ドイツ鉄道(DB:Deutsche Bahn)に関して、発車プラットフォーム、遅延状況の調べ方、座席指定、無料Wifiなど乗車時のポイントをわかりやすく解説します。
ドイツ鉄道DBの公式スマホアプリ DB Navigatorを使うと、発車番線などや遅延状況をリアルタイムに確認することができ便利ですので、公式アプリの活用方法も解説します。
また、ドイツ鉄道に乗車する際に一番戸惑うのが、座席指定をしていない場合の自由席の見つけ方です。この方法も、詳しく説明します。
なお、ドイツ鉄道のチケットを安くオンライン予約する方法は、下記記事で詳しく解説しています。こちらを参考にしてください。
目次
ドイツ鉄道DB 乗車時のチケット/切符の準備
乗車前にチケット、切符を持参しているか確認しましょう。オンラインでチケットを購入した場合は、電子メールで送付されるPDFをA4の紙に印刷して持参しましょう。また身分証明としてチケット購入に利用したクレジットカードの提示を要求される場合もあります。スマホアプリ DB Navigator で購入した場合はアプリでチケット(QRコード)を表示できるか確認しましょう。アプリでチケットを表示する方法は下記記事の中で解説しています。参考にしてください。
ドイツ鉄道DB 遅延状況の確認
ドイツ鉄道DBのスマホアプリ DB Navigatorを使うと駅にいなくても最新の列車の遅延状況を確認することができます。チケットをアプリで購入している場合は、Time Tableのタブを表示すると、出発時刻/到着時刻の下に+0など予定時刻に対する遅れがある場合、表示されます。+0の場合は遅延なしです。アプリでチケットを購入していなくても、該当する便を検索すれば同様に確認することができます。
なお、駅では下で説明する電子掲示板で遅延状況を確認することができます。
出発ホーム番号の確認
駅には以下のような出発時刻の電光掲示板があります。電光掲示版には、出発時刻、行き先、発車するプラットフォームNo.が表示されるので確認しましょう。遅延が発生している場合は、その情報も表示されます。電光掲示板には、出発(Abfahrt/Depature)、到着(Ankunft/Arrival)の二つがある場合もありますので、間違って到着の方を確認しないように注意してください。
また、ドイツ鉄道DBのスマホアプリ DB Navigatorを使うと簡単に確認できます。チケットをアプリで購入している場合は、Time TableのタブでプラットフォームNo.(PL.*)が以下のように表示されます。
行き先・乗車位置の確認・打刻
出発するプラットフォームに移動したら、行き先と乗車位置を確認します。下の写真のように行き先掲示には、列車番号(IEC***)、行き先、経由のほかに赤枠で示した乗車位置が表示されています。
乗車位置ですが、下の写真のようにホームにA、B、C・・・とアルファベットが表示されています。上の写真の電光掲示板の赤枠部分にて1等車、2等車がどの位置に停車するかを確認できます。自分が乗車するクラス(1等/2等)に応じた場所で電車の到着を待ちましょう。ドイツの駅では、日本のように停車位置(ドアの位置)が明示されていないので、乗客は列を作らずに広がって待っていることが多いです。座席指定をしていない場合は、ドアがきた位置に速やかに移動して列を作って乗車します。
EC、IECなど主要列車に関しては、そのホームから出発する列車の停車位置がボードにも詳細に記載されているので便利です。
切符の打刻(バリデート)ですが、鉄道の種類、駅によって必要な場合と不要な場合があり、一概に必要・不要どちらだとはいえません。なお、オンラインでチケットを購入した場合やアプリ DB Navigator で購入した場合は不要です(長距離特急は車内で検札があります)。また、フランクフルトなどでは打刻機自体がなくなっているようです。ですので、チケットを券売機か窓口で購入し、下記写真のような打刻機がホーム、もしくはホームの入口にあった場合は、打刻をするということで良いかと思います(この打刻機は長距離特急用ではなく近郊電車用のようです)。
