マドリード王宮に隣接する「アルムデナ大聖堂」について、見どころ、行き方など、見学に役立つ情報をわかりやすく解説します。
マドリードを代表する大聖堂「アルムデナ大聖堂」(Catedral de la Almudena)は、19世紀に建設が始まり1993年に完成した、比較的歴史の浅いカソリック教会です。
建設まで110年を要したため、重厚な外見と近代的な内装とのギャップがある興味深い教会です。
見学は無料(寄付制)ですので、マドリード王宮見学の後に、ぜひ立ち寄ってみてください。
目次
アルムデナ大聖堂の攻略ポイント
アルムデナ大聖堂見学の計画をたてる上で、知っておきたい攻略ポイントをまず解説します。
攻略1:アルムデナ大聖堂とは?
アルムデナ大聖堂(Catedral de la Almudena)は、マドリードを代表するカソリックの大聖堂です。マドリード教区の大主教座になっています。アルムデナ大聖堂は通称で、正式名称は「サンタ・マリア・ラ・レアル・デ・ラ・アルムデナ大聖堂」(Santa María la Real de La Almudena)です。
もとともこの場所には、イスラム教のモスクがありました。イスラム語で「要塞」を意味する「アルムダナ」が名前の由来になっています。11世紀にイスラム教徒が追い出されたあとは、小さな教会が建っていました。
16世紀から新しい教会の建設計画が始まりましたが、実際に着工したのは1883年で、アルフォンソ12世により礎石が置かれました。その後も、スペイン内戦などでたびたび建設が中断されました。最終的に完成したのは、約30年前の1993年です。
ダラダラと建設が続いたため、外側は新古典主義、内側は新ゴシック様式、地下室は新ロマネスク様式、と複数の様式が組み合わされ、逆にアルムデナ大聖堂の魅力になっています。
攻略2:アルムデナ大聖堂は入場無料
アルムデナ大聖堂は無料で入場できます。ただし、1€の寄付が求められます。
王宮のとなりにあるので多くの人が訪れる観光スポットですが、混雑することは少ないです。
ただし、ミサの時間は見学できない(できる範囲が極端に限られる)ので、注意してください。
攻略3:アルムデナ大聖堂での写真撮影は?
アルムデナ大聖堂内は、写真撮影が可能です。ただし、宗教施設ですので節度を持って撮影しましょう。
攻略4:見学時間の目安
教会の見学は20分ほどで終わります。付属美術館も見学する場合は、1時間くらいかかります。
アルムデナ大聖堂の入場料
アルムデナ大聖堂の入場は無料です。ただし、1€の寄付が求められています。可能であれば、協力しましょう。
なお、記事の最後で紹介するアルムデナ大聖堂美術館は、入場6€がかかります。美術館に入館するとドームからの展望も楽しめます。
アルムデナ大聖堂の開場時間・休館日
開場時間
・月曜-日曜: 9:00-20:30
・ミサ:
月曜-土曜:12:00、18:00、19:00
日曜・祝日: 10:30、12:00、13:00、18:00、19:00
この他、宗教行事での休場もありますので、公式サイトの営業時間もチェックしてください。
開場時間(公式サイト)
アルムデナ大聖堂への行き方
アルムデナ大聖堂は、マドリード王宮の隣にあります。マドリード王宮と一緒に行かれる方が多いと思います。マドリード王宮への行き方を、以下の記事で詳しく説明しているので、参考にしてください。
こちらの記事でもアルムデナ大聖堂へ行き方を簡単にご紹介します。
地下鉄最寄駅は王宮と同じく、Ópera(オペラ)駅です。
イザベル2世広場(通称オペラ広場)に出るので、広場に面して建つテアトロ・レアル(王立劇場)の左脇の道を進みます。
マドリード王宮の東にあるオリエンテ広場に出ます。オリエンテ広場にはフェリペ4世の騎馬像が建っています。
アルムデナ大聖堂は、王宮の南にあります。王宮の建物沿いに左側へ進みます。
しばらく建物沿いに進むと、王宮と向かい合って建つアルムデナ大聖堂が見えます。広場に面して立派な正面ファサードがあります。正面ファサードからは入場できないので、そのまま進みます。
50m弱進むと、右手にバイレン通りに面したバイレンのファサードが見えます。こちらから入場します。
なお、マドリード中心部のマヨール広場からも歩いて10分弱です。
アルムデナ大聖堂への見どころ
入口には「大聖堂の支援のため、1€の寄付をお願いします」と書かれた看板があります。
ブロンズの扉
バイレンのファサードには、彫刻家サンギーノが制作したブロンズの扉があります。こちらの扉は、1993年に教皇ヨハネ・パウロ2世がアルムデナ大聖堂を奉献した日の様子が描かれています。
聖母アルムデナの祭壇
アルムデナ大聖堂は、多くの教会と同じように十字型をしています。バイレンのファサードからは、短い方の身廊に入場します。正面に、聖母アルムデナの祭壇が見えます。
聖母アルムデナの祭壇は、高いところに作られており、聖母像のところまで階段で上がります。列ができている場合も多いです。祭壇の下には、アルフォンソ12世の王妃マリア・デ・ラス・メルセデスが埋葬されています。アルフォンソ12世は王妃を埋葬するため、大聖堂の建設を指示しました。
祭壇の中心には、マドリードの守護聖人であるアルムデナの聖母が置かれています。マドリードがイスラム教徒に占領されときに城壁に埋められた聖母マリアの像を、マドリード奪還後、アルフォンソⅥ世が探し出した逸話に由来しています。マドリードでは11月9日がアルムデナの聖母の祝日になっています。
中央の祭壇
中央の祭壇には、キリスト像が置かれています。バロック期の彫刻家フアン・デ・メサの作品です。1620年の作品で、サン・イシドロ教会から移設されたものです。
中央身廊
カラフルな天井
アルムデナ大聖で見逃せないのが、天井の装飾です。画家・彫刻家であるホセ・ルイス・ガリシアによって伝統的な教会とは異なる装飾がなされています。
アルムデナ大聖堂美術館
アルムデナ大聖堂には、アルムデナ大聖堂美術館(Museo de la Catedral de la Almudena)が併設されています。こちらは6€の入場料がかかります。
入口は、王宮と隣り合うアルメリア広場の奥側の目立ちにくいところにあります。
美術館内部には、マドリード地区のキリスト教に関する宝物や、司祭の法衣などが展示されています。
美術館を見学すると70mの高さがあるドームからの展望を楽しむことができます。
参考)アルムデナ大聖堂の公式サイト
以上、「アルムデナ大聖堂」の見どころ、アクセス方法などを詳しくご紹介しました。
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