【2025年最新】上海 地下鉄・バスの切符買い方・乗り方 徹底ガイド

上海


上海旅行で地下鉄・バスを利用するとき、切符(QRコード)の買い方や乗り方、ルート検索の方法を知っておくと移動がスムーズになります。

2025年現在、上海ではAlipay(アリペイ)のQRコードで地下鉄・バスに乗車できるようになり、切符を買う手間が大幅に削減されました。

この記事でわかること
Alipay乗車とICカードどちらがおすすめか
上海地下鉄・バスの運賃と切符の種類
中国でのルート検索方法(百度地図の使い方)
地下鉄の切符の買い方・自動券売機の使い方
地下鉄・バスの実際の乗り方

この記事では上海の地下鉄・バスの利用方法を2025年最新情報でわかりやすく説明します。

上海の地下鉄・バス 切符の種類・運賃

地下鉄の切符・運賃

上海の公共交通料金は非常に安く、地下鉄1回乗車で約60円(3CNY)くらいです。

地下鉄の切符には、1回券(単程票)と1日乗り放題、3日間乗り放題の切符があります。1日券、3日券は使い始めからそれぞれ24時間、72時間利用できます。

地下鉄の運賃(2025年版)
1回券(単程票):3 CNY(6kmまで)、4CNY(6~16km)、以降10kmごと1CNY追加
1日券(一日票):18 CNY(24時間有効)
3日券(三日票):45 CNY(72時間有効)

最高運賃は15CNY程度です。1回券は購入後3時間以内に使用する必要があります。

路線バスの運賃

バスの運賃
上海市内:2 CNY
郊外行きバス:10 CNY前後

バスは現金の場合お釣りが出ないので、コインを用意するか、Alipay・交通カードの利用がおすすめです。

Alipay・交通系ICカード

2025年現在、上海の地下鉄・バスは以下の支払い方法が利用できます。

支払い方法の選択肢
Alipay(アリペイ)のQRコード【最推奨】
上海公共交通カード(ICカード)
1回券・1日券・3日券

Alipay(アリペイ)はスマホアプリでQRコードを表示し、改札機にかざすだけで乗車できます。切符を買う手間がなく、地下鉄・バス両方で使えて非常に便利です。

上海公共交通カードは日本のSuicaのような交通系ICカードです。好きな金額をチャージして使います。デポジット(保証金)が20CNYかかりますが、返金可能です。月70CNY以上利用すると10%割引が適用されます。有効期限は最終チャージから5年です。

この他、浦東国際空港から上海市内の移動でリニアモーターカー(磁浮/マグレブ)を利用する場合、マグレブと地下鉄1日券のセット券が販売されています。

どの支払い方法を選ぶべきか

2025年現在、最もおすすめなのはAlipay(アリペイ)のQRコード乗車です。

AlipayのQRコード乗車のメリット
切符を買う手間が不要
地下鉄・バス両方で使える
チャージや返金の手続き不要
スマホの電池切れに注意が必要
事前にAlipayアプリの設定が必要

Alipayでの地下鉄・バス乗車方法は別記事で詳しく解説しています。交通乗車コードの発行方法や改札・バスでの具体的な使い方を説明しています。中国旅行前にこちらの記事にしたがって設定を済ませておいてください。

上海公共交通カードはメリットが減った

Alipayの設定が難しい場合や、スマホの電池切れが心配な場合は、上海公共交通カードも選択肢です。

物理的なICカードなので電池切れの心配がなく、地下鉄・バス・タクシー・フェリーなど幅広く使えます。「交通联合」マーク付きのカードは中国全土300以上の都市で利用できます。

