ガウディ建築の中でも人気が高い「グエル公園」のチケット予約方法、見どころ、無料シャトルバスの乗り方、早朝の無料入場など、見学に役立つ情報をわかりやすく解説します。
グエル公園(Parc Güell)は、もともと分譲住宅として造成されました。
しかし、アントニ・ガウディとパトロンのグエル伯爵の夢であった「自然と芸術が融合した住まい」は当時の人に受け入れられず大失敗し、現在の公園になりました。
そのため、現在でもグエル公園では二人の夢を感じられる芸術性の高い階段、広場、建物を見学できます。
以前は無料で入場できましたが、今は主要スポットの見学には時間指定制のチケットが必要です。ただし、通常の開場時間の前は無料入場できる裏技があります。
本記事では、通常のチケット予約方法に加え、早朝に無料入場した様子も詳しくご紹介します。
また、他のガウディ建築物と違いグエル公園は地下鉄駅から離れていて、アクセスが面倒でした。しかし、現在は最寄り駅から無料のシャトルバスが運行しています。シャトルバスの乗り方もご紹介します。
目次
グエル公園の新型コロナ営業再開情報(2021年6月更新)
カサ・ミラは2021年6月現在、見学が可能です。
ただし、営業時間が9:30~19:30に短縮されています。以前は営業時間の前後は無料で入場できましたが、現在は近隣住民や会員以外は入場できません。
コロナ前は記事中で説明した区分で有料エリアと無料エリアが別れていました。
現在は、有料エリアが拡大している(メインのエリアはほぼ有料)になっています。以下のmonumental areaが現在の有料エリアです。
チケットはこれまで通り購入することができます。
グエル公園の攻略ポイント
グエル公園見学の計画をたてる上で、知っておきたい攻略ポイントをまず解説します。
攻略1:グエル公園とは?
実業家のグエル伯爵の依頼で、ガウディが作り上げた分譲住宅です。建造は1900年~1914年に行われました。
しかし、「自然と調和した芸術的な住処」という先進的すぎるコンセプトが20世紀初頭は理解されませんでした。そのため、家がまったく売れず計画は断念され、現在の公園となりました。
真に優れたものは当代では理解されないことの典型ですが、ガウディが恵まれていたのはグエル伯爵という理解者が存在したことです。
グエル公園は、ガウディ建築物が1984年に初めて登録されたときから構成要素に含まれている代表作の1つです(サグラダ・ファミリア、カサ・バトリョなどは2005年に追加登録)。
攻略2:グエル公園の見どころ
グエル公園で見逃せないスポットをピックアップして写真でご紹介します。この他にもたくさん見どころがあるので、記事中で詳しく解説します。
大トカゲの階段
大階段にあるカラフルなタイルで装飾された大トカゲ(ドラゴン)の噴水像はグエル公園のシンボルです。
波状ベンチ
広場を取り囲むように、波のような曲線を描いたベンチが110mも続いています。トレンカディス(破砕タイル)で装飾されたデザイン性だけでなく。座り心地のよさにもびっくりします。
おかしの家
テーマパークを思わせるようなメルヘンな造りの家が二棟、入口に並んでいます。それぞれ、守衛さんと管理人さんの家です。
攻略3:有料エリアと無料エリア
注意:2021年6月現在、世界遺産指定エリアは有料入場になっています。
グエル公園は入場チケットが必要な有料エリアと不要な無料エリアに分かれています。なお、有料エリアは、モニュメンタルゾーンと表記されることもあります。
以下のマップで中心にあるグレーのエリアが有料エリアです。有料エリアと無料エリアの境にはゲートがあり、入場チケットのチェックがあります。
残念ながら、ドラゴンの階段、市場、波状ベンチ、お菓子の家など主要な見どころはすべて有料エリアにあります。しかし、有料エリアに無料で入場する方法があるので、次で説明します。
有料エリアから無料エリアに出てしまうと戻れないので、有料エリアの見学が終わったあと、無料エリアを見学してください。
攻略4:早朝の無料入場
注意:2021年6月現在、営業時間前後の無料入場が中止されています。
実は、有料エリアも営業時間前は無料で入場できます。
営業開始は日の出あたりの時間です。例えば、夏期は7時半のオープンなので、それまでに入場すれば無料です。
