フィレンツェの人気観光スポット「ヴェッキオ宮殿」の入場チケット、混みぐあい、見どころなど見学に必ず役立つ情報をわかりやすく解説します。
ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)は、映画『インフェルノ』や『ハンニバル』の舞台にもなった、フィレンツェの中心的な建築物です。
宮殿のシンボルである高さ95mのアルノルフォの塔は、ドゥオモなどを見渡せる展望スポットです。夏場は夜も登れるので、フィレンツェの夜景を楽しめるスポットとして人気があります。
本記事では、アルノルフォの塔に夕方に登って、夕景と夜景を両方を楽しんだ様子などもレポートします。
目次
ヴェッキオ宮殿 見学のポイント
ヴェッキオ宮殿見学の計画をたてる上で、事前に知っておきたいポイントを解説します。
(1)ヴェッキオ宮殿とは?
ヴェッキオ宮殿は、シニョリーア広場に面して立っているフィレンツェの政庁舎だった建物です。
14世紀初頭に、彫刻家・建築家のアルノルフォ・ディ・カンビオによって建設されました。建築家の名前は、シンボルである「アルノルフォの塔」に残っています。
その後、初代トスカーナ大公となったメディチ家のコジモ1世の指示により、建築家ジョルジョ・ヴァザーリにより改築が行われました。ヴァザーリは「ヴァザーリの回廊」を作ったことでも有名です。
ヴェッキオ宮殿は、イタリア語で「旧宮殿」を意味します。メディチ家がシニョーリア宮殿と呼ばれていたヴェッキオ宮殿からピッティ宮殿へ、引っ越して以降、旧宮殿と呼ばれるようになりました。
フィレンツェ共和国の政庁、トスカーナ大公国の宮殿、そして現在はフィレンツェ市庁舎と、中世以来ずっとフィレンツェの政治の中心であり続けてる重要な建物です。
(2)ヴェッキオ宮殿の見どころダイジェスト
ヴェッキオ宮殿では、①宮殿内部のミュージアム(Museum)、②アルノルフォの塔(Tower and Battlements)、③地下ローマ式劇場遺構(Archeological site)の3ヶ所を見学できます。
①ミュージアム
ヴェッキオ宮殿の2階、3階はミュージアムになっていて、たくさんの部屋を見学できます。
最大の見どころは、映画『インフェルノ』の重要な舞台にもなった500人大広間です。500人の民衆評議会委員が集まるために作られた巨大な部屋です。
壁にはCERCA TROVA(探せ!そして見つけよ)と書かれたヴァザーリ『マルチャーノ・デッラ・キアーナの戦い』のフレスコ画が描かれています。
宮殿の中庭(無料入場可)の噴水にヴェロッキオ作の『イルカを抱いたキューピッド』のコピーがありますが、ミュージアムではオリジナルを見ることができます。
『インフェルノ』を見た方は、かならず見たいダンテのデスマスクも展示されています。
②アルノルフォの塔
ヴェッキオ宮殿のシンボルで高さ95mのアルノルフォの塔は、頂上の見張り台まで上ることができます。
夜にも登れる展望スポットとして人気です。ドゥオモの夜景を撮影することもできます。
ただし、雨の日は途中の胸壁部分までしか上がれないので注意してください。
③地下ローマ式劇場遺構
ヴェッキオ宮殿があるシニョーリア広場は、ローマ時代、フォーラム(公共広場)があった場所です。
現在、ヴェッキオ宮殿がある場所には、ローマ式劇場がありました。現在でもヴェッキオ宮殿の地下で劇場遺構を見ることができます。
見どころは本文中で詳しくご紹介します。
(3)ヴェッキオ宮殿の混みぐあい・おすすめ入場チケットは?