上海公共交通カードは浦東国際空港のリニアモーターカー(マグレブ)チケット窓口で購入できます。返金も同じ窓口で可能です。

上海公共交通カードの買い方、使い方、チャージ・返金方法を下記記事で詳しく解説しています(記事の内容が古いです)。

1日券・3日券はどうか

毎回切符を買うのは時間と手間がかかります。1日券18CNYは24時間で7回以上乗車するとお得になりますが、回数的には意外と乗らないことが多いです。

金額的なメリットより、切符を買う手間がなくなるというメリットのほうが大きいでしょう。

ただし、1日券は地下鉄のみ利用可能で、バス乗車時は別途運賃を払う必要があります。バスにも乗りたい場合はAlipayか上海公共交通カードの方が便利です。

中国での地下鉄・バスのルート検索方法

中国旅行で困るのがGoogle Mapが日本と同じようには使えないことです。

規制の影響を受けないSIMやレンタルWifiを利用すれば基本的な地図情報は表示されますが、地下鉄・バスなどの公共交通機関のルート検索は結果が表示されません。徒歩のルートは検索できますが、地下鉄やバスを使った経路は調べられません。

中国のインターネット規制について

中国ではインターネットに規制がかかっており、Google、LINE、Gmail、Googleマップ、Facebook、Twitter、Instagramなどの主要アプリがそもそも使えません。

旅行前にVPNサービスの契約や、中国で使えるプリペイドSIM、レンタルWifiなどの準備が必要です。

地下鉄・バスでルート検索したいときは百度地図(バイドゥマップ/百度地图)を使うのが一般的です。

百度(バイドゥ)は中国版Googleのような存在で、百度地図はGoogle Mapに相当します。中国製アプリにはプライバシーの問題もありますが、公共交通のルート検索には必須です。

以下の別記事で百度地図(バイドゥマップ)のインストールから初期設定、地下鉄などのルート検索の方法を解説しています。この記事も合わせて参考にしてください。

上海地下鉄の路線図(2025年版)

上海の地下鉄は2025年現在、18路線までが運行しています(19~21号線を建設中)。総延長距離が約830km以上あり、世界最大級の地下鉄ネットワークです。

中心部は網の目状に路線が通っており、基本的にどこでも地下鉄+徒歩で行くことが可能です。

最新の路線図は上海地下鉄公式サイト(英語版)で確認できます※クリックで拡大。

<出所>出所:上海地下鉄公式サイト(英語版)
主要な路線:
1号線(赤):南北を縦断、上海駅・人民広場を通る
2号線(緑):東西を横断、浦東国際空港・虹橋空港を結ぶ
3号線(黄):南北を縦断、上海南駅を通る
11号線(茶):上海ディズニーランドへアクセス

地下鉄の切符の買い方・自動券売機の使い方

QRコード決済が主流となり、自動券売機をほぼ利用しなくなったので、以下の内容はコロナ以前のものになっています。情報が古くて申し訳けありません。

Alipayや交通カードを使わない場合、地下鉄の切符(単程票)は駅の自動券売機で購入できます。

1日券、3日券は地下鉄駅の窓口で購入してください。

自動券売機の種類と支払い方法

駅構内には主に自動券売機と交通カートチャージ機があります。チャージ機と券売機は、画面に路線図が表示されているかどうかで区別できます。

駅構内の機械の種類
交通カードチャージ機:Add Value Machineと表示
自動券売機:路線図が表示され、複数の支払い方法に対応【推奨】

2025年現在、上海地下鉄の全415駅、3,857台の自動券売機でAlipay等のQRコード決済に対応しています。現金を持っていなくてもスマホがあれば切符を購入できるようになりました。

自動券売機で利用可能な支払い方法(2025年版)
QRコード決済:Alipay、WeChat Pay、UnionPayに対応
デジタル人民元(e-CNY):中国のデジタル通貨
現金:紙幣(5元、10元、20元、50元)とコイン(0.5元、1元)

自動券売機の操作方法

自動券売機の使い方を詳しく説明します。

最初の画面には路線図が表示されています。画面右上で中国語と英語表示の切り替えができます。英語の方がわかりやすいですが、駅名は中国語表示の方が日本人にはわかりやすいかもしれません。