実際に早朝にいって無料で入場した様子を記事中で詳しくレポートしています。日の出も見てきました。
無料で入場してみて感じたメリット・デメリットをまとめます。
○混雑を回避できる
○(時期によっては)日の出が見られる
○時間を有効に使える
○夏は涼しそう
✕早起きする必要がある
✕日の出前の移動なので、安全面が心配
✕無料シャトルバスを利用できない
✕冬は寒そう
なお、営業時間後も無料で入場できますが、暗くなってしまうので、見学に適していません。
攻略5:混雑具合・オススメのチケット
チケットが時間指定制なので、入場待ちを長時間することはありません。
一方、入場チケットは30分間枠に最大400人まで、という制限があります。当日、窓口でチケットを購入すると売り切れだったり、何時間も後の入場時刻だったりする可能性があります。
したがって、極力チケットを事前に購入しておくことをおすすめします。予約しておけば、次に説明する無料シャトルバスも利用できます。
もしくは、上で説明した早朝の無料入場を利用する方法もあります。私は無料入場にしました。
攻略6:無料シャトルバス
注意:2021年6月現在、無料シャトルバスは一時運行が停止されています。
サグラダ・ファミリアなどガウディ建築物は、ほとんど地下鉄駅のそばにありアクセスが楽ですが、グエル公園は駅から離れています。
最寄りのLesseps(レセップス)駅から歩くと20分程度かかります。しかも、途中は上り坂です。
しかし、2019年から地下鉄L4のAlfons X駅からBUS GÜELLというグエル公園直通の無料シャトルバスの運行がはじまりました。
チケットを事前購入しておけば無料シャトルバスに乗車できます。シャトルバスの乗り方は、記事中で詳しく説明します。
攻略7:見学時間の目安
メインの見どころである有料エリアの見学は1時間あれば十分です。
ゴルゴタの丘など無料エリアも見学する場合は、1時間半~2時間かかります。
グエル公園の入場料・チケットの選び方
グエル公園のチケットの種類・入場料
グエル公園のチケットは、基本的にはAdmission ticketの一択です。
入場料は€10(約1,200円)です。サグダラ・ファミリア、カサ・バトリョ、カサ・ミラなど3,000円近くするチケットと比べて半値以下なのは嬉しいところです。
チケットは時間指定制です。30分単位で枠が決まっていて、指定時刻に30分以上遅刻すると無効になって入場できないので注意してください。
上記の通り、早朝は有料エリアにも無料で入場できますので、事前にチケットを予約するか、早朝に無料入場するか、どちらかになります。
早朝入場は万人にオススメできるものではありません。記事後半の早朝入場のレポートを参考にして選んでください。
チケット価格の比較
グエル公園のチケット価格を公式サイトとツアー会社に関して調査しました。
比較結果:公式サイトが最安です。日本語予約に対応したツアー会社で手数料が一番お得なのはKlookでした。
Klookの評判や予約方法を以下の記事で紹介しています。また当サイト限定クーポンも掲載しています(最低利用金額あり)。
他の人気観光スポットの割引チケットも調査していますので参考にしてください。公式サイトでの購入方法
公式サイトでチケットを予約する手順を説明します。下記のリンクで予約ページにアクセスします。
(1)チケット種類の選択
一般のチケットAdmission ticketを選択します。
(2)枚数・日付・時間帯の選択
続いて、チケットの枚数を選択します。通常の大人のチケット(General ticket)の他に、幼児(0-6歳)、子供(7-18歳)、シニア(Over 65:65歳~)などの種類があります。枚数を選択したら右下のNextをクリックします。
入場の時間帯を選択します。入場時間が30分単位で設定されています。時間帯の横にアンテナのように表示されているのは、チケットの残り具合を表しています。残りがほとんどない場合は赤、少なくなっている場合は黄色、十分ある場合は緑で表示されます。
(4)購入者情報の入力
続いて、予約内容が表示されます。間違えがなかったら、画面を下にスクロールし、購入者情報を入力します。
