マドリードの人気観光スポット「プラド美術館」や「マドリード王宮」から、レアル・マドリードのホームスタジアム「サンティアゴ ベルナベウ スタジアム」まで、並ばず、お得に観光するための攻略法をわかりやすくご紹介します。
マドリードは、16世紀にスペイン王国が建国されて以来、首都として栄えてきました。そのため、多くの観光遺産があります。
マドリード観光でまず訪れたいのが、スペイン黄金世紀のベラスケス、ゴヤらの絵画が展示されているプラド美術館、ピカソの『ゲルニカ』があるソフィア王妃芸術センター、個人コレクションが元になったティッセン=ボルネミッサ美術館、のマドリード3大美術館です。
その他にも、スペイン王家に関連するマドリード王宮、アルムデナ大聖堂、サン ヘロニモ エル レアル教会なども人気の観光スポットです。
また、サッカー好きには、世界最強のサッカークラブ「レアル・マドリード」のホームスタジアム「サンティアゴ ベルナベウ スタジアム」見学も欠かせません。
本記事では、これら定番の観光スポット11個所を厳選してご紹介します。
観光スポットをただ並べて紹介するだけでなく、行列を回避する方法や、割引の入場料でお得に見学する方法など、賢く観光するためのコツを分かりやすくご紹介します。
目次
マドリード人気観光スポットの攻略法
攻略法1:人気観光スポットの混雑状況
マドリードで最も混雑するスポットは、マドリード王宮です。
王宮内の豪華な部屋を見学するために、1時間以上並ぶこともざらです。
マドリード王宮の見学は、事前にオンラインでチケット予約しておくことをオススメします。
プラド美術館も混雑しますし、事前予約しておければスムースに入場できます。ただし、マドリード王宮のように予約必須というほどではありません。時間帯を選べば、当日のチケット購入でも大丈夫です。
プラド美術館、ソフィア王妃芸術センターは夕方の閉館時間の2時間前から入場が無料になります。無料入場開始時刻の30分~1時間前から行列ができはじめ、開始時刻には長い行列ができます。
無料時間帯は2時間弱しかなく入場に時間がかかると作品をゆっくり見て回れないので、無料入場を予定している場合は、早めに並び始めて置くことをオススメします。
各観光スポットの事前予約の方法は記事中で解説しています。
攻略法2:入場料を安くすませるには?
マドリードの観光スポットの入場料は、バルセロナなどと比べると比較的リーズナブルです。
紹介する観光スポットの中では、サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムの見学ツアーがもっとも高く25€です。次に高額なのがマドリード王宮の15€です。
マドリードのお得チケットで一番使えるのが、プラド美術館、ソフィア王妃芸術センター、ティッセン・ボルネミッサ美術館へ各1回入場できるミュージアムパス「パセオ・デル・アルテ カード」(Paseo del Arte Card / Abono Paseo del Arte)です。
料金は30.4€です。3館入場料合計38€の2割引なのでお得です。
カードを購入しておけば、チケット所有者用の入口から直接入場できるので、行列回避にも役立ちます。
パセオ・デル・アルテ カードは、各美術館のチケット窓口、または、オンラインで事前購入が可能です。
現地購入する場合は、ティッセン・ボルネミッサ美術館などチケット窓口が空いている美術館で買うと効率的です。
私は現地で時間を有効に使うために、オンラインで事前予約しました。と言っても利用当日にスマホで購入しました。購入できるサイトが下記のTiqetsしかありませんでした、手数料がかかったので窓口購入でも良いと思います。
攻略法3:観光スポットの場所、移動手段は?
