ホテル予約サイト Trip.com(トリップドットコム)について、評判、口コミ、クーポン(割引コード)、予約時の注意点など、予約する上で知っておくべき情報を詳しく解説します。
また、Trip.comでGotoトラベルキャンペーンを利用する方法も解説します。
台湾、香港、中国などアジアのホテルを検索すると、Trip.comが最安価格として表示されることがあります。しかし、Trip.comは2018年末に「空販売」問題などもおこしたので、予約して大丈夫なのか心配される方も多いと思います。
本記事では、「空販売」問題などの件も含めて、Trip.comについて詳しく解説しますので、予約して大丈夫かを判断する材料にしてください。
なお、私自身は航空券の予約も含めて、ここ3年くらいTrip.comで毎年、予約をしています。そのため、ゴールド会員という上級ステータスになっています。自分が利用した経験も含めて解説します。
なお、Trip.comのクーポンについての解説を見たい方は、以下のメニューを使ってジャンプしてください。
ページコンテンツ
Trip.comはGotoトラベルキャンペーンの対象か?
Trip.comは海外系のホテル予約サイトですが、Gotoトラベルキャンペーンを利用することができます。
すでにGoToトラベルキャンペーンの特設ページも公開されています。
また、「GoToトラベルキャンペーンのクーポンを使わずに予約してしまった場合は?」などのよくある質問は以下のページにまとめられています。
Gotoトラベルキャンペーン 利用の流れ
Gotoトラベル割引を適用する流れは、上記公式ページで詳しく紹介されているので、しっかり読んでください。
公式ページの説明でわかりにくい点もあるので補足します。
クーポンを取得するには、ユーザ登録をしてログインする必要があるようです。ログインしたら、次に代表者の居住エリア(都道府県)を選びます。一度選ぶと変更できないので、間違えないように注意してください。
エリアを登録するとクーポンを取得できるようになります。宿泊人数を選択して「取得する」ボタンを押します。クーポンコードがコピペされるのでなく、ログインしているユーザにクーポンが登録されるようです。発行したクーポンの有効期限は24時間とのことです。
クーポンを取得してしまえば、あとは通常のホテル予約と同じです。
Gotoトラベルのページからたどらず、一度ホテル予約ページのトップにアクセスしてホテル名で検索すると楽でした。
例として、ディズニーランドのオフィシャルホテル「ヒルトン東京ベイ」を検索してみました。以下のように「Gotoトラベル対象」と表示されました。PCのブラウザでは「Gotoトラベル対象」と表示されませんでしたが割引率は同じでした。
宿泊プランの詳細に進むと、「割引利用コード適用時に****円オフ」と表示されます。対象プランの予約ボタンを押して、先に進みます。宿泊プランの中には割引が表示されないものもありました。
次の画面で予約詳細が表示され、割引コードの欄があります。Gotoトラベルキャンペーンの割引コードが自動的に適用されていました。
以上の手順で、クーポンを適用しないと割引にならないので注意してください。
Trip.comってどんな会社?
Trip.comは中国最大のオンライン旅行会社です。航空券検索のスカイスキャナーも、同じグループの傘下です。
以前は、Ctripという名前で運営されていましたが、2017年にアメリカのTrip.comを買収し、グローバルではTrip.comというブランドを使っています。
オンライン旅行会社としては、Booking.com、Expediaに次いで世界第三位の売上高を誇ります。アメリカのNASDAQにも上場しています。大企業なので、その点は安心です。
ホテル予約だけでなく、航空券や中国を中心に鉄道の予約サービスも提供しています。
中国企業だけあって中国を中心にアジアのホテルの取り扱いが豊富です。これらの地域では最安値で予約できるケースも多いです。
近年は、ヨーロッパのホテルも安く予約できるようになっており、私もパリのホテルを予約しましたが、他のホテル予約サイトより安かったです。
Trip.comの「空販売」問題
Trip.comを説明する上で避けて通れないのが、2018年末に起きた「空販売」問題です。
日本で人気の老舗旅館が空きがないにも関わらず、Trip.comで高額で予約を受け付けていた、というものです。宿への連絡もなく勝手に部屋を販売していたので、大きなトラブルになるところでした。宿泊日が来る前に、観光庁などの調査も入ったので、大きな被害はでませんでした。
Trip.com側の説明によると、空販売していたのはTrip.com自体ではなく契約している販売業者で、該当する業者10社と契約を打ち切ったとのこと。しかし、違法な販売を放置していたTrip.comの責任は大きく、ネットでのホテル予約の信頼性を低下させた罪は非常に大きなものです。