購入者情報で入力必須なのは、Name:名、Surname:姓、County:国(JAPAN)、Telephone:電話番号、E-mail:電子メール、Confirm e-mail:電子メール(確認)です。これらを入力します。入力した電子メールアドレス宛に電子チケットが届くので、間違がないかよく確認してください。
入力したら、画面左下の利用規約の同意をチェックして、右下のPayをクリックします。
(5)カード情報の入力
支払いはVISA/MASTER/JCBなど主要なクレジットカードに対応しています。なお、クレジットカードにパスワード登録(3Dセキュア)していない場合は、決済に失敗することがあるようです。
支払いは、通常のクレジット決済の画面と同じです。カード番号、有効期限(月/年)、カード裏の3桁数字、カード所要者氏名(ローマ字)を入力します。入力したらPAY NOWをクリックします。
この次のページはパスワードの入力画面です。入力画面がでない場合は、クレジットカードのページでパスワードを設定してください。
最後に、支払い通貨をEUR(ユーロ)かJPY(円)で選択します。少額なので悩むほどではありませんが、一般的にはJPYを選択すると手数料の差でちょっと割高になります。
以上で予約手続きは完了です。登録したメールアドレス宛にPDFで電子チケットが届きます。入場時は、QRコードを読み取らせるので、スマホでPDFを表示しても入場できます。
グエル公園の営業時間
グエル公園の営業時間は、シーズンによって細かく変わるので注意してください。
・2020/03/29~2020/04/26: 08:00 – 19:30
・2020/04/27~2020/08/23: 07:30 – 20:30
・2020/08/24~2020/10/24: 08:00 – 19:30
・2020/10/25~2020/12/31: 08:30 – 17:30
上記の営業時間前の時間帯は有料エリアに無料で入場できます。
グエル公園へのアクセス
グエル公園は、地下鉄の駅から少し離れています。チケットを事前購入している場合は、地下鉄駅から無料シャトルバスを利用できます。
一方、早朝の無料入場の時間帯に行く場合は、バスまたは徒歩など自力で公園まで行く必要があります。
両方のアクセス手段についてご紹介します。
(1)無料シャトルバスでのアクセス
地下鉄L4のAlfons X駅(アルフォンス10世駅)からBUS GÜELLというグエル公園直通の無料シャトルバスに乗車できます。バス乗車には、事前に購入した入場チケットが必要です。
アルフォンス10世駅を出ると、BUS GÜELLのバス停があるので、ここでシャトルバスの到着を待ちます。以下の左奥が地下鉄の出口で、右側の青いバスがBUS GÜELLです。
バスは15分ほどでグエル公園北東側のバス停に到着します。
バス停の目の前にチケット売り場があります。ただし、チケットを事前購入していないと、無料バスに乗れないので、ここでチケットを購入する人は少ないと思います。
無料シャトルバスの運行時間
グエル公園営業開始時刻15分前 ~ 最終入場時刻45分後
(2)自力でのアクセス
早朝に無料入場する場合は、チケットも購入しませんし、BUS GÜELLも運行していないので、地下鉄からバスまたは徒歩でグエル公園まで移動します。
最寄りの地下鉄はL3のLesseps(レセップス)駅、Vallcarca駅やシャトルバスが運行しているAlfons X駅などです。徒歩の場合にも便利な、Lesseps駅からの行き方を紹介します。
何パタンかルートがあります。詳細は、Google Mapで確認してもらう方が早いかもしれません。
最寄りのバス停は、H6/24/D40がTrav de Dalt – Torrent de les Flors、116がAv. del Santuari de Sant Josep de la Muntanyaです。前者の方が本数が多いです。
Lesseps駅からは徒歩でも20分ほどです。バスに乗るのが面倒という方は、徒歩もありだと思います。特に帰りは下り坂なので楽です。
私が早朝の無料入場の時間にグエル公園まで行った様子をご紹介します。10月上旬の平日で8時オープンの日でした。