乗車・座席指定の確認
乗車すると1等、2等間を移動できないこともあるので車両に表示されるクラス(1/2)を確認して乗車しましょう。
ドイツの列車に乗るときに一番迷うのが座席指定です。ドイツの列車は、日本のように車両単位で指定席と自由席が分かれていません。座席の荷物棚のあたりに予約席か、自由席かが表示されているので、それを確認します。座席指定をしている場合は、指定された号車/座席No.の席に座りましょう。座席の上に下の写真のような表示があり、HAMBURG – BERLIN のように区間が表示されている席は、HAMBURG – BERLIN間で座席指定されている席です。予約がない人は座れません。座席指定されていない席は、区間表示がないかFrei(自由)と表示されています。このような席を探して座りましょう。列車の種類によっては、電子表示でなく、区間が印刷された紙が挟まっているところもあります。
座席指定をしたほうがよいか、しなくてよいかは一概には言えません。下記記事では、座席指定をするかしないか判断するために参考になる方法をご紹介しています。
⇒ ドイツ鉄道DBで座席指定をしたほうがよいかの判断方法
車内検札
ICE(インターシティ・エクスプレス)やIC(インターシティ)では、車掌が検札に周ってきます。オンラインで購入した場合は、PDFを印刷したA4の紙を見せましょう。アプリ DB Navigator で購入した場合は、チケットのQRコードの画面を提示しましょう。場合によっては身分証として、購入に使ったクレジットカードの提示を要求されることがあるかもしれません。私の場合は、4回、ICE、ICに乗車しましたがチケットのみの提示でした。
ICEの列車内無料Wifiの接続方法
ICE(インターシティー・エクスプレス)では、2016年から基本的に全列車/全車両で無料Wifiを使うことができます。スマホのWifi設定でWIFIonICEというWifiに接続します。接続するとブラウザで下記画面が表示されます。表示されない場合は、WIFIonICEのWifiの設定を一度削除して再接続する、スマホを再起動する、など試してみてください。
スクロールすると、Internet accessのボタンがあるのでタップします。
接続に成功すると下の画面になります。この状態になれば、LINEやGoogle Mapなど他のアプリも使えるようになります。
また、ICE以外にも近隣諸国との間に走るEC(Eurocity)にも無料Wifiが使える便がありました。ハンブルグ(Hamburg)と隣国チェコのプラハ(Praha)を結ぶECでは、ドイツ圏内でもチェコ鉄道(CD)の無料Wifiを使うことができました(ただし、ドイツ圏内では通信容量の制限あり)。スマホのWifi設定でCDWifiというWifiに接続します。接続するとブラウザで下記の画面が表示されます。チェコ語の表示だとわからないので、右上からEN(英語)を選択します。
次の画面に切り替わるので、利用規約をチェックしてGOをタップすると、インターネットに接続できるようになります。
電車の降り方
ICE、IC、ECなどは車内で次の停車駅や停車時刻が電光掲示板に表示されますので、降りるタイミングを迷うことはないと思います。私が乗った列車では、下車時のドアは自動的に開くことが多かったですが、ボタンを押すタイプの電車もあるかもしれません。降車時にドアが自動で開かなそうでしたら下の写真のようなドアの開閉ボタンを押してください。
遅延した場合の返金
ドイツ鉄道DBでは、電車が60分以上遅延した場合に、補償を受けることができます。返金は、ドイツ鉄道DBの窓口かオンラインフォームで行うことができるようです。詳細は、ドイツ鉄道DBの公式サイトを参考にしてください(英語)。
⇒ 列車遅延時の補償について(ドイツ鉄道DB公式サイト:英語)
以上、ドイツ鉄道DBの、発車番線、遅延状況の調べ方、座席指定、無料Wifiなど乗車時に必要なノウハウをご紹介しました。