当サイトでも、この問題を受け、しばらくの間、Trip.comが最安でも紹介するのを控えていました。
しかし、約1年が経過し、対策の効果で空販売も無くなったようなので、Trip.comの紹介を再開することにしました。自分自身の旅行でもTrip.comで予約しました。
Trip.comの評判・口コミ
私自身がTrip.com経由で予約したホテルで、トラブルにあったので最初にご紹介します。
Trip.comで前払いしたはずの宿泊料金が2重に引き落とされていたというトラブルです。
結論から言うと、Trip.comでなくホテル側のミスでした。にも関わらず、Trip.comには問い合わせに、しっかり対応してもらい、個人的な評価は上がりました。
トラブルの詳細
※不要であれば読み飛ばしてください
Trip.comで予約した大手ホテルチェーンMでチェックアウト時に、市税の現地払いのためにクレジットカード決済をしました。しかし、帰国後、クレジットカードの明細を確認したら、ホテルMの宿泊日に高額の引き落としがありました。
引き落し金額が、Trip.comで前払いした金額とかなり異なっていたので、私のカードで別の宿泊客の料金が引き落とされたのでは?と推測しました。この推測が正しければ、完全にホテル側のミスなので、大手ホテルチェーンMの問い合わせ窓口に直接連絡しました。
Mの窓口の回答は今ひとつ要領を得ず、「調査はするが、Trip.comにも問い合わせしてください」との返答でした。そこで、Trip.comに問い合わせをメールで送りました。
Trip.comからはすぐに「調査します」との返信がありました。その後、しばらくしてTrip.comから「ホテル側の間違いが確認されたので返金処理をします」とのメールが来ました。
Trip.comに直接の責任がなくても、経由して予約しているので、当然なのですが、しっかりフォローしてくれて評価が上がりました。一方、ホテルMからはかなり遅れて簡単な連絡メールが送られてきただけでした。
教訓:宿泊後、宿泊費の引き落とし明細をしっかり確認しましょう
Trip.comの評判・口コミを調べてみると、「空販売」問題を除けば、トラブルらしいトラブルはあまり多くありません。
ただし、航空券を予約した時、天候による欠航時について対応が悪かった、など「イレギュラーな事態に柔軟な対応ができない」という問題は多く起きているようです。
Trip.comのコールセンターには日本語で問い合わせできますが、オペレーターが外国人で訓練も十分でないようです。
柔軟な対応を期待する場合は、Trip.comの利用は避けることをオススメします。
Trip.comは競合サイトに比べてやすいのか?
どのホテル予約サイトの説明にも書いていますが、ホテル予約サイトは競争が激しく、鉄板の最安サイトはありません。
手間はかかりますが、主要なホテル予約サイトでの料金を比較して予約することをオススメします。
傾向を把握するため、アジア、ハワイ、ヨーロッパのホテルについて宿泊費を比べてみます。
(1)アジアのホテルの比較
アジアのホテルの一例として、香港ディズニーランド・ホテルの宿泊費を調査しました。
![]() 公式サイト | ![]() トリップドットコム | ![]() アゴダ | ![]() ブッキングドットコム | ![]() エクスペディア |
HK$2,465 | HK$2,393 | HK$2,453 | HK$2,465 | HK$-,--- |
他の予約サイトの価格が横並びのなか、トリップドットコムだけが割引で予約できます。このように特に中国には強いです。中国以外もアジア圏は登録ホテルも多く、価格が安いことが多いです。
(2)ハワイのホテルの比較
リゾート地の1例として、ハワイのロイヤル・ハワイアン・ホテルの宿泊費を比較して見ました。
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
---|---|---|---|
Trip.comが突出して安い宿泊費でした。登録件数は、そこまで多くなさそうなので、登録されているホテルであればハワイもTrip.comで安く予約できるようです。ただし、ラクジュアリーなホテルに滞在し、予約にも柔軟な対応を求めたい場合は、JTBやホテル公式サイトなどで予約する方が良いかもしれません。
(3)ヨーロッパのホテルの比較
ヨーロッパのホテルの1例として、パリのシャルルドコール空港内にあるイビス・スタイルズ・パリ・CDGエアポートの宿泊費を比較してみました。
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
---|---|---|---|
やはりヨーロッパのホテルでは、Trip.comの宿泊費は高めです。Trip.comと同額のエクスペディアは、クレジットカード提携の割引があるので、実質的には一番高いかもしれません。