ヴェッキオ宮殿は、ドゥオモ、ウフィツィ美術館、アカデミア美術館などに次ぐ人気観光スポットです。
混雑しますが、上記3ヶ所と比べると入場待ちの列もかなり短く、当日のチケット購入でも大丈夫だと思います。
フィレンツェの観光パス「フィレンツェ・カード」の対象施設になっており、カードを購入するとお得に入場できます。
ただし、フィレンツェ・カードを購入すべきかは、ドゥオモ、ウフィツィ美術館、アカデミア美術館の3ヶ所の見学予定から決めたほうが良いです。
フィレンツェ・カードについて、こちらの記事で詳しく解説しています。参考にして、判断してください。
(4)「インフェルノの秘密」ツアー、「秘密の通路」ツアー
『インフェルノ』の舞台になったようにヴェッキオ宮殿には、多くの秘密の通路や隠し扉があります。
ツアーに参加すると、通常は見学できない秘密の通路や隠し扉を見学することができます。両ツアーで見学できる場所、どちらかでしか見学できない場所があります。
秘密の通路ツアーは、1日4回(木曜は2回)の催行、インフェルノの秘密ツアーは午後1回の催行ですので、都合に合わせて参加するツアーを選ぶのが良いと思います。
下記サイトでツアーの詳細確認や予約ができます。
※2020年6月現在、新型コロナの影響でツアーが一時中断しているようです
料金が通常の見学料とは別に5€かかります。当日、空きがあればチケット窓口でもツアーの申し込みができるようです。
(5)ヴェッキオ宮殿での写真撮影は?
ヴェッキオ宮殿は、写真撮影が可能です。
(6)見学時間の目安
ヴェッキオ宮殿の所要時間は、ミュージアムが約1時間です。
アルノルフォの塔に登る場合はプラス30分、ローマ式劇場遺構を見学する場合はプラス10数分です。
ヴェッキオ宮殿の入場料・チケットの選び方
ヴェッキオ宮殿の入場料
ヴェッキオ宮殿のチケットは、①宮殿内部のミュージアム(Museum)、②アルノルフォの塔(Tower and Battlements)、③地下遺構(Archeological site)のうち、どこを見学するかによって以下の選択肢があります。
チケット料金
①、②、③セット (Museum+Archeological site+Tower and Battlements): 19.5€
①ミュージアム+②塔 (Museum+Tower and Battlements): 17.5€
①ミュージアム+③地下遺構
(Museum+Archeological site): 16.0€
①ミュージアムのみ(Museum): 12.5€
②塔のみ(Tower and Battlements): 12.5€
③地下遺構のみ(Archeological site): 4.0€
個人的には、③地下遺構は、無理に見学する必要もないと思うので、①ミュージアム+②塔 17.5€のチケットが王道だと思います。2€しか違わないので、もちろん、3ヶ所でも良いです。
フィレンツェ・カードの利用
フィレンツェ・カードを利用すると、ヴェッキオ宮殿の①ミュージアム、②アルノルフォの塔、③地下遺構とも無料で入場できます。
また、窓口でチケットを引き換える際に、優先列を利用できます。
ただし、上記で説明したように、フィレンツェ・カードを購入すべきかは、ドゥオモ、ウフィツィ美術館、アカデミア美術館の3ヶ所の見学予定で決めたほうが良いです。
安くチケットを予約できる日本語サイトは?
ヴェッキオ宮殿のチケットを日本語で安く予約できるサイトを調べてみました。以下が調査結果です。
調査結果:ツアー会社ではGetYourGuideしか取り扱いがなく、4.5€の手数料がかかってしまいます。
安く購入できるサイトがないので、現地チケット窓口での購入で良いと思います。
ヴェッキオ宮殿の営業時間・休館日
開館時間
■ 夏期(4月~3月)
・ミュージアム・ローマ式劇場遺構
木曜以外: 09:00 – 23:00
木曜: 09:00 – 14:00
・アルノルフォの塔
木曜以外: 09:00 – 21:00
木曜: 09:00 – 14:00
■ 冬期(4月~3月)
・ミュージアム・ローマ式劇場遺構
木曜以外: 09:00 – 19:00
木曜: 09:00 – 14:00
・アルノルフォの塔
木曜以外: 10:00 – 17:00
木曜: 10:00 – 14:00
休館日
・無休
営業時間の変更などもありますので、公式サイトの営業時間もチェックしてください。
営業時間(ヴェッキオ宮殿公式サイト)
ヴェッキオ宮殿へのアクセス
ヴェッキオ宮殿は、フィレンツェの中心部シニョーリア広場の南東に位置します。