ご紹介するマドリード人気観光スポットの場所をマップ上に示します。
観光スポットはほぼ、マドリード中心部2km圏内に集中しています。歩くにはちょっと遠いですが、地下鉄ですぐの距離です。
唯一離れているのが、レアル・マドリードのホームスタジアム⑩サンティアゴ ベルナベウ スタジアムです。それでも地下鉄で20~30分です。
マドリード3大美術館①プラド美術館、②ソフィア王妃芸術センター、③ティッセン ボルネミッサ美術館は、徒歩で移動可能な距離です。
④王宮、⑤アルムデナ大聖堂など、近いスポットはまとめて観光すると効率的です。
マドリードの地下鉄の乗り方や切符の買い方について、こちら記事で解説しているので参考にしてください。
攻略法4:マドリードの世界遺産
マドリードには、残念ながら世界遺産はありません。
マドリードから日帰り可能な世界遺産には、「古都トレド」、「セゴビア旧市街」、「アランフェスの文化的景観」、「歴史的城塞都市クエンカ」などがあります。
それでは以降、マドリードの人気観光スポットをご紹介します。
①プラド美術館
プラド美術館(Museo del Prado)は、ルーブル美術館、メトロポリタン美術館とともに世界三大美術館に数えられることもある世界有数の美術館です。マドリードの観光スポットとしても一番人気を誇ります。
スペイン国王フェリペ2世、フェリペ4世などのコレクションを元に、1819年に設立されました。
スペイン芸術の黄金期を代表するベラスケス、ゴヤや、エル・グレコなどの絵画ファンでなくても一度は見たことがある有名絵画がたくさん展示されています。スペイン黄金期のパワーを肌で感じられる美術館です。
プラド美術館のハイライト作品を数点、ご紹介します。
◯ ベラスケス『ラス・メニーナス』
ベラスケスは「画家の中の画家」と評されたスペイン最高の画家です。フェリペ4世の宮廷画家だったベラスケスの代表作は王女や女官たちを描いた『ラス・メニーナス』です。左側でキャンバスに向かっているのがベラスケス本人です。
◯ ベラスケス『ブレダの開城』
『ラス・メニーナス』と並ぶベラスケスの代表作が『ブレダの開城』です。
◯ フランシスコ・デ・ゴヤ『着衣のマハ』、『裸のマハ』
ベラスケスと並ぶスペイン芸術黄金期の画家がゴヤです。裸の女性を描くことがタブーだった時代に描いた『裸のマハ』や、カモフラージュのため上から着衣を描いた『着衣のマハ』が有名です。
◯ エル・グレコ『羊飼いの礼拝』
ギリシア出身のエル・グレコは、スペインで多くの作品を残しました。縦に長く伸びた特徴のある絵画は、グレコ作だとすぐにわかります。
プラド美術館のチケット窓口には、長い行列ができます。特に開館直後の時間帯や、夕方の入場無料の時間帯は、列が長くなります。
無料時間になる前の時間帯など、窓口が空いていることもあります。ただし、チケットを事前にオンライン予約しておくと専用のゲートから入場できます。
また、上記で解説したパセオ・デル・アルテ カードを購入しておければ、同じゲートから入場できます。
なお、夕方の閉館時間前の2時間は入場無料になります。ただし、入場待ちの長い列に並ばなくてはいけませんし、2時間では作品を十分鑑賞できないので、個人的には有料での鑑賞をオススメします。
必見作品やチケット事前予約の手順など、プラド美術館の見学攻略法を下記記事で解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■プラド美術館 攻略情報
・入場料:15€
・混雑度:★★★
・優先入場:事前予約
・見学時間目安:2時間~
・写真撮影:×
営業時間:
・月曜-土曜 10:00 – 20:00
・日曜・祝日 10:00 – 19:00
※最終入館 閉館30分前
休業日:
・1/1、5/1、12/25
参考) プラド美術館 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
②ソフィア王妃芸術センター
ソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía)は、アトーチャ駅のすぐそばにある近現代美術館です。
前スペイン国王フアン・カルロス1世の王妃ソフィア・デ・グレシアの名前を冠した、この美術館は19世紀に建てられた病院を改装し、1992年にオープンしました。
目玉作品は、スペイン近代芸術の巨匠ピカソの代表作『ゲルニカ』です。その他にも、ダリ、ミロ、ファン・グリスなどスペイン出身の画家を中心に傑作が展示されています。
ソフィア王妃芸術センターのハイライト作品を数点、ご紹介します。
◯ パブロ・ピカソ『ゲルニカ』
『ゲルニカ』を見るためにソフィア王妃芸術センターへ行く方がほとんどではないかと思わるほどの傑作です。ドイツ空軍の爆撃で多くの死傷者がでたスペインの小都市「ゲルニカ」を描いています。