Trip.comのクーポン(割引コード)
割引コード情報の調べ方
Trip.comの最新クーポン(割引コード)情報は、下記の公式サイトのクーポン・セール情報のページで確認できます。
下記リンクでTrip.comのクーポン・セール情報のページを表示できます。
例えば以下の画面例では、たくさん情報が表示されていますが、実のところ、クーポンはありません。
左上にある「新年セール」はクーポンとは関係なく、セールが開催されているホテルが表示されます。クーポンが実際に配布されているときは、この場所に表示されると思います。
右上の5%割引という情報は、クーポンっぽく見えますが、アプリをインストールして、予約すると5%割引になるというアプリインストールの誘導です。
クレカ系のキャンペーンも、日本人はめったに持っていない銀聯カードだったり、Trip.comの提携の銀聯カードへの申し込みだったり、メリットがないキャンペーンです。
後半にある情報は、航空会社との提携でマイルが貯まるというものです。ANA、JAL系マイルとの連携がないのが残念です。
とは言え、クーポンは頻繁に配布されています。2020年2月14日まで有効なバレンタインキャンペーンの割引クーポンなども配布されていました。
予約前にはチェックすると良いです。その際は、上部に「ホテル」「航空券」など情報を絞り込むボタンを使うと探しやすいです。
割引コードの使い方
宿泊者情報を入力するページの下側に、以下のように割引コードの入力欄があります。ここにコピーした割引コードを入力します。
なお、割引コードかTrip Coins(以下で説明)のどちらかしか利用できません。基本的には、クーポンは期間が限られるので、優先して利用すると良いと思います(Trip Coinsは36ヶ月以上、予約がないと無効になります)。
Trip.comのクーポンが使えない場合は
クーポンを入力しても、以下のようにエラーになって使えない場合があります。
クーポンが使えない理由が表示されますが、わかりにくいこともあります。その場合は、ご利用規約をクリックすると、そのクーポンの利用条件が表示されますので、確認してください。
Trip.com 予約時の注意点
Trip.comでのホテル予約は難しくないは思いますが、いくつか注意すべき点などを補足します。
注意点(1) 似たようなプランが並ぶ
Trip.comで予約を進めていると、下記のように同じような宿泊プランが微妙に違う値段で複数表示されることがあります。
キャンセル条件なども同じだったりするので、どれを選べばいいのか悩みます。
複数プランが表示されるのは、Trip.comが契約している販売業者が複数あるためだと思われます。販売業社が異なるだけで基本的には同じ部屋を予約することになります。上の例でも片方のプランにはTrip.comパートナー提供と表示されています。
キャンセル条件などに違いがなければ安い方を選べば良いと思います。
注意点(2) 表示される宿泊料金=最終的な支払いでない
Trip.comでは検索して表示されるホテル一覧や、宿泊プラン詳細で表示される金額は、最終の支払いではありません。
そのため、最後クレジットカードで支払おうとして「え?こんなに高いの」ということもあります。
このような事態を避けるには、宿泊プラン詳細に表示される金額の上にマウスカーソルを乗せると、最終的に支払う金額を確認できます。スマホの場合は、金額の横のをタップしてください。
先払いでも、現地で市税だけ支払いする場合があります。その金額も表示されます。
注意点(3) キャンセル期限がどこの時間を確認
キャンセル無料にもキャンセルの期限があります。
宿泊プラン詳細には、キャンセル期限の日付・時刻が表示されていますが、現地時間だったりするので、日本時間で何時になるのか確認しておくと良いです。
ポイントプログラム Trip Coins
Trip.comには宿泊でポイントが貯まるTrip Coinsというポイント・システムがあります。
ホテル予約を予約すると、100 US$ごとに80コインがもらえます(航空券は25コイン)。
100コイン = 1 US$ 換算でホテル予約時の支払いに利用できます。つまり付与率は0.8%になります(航空券は0.25%)。
航空券の場合は、予約に使える割引コードに交換できます。
参考までに、以下が私のTrip Coinsのステータスです。
Trip Coinsをたくさん貯めるには
Trip Coinsは、ホテル滞在後、レビューを投稿するとプラスで付与されます。
レビューの文字数によって付与されるポイントが変わります。また、レビューの少ないホテルに投稿するとポイントを多く貰えます。
レビューでのポイント付与の細かいルールは下記公式ページを参照してください。
Trip Coinsの有効期限は?
