世界遺産「カタルーニャ音楽堂」のチケット予約、見どころを詳しく解説【バルセロナ】

バルセロナ

世界遺産にも登録されるバルセロナモデルニスモ建築の傑作カタルーニャ音楽堂」の見学方法チケット予約方法入場料安く予約する方法所要時間など、見学に役立つ情報をわかりやすく解説します。

新型コロナ営業再開後のカタルーニャ音楽堂 最新情報(2021年8月更新)

新型コロナウィルスの影響で一時期閉鎖されていたカタルーニャ音楽堂ですが、2021年8月現在、見学が可能です。

ただし、2021年7月21日から9月20日までは、コンサートホール改修で見学が中止になっています。2021年9月21日以降のチケットは予約可能です。

コロナ前はガイド付きツアーでのみ見学が可能でしたが、密を回避するためか、オーディオガイドを使った自由見学(セルフガイドツアー)ができるようになっています。

カタルーニャ音楽堂の攻略ポイント

カタルーニャ音楽堂を見学する上で、知っておきたい攻略ポイントをまず解説します。

攻略1:カタルーニャ音楽堂とは?

カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)は、1905~1908年にかけて建設されたコンサートホールです。

建築家リュイス・ドメネク・イ・モンタネールが設計したモデルニスモ建築の傑作として、同じく設計したサン・パウ病院とともに世界遺産にも登録されています(「バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院」)。

モンタネールはバルセロナの建築学校の教授としてガウディを教えたことでも有名です。

19世紀後半、カタルーニャ聖歌隊(オルフォエ カタラ:Orfeó Català)はカタルーニャ地方の文化復興に大きな役割を果たしていました。その聖歌隊のために建設されたのがカタルーニャ音楽堂です。

現在でも現役のコンサートホールとして、クラシックのコンサートからフラメンコショーまで幅広く利用されています。

カタルーニャ音楽堂の最大の見どころは、モデルニスモ建築の特徴を多く備えた美しいコンサートホールです。特に天井から丸く飛び出している太陽をデザインしたステンドグラスは息を飲む美しさです。

カラフルなモザイクタイルで装飾されたバルコニーの列柱など建物の外観も見応えがあります。

この他にも見どころがありますので、記事後半で詳しく解説しています。

攻略2:カタルーニャ音楽堂の見学方法・混雑具合

コロナ前のカタルーニャ音楽堂の内部見学は、ガイド付きツアーへの参加か、コンサート・ショーなどの鑑賞、の2つの方法がありました。

コロナ後は、オーディオガイドを使って自由に見学するセルフガイドツアー(Self-Guided Tour)も選べるようになりました。オーディオガイドはカタルーニャ語、スペイン語、英語、フランス語のみに対応しています(2021年8月時点)。

ガイド付きツアーは、言語ごとに催行されます。残念ながら日本語でのツアーはなく、英語やスペイン語のツアーになります。英語ツアーは1~2時間おきに催行されています。

ツアーは事前にオンライン予約が可能です。事前予約しておくのが一番確実ですが、空きがあれば、当日、チケット窓口で予約できます。

事前予約すると入場料が割引されるので、バルセロナ観光のスケジュールが決まっているのであれば、事前予約しておくほうが安くなります。

カタルーニャ音楽堂で開催されるコンサート・ショーで入場する場合、入場料はイベント(と座席)で大きく変わります。

いろいろなイベントがあるので、当日、見に行きたいものが開催されているとは限りません。昼間に観光できるのであれば、ガイドツアーでの参加が無難かもしれません。

一方、昼間は他の観光で埋まっている場合は、夜、コンサートなどで入場するのも効率的です。

チケットの種類、料金などの詳細は次の項目で詳しくご紹介します。

攻略3:カタルーニャ音楽堂の写真撮影は?

