マドリード「ティッセン・ボルネミッサ美術館」 必見35作品、お得なチケットなどをわかりやすくガイド

マドリード

ギルランダイオからピカソまで幅広い年代の名画が見られるマドリードの「ティッセン・ボルネミッサ美術館」の見どころ作品お得な入場チケットお勧めの見学コース無料入場所要時間など、見学に役立つ情報をわかりやすく解説します。

マドリード三大美術館の一つ「ティッセン・ボルネミッサ美術館」(Museo de Arte Thyssen-Bornemisza)は、ティッセン=ボルネミッサ男爵の個人コレクションを元に設立された美術館です。

ティントレットデューラーエル・グレコルーベンスレンブラントマネ、モネ、ゴッホ、ピカソなど、ルネサンス期から近代アートまで幅広い年代の有名画家の名画が展示されているのが特徴です。

プラド美術館と比べて空いているので、ゆっくり作品を楽しめます。

ページコンテンツ

ティッセン・ボルネミッサ美術館の攻略ポイント

ティッセン・ボルネミッサ美術館見学の計画をたてる上で、知っておきたい攻略ポイントをまず解説します。

攻略1:ティッセン・ボルネミッサ美術館とは?

ティッセン・ボルネミッサ美術館(Museo del Prado)は、ドイツの実業家ハインリヒ・ティッセン・ボルネミッサ男爵と、その息子のハンス・ハインリヒが19~20世紀に収集した美術品が元になっています。

ハンス・ハインリヒがミス・スペインだったカルメン夫人と結婚したことを期に、コレクションをスペイン政府に寄付することになり、ティッセン・ボルネミッサ美術館(Museo del Prado)が1992年にオープンしました。

美術館の建物は、18世紀に建設されたビヤエルモサ公爵の宮殿です。

攻略2:ティッセン・ボルネミッサ美術館 必見の展示物

ティッセン・ボルネミッサ美術館は、父ハインリヒが収集したイタリア・ルネサンス期、スペインやネーデルランドのバロック期の作品や、息子ハンスが収集した19~20世紀の作品が中心となっています。

2004年には、カルメン夫人のコレクションも追加され、展示がさらに増えました。

西洋美術史を一通りカバーする幅広いコレクションが最大の魅力です。その一方、巨匠の代表作と言える作品が少ないのは残念ですが、個人コレクションなので仕方ないところです。

記事本文では、ティッセン・ボルネミッサ美術館の必見作品35点を紹介しています。ここでは、絶対に見逃せない8点を厳選して紹介します。

このバリエーションを見ても、展示の幅が広いことをご理解いただけると思います。

① フィンセント・ファン・ゴッホ『オーヴェル近郊ヴェセノの眺め』:Room 32

ハイライトの一つがゴッホが自殺の数週間前に描いた『オーヴェル近郊ヴェセノの眺め』です。
ティッセン・ボルネミッサ美術館 オーヴェル近郊ヴェセノの眺め

② パブロ・ピカソ『鏡を持つ道化師』:Room 45

ピカソが新古典主義の時代に描いた作品です。ピカソの他の時代の絵画も展示されています。
ティッセン・ボルネミッサ美術館 鏡を持つ道化師

③ ドメニコ・ギルランダイオ『ジョヴァンナ・トルナブオーニ』:Room 5

ルネサンス期の傑作がフィレンツェで活躍したギルランダイオの作品です。ミケランジェロが師事した画家としても有名です。
ティッセン・ボルネミッサ美術館 ジョヴァンナ・トルナブオーニ

④ ハンス・ホルバイン(子)『ヘンリー8世の肖像』:Room 5

ヘンリー8世を描いた肖像画は、ロンドンで活躍したホルバインの傑作です。
ティッセン・ボルネミッサ美術館 ヘンリー8世の肖像

⑤ レンブラント・ファン・レイン『帽子と2本の鎖を身に着けた自画像』:Room 21

「光の魔術師」の異名を持つレンブラントの自画像です。
ティッセン・ボルネミッサ美術館 帽子と2本の鎖を身に着けた自画像

⑥ ピーテル・パウル・ルーベンス『ビーナスとキューピッド』:Room 19

マドリードに外交官として訪問したことがあるルーベンスの作品です。
ティッセン・ボルネミッサ美術館 ビーナスとキューピッド

⑦ エドガー・ドガ『緑の衣装をつけた踊り子』:Room 33

ドガを代表するテーマである踊り子も展示されています。
ティッセン・ボルネミッサ美術館 緑の衣装をつけた踊り子

⑧ マルク・シャガール『灰色の家』:Room 45

シャガールが故郷のベラルーシのビテプスクで描いた『灰色の家』も有名です。
ティッセン・ボルネミッサ美術館 灰色の家

攻略3:ティッセン・ボルネミッサ美術館の混みぐあい・おすすめ入場チケットは?