地下鉄L3をLesseps(レセップス)駅で下車しました。レセップス駅は、グエル公園の最寄り駅なので、以下のように案内が出ています。案内にしたがって出口へ向かいます。
なお、バルセロナの地下鉄の乗り方は、こちらの記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
改札を出たあとも以下のようにParc Güellの表示があります。
グエル公園方面のバス停は、出口を出て左側にあります。正面にある信号を渡った側にもバス停がありますが、逆方向のバス停です。
以下のバス停の写真はオープン30分前の7:30のものです。季節によりますが、まだ周囲は暗いです。
5分も待たないで24番のバスが来たので乗車しました。2つ目のバス停Trav de Dalt – Torrent de les Florsで下車します。1つ目が似た名前のTrav de Dalt – La Granjaなので注意してください。
2~3分で、Trav de Dalt – Torrent de les Florsに着きました。
バスを降りたら手前の交差点までちょっと戻ります。サブウェイのある信号を渡ります。
信号を渡ったら、そのまま正面の道を進みます。ここからはひたすら上り坂です。人通りは、あまりありませんでしたが、グエル公園に向かう人が何人か歩いていたので、心細くはなかったです。
なお、レセップス駅側に一本手前の道には途中以下のエレベーターがあります。駅から徒歩で行く場合は、トラベセラ・デ・ダルト(大通り)を一本手前の道で曲がる方が楽です。
坂道を上がること5分ちょっとで、おかしの家の煙突が見えてきました。
坂を上りきりました。すぐ右手に見える正面エントランスに向かいます。
通常の営業時間は出口専用になっている正面エントランスですが、営業時間前は入場することができます。
オープン15分前の7:45に無事、有料エリアに無料で入場することができました。
治安に関してはなんとも言えませんが、私は危険を感じることはありませんでした。ただし、暗く人通りの少ない道を歩くので女性の独り歩きなどは避けた方がよいと思います。
グエル公園のマップ
以下がグエル公園のマップです。前述の通り、グレーが有料エリアです。クリックするとマップを拡大します。
以下で紹介する見どころの大半が有料エリアにあります。
下記リンクから公式サイトのオンラインマップを参照できます。
グエル公園の入場方法
無料エリアから有料エリアに入るところにはゲートがあり、チケットを提示します。ゲートは有料エリアを取り囲むように複数あります。上のマップの[↓]のマークがゲートです。
以下は、マップの左側(「学校」の左下)にあるゲートです。レセップス駅から徒歩で来た場合、このゲートから入場することが多いと思います。無料シャトルバスを使う場合は、反対側にある右側のゲートが多いと思います。
上のゲートから入場せずに、無料エリアを先に進むこともできます。その場合、自然広場にある以下のゲートに着きます。
おかしの家のそばにある正面ゲートは出口専用なので注意してください。ただし、早朝の無料の時間帯は入場できます。
チケットを現地で購入する場合は、上のマップでチケットマークがある場所がチケット売り場です。
下記は、左側ゲート手前にあるチケット売り場です。ただし、私が確認したときは理由は不明ですがクローズしていました。また、繁忙期はチケットが完売していることもあるので、事前に予約しておく方が確実です。
グエル公園の早朝無料入場レポート
見どころを詳しくご紹介する前に、早朝に無料入場したときの様子をご紹介します。
オープンの15分前ですが、まばらながら人が集まってきました。
人が少ないのでドラゴンの階段もゆっくり写真を撮ることができます。が、太陽が上ってないので、本来の鮮やかなタイルの色ではありません。日が出た後、見学したほうがよさそうです。
市場および上部の波状ベンチは工事中でした。2019年12月現在も工事が続いています。日の出に間に合うよう、階段の左右から波状ベンチのある自然広場に上がります。