Trip Coinsの規約を見ると、36ヶ月以上、Trip.comでの予約がないと無効になります。
Trip.comの会員ステータス
Trip.comでは、宿泊で獲得したTrip Coinsに応じて、会員ステータスが付与されます。ただし、レビューで獲得したポイントはカウントされません。
シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイアモンドのランクがあります。ランクに応じて、多くのホテルで会員割引を受けられたり、Trip Coinsが割増で付与されたり、します。
Trip Coins(ティアポイント)と会員ステータス、特典の関係は以下の通りです。
会員ステータス | ティアポイント | 特典 | |
ホテル予約 | Trip Coins | ||
シルバー会員 | ~49 | シルバー限定ホテル | 通常付与 |
ゴールド会員 | 50~799 | ゴールド限定ホテル | 10%アップ |
プラチナ会員 | 800~1,599 | プラチナ限定ホテル | 30%アップ |
ダイヤモンド会員 | 1,600~ | ダイアモンド限定ホテル | 30%アップ |
ゴールド会員以上の上級会員になると、 朝食無料、ルームアップグレード、レイトチェックアウト、無料キャンセルなどが規定回数分、無料で利用できます。
上級会員の特典の詳細に関しては、公式ページで確認できます。
上級会員は、どの程度割引になるか
私はゴールド会員になっているので、ゴールド会員割引がどの程度の割引率なのかを確認してみました。
香港のホテルで調べてみたところ、約3~5割のホテルに「ゴールド会員割引」対象の表示がありました。パリも同じくらいの割合でした。
ゴールドのマークが付いているのが割引対象のホテルです。ヒルトンなど、大手ホテルグループにも適用されています。
続いて、どのくらいの割引率かを確認してみます。
ホテルによって違うので、インターコンチネンタル香港を例に選びました。
インターコンチネンタル香港の場合、たくさんある宿泊プランの中で一部だけが割引対象になっています。下記のように対象のプランは、46,147円が39,611円に割引と表示されています。計算すると約14%の割引です。なかなかの割引率です。
この表示をそのまま信じてしまっては調査の意味がないので、ログアウトして非会員の価格も調べてみます。案の定、42,062円と表示されました。46,147円ではないようです。
ゴールド会員割引で宿泊料金が46,147円から39,611円になったように見える、とても紛らわしい表示です。
しかも、良く確認すると、39,611円は返金不可の前払いで、42,062円は前日までキャンセル無料の料金です。返金不可とキャンセル無料のプランでは、ゴールド会員割引に関係なく、普通にこのくらいの料金差があります。
予定がはっきりしない人は、42,062円でキャンセル可を選ぶ人もいるかも知れません。
恣意性がないように無作為に調査したので、上記の事例がたまたま条件が悪かった可能性はあります。
ゴールド会員割引という文句に惑わされないで、本当に安いかどうか確認することをオススメします。
Trip.com の問い合わせ
Trip.comは、日本語で24時間電話サポートを受け付けています。
オペレーターが外国の方で日本語が流暢でなかったり、柔軟な対応ができない、といった評判もありますが、他のホテル予約サイトに比べて手厚いユーザ・サポートを提供していて好感が持てます。
下記ボタンでTrip.comの問い合わせ情報のページにアクセスできます。
ホテル予約サイトの一部は、何回もリンクをクリックしないと電話番号やメールアドレスにたどり着けませんが、下記のように最初から電話番号やメールアドレスが表示されます。
上で書いたように私はこのメールアドレス宛に二重請求の調査依頼を送り、比較的スムースに返信をもらいました。
以上、ホテル予約サイトTrip.comについて、評判・口コミ、クーポン、予約時の注意点などを解説しました。
忖度なく良いところは良い、悪いところは悪い、とレビューしたつもりです。そのせいで、結局、Trip.comは使うべきなのか否か、が不明瞭になりましたが、「悪いところに注意して利用すれば、安く予約できる利用価値のあるサイト」が私の評価です。
主要な海外ホテル予約サイトについて評判・口コミ、クーポン、予約時の注意点など役立つ情報をまとめています。