ティッセン・ボルネミッサ美術館は、プラド美術館のように長く並ぶことはありません。

ですので、混雑をあまり心配する必要はありません。

以下で解説しますが、月曜に見学できるのであれば、入場無料になるのでお得です。

その他、お得に入場する方法として、パセオ・デル・アルテ カードという、ティッセン・ボルネミッサ美術館、プラド美術館、ソフィア王妃芸術センターの3館に1回づつ入場できるミュージアムパスがあります。

料金が30.4€と、3館入場料合計38€の2割引になります。

ティッセン・ボルネミッサ美術館は空いているので、料金割引がメリットですが、他の美術館では行列のスキップを大きなメリットです。

攻略4:ティッセン・ボルネミッサ美術館の無料入場

ティッセン・ボルネミッサ美術館は月曜日に入場無料になります。

プラド美術館やソフィア王妃芸術センターと違って毎日は無料にはなりません。しかし、夕方の短い時間でないので、無料でもゆっくり見学できます。

月曜の開場時間は、12:00~16:00と短いので注意してください。

開場してすぐは通常より混雑することが多く、入場まで30分くらいかかることもあるようです。

攻略5:ティッセン・ボルネミッサ美術館での写真撮影は?

ティッセン・ボルネミッサ美術館では、フラッシュを利用しなければ、写真、ビデオの撮影が可能です。

攻略6:見学時間の目安

必見作品に絞って急いで鑑賞すると1時間、通常のペースだと2時間かかります。

オーディオガイドを借りて、すべて聞きながら回ると3時間です。

ティッセン・ボルネミッサ美術館の入場料・チケットの選び方

ティッセン・ボルネミッサ美術館の入場料

入場料は以下の通りです。

チケット料金

通常チケット(GENERAL 18-64歳):13€

割引チケット(REDUCED 65歳-):9€

18歳未満、18-25歳の学生は無料です。

ティッセン・ボルネミッサ美術館の入場無料の時間帯

攻略法で説明したとおり、月曜日は入場が無料になります。営業時間は他の日より短くなります。

・月曜 12:00~16:00

ティッセン・ボルネミッサ美術館へお得に入場する「パセオ・デル・アルテ カード」

攻略法でも解説した「パセオ・デル・アルテ カード」(Paseo del Arte Card / Abono Paseo del Arte)は、マドリード三大美術館のティッセン・ボルネミッサ美術館、プラド美術館、ソフィア王妃芸術センターに各1回、入場できるミュージアムパスです。

価格は、3美術館の入場料合計38€を2割引した30.4€です。

入場料も安くなりますし、優先入場(チケット売り場スキップ)できるので、3つの美術館を見学する方には、オススメのパスです。

カードは各美術館のチケット窓口、またはツアーサイトで購入できます。

ティッセン・ボルネミッサ美術館のチケット窓口が一番空いているので、最初にティッセン・ボルネミッサ美術館でカードを購入すると効率的です。

私は、窓口に並ぶ時間を節約するためツアーサイトで利用当日に購入しました。電子チケットのバーコードをスマホで表示すれば、各美術館に入場できます。

マイナーなカードなので取り扱いサイトがTiqetsしかありません。

2€ほど手数料がかかったので、窓口で購入しても良かったかもしれません。

パセオ・デル・アルテ カードは下記ボタンから予約可能です。

パセオ・デル・アルテ カード の予約(Tiqets:日本語)

安くチケットを予約できる日本語サイトは?

