香港の交通ICカード「オクトパスカード(Octopus Card)」の使い方、チャージ方法、再アクティベート方法、返金(払い戻し)方法、オクトパスカード公式アプリについて、わかりやすく説明します。
2024年に現地確認した最新情報です。
iPhone版のオクトパス・アプリのインストールやチャージ方法を解説しています。こちらも合わせてごらんください
目次
オクトパスカードのチャージ方法
オクトパスカードは、①駅・空港にある自動加算機や②セブンイレブンなどのコンビニで、チャージできます。
チャージ方法を分かりやすく説明します。
香港国際空港へ到着したときにオクトパスカードにチャージすることが多いと思いますので、空港でのチャージ方法も詳しく説明します。
①地下鉄駅、香港国際空港のオクトパスカード加算機でチャージ
一番シンプルな方法が地下鉄(MTR)の駅でチャージする方法です。地下鉄の駅には、下のチャージ専用の端末(増値機)があります。
筐体が横長の切符の券売機と並んで置いてあることが多いです。50HKDか100HKDをチャージすることができます。50HKD、100HKDのお札しか使えないので注意してください。
最初に、オクトパスカードを下の写真のピンク枠の部分に差し込みます。
画面右のお札を挿入する機械に、50HKD札、100HKD札を差し込みます。入れた額がそのままチャージされます。100HKD札を入れて50HKD分だけチャージ、などはりできないので注意してください。
チャージに成功すると加算された残金が表示されます。チャージは完了したのでカードを抜きましょう。
③コンビニ(セブンイレブンなど)でチャージ
香港の町のいたるところにあるコンビニでもチャージが可能です。
レジで店員さんにチャージしたい金額を渡して、オクトパスカードを見せれば、だいたい通じると思います。
チャージ(charge)という単語より、reload(リロード)やAdding value(アディングバリュウ)のほうが通じるかもしれません。
お札を渡して店員さんがチャージの準備をしたら、レジ横のカードリーダーにオクトパスカードをタッチします。
コンビニだけでなく、ドラッグストアのwatsonsでもチャージできます。
香港国際空港でのオクトパスカード チャージ方法
オクトパスカードは香港国際空港でもチャージできます。
オススメはセブンイレブンでのチャージです。チャージの機械では50HKD、100HKDのお札しか使えませんし、入れた額がそのままチャージされます。
例えば、100ドル札を入れて50ドル分だけチャージすることはできません。
コンビニであれば、ぴったりのお札でなくてもチャージできるので便利です。
到着ロビーにはセブンイレブンがあります。エアポート・エクスプレスの乗り場を正面に見て背中側にあります。
レジで、オクトパスカードを渡してチャージしたい金額を英語で伝えましょう。
私は、2枚のオクトパスカードに100ドル札で50ドルずつチャージしたかったので「アディング バリュウ(=チャージ)、フィフティダラー、イーチ」と伝えたところ無事通じました。
店員さんがタッチしろというジェスチャーをしたら、下の写真のオレンジの部分にタッチしてください。
空港にはオクトパスカードにチャージする機械(増値機)もあります。下の写真のようにエアポート・エクスプレスのカウンター横の券売機のそばに、オクトパスカードの自販機と一緒に並んでいました。
オクトパスカードの使い方
地下鉄(MTR)に乗る
オクトパスカードが一番活躍するのがMTRに乗車するときです。日本の交通系ICカードと使い方ははほぼ同じです。
オクトパスカードで地下鉄に乗ると、通常料金より割引されます。
入場時と出場時に改札のカードリーダーにカードをタッチします。下の写真がMTRの自動改札です。黄色い部分(もしくはオレンジの部分)にタッチしましょう。
香港の自動改札は日本の自動改札ほど性能が良くなく、タッチしてすぐに入場しないと、ゲートが閉まることもあるので注意しましょう。
センサーがうまく反応しない場合は、駅員のいる改札でカードを渡して確認してもらいましょう。
出場時も同様に自動改札へのタッチが必要です。入場時も出場時も残金がディスプレイに表示されます。
改札の前側にVISAのマークが書かれた読み取り装置があるので、ここにカードをタッチします。
ただし、バスやエアポートエクスプレスの乗車には使えません。
