マドリードで観光するのに便利で、料金が安い、コストパフォーマンスに優れたホテルの選び方をわかりやすくご紹介します。
また、以下のマドリード人気宿泊エリアについて、オススメポイント、宿泊料金の相場、利便性、お勧めホテルをご紹介します。
(1)プエルタ・デル・ソル、マヨール広場、王宮周辺
(2)アトーチャ駅、ブレラ美術館付近
(3)グラン・ビア、スペイン広場周辺
目次
マドリードのホテルの選び方
マドリードのホテルを賢く選ぶために知っておくと便利なことを最初にご紹介します。
(1)オススメは中心部の格安ホテルか周辺の高級ホテル
マドリードで宿泊する場合、選択肢は四つ星以上の高級ホテルと、二つ星・三ツ星の格安ホテル・ホステルの2つに分かれます。
プエルタ・デル・ソルを中心とする旧市街中心部は格安ホテル・ホステルが多く、中心部を少し離れたグランビアやアトーチャ駅周辺に高級ホテルが集まっています。
格安ホテルは当たり外れが大きいですが、高評価のホテルも多くあります。このようなホテルを選べば、便利な中心部に安く宿泊できます。記事後半では、私が実際に宿泊したコストパフォーマンス抜群のお勧めホテルをご紹介します。
高級ホテルと言ってもマドリードはヨーロッパの他都市と比べて宿泊費が安いので2万円前後で宿泊できます。したがって、ホテル選びでリスクを取りたくない場合は、コスパの良い高級ホテルに宿泊するのも作戦です。
(2)トレドなど近郊都市への移動も考慮
マドリードを観光する際、市内の観光スポットだけでなく、トレド、セゴビアなど周辺の世界遺産に足を延ばすケースも多いです。
近郊都市を観光する場合、出発が朝早かったり、戻りが夜遅くなったりするので、鉄道が発着するアトーチャ駅へアクセスしやすい場所の滞在をお勧めします。
アトーチャ駅周辺のホテルがベストですが、地下鉄1号線が通る駅に近いホテルでもアトーチャ駅へのアクセスは楽になります。
マドリードのホテルの人気エリア
マドリード中心部で人気の滞在エリアは以下の通りです。※タップすると拡大します
(1)プエルタ・デル・ソル、マヨール広場、王宮、(2)アトーチャ駅、ブレラ美術館付近、(3)グラン・ビア、スペイン広場周辺、があります。
以下では、ホテルを選ぶポイントを、①観光の利便性、②ホテルの宿泊料、③治安の良さ、の3点から解説します。
①マドリード観光の利便性
以下は、マドリード中心部の人気観光スポットのマップです。
観光スポットは、(1)プエルタ・デル・ソル、マヨール広場、王宮と(2)アトーチャ駅、ブレラ美術館付近にほぼ集中しています。一つだけ北側にはずれている⑩はレアル・マドリードのホームスタジアム「サンティアゴ ベルナベウ スタジアム」です。
中心部に位置する(1)プエルタ・デル・ソル、マヨール広場、王宮は、市内観光にベストなエリアです。
(2)アトーチャ駅、ブレラ美術館付近は、プラド美術館などの美術館見学に便利なのに加えて、トレドなど近郊都市へ移動する場合に便利なエリアです。
(3)グラン・ビア、スペイン広場周辺は、主要観光スポットから外れていますが、中心部まで200m~500mの距離なので、十分便利なエリアです。特に地下鉄1号線が通るグランビア駅付近は利便性が良いです。
■利便性
(1)プエルタ・デル・ソル、マヨール広場、王宮:◎
(2)アトーチャ駅、ブレラ美術館付近:◎
(3)グラン・ビア、スペイン広場周辺:○
マドリードの定番観光スポットについて以下で詳しく解説しているので参考にしてください。
②ホテル宿泊料の相場
マドリードの宿泊料の相場は、ヨーロッパの観光都市にしては安めです。
宿泊費の相場は3つのエリアで大きくは変わりません。
ただし、上で解説したように小規模な格安ホテルは、(1)プエルタ・デル・ソル周辺に多く、コスパ重視の方は、このエリアの格安ホテルをお勧めします。
高級ホテルは、東京で言えば銀座にあたる(3)グラン・ビア周辺に多くあります。
■宿泊料相場
(1)プエルタ・デル・ソル、マヨール広場、王宮:
格安 5千~1万円 / 高級 2万円~
(2)アトーチャ駅、ブレラ美術館付近:
格安 1万円~ / 高級 2万円~
(3)グラン・ビア、スペイン広場周辺:
格安 1万円~ / 高級 2万円~
③治安
他の都市同様にマドリードでもスリ、置き引きなどの観光客を狙った犯罪が頻発しています。
特別に危険なエリアというのはありませんが、3つのエリアとも、観光客が集まるので、スリ、置き引きなどの軽犯罪に合う危険性があります。