ガイドツアーで参加する場合、自由に写真を撮影することができます。

攻略4:所要時間の目安

ガイドツアーの所要時間は55分間です。

カタルーニャ音楽堂の入場料・チケットの選び方

カタルーニャ音楽堂ガイドツアーの入場料

カタルーニャ音楽堂ガイドツアーには、以下のような種類があります。

主な選択肢は、時間指定制のセルフガイドツアー(Self-Guided Tour)と、ガイドツアー(Guided Tour)と、現地で時間指定するオープンデートツアー(Open Date Tour)の3種類です。

チケット料金(大人)

・セルフガイドツアー:自由見学(Self-Guided Tour):10€

・ガイドツアー(Guided Tour):18€

・オープンデートツアー(Open Date Tour):10€

確実に入場したい場合は、セルフガイドツアーかガイドツアーを予約しましょう。オープンデートツアーは、購入後6ヶ月以内なら利用できますが、ツアーに空きがないと入場できません。

なお、公式サイトでは早期に事前予約すると割引になります。また、公式サイトでの予約には手数料1€がかかります。

安くチケットを予約できる日本語サイトは?

公式サイトは英語での予約になるので、日本語で安く予約できるサイトを調べてみました。以下が調査結果です。

※2021年8月調査(最新価格は各サイトをご確認ください)

公式サイトは、早割で予約するとお得です。ただし、早割なしだと手数料1€がかかるので割高になります。

日本語で予約できるサイトでは、GetYourGuideやが最安です。

GetYourGuideでは、「パラオ デ ラ ムジカ」と表示されていますが、カタルーニャ音楽堂のことです。

カタルーニャ音楽堂 入場チケット (GetYourGuide:日本語) 他の人気観光スポットの割引チケットも調査していますので参考にしてください。バルセロナ 人気観光スポット チケット割引価格まとめ

公式サイトでの予約は英語になりますので次の項目で予約手順を詳しく解説します。

カタルーニャ音楽堂 公式サイトのチケット予約手順

カタルーニャ音楽堂 公式サイトでのチケット予約方法を解説します。

(1)チケット予約ページにアクセス

まず、カタルーニャ音楽堂のチケット予約ページにアクセスします。

カタルーニャ音楽堂 ガイドツアー予約(英語)

(2)チケットの種類を選択

上で紹介したツアーのリストが表示されるので、予約するツアーを選択します。通常は、Sefl-Guided Tour(セルフガイドツアー)、Guided Tour(ガイドツアー)、Open Date Tour(オープンデートツアー)を選択します。購入するチケットのBUY(購入)ボタンを押します。

(3)日付・時間を選択

続いて、カレンダーで入場日を選択します。早めに予約すると割引になります。

ガイドツアーの場合は続いて、参加するツアーの言語を選びます。日本語はないので、English(英語)を選択するのが無難です。英語のツアーで予定が合わない場合は、Catalan(カタルーニャ語)などのツアーを選んでも良いと思います。続いてツアーの時刻を選択します。

(4)チケット枚数を選択

続いて、予約するチケット枚数をGeneral(一般)、Senior(シニア:65歳以上)、Child(子供:10歳以下)に分けて入力します。

枚数を入力したら、画面下のCONTINUE(続ける)ボタンを押します。

(5)購入者情報を入力

続いて、購入者情報を入力します。

以下の通り、Name(名前:ローマ字)、Surname(名字:ローマ字)、Telephone(電話番号)、Email(電子メール)、Confirm Email(電子メール:確認)、Country(国:Japanを選択)を入力します。

支払いはクレジットカードのみです。VISA、MASTER、JCBなどのカードが利用できます。個人情報の取り扱い、ツアー規約にチェックしたら、PAY(支払い)ボタンを押します。

(6)クレジットカード情報の入力

最後に支払いに使うクレジットカードの情報を入力します。以下の通り、Card Number(カード番号)、Expiry date(有効期限:月/年の順)、Security Code(裏面3桁数字)を入力します。入力したら、Accept(了解)をタッチします。

以上でチケットの予約は完了です。

予約が完了すると、PDFの電子チケットが添付されたメールが届きます。予約完了から数時間して **@palaumusica.cat からメールが届きました。

電子チケットは紙に印刷してもいいですし、スマホでPDFのQRコードを表示しても大丈夫です。

カタルーニャ音楽堂の営業時間・休館日

開場時間

・通常: 10:00 – 15:30
・7、8月、イースター: 9:00 – 19:00

休館日

・コンサート開催日など不定期にツアー見学は休止になります。公式サイトでのツアー予約手順したがってツアー催行日かどうか確認してください。

営業時間の変更などもありますので、公式サイトの営業時間もチェックしてください。
営業時間(カタルーニャ音楽堂公式サイト)

