【2023年版】モンサンミッシェル 修道院の見学ガイド – 見どころ・優先入場・所要時間など

パリ

モンサンミッシェル修道院見どころ入場料優先入場による行列回避方法行き方所要時間など、観光に重要なポイントをわかりやすく説明します。

ヨーロッパ有数の人気観光スポット「モンサンミッシェル」は、モンサンミッシェル修道院(ABBAYE DU MONT-SAINT-MICHEL)を中心に発展してきました。歴史は古く708年にまで遡ります。

修道院は、観光客が必ず訪れるスポットなので入場待ちの行列ができます。そこで、本記事では優先入場チケットを利用して、入場の行列を回避する方法を紹介します。

また、修道院の見どころを見学ルートに沿って詳しく解説します。

新型コロナ後(2023年1月)にモンサンミッシェル修道院を再訪問したので情報の更新や追記を行ないました。

モンサンミッシェル修道院 最新情報(2023年3月更新)

モンサンミッシェル修道院は通常通りの営業に戻っています。

営業再開直後はチケットの事前予約が必須になっていましたが、現在は必須ではありません。現地でも購入できます(ただし、チケット売り場で長時間並ぶ可能性あり)。

モンサンミッシェル修道院の攻略ポイント

攻略1:モンサンミッシェル修道院の歴史

モンサンミッシェル修道院はモンサンミッシェルそのものと言える最も重要な建物です。お城と勘違いされることの多いモンサンミッシェルですが、城壁の中に修道院が建設されたのではなく、修道院がどんどん拡大し城塞のようになりました。

708年、司教オベールの夢にあらわれた大天使ミカエルが、(何もなかった)岩山に聖堂を建てよ、と告げたのが、モンサンミッシェルの始まりです。その後、多くの巡礼者が訪れる聖堂として発展し、それに伴い周囲の村も拡大していきました。転機となったのは、イギリスとの百年戦争です。防御要塞として用いられたモンサンミッシェルは、この戦争の間、陥落せず、無敵を誇りました。お城と間違われるのも、要塞としての歴史が影響しています。

フランス革命時には、修道院が解散され、監獄として利用されました。修道院内では監獄としての痕跡を見学できます。

その後、作家ヴィクトル・ユーゴーがナポレオン三世に働きかけた結果、修復が行われ修道院として復興されました。

1979年には、「モン=サン=ミシェルとその湾」としてユネスコ世界文化遺産に登録されています。また、別の世界遺産「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としても登録されています。

攻略2:見どころ

長い時間をかけて岩山に建設されたモンサンミッシェル修道院には、みどころがたくさんあります。以下、代表的な3つを紹介します。

その1:回廊

荘厳な修道院に突然あらわれる緑を囲んだ回廊は非常に美しくはっとさせられます。

その2:修道院付属教会

岩山に建てられたと思えないほど大きな教会が島の頂上にあります。1000年以上前に建設された歴史ある教会です。

その3:修道院から見下ろす風景

島の頂上にある修道院からはモンサンミッシェル周辺の美しい景色を眺めることができます。西のテラスからの眺めは特に素晴らしいです。

攻略3:混雑具合・行列の回避

モンサンミッシェル修道院は島内で唯一の観光スポットなので、観光客のほとんどが訪れます。団体客が続々と到着する午後からは特に混雑します。私は混雑を回避するため、到着してすぐの12時ころに行きました。それでも、チケット売り場には行列ができていました。

当日購入することも可能ですが繁忙期はチケット窓口に長い列ができます。できるだけ事前にオンライン予約しておく方が良いと思われます。

公式サイトでも事前購入できますが手続きが英語です。オンラインツアー会社なら、日本語で公式サイトと同じ金額(11€)での予約ができます。私は、下記のGetYourGuideで事前予約しました。スマホでチケットを購入できて便利でした。

チケットの選び方・買い方は本文中で詳しくご紹介しますが、下記ボタンからチケットを予約できます。

モンサンミッシェル修道院優先入場チケットの予約(Getyourguide:日本語)

攻略4:見学のコツ

チケット窓口で、日本語で書かれた見学用パンフレットがもらえます。パンフレットには見学の順路がわかりやすく書かれています。また各場所の説明があり、理解を深めるのに役立ます。修道院をもっと詳しく知りたい場合は、日本語に対応したオーディオガイド €3 も借りられます。

