バルセロナ・ゴシック地区にある観光名所「カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)」の入場方法、入場料、見どころ、混みぐあい、所要時間、アクセスなど、見学に役立つ情報をわかりやすく解説します。
バルセロナで「教会」といえば、現在はガウディのサグラダ・ファミリですが、長い歴史を通してバルセロナを代表する教会だったのは、バルセロナ・カテドラルことサンタ・エウラリア大聖堂です。
ヨーロッパ他都市の司教座聖堂に引けをとらない立派なゴシック様式の教会です。観光スポットがあつまるゴシック地区にあり、アクセスもしやすいので、モデルニスモ建築でないバルセロナの素晴らしい建物も見学してみてください。
目次
カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)の新型コロナ営業再開情報(2021年7月更新)
カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)は2021年7月現在、観光客の訪問が可能です。
コロナ前は記事中で紹介しているように入場時に料金を支払う形式でした。コロナ後は公式サイトから時間指定制チケットが予約できるようになっています(公式サイト内に事前のチケット予約が必須という記載は見つけられませんでした)。
カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)の攻略ポイント
カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)を見学する上で、知っておきたい攻略ポイントをまず解説します。
攻略1:カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)とは?
バルセロナ・カテドラル(Catedral de Barcelona)とも呼ばれるサンタ・エウラリア大聖堂(La Catedral de la Santa Creu i Santa Eulàlia)は、バルセロナの中でも古い歴史を持つゴシック地区に建つ教会です。
現在のサンタ・エウラリア大聖堂のある場所には、4世紀ころには教会が建てられていたようです。その後、11世紀にはロマネスク様式の教会が建っていました。
現在のゴシック様式の大聖堂は1298年5月から建設が始まり、完成までに約150年かかりました。
その後も継続的に増築が行われました。サンタ・エウラリア大聖堂の顔とも言えるネオゴシック様式のファサードは、1888年のバルセロナ万博のために作られた新しいものです。
名前に付いている聖エウラリアは4世紀にバルセロナで殉教した聖女です。13歳の若さで張り付けにされ、斬首されました。バルセロナの守護聖女になっています。大聖堂の地下墓所には、彼女のの遺骸が安置されています。
大聖堂の建物は長さ79m、幅25mです。内部には金色に装飾された聖歌隊席などの見どころがあります。
屋上テラスからはサグラダ・ファミリアや海岸などバルセロナの街を一望することができます。
攻略2:チケット・混雑具合は?
サンタ・エウラリア大聖堂の入場は、礼拝の時間帯と、観光の時間帯に分かれています。
基本的には観光時間帯は10時半以降になります。時間帯は曜日によって変わるので、あとで詳しく説明します。
観光客は9€の入場料が必要です(礼拝者は無料で入場できます)。
観光客は9€の入場料がかかりますが、屋上テラスや聖歌隊席など観光目的の見学ポイントの入場が料金に含まれています
しっかり見学したい場合は、お金を払って観光時間帯に見学したほうが良いかもしれません。
サンタ・エウラリア大聖堂は、人気のある観光スポットなので入場待ちの列が長くなることがあります。ただし、カサ・ミラ、カサ・バトリョのように長時間並ぶことは少ないです。
攻略3:カテドラルの写真撮影は?
サンタ・エウラリア大聖堂は博物館を除き内部の写真撮影が可能です。ただし、フラッシュの使用は禁止されています。
攻略3:所要時間の目安
サンタ・エウラリア大聖堂見学の所要時間は、30~60分くらいです。屋上にあがるのであれば60分くらいを予定しておくと良いです。
カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)の入場料・チケットの選び方
カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)の入場料
カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)の観光客の入場料は9€です。
屋上テラスへのエレベーターや、聖歌隊席の見学料金、ミュージアムの入場料を含みます。
カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)の開場時間
上で説明したようにサンタ・エウラリア大聖堂は、礼拝者用の時間帯と、観光客用の時間帯で異なっています。
曜日によって観光の時間帯は異なります。
開場時間
・平日
礼拝: 8:30 – 12:30 / 17:45 – 19:30
観光: 10:30 – 14:00 / 15:00 – 19:45 ※最終入場 17:00
・土曜・祝前日
礼拝: 8:30 – 12:30 / 17:15 – 20:00
観光: 10:30 – 17:00 ※最終入場 16:30
・日曜・祝日
礼拝: 8:30 – 13:45 / 17:15 – 20:00
観光: -
・エレベーター
月曜-土曜 10:00 – 12:00と観光時間帯
時間の変更などもありますので、公式サイトの営業時間もチェックしてください。
