香港・マカオ旅行でスマホを安く使うためのお勧めのSIMカード・eSIMについて説明します。
3泊4日程度の香港旅行なら約500円~でスマホ(ネット)を利用できます。また、契約中のキャリアによっては追加料金なしで利用できます。
2023年~2024年に3回ほど香港を訪問して現地確認したので実用的な情報になっていると思います。
香港では原則としてプリペイドSIM利用時に個人情報の登録(実名認証)が必要です。その手順もご紹介します。
目次
香港旅行で安くスマホを使うにはポケットWifi?SIM?eSIM?海外ローミング?
コロナ前は海外旅行といえばポケットWifiのレンタルが定番でした。
2024年現在はeSIM普及、一部キャリアでの海外ローミング無料化などで状況が変わっています。
香港・マカオでスマホを使う最安・最適な方法は現在お持ちのスマホや契約しているキャリア(Docomo、au、Softbank等)で変わります。
香港・マカオに3泊4日程度で行く場合の最適なスマホ(インターネット)の利用方法をまとめます。
⇒① そのまま使える(海外ローミング無料)
⇒② eSIM 600円~
⇒③ SIMカード(プリペイドSIM) 1,000円~
なお、海外滞在中の通話はLINEなどを使い、データ通信のみを利用する前提です。
香港・マカオでは空港、ホテルで無料Wifiを利用できるので動画をガッツリ見るのでなければ1日500MB~1GBあれば十分です。
香港ディズニーランドもパーク内で無料Wifiが使えます。
①ahamo、楽天モバイルなら無料の海外ローミングを利用
ahamo、楽天モバイルは追加料金なしで海外でもスマホをそのまま利用できます(2024年1月現在)。
香港、マカオは対象エリアに含まれています。
ahamoは事前設定が不要で、楽天モバイルの場合、出国前に「契約プラン」画面での設定が必要です(以下を参照)。
楽天モバイル 海外ローミング利用方法楽天モバイルは2GBまでの制限(4日滞在なら1日平均500MB)があります。超えた場合は500円/1GBでデータチャージします。
香港に到着後、スマホの設定画面で「データローミング」を有効にすれば大丈夫です。
そのほかのキャリアも海外ローミングプランを提供しています。しかし、このあと紹介するeSIM、プリペイドSIMのほうが基本的には安くなります。
プリペイドSIMカードとeSIMのメリット、デメリット
コロナ後の2023年、2024年に香港現地でSIMカード(プリペイドSIM)とeSIMを実際に使用しました。
実体験からSIMカード(プリペイドSIM)とeSIMのメリット、デメリットをまとめます。
eSIMはスマホに内蔵されているSIMカードです。物理的にカードを入れ替えなくてもデータ変更でSIMを切り替えられます。
eSIM未対応の機種はSIMカードしか選択肢がありません。
iPhoneであれば、iPhone XR/XS、iPhone 11以降、iPhone SE(第2、3世代)などがeSIMに対応しています。
Androidは、GoogleならPixel 4/4a以降が対応しています。他にもたくさん機種があるので確認してください。
KlookのeSIMのページにも詳しく書かれています。
eSIM対応機種(Klook)eSIMのメリット・デメリット
eSIMのメリット・デメリットをまとめます。
プリペイドSIMのメリット・デメリットは上記の裏返しになるので省略します(値段は1,000円前後なので大差ないです)。
実際に両方使ってみましたが、
旅行直前でも買えてSIMカード抜き差しの手間もなく、ちょっと安い
ので私はeSIMを今後使うと思います
以下ではおすすめのeSIM、プリペイドSIMをご紹介するのでご自身にあったほうを選んでください。
香港・マカオのおすすめeSIM
eSIMは購入後、SIMデータをダウンロードするQRコードがメールで送られてきます。
電子チケットと近い形式なのでチケット予約サイトで安く買えます。
一般的に、eSIMはチケット予約サイトのほうがAmazonより安く買えてバリエーションも豊富です。
主要なチケット予約サイトKKDAYやKlookを調査して、大量の候補のなかから良さそうなeSIMを探しました。
ほぼすべてのeSIMをチェックした結果、 こちら(候補①)を私は購入しました。
レビューを見るとこちら(候補②)は現地到着後の個人情報登録が不要なようです。
私が購入した時点では完売開始直後でレビューが少なく候補から除外しました。その後、高評価のレビューが増えています。1日1GBだとこちらの方が安いので次回はこちらを購入しようと思います。
これらのeSIMが良さそうと思った理由は以下です。
これらのeSIMは1日あたりの通信量や日数を自由に選べます。短い滞在にも長い滞在にも利用できます。
私は通信量を1日500MBにしました(私には十分でした)。1日1GBもあれば普通は十分だと思います。
予約ページでは1日あたりのデータ容量と日数を指定します。これによって金額が変わります。
購入を完了してすぐにPDFファイルが添付されたメールが届きました。
PDFファイルにはこのようにQRコードが含まれます。設定時にこのQRコードをスマホのカメラを使ってスキャンする必要があります。スキャンしやすいように紙にプリントアウトするのがベストです。別のスマホやパソコンの画面にQRを表示してもOKです(手間はかかりますが手入力もできます)。
eSIMの使い方は後半で詳しく説明します。
eSIMの使い方にジャンプ
香港・マカオのおすすめのプリペイドSIM
eSIM未対応のスマホをお持ちの方やSIMカードの差し替えで良いという方はプリペイドSIMカードの利用をおすすめします。
SIMカードは郵送(受取)が必要です。私は郵送が早く、送料無料が多いAmazonで買っています。
AmazonはSIMカードのバリエーションが多いので逆に迷ってしまいます。