カタルーニャ音楽堂のコンサートを予約

カタルーニャ音楽堂では、クラシック、ギターなどのコンサート、フラメンコなどが開催されています。これらのコンサートに参加して内部を見学することもできます。

各種コンサートは、カタルーニャ音楽堂の公式サイトでスケジュール確認やチケット予約ができます。

コンサート・ショーのスケジュール・予約(公式サイト:英語)

サイトにアクセスすると、たくさんのコンサート、ショーが表示されます。

バルセロナ滞在日を、CALENDER(カレンダー)ボタンで指定すると、その日に開催されるイベントが表示されるので、これで探すのが楽だと思います。

予約の流れは基本的にガイドツアーと同様ですが、座席の指定があります。

カタルーニャ音楽堂への行き方

カタルーニャ音楽堂は、カタルーニャ広場からも近いバルセロナの中心部にあります。

地下鉄の最寄り駅は、L1とL4が通るウルキナオナ駅(Urquinaona)です。徒歩3分程度です。

カタルーニャ駅(Catalunya)からも徒歩5、6分です。

バルセロナの地下鉄の乗り方、チケット購入については、こちらの記事を参考にしてください。

カタルーニャ音楽堂の横を通るライエタナ通り(Via Laietana)は大きな通りです。

カタルーニャ音楽堂の入口やチケット窓口は、ライエタナ通りから、こちらの小さな道を入った先にあります。

カタルーニャ音楽堂の当日チケットの買い方、入場方法

カタルーニャ音楽堂の入口は小さな広場に面したところにあります。オリジナルの建物をガラスで覆っています。チケット予約済の場合は、直接ここから入場します。

当日チケットを購入する場合

チケット売り場が、ライエタナ通りからの小さな道を進んだ突き当り(入口の左手)にあります。

チケットを購入する際は、ツアーの言語(英語など)を伝えると、予約できるツアーの開始時間を教えてくれます。その時間で問題なければ、チケットを購入しましょう。ガイド付きツアーの当日券は20€です。

ツアーの空席状況も表示されています。混雑している日は、次回ツアーに参加できず、待たされることもありそうです。

当日券には以下のようにツアーの言語と開始時間が記載されています。

ツアー集合場所は、入口にあるカフェの左側です。ツアー開始時刻のすこし前にツアー集合場所で待ちます。

開始時刻の数分前になると集合場所には人が集まってきました。あまり早くから並んでも意味がないので、そばで待機していて大丈夫です。ただし、遅れるとチケットが無駄になるので気をつけてください。

集合場所の横には、カフェがあります。モデルニスモ建築のオシャレなスペースで、ゆっくりお茶をするのも悪くありません。

カタルーニャ音楽堂の見どころ・見学コース

それでは、カタルーニャ音楽堂の見学ツアーの見どころをご紹介します。

ツアーガイドさんの説明は、英語などになりますが、理解できなくても、見れば素晴らしさはわかるので問題ないと思います。

オルフェオ・カタラ(カタルーニャ聖歌隊)のリハーサル・ホール

最初は、集合場所のすぐ左にあるオルフェオ・カタラのリハーサル・ホールでカタルーニャ音楽堂の歴史を説明したビデオを見ます。

カタルーニャ聖歌隊は、今から100年以上も前に設立され、現在も活動を続けています。

ホールの床には1905年の建設時に置かれた礎石が置かれています。

複数の言語のツアーが同時に催行される場合、ビデオを鑑賞する場所が言語ごとに指定されます。ただし、同じ映像を見るので、席はそこまで気になくでも大丈夫そうでした。ただし、見学時に間違ったグループへ付いていかないように注意してください。

映像では、カタルーニャ音楽堂の歴史が説明されます。上映時間は15分くらいです。

ビデオを見終わったら、いよいよ音楽堂内部の鑑賞です。ツアーによって見る順番が前後すると思います。

コンサートホール(1階席)