英語に切り替えた画面です。画面下から目的地の路線番号を選びます。路線番号は画面の路線図で確認できます。


路線が表示されるので降車駅を選択します。

運賃が表示されます。購入する切符の枚数を右側の数字ボタンで入力してください。

2025年現在、QRコードでの支払いは、まず支払い方法でQRコードの支払いを選びます。そして画面に表示されるQRコードをAlipayなどのスマホ決済アプリでスキャンする方法に変わっているようです。現金で支払う場合は紙幣(5元、10元、20元、50元)またはコイン(0.5元、1元)を投入します。お釣りとICカードのような切符が出てくるので取ってください。


上海地下鉄の乗り方

上海の地下鉄の乗り方を詳しく解説します。

駅の入口

地下鉄駅への入口には、駅名、号線番号、出口番号が表示されています。

構内には自動券売機があるので、交通カードなどを持っていない場合は、上で説明した方法で切符を購入してください。

荷物検査

多くの駅では改札の前に荷物検査があります。大きめの荷物をX線検査に通す程度で、そんなに細かくチェックはされません。

ショルダーバッグくらいは持ったまま通過しても大丈夫なことが多いです。荷物がなくならないように注意してください。

改札の通り方

改札はAlipay、WeChat PayのようなスマホのQRコード、切符、交通カードによって通り方が異なります。

改札機の使い方
Alipayの場合:QRコードをスキャナーにかざす
切符の場合:改札機右下のセンサーにタッチ
交通カードの場合:同じくセンサーにタッチ(残高が青い画面に表示される)

QRコードで乗車する場合は改札機のQRコードスキャナー(改札機の右側上部)にスマホ画面をかざします。5~10cm離してかざせばよいです。

交通カードなどを使い場合は、ICと書かれたセンサー部分にタッチします。カードやQRコードを読む前は改札の表示はこうなっています。バーは閉じています。

QRコードが正しく読み込まれると音がなり、バーが開きます。

プラットフォームへ

改札内に入ると、行き先や号線の番号が表示されているので、これに従ってプラットフォームまで行きましょう。

プラットフォームにはホームドアが設置されています。路線図も表示されているので行き先や方向を確認しましょう。頭上のディスプレイには次の列車があとどれくらいで到着するか表示されます。

乗車マナー

基本的には整然と並んで列車を待ちます。日本ほど降りる人を待ってから乗車するマナーは徹底されていませんが、我先に突入するほどでもありません。

周囲に合わせる感じで乗車すると良いでしょう。

車両内

列車の中では、次の停車駅がちゃんと表示されるので降りる駅を確認できます。

余談ですが窓からパラパラ漫画のような感じで動く広告が見えることがあります。動画にアップしておきます。

降車・乗り換え

列車を降りたら、表示にしたがって出口に向かうか、乗り換えの号線に移動します。

改札を出る

改札を出るとき、AlipayはQRコードをスキャナーにかざします。交通カードの場合は、入場時と同じようにセンサーにタッチしてください。

改札を出ると、出口番号や主要なスポットの案内が出ています。

上海路線バスの乗り方

上海には膨大な系統の路線バスが運行されています。百度地図アプリでルート検索すれば、どのバス停からどこ行きのバスに乗れば良いか調べられます。

バスの車内では両替したり、お釣りをもらったりできないので、コインを事前に用意するか、Alipay・交通カードを使ってください。

バス停のタイプ

バス停にはいろいろなタイプがあります。
主要なバス停で新しいものには、次のバスがいつ到着するか予想時間が表示されています。

通常の大きめのバス停には、路線図が貼ってあり、行き先を確認できます。

小さめのバス停はこのような感じです。

乗車方法

バスが到着したら前方のドアから乗車します。バスは基本的に前乗り後降りです。

乗車してすぐ、運転席の横に運賃支払のための装置があります。Alipayアプリで乗車する場合はQRコードを読み取り機にかざします。物理的な交通カードの場合は下のセンサー部分にタッチします。読み取りが完了すると音がなります。