◯ パブロ・ピカソ『青衣の女』
ピカソが「青の時代」と呼ばれた時代に描いた作品です。『ゲルニカ』と並らぶソフィア王妃芸術センターの代表作品です。
◯ サルバドール・ダリ『大自慰者』
◯ ジョアン・ミロ『パストラル』
スペイン出身のもう一人のシュルレアリスムの巨匠がミロです。ダリとは異なる手法を追求しました。
ソフィア王妃芸術センターは、プラド美術館ほどは混雑しません。したがって、当日チケット窓口でチケットを購入しても良いと思います。
プラド美術館と同じように閉館時間の2時間前から入場が無料になります(日曜は午後ずっと無料)。ただし、無料時間になる前から、このような長い行列ができています。
プラド美術館より必見作品は少ないので、無料時間内でも一通り鑑賞できます。ですが、余計な体力消耗を避けるためにも、個人的には有料での鑑賞をオススメします。
ソフィア王妃芸術センターもパセオ・デル・アルテ カードを購入しておけば、チケット購入の列をスキップして入場できます。
必見作品など、ソフィア王妃芸術センターの見学攻略法を下記記事で解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■ソフィア王妃芸術センター 攻略情報
・入場料:10€
・混雑度:★★☆
・優先入場:事前予約
・見学時間目安:1時間~
・写真撮影:◯※『ゲルニカ』は不可
営業時間:
・月曜、水曜~土曜 10:00 – 21:00
・日曜 10:00 – 19:00
※最終入館 閉館30分前
休業日:
・火曜日・1/1・6、5/1・15、11/9、12/24・25・31
参考) ソフィア王妃芸術センター 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
③ティッセン ボルネミッサ美術館
ティッセン ボルネミッサ美術館(Museo de Arte Thyssen-Bornemisza)は、プラド美術館のそばにある個人コレクションが元になった美術館です。
ドイツの実業家ティッセン=ボルネミッサ男爵の個人コレクションをスペイン政府が譲り受け、1992年にオープンした美術館です。
ティントレット、デューラー、エル・グレコ、ルーベンス、レンブラント、マネ、モネ、ゴッホ、ピカソなど、ルネサンス期から近代美術まで、個人コレクションとは思えないほど幅広い有名画家の作品が展示されています。
◯ フィンセント・ファン・ゴッホ『オーヴェル近郊ヴェセノの眺め』
ゴッホが自殺の数週間前に描いた『オーヴェル近郊ヴェセノの眺め』です。
◯ パブロ・ピカソ『鏡を持つ道化師』
ピカソが新古典主義の時代に描いた、自画像とも言われる作品です。
◯ ドメニコ・ギルランダイオ『ジョヴァンナ・トルナブオーニ』
ルネサンス期にフィレンツェで活躍したギルランダイオの作品です。美しい貴婦人は、ティッセン=ボルネミッサ美術館の「顔」とも言えます。
◯ レンブラント・ファン・レイン『帽子と2本の鎖を身に着けた自画像』
「光の魔術師」の異名を持つレンブラントの自画像です。
プラド美術館ほど混雑しておらず、ゆっくり鑑賞できるのも、嬉しいところです。私は朝一で入場したので半分貸し切り状態で、名画を鑑賞できました。
ティッセン ボルネミッサ美術館も大混雑はしません。開館10分前に現地についたら長い列が出来ていましたが、10分かからず入場できました。
チケット窓口も比較的空いています。プラド美術館のチケット窓口が大混雑している場合、徒歩5分なので、ティッセン ボルネミッサ美術館の窓口でパセオ・デル・アルテ カードを購入しても良いかもしれません。
ティッセン・ボルネミッサ美術館は月曜日が入場無料になっています。12:00~16:00の短縮営業ですが、観光日程が合えば月曜に見学するとお得です。
ティッセン ボルネミッサ美術館の見学攻略法を下記記事で解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■ティッセン ボルネミッサ美術館 攻略情報
・入場料:13€
・混雑度:★☆☆
・優先入場:事前予約
・見学時間目安:1.5時間~
・写真撮影:◯
営業時間:
・火曜-日曜 10:00 – 19:00・月曜 12:00 – 16:00 ※入場無料
※最終入館 閉館30分前
休業日:
・1/1、5/1、12/25
参考) ティッセン ボルネミッサ美術館 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
④王宮
1764年に完成したマドリード王宮(Palacio Real de Madrid)は、カルロス3世の時代から王家の住まいとして利用されてきました。部屋数3478、床面積199,000平方メートルとヨーロッパを代表する巨大な王宮の一つです。