また、公式ページからもPDF版をダウンロードできるので、事前に入手しておくと良いと思います。優先入場の場合は特に、パンフレットをもらうためにチケット売り場まで行く必要があるので、ダウンロードが便利です。

モンサンミッシェル公式サイト(英語)

画面をスクロールすると、下記GUIDE BOOKLETのダウンロードがあります。

攻略5:見学時間の目安

見学にかかる正味の所要時間は、1時間弱が目安です。プラスで入場待ちの時間がかかります。私は空いている正午に見学したので入場待ちが10分くらいでした。トータルでちょうど1時間かかりました。

モンサンミッシェル修道院の入場料・チケットの選び方

モンサンミッシェル修道院の入場料は以下の通りです(2023年3月現在)。

大人:11€
割引:9€
※18-25歳の非EU居住者
無料:18歳以下、他
オーディオガイド:3€

現地のチケット窓口で購入すると、チケット購入の列にならぶことになります。したがって、攻略法で書いた通り、チケットを事前に購入して入場することをおすすめします。

公式サイトでチケットは午前入場(09H00)と午後入場(14H00)のチケットに分かれています、

午前入場(09H00): 9時30分~12時30分に入場可能

午後入場(14H00): 14時00分~17時00分に入場可能

事前購入は、公式サイトだと英語になります。日本語で予約できるオンラインツアー会社でも同じ金額で購入できます。

私は下記のヨーロッパ大手のツアー会社Getyourguideで購入しました。

下記のボタンで予約ページにアクセスできます。

モンサンミッシェル修道院優先入場チケットの予約(Getyourguide:日本語)
GetYourGuideで販売されるチケットは30分単位での指定になっています。私は指定時間から10分弱遅れましたが入場できました。GetYourGuideに確認したところ「指定時間に入場することを強く推奨しますが、チケットは1日有効です」とのことでした(2023年3月現在)。

日本語なので購入手続きは簡単だと思います。不明点がある場合は、下記記事でGetYourGuideでのチケット予約方法を詳しく説明しているので参考にしてください。

購入が完了すると、すぐにGetYourGuideのアプリで電子チケットが表示できるようになります。

このQRコードを係員にスキャンしてもらえば入場できます。優先入場の詳しい方法は、以下の本文中でご紹介します。

モンサンミッシェル修道院で購入する場合は、以下のリンクになります。

チケット購入(モンサンミッシェル修道院公式サイト:英語)

モンサンミッシェル修道院 営業時間・休館日

・1月2日~4月30日: 9:30-18:00
・5月2日~8月31日: 9:00-19:00
・9月1日~12月31日: 9:30-18:00
※最終入場 閉館時間 1時間前
(2023年3月現在)

■休館日

定期休館日なし
※1月1日、5月1日、12月25日は休館

モンサンミッシェル修道院への行き方

修道院は、外から見てもわかるように島の中心の一番てっぺんにあります。グランド・リュと呼ばれるメインストリートを上がっていきます。
モンサンミッシェル修道院

グランド・リュを上がりきると、左手に修道院への階段があります。これを登っていきます。
モンサンミッシェル修道院

この階段を登っていくと修道院の入口に着きます。
モンサンミッシェル修道院

モンサンミッシェル修道院 入場方法

※以下は2019年時点の様子です

モンサンミッシェル修道院は入口で、2列に分れています。

の列は、チケットを当日購入する人の列でチケット窓口につながっています。
の列は、チケットを事前購入している人や団体用の優先入場の列です。

私は、GetYourGuideでモバイルチケットを事前購入していたので、意気揚々と優先列から入場するつもりでした。ですが、訪問日が偶然、ヨーロッパ文化遺産の日(9月3週の週末)だったので、入場無料でした。そのため、無料チケット発券が必要で右の列にならぶことになりました。

チケット窓口に向かう途中、セキュリティゲートを通ります。
モンサンミッシェル修道院

階段を少しあがったところで、チケット窓口のある右側に曲がります。
モンサンミッシェル修道院

チケット窓口への長蛇の列ができていました。11€が無料になったのはありがたかったのですが、事前購入でチケット購入の列をスキップするつもりだったので、ちょっと残念でした。使えなかったチケットはGetYourGuideに連絡したところ、すぐ返信が来て、ちゃんと返金処理をしてもらえました。
モンサンミッシェル修道院