バスに乗る
バスの場合も日本のカードと同じです。乗り込んで運転席付近にあるオレンジのカードリーダーにオクトパスカードをタッチしましょう。
スターフェリーに乗る
九龍と香港島を結ぶスターフェリーもオクトパスカードで乗車ができます。
スターフェリーの乗り場へ行ったら、写真のような長い列ができていました。これは切符を買う人たちの列でした。
オクトパスカードを持っていれば切符は買わずにタッチで乗れます。改札の機械のオクトパスカードが表示されているあたりにタッチします。
コンビニ、レストランなどで料金を支払う
コンビニやレストランなどレジにオレンジのオクトパスカードのリーダーがあるお店では料金を支払うことができます。これもSUICAなどと一緒です
。支払うときにオクトパスカードを見せると、支払いの準備をしてくれるので、カードリーダーにカードをタッチして支払います。
レストランの中にはクレジットカードが使えず、オクトパス・カードのみ利用できる店がありました。
オクトパスカードの再アクティベート
オクトパスカードは1,000日以上利用しないと無効化されます。
コロナ禍で1,000日以上経過してしまった方もいらっしゃると思います。
無効化されたオクトパス・カードはMTRの窓口で再アクティベート(リアクティベート)できます。
私がリアクティベートしたときは、残高から50HKD引かれてたようでした。
再アクティベートしたオクトパス・カードはこれまで通り使えました。
オクトパスカードの返金方法・払い戻し場所
オクトパスカードはチャージ残金および保証金(デポジット)の返金を受けることが可能です。
払い戻しの場所は、地下鉄の窓口や空港のエアポートエクスプレスのチケットカウンター(下の写真)です。
エアポートエクスプレスのチケットカウンターは返金に慣れているので、手続きがスムースだと思います。
Refund, please(リファンドプリーズ)と言えば伝わると思います。行列ができていて少し時間がかかる可能性があります。
通常のオクトパスカード(下記)は、残金と保証金(デポジット)50HKDが払い戻されます。ただし、発行後90日以内に返金、5回以内の利用の場合は、11HKDか残額の1%、高い方の手数料がかかります。
ツーリスト・オクトパス・カードは保証金がありませんので残金のみの払い戻しになります。
一度、返金を受けてしまうとオクトパスカードとして使えなくなるので注意してください。
オクトパス・アプリの残金確認
オクトパスにはモバイルアプリ版があります。
モバイルSuicaのようにスマホ・アプリをインストールすればスマホのタッチでオクトパスを利用できます。
ただし、日本在住者はiPhoneでしか利用できません。
iPhone版のオクトパス・スマホアプリのインストール方法やチャージ方法は別記事で詳しく説明しています。
Android用のアプリはユーザー登録のさいに香港の電話番号が必要になるので利用が困難です。
ただし、Androidアプリでも残高確認や使用履歴の確認ができます※NFC(カード読み取り機能、お財布ケータイ機能)が必要。
アプリをインストールして立ち上げると以下の画面になります。このページが表示されるまでは、skip(スキップ)で飛ばしてかまいません。緑色のEnquiry(残金確認)をタッチします。
スマホのNFC機能を有効にして、オクトパスカードをスマホのカードリーダー部分に当てます。読み取りに成功すると下記のように残金(Remaining value)を確認できます。オクトパスカードの番号を登録すると、詳細に支払いの履歴を確認することができます。REGISTER(オクトパスカード登録)をタッチします。
登録されているオクトパスカードがないので下の画面になります。右下の+ボタンをタッチします。
カード情報登録の画面になります。数字の部分には、オクトパスカードの右下に記載されている番号を入力します。Remarksはカードの名前なので適当に入力します。画面右下のNEXTをタッチします。
下の画面になるので、オクトパスカードを再度スマホにくっつけて読み取らせます。読み込みに成功すると登録が完了します。
下の画面のように細かく利用履歴を確認することができるようになります。
以上、オクトパスカードの使い方、チャージの仕方、公式アプリでの残金確認方法、返金(デポジット)方法についてご紹介しました。