現国王フェリペ6世やレティシア王妃はマドリード王宮でなく、サルスエラ宮殿で暮らしています。そのため、絢爛豪華な部屋を余すことなく見学できます。
王宮見学ツアーに参加すると、様々な装飾が施された20以上の部屋を見学できます。
見学者をまず出迎えるのが大階段です。天井にはイタリア人画家ジアキントの傑作が描かれています。
王宮で最も大切な部屋が「王座の間」です。建設された1772年時点の装飾が現在も維持されています。
「王家の間」には、王冠や王笏などスペイン王家所有の本物の宝物が展示されています。王冠は、レアル・マドリードのエンブレムにも利用されています。
宮殿の周囲は、広場や公園で囲まれています。フェリペ4世の騎馬像で有名なオリエンテ広場は王宮の東側にあります。
私の経験上、マドリード王宮は一番混雑する観光スポットです。当日チケットを購入すると、炎天下1時間近く行列に並ぶはめになります。
行列回避のために、公式サイトでの事前予約がほぼ必須です。特に、夏休みなどの繁忙期に訪問する場合は、早めに予約しておくことをオススメします。事前にチケット購入しておけば、専用の入場レーンから、ほとんど並ばずに入場できます。
なお、マドリード王宮のすこし残念な点は、美しい宮殿内部の写真撮影が禁止されていることです(大階段と2部屋のみ撮影可)。その分、ご自身の目に焼き付けてください。
公式サイトでのチケット事前予約の手順など、王宮の見学攻略法を下記記事で解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■王宮 攻略情報
・入場料:12€(冬期) / 13€(夏期)
・混雑度:★★★
・優先入場:事前予約
・見学時間目安:1.5時間~
・写真撮影:×
営業時間:
・冬期(10月〜3月):10:00-18:00
・夏期(4月〜9月):10:00-20:00
休業日:
・1/1・6、5/1・15、10/12、11/9、12/24・25・31
参考) 王宮 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑤アルムデナ大聖堂
アルムデナ大聖堂(Catedral de la Almudena)は、王宮と並んで建っているマドリードを代表する教会(大主教座)です。
マドリードには長い間、大聖堂が存在しませんでしたが、アルフォンソ12世が、結婚後半年で亡くなった王妃マリア・デ・ラス・メルセデスを埋葬するため1883年に着工しました。
しかし、スペイン内戦などのゴタゴタで最終的に完成したのが1993年と、つい最近です。
大聖堂内には、マドリードの守護聖人アルムデナの聖母の祭壇があります。階段を上がった高いところに祭壇があるのが特徴です。祭壇下には、王妃マリア・デ・ラス・メルセデスが埋葬されています。
天井はスペイン人画家のホセ・ルイス・ガリシアによってカラフルで幾何学的な装飾がなされています。伝統的な教会とは異なっていて興味深いです。
付属の美術館もあります。こちらは入場料6€がかかりますが、見学すると70mの高さがあるドームからの展望を楽しむことができます。
アルムデナ大聖堂は入場無料(1€の寄付が可)なので、王宮見学の前後に合わせて見学されるとよいでしょう。
アルムデナ大聖堂の見学攻略法を下記記事で解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■アルムデナ大聖堂 攻略情報
・入場料:無料(美術館6€)
・混雑度:★☆☆
・見学時間目安:30分
・写真撮影:◯
営業時間:
・月曜-日曜: 9:00-20:30
・ミサ:
月曜-土曜:12:00、18:00、19:00
日曜・祝日: 10:30、12:00、13:00、18:00、19:00
休業日:-
参考) アルムデナ大聖堂 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑥マヨール広場
旧市街の中心にあるマヨール広場(Plaza Mayor)は、マドリードの歴史を感じられる広場です。そのため、多くの観光客が訪れます。
フェリペ2世により整備された広場は、フェリペ3世時代の1619年に完成しました。その後、3回の火災による被害を受け、18世紀に現在の形になりました。過去には、市場が開かれていたり、闘牛に利用されたり、もしていました。
広場のシンボルは、中心に置かれているフェリペ3世の騎馬像です。1616年に完成した像は、最初、スペイン最大の公園カサ・デ・カンポに設置され、1848年に移設されました。フェリペ3世は、スペイン黄金期の礎を築いた父親のフェリペ2世と異なり、「怠惰王」と呼ばれるほど無能な国王でした。