料金の支払いがない無料チケットの発券だったので、列が長かったわりには10分くらいでチケットを受け取れました。
モンサンミッシェル修道院

日本語にも対応しているオーディオガイドは、チケット窓口の横で受け取ることができます。見学パンフレットもここに並んでいて、日本語版もあります。パンフレットには、見学順路がわかりやすく書いてあるので、必ずもらって置きましょう。
モンサンミッシェル修道院

チケットを購入したら元の階段のところまで戻ります。

(私は使えませんでしたが)優先入場チケットの場合は、チケット窓口の方には曲がらず、セキュリティチェックのあと、すぐに見学コースに進めます。

そのため優先入場すると、パンフレットのあるチケット売り場を通りません。GetYourGuideのモンサンミッシェル修道院の優先入場チケットの口コミにも、パンフレットをもらえなかったと書かれていました。ですので、チケットをチェックする係の人に話して、チケット売り場までもらいにいくか、攻略法で説明したように公式サイトからPDFをダウンロードしてください。

2023年1月現在も列は同じように分かれていました。

私は事前購入列に進み、待ち時間なしで入場できました。ただし、1月は閑散期だったのでチケット売り場の列もほとんど並んでいませんでした。閑散期は現地購入で大丈夫だと思います。いつが閑散期かは明確にはわからないので事前購入の方が安心だとは思います。

日本語パンフレットも同じようにチケット売り場に置いてありました。

モンサンミッシェル修道院 見学ルート・見どころ

モンサンミッシェル修道院の見学ルートや見どころについて説明します。基本的には、パンフレットを見ながら順番に進めば、見どころを逃すことなく見学できます。

下層階の見学

見学は下層階からスタートしますが、下のマップのように大半が岩石部で、それを取り囲むように通路や部屋があります。

<出所>モンサンミッシェル公式パンフレットより引用

(1)哨戒の間

チケットをチェックして、修道院の入口である(1)哨戒の間を抜けます。
モンサンミッシェル修道院

(2)大階段

続いて、上層階にあがるための(2)大階段を登ります。大階段の左手は、修道僧が居住するエリアになっています。
モンサンミッシェル修道院

大階段を上ると、左手に眺めのいい場所があります。モンサンミッシェルと陸地をつなぐパセレル橋がきれいに見えます。
モンサンミッシェル修道院

上層階の見学

上層階には(4)修道院付属教会や(5)回廊など、修道院のみどころとなるスポットがあります。

<出所>モンサンミッシェル公式パンフレットより引用

各スポットには、下の写真のように番号が掲示されています。パンフレットやオーディオガイドの番号と対応しています。
モンサンミッシェル修道院

2023年1月時点では以下の大階段を上がった正面の入り口が閉鎖されていました。(3)西のテラスを見学して(4)修道院付属教会へ進みました。

大階段を上がると正面に入口があります。
モンサンミッシェル修道院

この部屋にはモンサンミッシェルの歴史などに関する展示があります。モンサンミッシェルの成り立ちがわかる模型がありました。初期は、岩山(モン)のてっぺんに小さな聖堂があるだけです。
モンサンミッシェル修道院

聖堂が拡張され本格的な修道院になっていきます。
モンサンミッシェル修道院

後期になると、現在のように島の周囲にも壁が作られ、城塞のようになってきました。
モンサンミッシェル修道院

(3)西のテラス

展示の部屋を出ると、大きな(3)西のテラスが広がっています。テラスからは、モンサンミッシェルの周囲を見渡すことができます。

切り立った修道院の壁を見下ろすと、難攻不落の城塞だったのがよく理解できます。
モンサンミッシェル修道院

(4)修道院付属教会

修道院の中心的な施設(4)付属教会がテラスの後方にそびえています。鐘楼の頂上には、モンサンミッシェルを作るように司祭に告げた大天使ミカエルの金の像があります。
モンサンミッシェル修道院

教会は長さ80mの岩山を土台に建てられています。建設は、1000年から1010年と今から1千年以上も前です。内装はもともとロマネスク様式でしたが、再建時、ゴシック様式になりました。
モンサンミッシェル修道院