必要以上に怖がる必要はありませんが、気を抜かずしっかり防犯対策をしてください。
マドリード ホテルのお勧めエリア
3つのエリアとも長所短所があるので、旅行のタイプによってお勧めエリアが変わります。
例えば、コストパフォーマンス重視であれば、(1)プエルタ・デル・ソル周辺の安めのホステルがお勧めです。
東京で言えば、(1)は浅草、(2)は東京駅、(3)は銀座、が近いイメージです。タイプ別におすすめエリアを整理すると以下の通りです。
※エリア名をタップすると、エリア説明へジャンプします。
● トレドなど近郊都市の観光や、美術館をメインに観光したい
● ショッピング、高級ホテルでの滞在を楽しみたい
以下、3つのエリアをそれぞれ詳しく解説し、コスパ重視で選んだおすすめホテルもご紹介します。
(1)プエルタ・デル・ソル、マヨール広場、王宮
プエルタ・デル・ソルは、マドリードの旧市街の中心にあります。付近にあるマヨール広場、王宮を含めて、マドリードの長い歴史を最も色濃く残すエリアです。
上で解説した通り、マドリードの主要観光スポットはプエルタ・デル・ソルを中心とした半径1km圏内に集中しています。そのため、ほぼすべてのスポットが徒歩20分圏内に位置します。
エリア中心部にはプエルタ・デル・ソル、マヨール広場、西側にはマドリード王宮やアルムデナ大聖堂があります。
プラド美術館、ソフィア王妃芸術センター、ティッセン ボルネミッサ美術館などがある美術館エリアや、鉄道移動の起点となるアトーチャ駅へも地下鉄1号線ですぐにアクセスできます。
ごちゃごちゃした下町に当たるエリアなので、大規模な高級ホテルは少なく、ビルのワンフロアで営業するような小さなホステルがたくさんあります。
ホステルと言っても、ドミトリーのような共有ルームでなく、専用ルーム、専用バスルームがほとんどです。ただし、安いところは、共有の場合もあるので予約サイトでよくチェックしてください。
宿泊費相場は格安ホテル・ホステルが5千円~、高級ホテルは2万円~です。
観光に便利なことに加えて、宿泊料が安く快適に宿泊できるホステルが多いので、コスパ重視の方には特にオススメのエリアです。
以下のボタンでプエルタ・デル・ソル周辺の高評価ホテル(Booking.com評点8.0以上)を検索することができます。
(1-1) プエルタ・デル・ソル、マヨール広場、王宮近辺のお勧めホテル
プエルタ・デル・ソル、マヨール広場、王宮近辺でコストパフォーマンスに優れたホテルを徹底的に探し、私はTHC ベルガンティン ホステル(THC Bergantin Hostel)に宿泊しました。
THC ベルガンティン ホステルは、プエルタ・デル・ソルから徒歩1~2分の好立地にあります。にも関わらず、5千円~1万円で宿泊できる圧倒的にコスパが良いホテルです。
観光客に人気の生ハムが食べられるレストラン「Museo del Jamón」と同じビルにあります。ビルの1フロアがホテルになっているので、場所を探して、チェックインするまでが、ちょっとわかりにくいのが難点です。
立地を考えると部屋も十分に広いです。清掃も行き届いており、清潔でした。
窓からは、プエルタ・デル・ソルのにぎやかな街を眺めることができました。
THC ベルガンティン ホステルを安く予約できるホテル予約サイトを調査してみました。
agodaで他ホテル予約サイト安く予約できるようです。私もagodaで予約しました。
THC ベルガンティン ホステルについては以下の記事で宿泊レビューを書いているので参考にしてください。
(2)アトーチャ駅、ブレラ美術館付近
アトーチャ駅は、スペイン国鉄Renfeの高速鉄道AVE(AVANT)の発着駅です。そのため、このエリアに宿泊すると鉄道移動がとても楽になります。
バルセロナ、グラナダへの長距離移動や、トレド、セゴビアなど近郊都市へ鉄道移動する場合、アトーチャ駅まで徒歩移動できるので大変便利です。
また、マドリード・バラハス空港からも、近郊線C1/C10がアトーチャ駅まで直通なのでアクセスが楽です。空港エクスプレスバスを利用する場合もアトーチャ駅にあるバス・ターミナルに発着します。
このエリアに滞在する、もう一つのメリットは美術館見学に便利なことです。マドリード観光のハイライト「プラド美術館」をはじめ、ソフィア王妃芸術センター、ティッセン ボルネミッサ美術館が徒歩圏内です。
私も実際、このエリアに滞在してマドリード3大美術館を制覇しました。美術館を鑑賞をすると足腰が疲れるので、ホテルにすぐ帰れるのは体力的に楽でした。