歴史的建造物で広場は囲まれていますが、その一つがカサ・デ・パナデリア(ベーカリー・ハウス)です。1619年に完成しましたが、家事で2回焼失し、18世紀に再建されました。建設当初、1階にはパン屋が並んでいたため、ベーカリー・ハウスと呼ばれています。現在は、マドリード観光局が入っています。のマークがビジターセンターです。
広場には、出入りのために9つの門が設置されています。最も有名なのがクチジェロス門です。広場の南西の隅、下の写真で言うと騎馬像の左奥にあります。この門からクチジェロス通りに出たことが、名前の由来です。
クチジェロス門を出て、通りを50mほど南へ進むと、1725年に設立されたギネス記録にもなっている世界一古いレストラン「ソブリノ・デ・ボティン(ボティン)」があります。
「コチニージョ」と呼ばれる子豚の丸焼きが名物です。予約がないと入店できないほどの人気レストランです。
下記URLの公式ページから予約ができます。
日本語で予約したい場合は、手数料がかかりますが、レストラン予約サービス「グルヤク」で予約できます。
ボティンの予約(グルヤク)⑦プエルタ・デル・ソル
プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)は、マヨール広場と並んで観光客が訪れる人気の広場です。
マヨール広場とも近く、徒歩3分くらいです。2つの広場をあわせて見学すると良いでしょう。
プエルタ・デル・ソルはスペイン語で「太陽の門」という意味で、15世紀まではマドリードを囲う城壁の門があった場所です。プエルタ・デル・ソルの中心には18世紀の国王カルロス3世の騎馬像があります。
マドリードから伸びる国道の起点となっていて、歩道に0kmを表すプレートが埋まっています。
プレートは、広場の南にあるマドリード州府庁の前の歩道にあります。時計台が目印です。プレートに足を乗せて記念撮影する観光客が多く、このように行列ができています。
プエルタ・デル・ソルのもう一つの人気スポットがマドリード市のシンボルになっているクマとイチゴの木の像です。イチゴと言っても正確には、ヤマモモのことなので、このような木になっています。
市民の待ち合わせ場所としても利用されるプエルタ・デル・ソルは、夜もにぎやかです。年末のカウントダウンにマドリード市民が集まることでも有名です。
広場には、国鉄、地下鉄のSol駅が直結しており、マドリードで1,2を争う交通の便の良い場所です。
⑧レティーロ公園
レティーロ公園(Parque de El Retiro)は、プラド美術館の東側にある巨大な公園です。プラド美術館から徒歩3分なので名画鑑賞の後に、立ち寄るのにいい場所です。
古くはフェリペ2世の離宮がありましたが、スペイン内戦戦争で焼失してしまい、現在は公立公園としてマドリード市民の憩いの場になっています。広大な広さを持ち、公園内には彫刻、噴水、宮殿など見どころがたくさんあります。
プラド美術館から行く場合、17世紀に作られたフェリペ4世の門から入場します。
公園北側の大きな池のほとりに19世紀のスペイン国王アルフォンソ12世の騎馬像があります。
噴水がたくさんあるなかで最も有名なのが、堕天使の噴水です。天使でなく悪魔の像が置かれた噴水は、世界的にも珍しいです。
公園内には、パラシオ・デ・クリスタル(ガラスの宮殿)という、ほぼ全面がガラスで出来た美しい建物もあります。ロンドンに昔あったクリスタル・パレスに影響された建築物で、1887年に建設されました。もともとは、1887年のフィリピン展示会で熱帯植物などを展示するために作られました。他にもベラスケス宮殿などの建物があります。
レティーロ公園の周囲には、地下鉄のRetiro(レティーロ)駅、Ibiza(イビサ)駅があります。ただし、プラド美術館やアトーチャ駅から歩くケースが多いと思います。
■レティーロ公園 攻略情報
・入場料:無料
営業時間:
・夏期(4月-9月): 6:00 – 24:00
・冬期(10月-3月): 6:00 – 22:00
⑨サン ヘロニモ エル レアル教会
サン ヘロニモ エル レアル教会(San Jerónimo el Real)は、16世紀初頭に建設されたカソリック教会です。
もともとは、ブエン・レティーロ宮殿(今のレティーロ公園)に隣接していたヘロニモス修道院の一部でした。この修道院の回廊だった建物は、今はプラド美術館の一部になっています。
教会内部は、スペイン独立戦争でブエン・レティーロ宮殿とともに大きなダメージを受けました。その後、病院などにも利用されましたが、1848年から寺院として利用するために改修され、現在の姿になりました。
外観は、ゴシック期に建設された元の修道院を改修したので、マドリードでは珍しいゴシック様式になっています。プラド美術館側にある立派な階段は、1906年にアルフォンソ13世とビクトリア王妃が結婚式を挙げる際に、移動に便利なように追加されたものです。私が訪問したときもちょうど結婚式が行われていて、新郎新婦が階段を上がっていました。