天井は板張りで、船底のようになっています。
モンサンミッシェル修道院

(5)回廊

美しい回廊もモンサンミッシェル修道院の見どころの一つです。わずかにずらして柱を2列に並べることで美しさが増しています。
モンサンミッシェル修道院

回廊で見逃せないのが、この場所です。足元に壁がなく全面開いています。といってもガラスがあるので安全です。
モンサンミッシェル修道院

足元が断崖絶壁で、ちょっとすくんでしまいます。
モンサンミッシェル修道院

(6)合同の食事室

回廊を抜けると、広大な(6)合同の食事室にでます。修道僧たちがあつまって食事をしていた場所です。こちらの天井も木でできた船底のようです。
モンサンミッシェル修道院

中層階の見学

最後に見学する中層階には、岩石部を囲むように、たくさんの部屋や教会があります。

<出所>モンサンミッシェル公式パンフレットより引用

(7)迎賓の間

(7)迎賓の間は、先程見た食事室のちょうど真下にあります。名前の通り、王や貴族を迎賓するための部屋として使われました。
モンサンミッシェル修道院

素朴ながら美しいステンドグラスで採光されています。
モンサンミッシェル修道院

一旦、迷路のような外の通路に出ます。
モンサンミッシェル修道院

(8)太柱の礼拝堂

太柱の礼拝堂の真上は修道院付属教会ですので、土台を支える目的で太い柱が狭い間隔で立っています。天井にある丸い穴は、付属教会に続いています。
モンサンミッシェル修道院

(9)聖マルタン礼拝堂

聖マルタン礼拝堂の見どころは、石で組まれた円形の天井です。高さが9mもあります。礼拝堂の上には、付属教会の交差廊があり、このアーチで支えています。
モンサンミッシェル修道院

(10)修道僧の納骨堂

次の部屋に入ると、突然大きな車輪があり、びっくりします。
モンサンミッシェル修道院

この巨大な車輪は、牢獄として使われていた19世紀に収容者の食事を引き上げるために利用されていました。写真のように鎖で繋がれたソリを引き上げていました。
モンサンミッシェル修道院

これが引き上げに使われていたソリです。
モンサンミッシェル修道院

(11)聖エティエンヌのチャペル

聖エティエンヌの名前を関したチャペルは死者を安置するために使われていました。
モンサンミッシェル修道院

(12)南北階段

南北階段と呼ばれる階段を進みます。
モンサンミッシェル修道院

(13)修道僧の遊歩場

修道僧の遊歩場では、ゴシック様式の特徴である丸天井が特徴的です。
モンサンミッシェル修道院

(14)騎士の間

騎士の間は、修道僧の遊歩場と同様に丸天所がある広い空間です。この真上が、先程見た緑の回廊です。修道僧たちは、この部屋で仕事をしていました。
モンサンミッシェル修道院

(15)司祭の間

最後の見学ポイントである司祭の間には、最初にチケットを買ったチケット窓口があります。
モンサンミッシェル修道院

以上で見学コースは終了です。最後、オーディオガイドを返却する場所があります。午後の混雑する前の時間だったので、ゆっくり見学することができました。ゆっくり見学しましたが、所要時間は40~50分程度でした。

見学が終わって、再度、入場待ちの行列を確認してみました。まだ、13時でしたが行列はかなり長くなっていました。

モンサンミッシェル修道院のショップ・お土産

見学コースの最後にショップがあります。
モンサンミッシェル修道院

モンサンミッシェルがデザインされたカップや皿、指ぬきなどがありました。
モンサンミッシェル修道院

途中のショップにもありましたが、モンサンミッシェル周辺の特産物も販売されていました。
モンサンミッシェル修道院

こちらははちみつです。8.5€でした。
モンサンミッシェル修道院

昔のモンサンミッシェルが印刷されたポストやしおりです。しおりは1€です。
モンサンミッシェル修道院

参考)モンサンミッシェル修道院の公式サイト

モンサンミッシェル修道院の公式サイトは以下です。

モンサンミッシェル公式サイト(英語)

以上、モンサンミッシェル修道院の見どころ、入場料、行列回避方法、行き方、所要時間などを解説しました。

下記メニューからモンサンミッシェル観光に役立つ情報に簡単にアクセスできます。

モンサンミッシェル・メニュー

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