朝日が登るのを見ようと、波状ベンチの先端側には人が殺到していました。ちょうど東側を工事していたので、人垣がすごいことになっています。グエル公園で日の出が見られることも、早朝入場の人気に拍車をかけているようです。私の訪問した10月初旬のバルセロナの日の出は8時ちょっと前でした。10月より前の時期だと日の出が営業開始時刻より早いので、日の出を見るためにもっと早めに入場する必要があります。
朝日が上ってきました。東にある小高い丘と建物のせいで、水平線から太陽が上ってくるのは見られませんでしたが、空が徐々に赤くなっていく光景は美しかったです。別のシーズンならもっとキレイに朝日が見られるかもしれません。
オープン時間の8時を5分ほど過ぎていましたが、まだ正面口からは無料で入場できそうでした。
以上、無料の早朝入場の様子をレポートしました。
グエル公園の色鮮やかな風景を撮影したい場合は、太陽が上りきるまでちょっと待つ必要があります。夏などは涼しくて良さそうですが、冬は逆に寒そうです。また、バルセロナの滞在が短い場合は、時間の有効活用にも役立つと思いました。
グエル公園の有料エリアの見どころ
続いて、グエル公園の有料エリアの見どころを詳しくご紹介します。
ドラゴンの階段
中央にある大階段には、グエル公園のシンボルとも言える大トカゲ(ドラゴン)の像があります。
カラフルなトレンカディス(破砕タイル)で装飾された愛らしい姿は人気があり、お土産ものとしても人気です。噴水なので、サラマンダーなのに口から炎でなく、水を吹き出しています。
大トカゲの下の段には、蛇の像があります。旧約聖書に登場する守り神「青銅の蛇」がモチーフだそうです。像の背景は、カタルーニャのカラーになっています。上の写真のオオトカゲの後ろ側にあるオンパロス(石の遺物)を守っているのは、この蛇のしっぽ部分かもしれません。
階段の最上部には、オデオンと呼ばれるギリシャ劇場型のベンチがあって、撮影スポットになっています。
市場
階段を上がった先にあるのが、市場と呼ばれるエリアです。宅地が本格的に稼働したら市場になる予定だったので、このように呼ばれています。
ギリシャ神殿で使われるドーリア式の列柱が並んでいます。地下には、水を貯めるための貯水槽が設置されています。
市場で見逃せないのが天井にあるモザイクです。ガウディの協力者で色彩センスに優れたジュゼップ・マリア・ジュジョールの作品です。
自然広場・波状ベンチ
市場から左右に迂回して上がると、グエル公園のもう一つのハイライト「波状ベンチ」のある自然広場があります。広大な平地になるように人工的に造成されました。前方は市場の屋根によって、後方は岩を削って作られたものです。
自然広場の前方は、波を打った形状のベンチで囲われています。トレンカディスで美しく装飾されたこちらも、ジュゼップ・マリア・ジュジョールの作品です。
ガウディはデザイン性だけでなく、使い勝手にもこだわっていました。このベンチも石なのに座り心地がよく、長時間座っていられました。
広場の後方は、ヤシの木など豊かな自然に囲まれています。そのため、自然広場と呼ばれています。最初の計画では、ギリシャ劇場と名付けられる予定でした。周囲の邸宅から野外ショーを見られる劇場が建設される予定だったからです。
2019年10月時点は、波状ベンチの1/3が修復工事中でした。
そのため、おかしの家などを撮影できるベストスポットには行列ができていました。
お菓子の家
公園の入口には2棟のメルヘンな建物が並んでいます。右側が管理事務所で、左側が守衛の家です。グリム童話のヘンゼルとグレーテルのお菓子の家にインスパイアされたと言われています。英語だと、ジンジャーブレット(クッキー)・ハウスと呼ばれているようです。自然広場の先から2棟並んだ写真を撮影できます。
守衛の家は、内部を見学できます。定員の制限があるので、入場の列ができています。めぼしい展示がないので、混んでいたらスキップしても良いでしょう。
管理事務所は、青と白のタイルで装飾された長い煙突が特徴的です。内部はショップになっていてお土産を買うことができます。ショップについては記事の最後で詳しくご紹介します。
洗濯女の回廊
正面左側には、洗濯女の回廊と呼ばれる通路があります。上にある通路を支えるための支柱が並んでいます。支柱の一つに洗濯女の像があるため、この呼名になりました。
支柱の内側にも通路があります。もともとの土地の傾斜で、このような不思議な形をしています。洞窟探検をするような気分になります。雨を避けるためのガウディの工夫だと思います。