プラド美術館と隣接していますし、入場無料なので、プラド美術館やレティーロ公園と合わせて見学してはいかがでしょうか。
■サン ヘロニモ エル レアル教会 攻略情報
・入場料:無料
・混雑度:★☆☆
・見学時間目安:20分
・写真撮影:◯
営業時間:
・10:00 – 13:00 / 17:00-20:00
※夏期(7月1日-9月15日)の午後は 18:00-20:30
休業日:
参考) サン ヘロニモ エル レアル教会 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑩サンティアゴ ベルナベウ スタジアム
サッカー好きの方は、マドリードで一番に思い浮かぶのが世界最強のサッカークラブ「レアル・マドリード」かもしれません。
レアル・マドリードのホームスタジアム「サンティアゴ ベルナベウ スタジアム」(Estadio Santiago Bernabéu)は、マドリード中心部から地下鉄で20~30分でアクセスできます。
訪問日が運良く試合開催日に重なれば、生でレアル・マドリードの試合を観戦することもできます。
試合開催日でなくても、スタジアム内部の見学コースが用意されています。レアル・マドリードの選手たちと同じフィールドに立ち、85,000人収容の巨大なスタジアムを見上げることができます(ピッチ内でなく、テクニカルエリアだけですが)。
レアル・マドリードや所属選手たちが獲得したトロフィーの展示エリアも見学できます。FIFAクラブワールドカップを3連覇したときのトロフィーなど、マニアにはたまらない展示がたくさんあります。
その他にも選手が使っているロッカールームの見学など、見どころがいっぱいです。
見学ツアーに参加しなくても、サンティアゴ ベルナベウ スタジアムにあるレアル・マドリードのオフィシャルショップでお土産を買うことができます。レアルグッズをお土産に買うにしても、ホームスタジアムで購入すればプレミア感がアップするかもしれません。
見学ツアーのチケットは基本的には現地購入で大丈夫です。ただし、週末などは、チケット売り場に長い列ができることがあります。私が朝一で訪れたときは、チケット窓口に50人以上並んでいました。
公式サイトやツアーサイトで事前にチケットを予約しておけば、チケット売り場に並ばずスムースに入場できます。
時間に余裕の無い方は、事前にチケットを予約しておくことをオススメします。
チケット予約方法、見学ツアーの見どころなど、サンティアゴ ベルナベウ スタジアムの見学攻略法を下記記事で解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
■サンティアゴ ベルナベウ スタジアム 攻略情報
・入場料:25€
・混雑度:★★☆
・優先入場:事前予約
・見学時間目安:1.5時間
・写真撮影:◯
営業時間:
・月曜-土曜 09:30 – 19:00
・日曜・祝日 10:00 – 18:30
休業日:
・1/1、12/25
参考) サンティアゴ ベルナベウ スタジアム 公式サイト
※入場料、開館時間などは変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
⑪アトーチャ駅
アトーチャ駅(Estación de Atocha)は、マドリード最大の国鉄Renfe駅です。バルセロナやトレド行きのAVEの始発駅になっています。
鉄道に乗車しなくても、プラド美術館、ソフィア王妃芸術センターから近いので、訪れる機会も多いと思います。
上の写真の旧駅舎は、1851年に建設され、その後、火災で焼失したものを1892年に再建したものです。パリのオルセー駅(現在のオルセー美術館)もそうですが、この時代に作られた駅舎は建築作品としても美しいものが多いです。
プラットフォームとして利用されていた旧駅舎内部は現在、植物園のような空間になっています。
なお、アトーチャ駅は、AVEが発着するマドリード・プエルタ・デ・アトーチャ駅(Estación de Madrid-Puerta de Atocha)と、AVE以外の近郊列車が発着するマドリード・アトーチャ・セルカニアス駅(Estación de Madrid-Atocha Cercanías)に分かれています。
旧駅舎がある方がマドリード・プエルタ・デ・アトーチャ駅です。下の写真の左側がアトーチャ・セルカニアス駅です。
アトーチャ駅での切符購入やAVE乗車方法などを下記記事で解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
以上、マドリードの定番観光スポットを詳しくご紹介しました。みなさまのマドリード観光に少しでも役立てば幸いです。
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