオンライン・アカデミー「プラド美術館 解説講座」に参加した様子をレポートしました。

忖度なしに「プラド美術館 解説講座」はとても楽しめました。ベルトラのレビューでも★4.88/5.00と高評価です。

海外旅行で美術館へ行くのを楽しみにしている人には、特におすすめです。

個人的には新型コロナが収束したあとも、オンライン・アカデミーを継続して欲しいと思いました。

美術館でガイドブックを買って読むよりも、何倍も頭に入るので、現地で名画を見る前の最高の予習になります。

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