オーストリア庭園
グエル公園の正面右側には、キレイな花が咲いているオーストリア庭園があります。オーストリアから送られた木が植樹されているため、この名前で呼ばれています。
庭園の奥の通路は、洗濯女の回廊と同じように、上にある回廊を支えるための特徴的な支柱がならんでいます。
庭園にはいろいろな種類の花が咲いていました。自然広場越しに、公園内にある小学校の赤い建物が見えます。
グエル公園の無料エリアの見どころ
無料エリアには、ガウディが住んでいたガウディの家博物館やヤシの木の回廊などの見どころがあります。
ガウディの家博物館は、有料のわりに内部に見るべきものがなく、外観だけで十分という評判です。私も外観だけですませました。
時間があれば、登るのがちょっと大変ですが、以下で紹介するゴルゴタの丘がおすすめです。
ゴルゴダの丘
ゴルゴタの丘とは、キリストが十字架に磔にされたエルサレムにある丘の名前です。グエル公園で1番高いところにあり、かなり坂を登るので、この名で呼ばれているのかもしれません。
頂上には3本の十字架が建っています。現地のマップでは、そのまま3つの十字架の丘(Turó de les Tres Creus)と書いてありました。バルセロナの景色を見渡せるので人気があります。
ゴルゴダの丘に行くには、いくつかルートがあります。ここでは上で紹介した左側(南西)にあるゲートからのルートを紹介します。有料エリアを出て10分くらいかかりました。この他にも自然広場のゲートから出て行くルートがあります。
公園の出口の手前には、右側に上り坂があります。上り坂のほうへ進みます。
上がる途中もバルセロナの景色が見渡せる個所があります。サグラダ・ファミリアがちっちゃく見えます。
けっこう上ったところで石垣のようなものが見えます。ここかな?と騙されますが、まだ上ります。ここからは右回りでも左回りでも行けます。
木陰に十字架がちらっと見えました。ここからも意外と距離がありますが、もうちょっとです。
ぐるりとまわって、ゴルゴダの丘に到着です。昔は上まで登れましたが、現在は立入禁止です。
地中海をバックにしたサグラダ・ファミリアが見えます。完全に逆光だったので、おぼろな姿になっています。丘の上まで登れなくなったせいで、木が邪魔なのがちょっと残念です。
帰りは、レセップス駅へ徒歩で戻るのであれば、上でご紹介した道を戻るのが早いです。シャトルバスの乗り場方面へ行く場合は、下記の階段を降りるルートで自然広場に出る方が早いです。
グエル公園のショップ・お土産
おかしの家の右側「管理事務所」の中は、ショップになっています。店内は狭いですが、たくさんのグッズが所狭しと並べられています。いくつか気になったものを紹介します。
ポストカードもたくさん種類があります。ドローンでないと撮影できないアングルの写真もあります。よく見ると、サグラダ・ファミリアやカサ・ミラなどのポストカードもあります。
マグネットもバリエーションが豊富です。手帳やケース入りミントもあります。
ガウディ建築物のショップ名物の全部入りカレンダーやコースターです。
参考)グエル公園の公式サイト
以上、ガウディ建築の代表作の一つ「グエル公園」のチケット、見どころ、公式サイトでの予約方法、無料シャトルバスの乗り方、早朝の無料入場などについて詳しくご紹介しました。
ガウディ建築でダントツ人気のサグラダ・ファミリアについて、こちらの記事で詳しく解説しています。
-
観光 Spotsスポット -
観光スポット
まとめて紹介 -
割引チケット
価格まとめ -
サグラダ・
ファミリア
チケット攻略 -
サグラダ・
ファミリア
見学ガイド - グエル公園
- カサ・バドリョ
- カサ・ミラ
-
カタルーニャ
音楽堂 - サン・パウ病院
-
カンプ・ノウ
見学ツアー -
サンタ・
エウラリア大聖堂
-
お役立ち Utility情報 - 地下鉄
-
エル・プラット
空港アクセス -
失敗しない!
お得なホテル選び -
グラシア通り
おすすめホテル -
カタルーニャ公園
おすすめホテル -
ランブラス通り
おすすめホテル
-
鉄道 Train -
Renfe
鉄道チケット - マドリードへ
- 南フランスへ