私のツアーは最初、コンサートホールの1階席を見学しました。ホールは全体が彫刻などで美しく装飾されています。天井のモザイクを始め、たくさんの窓から自然の光が取り込まれています。ホール内には、約2,200の座席があります(ガイドさんがクイズを出していたのでネタバレかもしれません)。

前方のステージの後ろの半円部分の左右は、18体の女神の像が飾られています。像は上半身が彫刻ですが、下半身はモザイクタイルで描かれています。それぞれ別の作者によって作られています。上部には、巨大なパイプオルガンがあります。ツアーではオルガンの音を鑑賞することができます。

ステージ右側には、ドーリア式の柱の間にベートーヴェンの胸像があります。上部にはオペラ「ワルキューレ」の像があります。ワルキューレの像は2階席からもっとよく見えます。

左側には、作曲家・政治家としてカタルーニャ民謡の復活に尽力したジョセップ・アンセルム・クレイヴの像があります。胸像の下には、カタルーニャ民謡を歌う女性の像があります。

左右のアーチの天井部分には、有名作曲家の名前が書かています。左側は、バッハ(J.S. Bach)、ベートーヴェン(Beethoven)、ショパン(Chopin)、パレストリーナ(Palestrina)、カリッシミ(Carissimi)、右側は、ビクトリア(Victoria)、ヘンデル(Handel)、モーツァルト(Mozart)、グルック(Gluck)、ワグナー(Wagner)です。近い年代に作られたパリのオペラ座のファサードにも、モーツァルト、ベートーベンなど有名作曲家の彫像が置かれています。このような装飾が当時流行っていたのかもしれません。

下から見上げた、カタルーニャ音楽堂のシンボルの太陽をイメージした天井のステンドグラスです。

コンサートホール(2階席)

コンサートホールの美しさは2階席から見たときのほうが、より引き立つかもしれません。

中でも、天井から飛び出てたステンドグラスの美しさは格別です。目の前で見ると、太陽をイメージしているのが良くわかります。

植物をモチーフにした柱・天井のアーチも良く見えます。

2階席後方の天井を見ると、装飾が切り替わっている部分があります。これは、後で追加された建物とオリジナルの建物の境です。

ルイス・ミレット・ホール

コンサートホールの2階席と1階席の移動には、美しく装飾された大階段を上り下りします。

2階には、ルイス・ミレット・ホールと名付けられた休憩スペースがあります。巨大なシャンデリアがひときわ目をひきます。ルイス・ミレットは、バルセロナ出身の作曲家で、オルフェオ・カタラ合唱団の創設者の一人です。フロアには、彼のブロンズ像も置かれています。

全面ガラスで覆われていて、陽の光が差し込みます。ガラスの上下はステンドクラスで装飾されています。中心部は、モザイクの柱が見やすいようにか普通のガラスでした。

バルコニーに出ることができます。バルコニーには、モデルニスモ建築の特徴である色鮮やかなモザイク・タイルで装飾された列柱が並んでいます。バルコニーがあるこの面は当初、カタルーニュ音楽堂の正面入口でした。色鮮やかな列柱は、正面ファサードの装飾の一部です。

以上で、55分の見学コースは終了です。以下でご紹介する外観もぜひ見学してください。

カタルーニャ音楽堂の外観

カタルーニャ音楽堂の現在の入口はガラスで覆われていますが、当初の入口だった南東側ではモデルニスモ建築のファサードを見ることができます。中央の柱は、もともとチケット窓口でした。現在もチケット窓口の名残をみることができます。

ツアーで見学したルイス・ミレット・ホールのバルコニーの列柱が見えます。正面の通りが狭いため、遠くから見ることができないのが残念です。

東の角には、彫刻家ミゲル・ブレイがカタルーニャ音楽を象徴して制作した彫刻があります。

美しくモザイクで装飾された柱がならんでいます。

見どころの紹介は以上です。

参考)カタルーニャ音楽堂の公式サイト

カタルーニャ音楽堂公式サイト

以上、「カタルーニャ音楽堂」のチケット種類、公式サイトでの予約方法、アクセス、見学コースなどを詳しくご紹介しました。

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