バス車内には次の停留所がディスプレイに表示されます。

上海市内のバスは降車ボタンがなく、すべての停留所に停車します。降車時は後方のドアから降ります。QRコードをスキャンさせたり、交通カードをタッチする必要はありません。

以上、上海の地下鉄・バスの切符の値段、買い方、ルート検査の仕方、乗り方などについて説明しました。

参考:上海地下鉄公式ページ

上記情報に変更があるかもしれませんので最新情報は上海地下鉄公式ページを確認してください。

上海地下鉄公式ページ

Alipayアプリの設定方法はこちらの記事で詳しく解説しています。

以上、上海の地下鉄・バスの運賃、切符の買い方、ルート検索の方法、乗り方などについて2025年最新情報で説明しました。

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著者プロフィール
URTRIP
ユアトリップ(URTRIP)
ディズニー・ヨーロッパ・世界遺産をこよなく愛し、楽しく&コスパよく旅行するための攻略法の研究者。海外ディズニーパーク全制覇(HKDL 6回/DLP 4回/SHDL 2回/WDW 1回/DLR 1回)、ヨーロッパ28カ国訪問、世界遺産140カ所以上訪問等、ディズニーと海外旅行がライフワーク。エントリー外しの達人

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  1. ないしょ より:

    情報ありがとうございます。

    iPhoneにもともとついているApple mapは海外では中国の公共交通機関を検索することができないが、中国現地のネットワークに繋いだら検索が普通に使えるようになります。これはApplemapのデータ提供源は海外ではTomTomしかないので、中国国内の地図データはあまりにも不十分だからです。中国国内に入った途端、Appleのデータ提供源は中国の高徳地図(amap、AutoNavi)になり、すべての機能が使えるようになるのです。海外にサービスを提供できないのは、中国政府の政策によって中国の地図データは必ず中国のサーバに保存しなければならないからです。

    • deeluxe より:

      貴重な情報ありがとうございます。

      そのような内情があったのですね。大変勉強になりました。

      中国外から使えないと、観光予定の場所を事前にブックマークしておけなかったり、不便が多いですね。

      話は変わりますが、香港に新国家安全法が導入された影響で、香港系キャリアのSIMを使ってメインランドでGoogle、LINEなどがアクセスできなくならないか、ちょっと心配しています。

      • ないしょ より:

        中国国外からも使える方法があります。Transocksなどの中国VPNサービスを使って中国のIPアドレスを取得し、iPhoneを機内モードにしWi-Fiのみでネットに接続したら中国国内の地図を見ることができるようになります。

        香港にGFWが導入されない限り香港のSIMを使って中国本土からGoogleにアクセスすることができるので安心してください。香港はアジアパシフィックの海底ケーブルのハブになっているからGFWが導入されたら大変なことになるので近いうちにそんな事態にならないでしょう。
        ただ、万が一に備え、タイのキャリアが提供する中国でも使える2fly Simを使えたらよいでしょう。このSIMは日本でも使えるので、日本にいるうちに接続状況を確認できるのでもっと安心できると思います。
        https://esim2fly.com/

        • deeluxe より:

          追加で有益な情報ありがとうございます!

          中国のネットに接続するVPNサービスがあるのですね。中国滞在中にGFWを回避するVPNはよく耳にしますが、逆側は初めて知りました。

          香港は海底ケーブルのハブになっているのですね。しばらくは今のまま、香港系SIMが便利に使えそうですね。

          中国が香港に対して一番力を入れるのは情報統制でしょうから、多少強引にでも通信をコントロールしてくる可能性も捨てきれませんね。その時は2fly Simが代替手段として重要になってきそうですね。

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