ティッセン・ボルネミッサ美術館のチケットを日本語で安く予約できるサイトを調べてみました。以下が調査結果です。

公式サイト
GetYourGuide ティッセン・ボルネミッサ美術館 予約
Tiqets ティッセン・ボルネミッサ美術館 予約

※2020年5月調査(最新価格は各サイトをご確認ください)

調査結果:GetYourGuideは、公式サイトと同額で日本語予約ができます。

ただし、朝一でなければチケット売り場は混雑しないので、現地購入でも良いかと思います。

ティッセン・ボルネミッサ美術館 の予約(GetYourGuide:日本語)

ティッセン・ボルネミッサ美術館の開館時間・休館日

開館時間

・火曜-日曜 10:00 – 19:00
・月曜 12:00 – 16:00 ※入場無料
※最終入館 閉館30分前

休館日

・1/1、5/1、12/25

営業時間の変更などもありますので、公式サイトの営業時間もチェックしてください。
営業時間(公式サイト)

ティッセン・ボルネミッサ美術館の最寄駅・行き方

ティッセン・ボルネミッサ美術館の地下鉄最寄りは、シベーレス広場のそばにある地下鉄2号線のBanco de España駅です。

<出所> Photo By Kadellar / CC-BY-SA 3.0

プラド通りを通って徒歩5分です。通りに面した石造りの門から入場します。

朝一など行列ができる時間帯は、プラド美術館方向(南側) に列ができます。週末の開館時間10分前に行ったら行列ができていました。

開館時間の10時になると列はさらに伸びていました。プラド美術館に比べると列は短いですが、混雑する週末は10分くらい前には並んでおくと良さそうです。

美術館の中庭です。右側の建物が美術館です。正面に見えるのはおしゃれなカフェレストランです。

右手の入口から館内に入場します。10時より前に列が動き始めたので、開館時間の10時には館内に入場できました。平日の昼に訪問したときは、列はありませんでした。

プラド美術館(徒歩5分)やソフィア王妃芸術センター(徒歩12~13分)から歩くこともできます。途中、ネプチューンの像がある噴水(ネプトゥヌスの噴水)を通ります。

なお、地下鉄1号線の「芸術駅」の名前を持つ「エスタシオン・デル・アルテ」(Estación del Arte)からだと徒歩12分です。

ティッセン・ボルネミッサ美術館の入場方法・当日チケットの買い方

チケット窓口は、建物へ入ってすぐの左手にあります。開場時間直後は、以下の写真のように、すこし行列ができていました。私は、パセオ・デル・アルテ カードを持っていたので、チケット売り場をスキップして、奥の展示エリア入口へ向かいました。

通常は、このように列は短めです。

朝一は、入場に時間がかかりますが、館内はガラガラで名画をゆっくり満喫できました。

ティッセン・ボルネミッサ美術館のマップ

ティッセン・ボルネミッサ美術館の展示エリアは、0階(地上階)、1階、2階の3フロアです。

チケット窓口の向かいにあるインフォメーションや展示エリアの入口に、パンフレットがおいてあります。

「日本語」と書かれたパンフレットがあります。フロアマップや必見作品が掲載されているので、忘れずにもらっておきましょう。

<出所>ティッセン・ボルネミッサ美術館 公式パンフレットより引用

必見作品も掲載されています。ただし、貸出中だったり、展示場所が変わっているものも多いです。最新の所蔵情報は、公式サイトで確認できます(公式サイトURLを記事最後に掲載しています)。

※クリックで拡大します

<出所>ティッセン・ボルネミッサ美術館 公式パンフレットより引用

各フロアのマップは、以下の見どころの紹介で掲載します。

ティッセン・ボルネミッサ美術館のオーディオガイド

ティッセン・ボルネミッサ美術館では、日本語に対応したオーディオガイドをレンタルできます。料金は5€です。

すべて聞くと3時間、ハイライトに絞ると30分です。

ディスプレイ付きのマルチメディアガイドもありますが、日本語に対応していません。

オーディオガイドの貸し出しカウンターは、チケット売り場から奥の展示エリア入口に進んだ左手にあります。

ティッセン・ボルネミッサ美術館のクローク

クロークは、チケット売り場の向かいのインフォメーション・デスクの左側にあります。

ティッセン・ボルネミッサ美術館の見どころ・見学コース

奥のホールに展示エリアの入口があります。ホールの正面にはティントレットの『天国』(1588年)が飾られています。この作品は、ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿の大評議の間に描かれた『天国』のスケッチの一つです。

ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿の『天国』については、こちらを御覧ください。

『天国』の右側には、ロダンの『キリストとマグダレナ』(1905年)も展示されています。

ホールの右側にゲートがあります。チケットやパセオ・デル・アルテ カードをスキャンして入場します。

フロアは2階、1階、0階の順に上から見学します。そうすると作品を年代順に見られます。

最初にエレベーターまたは階段で2階に上がります。

2階の必見作品

<出所>ティッセン・ボルネミッサ美術館 公式パンフレットより引用

上のマップのように、数字の番号が付いている部屋と、アルファベットの番号が付いている部屋があります。

数字は従来の展示エリアです。アルファベットは2004年に拡張されたカルメン夫人のコレクションのエリアです。

エリアが変わるところは、このような感じでカルメン・コレクションと書かれています。

2階には、ホルバイン、ギルランダイオなどイタリア・ルネサンス期の作品、ルーベンス、レンブラントなどフランドル/オランダ・ゴシック期の作品が展示されています。

以下、2階の必見作品を展示室の番号順にご紹介します。

ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ『キリストとサマリアの女性』(1310 – 1311) :Room 1

ティッセン・ボルネミッサ美術館 キリストとサマリアの女性
ドゥッチョは、ゴシック期のイタリア人画家です。ルネサンス期への橋渡しをした偉大な画家の一人とされています。

この作品では、キリストと彼をメシアだと信じたサマリア人の女が描かれています。

ハンス・ホルバイン(子)『ヘンリー8世の肖像』(1537) :Room 5

ティッセン・ボルネミッサ美術館 ヘンリー8世の肖像
ホルバインは、ドイツ出身のルネサンス期の画家です。父のハンスも画家なので、(子)と呼ばれることがあります。

肖像画を得意とし、ロンドンで活躍しました。イングランド王ヘンリー8世の肖像画は消失した立ち姿のものを含めて有名です。

ドメニコ・ギルランダイオ『ジョヴァンナ・トルナブオーニ』(1489 – 1490) :Room 5

ティッセン・ボルネミッサ美術館 ジョヴァンナ・トルナブオーニ
ギルランダイオは初期ルネサンス期に、フィレンツェで活躍した画家です。名前は通称で「花飾りのドメニコ」を意味しています。

丹精に描かれた横顔のモデルは、フィレンツェの名家トルナブオーニ家に嫁いだジョヴァンナです。

エル・グレコ『十字架を持つキリスト』(1587 – 1596) :Room 6

ティッセン・ボルネミッサ美術館 十字架を持つキリスト
エル・グレコはギリシア出身の画家で、イタリアを経てスペインに滞在し多くの作品を残しました。

一見マンガ風にも見える激しい表現の宗教画を多く残しました。

アルブレヒト・デューラー『医師に囲まれるキリスト』(1506) :Room 8

ティッセン・ボルネミッサ美術館 医師に囲まれるキリスト

<出所> © Fundación Colección Thyssen-Bornemisza, Madrid.

デューラーは、ドイツ出身のルネサンス期の画家です。作品にモノグラムでサインを書いた最初の画家としても知られています。

この絵でも左下の本から飛び出したしおりにAとDを組み合わせたモノグラムを書いています。

ルーカス・クラナッハ(父)『泉のニンフ』(1530 – 1534) :Room 9

ティッセン・ボルネミッサ美術館 泉のニンフ
クラナッハは、デューラーとともにルネサンス期を代表するドイツ人画家です。

イタリアで理想とされた豊満なプロポーションとは異なる官能的な女性像を多く描きました。

ヴィットーレ・カルパッチョ『若き騎士』(1505) :Room 11

ティッセン・ボルネミッサ美術館 若き騎士
カルパッチョは、ルネサンス期のヴェネツィア派の画家です。

若き騎士の姿を書いたこの絵のモデルには諸説あり、最も新しい説ではベネツアの提督マルコ・ガブリエルとされています。
左下には、この騎士のモットー「穢れより死を」が書かれています。