このエリアには、宿泊費が安めのホステルが少なく、四ツ星以上の高級ホテルが多いです。高級ホテルの相場は、1泊2万円~です。
以下のボタンでアトーチャ駅周辺の高評価ホテル(Booking.com評点8.0以上)を検索することができます。
(2-1) アトーチャ駅、ブレラ美術館付近のお勧めホテル
アトーチャ駅付近でコストパフォーマンスに優れたホテルを徹底的に探し、駅から約200mと抜群の立地のホテル パセオ デル アルテ(Hotel Paseo del Arte)に宿泊しました。
四つ星ホテルは、1泊2万円以上する場合が多いのですが、ホテル パセオ デル アルテはコスパがよく1泊17,000円台で宿泊できました。
ホテル パセオ デル アルテは、アトーチャ駅から延びるアトーチャ通り沿いにあります。四つ星のデザイナーズホテルです。
部屋は十分に広かったです。竹が描かれたオリエンタルな装飾でした。
ホテルからプラド美術館までは徒歩8分、ソフィア王妃芸術センターまでは徒歩4分と、美術館めぐりに最高の立地でした。
ホテル パセオ デル アルテを安く予約できるホテル予約サイトを調査してみました。
調査結果:Trip.comで他ホテル予約サイト安く予約できるようです。通常は1泊2万円くらいですが、調査時点では新型コロナの影響なのか安くなっていました。
ホテル パセオ デル アルテについては以下の記事で宿泊レビューを書いているので参考にしてください。
(3)グラン・ビア、スペイン広場周辺
旧市街の北側に位置するグラン・ビアは、ブランド・ショップや高級ホテルが立ち並ぶ近代的なエリアです。ちなみに、スペイン語の「グラン・ビア」は日本語で「大通り」の意味です。
20世紀前半から整備が始まったエリアなので、近代的なビルが立ち並び、ハイアットなど高級ホテルグループのホテルもあります。東京で言えば銀座のようなイメージです。
高級ホテルに滞在し、ショッピングを楽しみたい方にはオススメのエリアです。
グラン・ビアの北西にあるスペイン広場が、このエリアを代表する観光スポットです。ただし、2020年現在は工事中です。広場の中央に立つセルバンテスのモニュメントもグリーンのシートに覆われていました。工事は2020年末に終了予定ですが、新型コロナの影響で遅れるかもしれません。
グラン・ビア中心部は、プエルタ・デル・ソルまで200~300mしか離れていないので、主要スポットの観光にも不便はありません。
また、地下鉄1号線が通るグランビア(Gran Vía)駅の近辺であれば、プラド美術館など美術館エリアやアトーチャ駅への移動も楽です。
四つ星以上の高級ホテルが集まっているため、宿泊料金の相場は他のエリアより高めです。四つ星以上のホテルは2万円~、二つ星、三ツ星のホテルは1万円~2万円が相場です。
以下のボタンでグラン・ビア、スペイン広場周辺の高評価ホテル(Booking.com評点8.0以上)を検索することができます。
(3-1) グラン・ビア、スペイン広場周辺のお勧めホテル
グラン・ビア周辺を選ぶメリットは、高級ホテルが多いことなので、コスパの良い四つ星以上のホテルを探してみました。
その結果、NHコレクション マドリード グランヴィア(NH Collection Madrid Gran Via)が良さそうでした。
マドリードに本拠地がありヨーロッパ全域にホテルを展開するnhホテルグループのホテルです。
このホテルをお勧めする理由は以下です。
■NHコレクション マドリード グランヴィアがオススメだと思った理由
グラン・ビア駅まで徒歩1分の交通の便の良さ
四つ星ホテルでは比較的安めの1泊2万円台前半というコスパの良さ
Googleで4.6という高評価
NHコレクション マドリード グランヴィアを安く予約できるホテル予約サイトを調査してみました。
Booking.comで他のサイトより安く予約できるようです。
以下の記事ではクーポンやキャンペーンを活用してホテル予約サイトでお得に予約する方法を解説しているので、参考にしてください。
以上、マドリードでコストパフォーマンスに優れたホテルの選び方、滞在エリアごとのお勧めホテルなどを詳しく解説しました。
-
お役立ち Utility情報 -
地下鉄
完全ガイド -
バラハス空港
アクセス -
失敗しない!
お得なホテル選び -
プルエタ・
デル・ソル周辺
おすすめホテル -
アトーチャ駅周辺
おすすめホテル
-
鉄道 Train -
Renfe
鉄道チケット -
AVEで
バルセロナへ