営業時間(カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)公式サイト)
カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)への行き方
サンタ・エウラリア大聖堂は、バルセロナ旧市街の中でも古い歴史があるゴシック地区に位置します。
地下鉄の最寄り駅は、Jaume I(ジャウマ・プリメ)駅です。駅から徒歩3分です。
ランブラス通りにあるLiceu(リセウ)駅やCatalunya(カタルーニャ駅)駅からも歩けます。リセウ駅からは徒歩6分、カタルーニャ駅からは8分です。
世界遺産にも登録されるモデルニスモ建築の傑作「カタルーニャ音楽堂」も近くにあり、徒歩5分です。
サンタ・エウラリア大聖堂の入場方法
補足:下記説明はコロナ前の入場方法です。チケット購入などの入場方法が変わっている可能性があります。
サンタ・エウラリア大聖堂は、北西にあるメインのファサード(プリンシパル門)から入場します。
礼拝時間帯の朝10時ころ訪問しました。入場の列はできていましたが、進みは早く数分で入場できました。
ネオゴシック様式で建造されたプリンシパル門は、1888年に開催されたバルセロナ万国博覧会のために改築されたものです。入口の扉には、19世紀のバルセロナ出身の彫刻家Agapit Vallmitjana i Barbanyが制作したキリスト像があります。
それ以前は、こちらの写真のように簡素なものでした。ファサード建設のあと、左右にある鐘楼が作られました。現在の立派な主塔が建てられたのは20世紀の前半です。
入口で手荷物検査を受け入場します。観光時間帯の場合は、扉をくぐったところにチケット窓口があります。9€を支払います。礼拝の時間帯も寄付ができます。
カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)のマップ
サンタ・エウラリア大聖堂の見どころ
身廊
聖エウラリアのレリーフ
教会の中心には、聖エウラリアの生涯が刻まれたレリーフがあります。ルネサンス期に制作が始まり、その後、時間をかけて彫刻が追加されていきました。バルセロナの守護聖女である聖エウラリアは、キリスト教を棄教を拒んだため、13もの拷問を受け殉教しました。レリーフには、彼女が拷問を受けている様子などが彫られています。
ドーム内部
中央からはドームの内部を見上げることができます。ドーム内側を囲む装飾は1430年に作られました。
聖歌隊席
大聖堂の前方中央には金色に輝く聖歌隊席があります。礼拝時間帯に入場する場合は、有料で3€かかります。私が訪問したときは、閉まっていました。
席の背後にはバルセロナ出身のルネサンス期の画家Joan de Borgonyaにより紋章が描かれています。
主祭壇
教会の後陣に、主祭壇があります。主祭壇の中心には6人の天使に囲まれたキリスト像が飾られています。
聖エウラリアの棺
主祭壇手前の地下には、聖エウラリアの棺が置かれている地下墓所があります。
聖エウラリアの遺骸は、彫刻が施されたアラバスターの石棺に納められています。遺骸は最初、現在のサンタ・マリア・ダル・マル教会に埋葬されましたが、イスラム教徒との戦争が起こり、その間は隠されていました。その後、14世紀ころにサンタ・エウラリア大聖堂に安置されました。
28個の礼拝堂
身廊を取り囲むように、28個の礼拝堂が設けられています。
キリスト教の聖人の名を冠した礼拝堂が多くあります。こちらは聖マルコの祭壇です。聖マルコのシンボルである福音書を手に持っています。
礼拝堂の横にはプレートがあり、礼拝堂の装飾が説明してあります。
こちらは入口を入って左側一番手前にある聖セヴェーロの礼拝堂です。4世紀、ナポリの司祭を努めた聖人です。
入口の左側には、洗礼盆がある洗礼堂もあります。礼拝堂は、このように鉄格子で保護されています。
屋上テラス
時間に余裕があれば、屋上テラスの見学もお勧めです。エレベーターで大聖堂の屋上にあがることができます。エレベーターの乗り場は、主祭壇の左側にあるイノセントセインツ礼拝堂の中にあります。
礼拝堂の前には、バルセロナ・スカイラインと書いてあるバナーが立っています。
礼拝時間の場合、入口で3€を支払います(観光客は9€の料金に含まれます)。
屋上に無理やり展望用の場所を作ったので、足場などがあり工事現場のような雰囲気です。ゴシック建築の教会の屋根によく見られる飛梁(とびばり)が見えます。
小さいながらサクラダ・ファミリアも見ることができます。下の写真で、ピンクの矢印のところに小さく写っています。サクラダ・ファミリアは、サンタ・エウラリア大聖堂のほぼ真北2kmのところにあります。
主塔と逆側からは海側を見渡せます。コロンブスの記念塔のてっぺんにあるコロンブス像がぎりぎり、姿を見せています(ピンクの矢印)。ロープウェイが運行している様子も見えます。
回廊・中庭
内部の見学を終えたら、大聖堂の右側にある回廊へ出ます。回廊は美しい中庭を囲んでいます。中庭には、サンジョルディの噴水があります。
中庭にいる人気者が13匹のガチョウです。13という数字は、聖エウアリアが受けた迫害の数や殉教した年齢と同じだそうです。
回廊にある出口から、大聖堂の南西にあるビズベ(司教)通りへ出ます。
参考)カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)の公式サイト
以上、「カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)」の入場料、見どころ、アクセス、所要時間などを詳しくご紹介しました。
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