カラヴァッジオ『アレクサンドリアの聖カタリナ』(1598-99) :Room 12

ティッセン・ボルネミッサ美術館 アレクサンドリアの聖カタリナ
カラヴァッジオはイタリア・バロックを代表する画家です。明暗を大胆にかき分ける手法で知られています。

描かれている壊れた車輪や剣は聖カタリナの象徴です。

カナレット『サン・ヴィオからのグランドカナル』(1723 – 1724) :Room 17

ティッセン・ボルネミッサ美術館 サン・ヴィオからのグランドカナル
カナレットはヴェネツィアの画家で、ヴェドゥータと呼ばれる都市景観画を得意としました。

国家としての地位が停滞していたイタリアは観光地化しており、このような景観画が多く描かれました。

ピーテル・パウル・ルーベンス『ビーナスとキューピッド』(1606 – 1611) :Room 19

ティッセン・ボルネミッサ美術館 ビーナスとキューピッド

<出所> © Fundación Colección Thyssen-Bornemisza, Madrid.

ルーベンスは、フランドル・バロックを代表する画家です。マドリードにも外交官として訪問しており、スペインの爵位も授かっています。

この絵は、ティツィアーノの『鏡を見るビーナス』を模して描かれた絵画の一枚だとされています。元の絵は、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されています。

レンブラント・ファン・レイン『帽子と2本の鎖を身に着けた自画像』(1642 – 1643) :Room 21

ティッセン・ボルネミッサ美術館 帽子と2本の鎖を身に着けた自画像
「光の魔術師」の異名を持つレンブラントはネーデルランド出身のバロック期を代表する画家です。

この自画像は、彼の弟子の作品だとされていた時期もありましたが、科学的な分析の結果、レンブラント本人の作と確認されました。

フランス・ハルス『風景の中の家族』(1645 – 1648) :Room 22

ティッセン・ボルネミッサ美術館 風景の中の家族
ハルスは、黄金期であったオランダ・バロックを代表する画家です。

当時から人気の画家で、裕福な人々から家族の肖像画の作成をたくさん依頼されていました。

マーティン・ジョンソン・ヒード『海の近くの蘭の花とはちどり』(1902) :Room C

ティッセン・ボルネミッサ美術館 海の近くの蘭の花とはちどり
ヒードは19世紀のアメリカの画家です。風景画や静物画を描きました。

南アメリカを何度も旅して着想した蘭やハチドリなど独創性のあるテーマを描きました。

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー『ディアナの沐浴』(1869 – 1870) :Room G

ティッセン・ボルネミッサ美術館 ディアナの沐浴
コローは19世紀のフランス人画家です。コローの絵は、モネ、セザンヌ、ピカソなど後世の画家に大きな影響を与えました。

モデルの女性は、ルーブル美術館にあるコローの代表作『青い服の女』と同じ人だと言われています。

1階の必見作品

<出所>ティッセン・ボルネミッサ美術館 公式パンフレットより引用

1階には、モネ、マネ、ドガ、セザンヌ、ルノワールなどの印象派、ゴッホ、ゴーギャンなどのポスト印象派の作品が展示されています。

ピーテル・ヤンス・サーンレダム『聖マリア教会の西のファサード』(1662) :Room 25

ティッセン・ボルネミッサ美術館 聖マリア教会の西のファサード
サーンレダムは、オランダ人画家で、教会内部を描くことで有名です。

ユトレヒトにあった聖マリア教会のファサードを描いたものです。彼は、建物を描くとき測量を行って下絵を書きました。

ヤーコプ・ファン・ロイスダール『ナールデンの景色』(1647) :Room 26

ティッセン・ボルネミッサ美術館 ナールデンの景色
ロイスダールは、17世紀のオランダの風景画家です。

描かれたナールデンは祖父や父親が生活したロイスダールにゆかりのある土地です。

ジャン・オノレ・フラゴナール『シーソー』(1750 – 1752) :Room 28

ティッセン・ボルネミッサ美術館 シーソー

<出所> © Fundación Colección Thyssen-Bornemisza, Madrid.

フラゴナールは、フランス・ロココを代表する画家です。

子供が遊んでいる様子を描いた『シーソー』は、アメリカのトレド美術館にある「目隠し鬼」と対になる作品です。

ジョン・シンガー・サージェント『サザーランド公爵夫人ミリセントの肖像』(1904) :Room 30

ティッセン・ボルネミッサ美術館 サザーランド公爵夫人ミリセントの肖像

<出所> © Fundación Colección Thyssen-Bornemisza, Madrid.