私がコロナ以後に実際につかったおすすめプリペイドSIMカードがこちらです。
1日あたり1GB使い放題です。利用日数を1日、3日、4日、5日、8日から選べます。
価格は日数で変わりますが4日間で990円と格安です。
香港到着後の個人情報登録も不要で、ローミングON以外には特別な設定をせずにすぐ使えました(2023年11月時点)。
詳しい使い方は説明しますが、使用開始前のアクティベートが必要でした。
プリペイドSIMの使い方にジャンプeSIMの設定・個人情報登録
eSIMの使い方を上でご紹介したおすすめのeSIMを例に説明します。
①eSIMのダウンロード:日本出発直前か現地到着後
PDFで送られてきたQRコードをスキャンしてeSIMのデータをスマホに読み込みます。
基本的には日本出発前に実施して問題ない手続きです。ただし、手違いでeSIMが利用開始状態にならないように現地で手続きせよとの指示が書いてあるケースがあります。
空港の無料Wifiを利用して現地でも手続きできます。
現地で手続きする場合は、QRコードのカメラ読み取りができるように紙に印刷していくか、同行者のスマホなど別のスマホでQRコードを表示する準備をしておくと楽です。
以下、eSIMのダウンロードの手順をAndroidスマホを例に説明します。iPhoneでも基本的な流れは同じです。PDFに掲載された手順を確認してください。
設定 > ネットワークとインターネット > SIM の順にメニューを選択し、SIMのリストを表示します(機種によって名称やメニューが異なる場合があります)。SIMの追加をタップします。
新しいeSIMをダウンロードをタップします。
カメラが起動するのでPDFのQRコードを読み込ませます。紙に印刷したり、別のスマホ画面にQRコードを表示するのが難しい場合は、画面下にある「ヘルプ」をタップすると手動での入力画面に進めます。
データロードに少し時間がかかります。問題なく追加されるとSIMのリストにCMLink(eSIMの種類によって名前は変化)が追加されます。現地に着くまでは無効のままにしてください。
事前準備は以上です。
個人情報登録のためにパスポートの顔写真のページを写真撮影しておくと便利です。
②eSIMの切り替え:現地到着後
続いて現地到着後の手順を説明します。
香港国際空港に到着したら上と同様にSIMのリストを表示します。CMLinkを選択します。
SIMを有効にします。
ローミングをONにします。
日本のSIMが有効のままになっていたら無効に切り替えた方が良いと思います。
以上で設定は完了です。スマホを再起動します。
個人情報登録が不要なeSIMはこの時点でネットが使えるようになります。
③個人情報登録(実名認証):現地到着後
個人情報登録が必要なeSIMはSMS宛に以下のメッセージが届きます。大まかには「個人情報登録が完了していないのでSIMの有効化に失敗しました」という内容です。空港の無料Wifiに接続したあと、メッセージ中のURLをタップします。
個人情報の登録画面が開きます。電子メールアドレス、日本の携帯番号を入力します。SIMカードの番号は自動入力されました。
続いて、Document TypeにPassportを選びます。Document Imageをタップしてパスポートの写真を添付します。利用規約にチェックを入れて、Continueをタップします。
このあとは指示通りに進めれば大丈夫です。
申請後、ほぼほぼすぐ使えるようになりました。
プリペイドSIMカードの使い方
紹介したプリペイドSIMカードを例に使い方を説明します(Androidスマホの例)。
①プリペイドSIMカードのアクティベート:日本出発直前
取扱説明書、SIMカード、SIM入れ替え用のピンが届きました。
SIMカードはこのような白いカードでした。スマホのSIMスロットに合うサイズで取り外します。
日本出発前にアクティベートが必要です。アクティベートの方法は取扱説明書に書いてあります。Amazonの注文番号、利用開始日、SIMカードの番号、電子メールなどを登録します。渡航の数日前までに余裕を持って申請しておくとよいです。
事前準備は以上です。
交換後に日本のSIMカードをなくさないようにSIMカードケースを準備しておいても良いと思います。
①SIMカードの差し替え:機内か現地到着後
日本を出発したら、飛行機の機内や現地到着後にSIMカードを入れ替えます。電源オフの状態にして入れ替えるのが基本です。機内で入れ替える場合は、落としたりしないように気をつけてください。
③SIMの設定:現地到着後
空港に到着したら機内モードをオフにして設定 > ネットワークとインターネット > SIM の順にメニューを選択し、SIMのリストから中華電信を表示します(機種によって名称やメニューが異なる場合があります)。ローミングをオンにします。
設定したら再起動します。
私のGoogle Pixelはこれだけで使えるようになりました。到着ゲートでは電波が弱く繋がりませんでしたが、空港の建物中心部に移動したら使えるようになりました。
このようなメッセージも届きましたが、放置していたらつながるようになりました。
繋がらない場合は取扱説明書の手順にしたがってAPNの設定をしてください。LINEでサポートも受けられます。私が問い合わせたときは比較的素早く返信がありました。
空港の無料Wifiが使えるうちに接続できる状態にしておくと良いです(確認のときは一時的にWifiを切るのを忘れないようにしてください)。
香港現地での通信状況
eSIMもプリペイドSIMカードも快適に通信ができました。
LINEやX(Twitter)も普通に利用できました(LINEの通話は未検証)。
香港は地下鉄の車内でも基本的にはインターネットが利用できます。
以上、香港・マカオ旅行におすすめのお得なeSIM、プリペイドSIMカードについてくわしく解説しました。