サージェントは、19世紀後半~20世紀前半に活躍したアメリカ人画家です。ローマやパリで絵の教育を受けました。

モデルになっているサザーランド公爵の夫人ミリセントは、ロンドン社交界で有名かつ進歩的とされた人物です。

フィンセント・ファン・ゴッホ『オーヴェル近郊ヴェセノの眺め』(1890) :Room 32

ティッセン・ボルネミッサ美術館 オーヴェル近郊ヴェセノの眺め
ティッセン・ボルネミッサ美術館のハイライトの一つがゴッホの『オーヴェル近郊ヴェセノの眺め』です。

ゴッホ終焉の地となったパリ郊外のオーヴェル=シュル=オワーズの風景が描かれています。自殺の数週間前に、ゴッホは繰り返し、このようなとうもろこし畑を描いていました。

クロード・モネ『ヴェトゥイユの雪解け』(1880) :Room 32

ティッセン・ボルネミッサ美術館 ヴェトゥイユの雪解け

<出所> © Fundación Colección Thyssen-Bornemisza, Madrid.

モネは印象派を代表するフランスの画家です。『睡蓮』などで有名です。

モネが一時期住んでいたヴェトゥイユはパリ郊外のセーヌ河に面した小さな町です。

ピエール=オーギュスト・ルノワール『庭で傘をさした女』(1875) :Room 32

ティッセン・ボルネミッサ美術館 庭で傘をさした女

<出所> © Fundación Colección Thyssen-Bornemisza, Madrid.

ルノワールはフランス印象派の画家です。

印象派の特徴がよく現れるこの絵は、モンマルトルにあったルノワールのスタジオの庭で描かれました。

エドゥアール・マネ『乗馬服の婦人』(1882) :Room 32

ティッセン・ボルネミッサ美術館 乗馬服の婦人

<出所> © Fundación Colección Thyssen-Bornemisza, Madrid.

パリで活躍したマネは、印象派に影響を与えたことから印象派の先駆者とされている画家です。

亡くなる1年前に描かれたこの絵は、夏をテーマにしていたと言われています。モデルは、パリのモスク通りにあった書店の娘とされています。

エドガー・ドガ『緑の衣装をつけた踊り子』(1877 – 1879) :Room 33

ティッセン・ボルネミッサ美術館 緑の衣装をつけた踊り子

<出所> © Fundación Colección Thyssen-Bornemisza, Madrid.

ドガはフランス・印象派を代表する画家です。

通常は、スポットライトが当たることのないバレーダンサー(踊り子)の練習風景を多く描きました。

ポール・セザンヌ『座っている男』(1905 – 1906) :Room -

ティッセン・ボルネミッサ美術館 座っている男
セザンヌは、フランス出身の画家です。当初は印象派の一員でしたが、途中から独自の様式を模索しました。

セザンヌの家の庭師バリエを描いた作品です。

アンドレ・ドラン『ウォータールー橋』(1906) :Room 34

ティッセン・ボルネミッサ美術館 ウォータールー橋
ドランは、フォーヴィスム派のフランス人画家です。

この絵画は、ロンドンに魅了されたドランがテムズ川にかかるウォータールー橋を描いたものです。

エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー『壊れた椅子の前にいるフランツィ』(1910) :Room 36

ティッセン・ボルネミッサ美術館 壊れた椅子の前にいるフランツィ
キルヒナーは、ドイツ表現主義を代表する画家の一人です。

ドイツ表現主義の傑作とされるこの絵画は、モデルのフランツィが、裸婦が彫られた椅子に座っている姿を描いています。

フランツ・マルク『夢』(1912) :Room 38

ティッセン・ボルネミッサ美術館 夢
フランツ・マルクは、20世紀初頭のドイツ人画家です。

彼が理想とした、自然との完全な調和を動物として表現しました。

ジョージ・グロス『メトロポリス』(1916 – 1917) :Room 39

ティッセン・ボルネミッサ美術館 メトロポリス

<出所> © Fundación Colección Thyssen-Bornemisza, Madrid.

グロスは、ドイツ出身で20世紀最大の風刺画家と言われています。

この絵は、第一次世界大戦の激動の中、ベルリンで描かれました。

エドワード・ホッパー『ホテルの部屋』(1931) :Room 40

ティッセン・ボルネミッサ美術館 ホテルの部屋

<出所> © Fundación Colección Thyssen-Bornemisza, Madrid.

エドワード・ホッパーは、アメリカ具象絵画を代表する画家です。

近代化する都市における孤独をテーマとした作品を多く残しました。この絵画では、荷造りに疲れ切った女性が翌日の電車の時刻を確認している様子を描いています。

フアン・グリス『座る女』(1917) :Room P

ティッセン・ボルネミッサ美術館 座る女
グリスはマドリード出身のキュビズムの画家です。

この頃に描いた絵画は、コローの作品をベースに、ラファエロ、ベラスケス、セザンヌの作品を要素を入れ込んでいます(私にはさっぱり理解できませんが)。

ポール・ゴーギャン『マタ・ムア(むかしむかし)』(1892) :Room L

ティッセン・ボルネミッサ美術館 マタ・ムア(むかしむかし)
ゴーギャンは、ポスト印象派のフランス人画家です。

ゴーギャンは、タヒチに自然と調和した暮らしを求めて移住しました。この絵にも自然への賛美が表れています。

0階の必見作品

<出所>ティッセン・ボルネミッサ美術館 公式パンフレットより引用

0階には、ピカソ、シャガールなど20世紀の巨匠の絵が展示されています。

ワシリー・カンディンスキー『3つの染みのある絵画196番』(1914) :Room 43

ティッセン・ボルネミッサ美術館 3つの染みのある絵画196番

カンディンスキーはロシア出身の画家で、抽象絵画の創始者とされています。

パブロ・ピカソ『鏡を持つ道化師』(1923) :Room 45

ティッセン・ボルネミッサ美術館 鏡を持つ道化師
ピカソの『鏡を持つ道化師』はティッセン=ボルネミッサ美術館のハイライトの一つです。

作風を常に変化させたピカソが新古典主義の時代に描いた作品です。描かれた道化師は自画像だと言われています。

マルク・シャガール『灰色の家』(1917) :Room 45

ティッセン・ボルネミッサ美術館 灰色の家
シャガールは、20世紀のロシア出身のフランス人画家です。

『灰色の家』は、シャガールが故郷であるベラルーシのビテプスクで描きました。

ロイ・リキテンスタイン『入浴中の女性』(1963) :Room 48

ティッセン・ボルネミッサ美術館 入浴中の女性
リキテンスタインは、ウォーホルらと並ぶポップアートの代表画家です。

彼は、新聞のマンガのコマを拡大して印刷のドットまで描きました。大きな絵画なので近づくと、描かれたドットを見ることができます。

以上、各フロアの見どころを紹介しました。

ティッセン・ボルネミッサ美術館のショップ・お土産

ティッセン・ボルネミッサ美術館のショップは、展示エリアを出てすぐのところにあります。

ショップには有名作品をモチーフにしたオリジナルグッズが並んでいます。面白いものもあるのでご紹介します。

有名作品のポストカード(1.1€)や、すこし大きめに印刷されたカード(3.5€)です。

美術館で定番のお土産、人気作品のマグネット、しおりなどです。

ペンなどのステーショナリーの奥に、ゴッホの『オーヴェル近郊ヴェセノの眺め』の半天らしきものが展示されていました。

リキテンシュタインの『入浴中の女性』のカーテンや、近代美術デザイン風のショルダーバッグがならんでいます。

絵画デザインのパッケージのミネラルウォーター(1.8€)です。

名画がラベルになったワインやチョコレートなどの食品系のグッズもありました。

マドリード三大美術館をはしご

プラド美術館、ソフィア王妃芸術センターともに徒歩で移動できるので、美術館見学のはしごができます。

プラド美術館は徒歩5分です。先にプラド美術館を見学する方も多いと思います。

プラド美術館の見どころなど詳細は、こちらの記事を参考にしてください。

ソフィア王妃芸術センターも徒歩で10分ちょっとです。

参考)ティッセン・ボルネミッサ美術館の公式サイト

ティッセン・ボルネミッサ美術館公式サイト

以上、「ティッセン・ボルネミッサ美術館」の必見作品、混み具合、お得なチケット、入場の流れ、見学コースなどを詳しくご紹介しました。

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