フィレンツェ観光では、観光スポット間を徒歩で移動することが多くなります。ドゥオモ広場からはヴェッキオ宮殿まで徒歩5分です。ウフィツィ美術館は、すぐ隣にあります。
イタリア鉄道のサンタ・マリア・ノヴェッラ(SMN)駅から直接歩いた場合は、徒歩15~20分くらいです。
ヴェッキオ宮殿の入場方法・当日チケットの購入
ファザードを見上げると、シンボルのアルノルフォの塔が見えます。ヴェッキオ宮殿建設時に利用した旧建物の塔を利用したため、右側にずれています。塔の上部には、見張り台があり、塔のチケットでここまで登ることができます。
ファサードの中央には、映画『ハンニバル』でレクター博士が刑事を突き落とし首吊にしたバルコニーがあります。
宮殿への入場口は、ミケランジェロの『ダビデ像』(複製)と、バッチョ・バンディネッリの『ヘラクレスとカクス』の間にあります。ダビデ像は、1873年までは本物が置かれていましたが、風雨によるダメージを避けるため、現在はアカデミア美術館に移設されています。
宮殿内に入ると、中央にヴェロッキオ作の『イルカを抱いたキューピッド』の噴水がある美しい中庭があります(中庭は入場無料)。ヴェッキオ宮殿の人気者のキューピッドですが、これはコピーです。オリジナルは宮殿内で見学できます。
ヴェッキオ宮殿の地上階のマップがこちらです。500人広間など見学ルートは2階(イタリアでは1階)にあります。まずは、中庭を出て、奥にあるチケット窓口でチケットを購入します。
中庭を出ると、左右に階段がありますが、まずは通り過ぎてチケット窓口へ進みます。
階段を通り過ぎると、「税関の中庭」とも呼ばれる広い空間があります。左側奥にチケット窓口があるので、チケットを購入してください。私が訪問したときは、数人しか並んでおらず、すぐに購入できました。フィレンツェカードを利用する場合は、Firenzecardと書かれた窓口でカードを提示してチケットを受け取ってください。
チケットを入手したら、先程の階段まで戻って2階へ進みます。チケット窓口側から見て、左側の階段です。
ヴェッキオ宮殿の見学コース・マップ
ヴェッキオ宮殿は、1階(Piano Primo)、2階(Piano secondo)がミュージアムの展示フロアになっています。日本で言う2階、3階です
ヴェッキオ宮殿 1階のマップ
ヴェッキオ宮殿 2階のマップ
それでは、以降、1階、2階の見どころを順にご紹介します。
1階の見どころ
500人大広間
宮殿で最も重要な部屋が500人大広間です。奥行き52m、幅23mの巨大な空間が広がります。当初は、メディチ家を追い出したサヴォナローラが500人の民衆で構成される評議会が集まる場所として建設されました。その後、ヴァザーリによって拡張されました。
CERCA TROVA (探せ!そして見つけよ)
500人大広間の左右には、ヴァザーリによる一連のフレスコ画があります。フィレンツェがピサやシエナを巡って起こした戦争の場面を描いています。
見逃せないのが、CERCA TROVA(探せ!そして見つけよ)と書かれた『マルチャーノ・デッラ・キアーナの戦い』です。『インフェルノ』では、ラングドン教授が重要なヒントを得たキーワードでした。
緑色の旗に白い文字でCERCA TROVAと書かれているのですが、非常に小さく、肉眼で見るのはかなり厳しいようです。上の写真の黄色い枠の中心あたりに書かれています。後日、拡大したのが下の写真です。ピンクの枠で囲った三角の旗にかかれているはずなのですが、残念ながら判別不能でした。
CERCA TROVAがもともと有名になったのは、『インフェルノ』に登場したことでなく、この絵の裏にダ・ヴィンチの未完の大作『アンギアーリの戦い』が隠れているのでは?というミステリーからでした。
というのも、500人大広間には、ダ・ヴィンチが『アンギアーリの戦い』を、ミケランジェロが『カスチーナの戦い』を描くことになっていました。しかし、二人ともフィレンツェを離れてしまったため、2大巨匠の絵が同じ部屋に書きかけのまま、しばらくの間、放置されました。
どちらも破棄され、ヴァザーリのフレスコ画に置き換えられたとされていました。しかし、この絵画の後ろにダ・ヴィンチの大作が眠っていることを暗示して、ヴァザーリがCERCA TROVA(探せ!そして見つけよ)と残したのでは?という説が発表されました。
調査が進められ、絵画の後ろにダ・ヴィンチが使った顔料などが発見されました。ですが、調査開始から10年近く経過しましたが、発見されたというニュースは聞ききません。残念ながら「ない」可能性が高そうです。
ミケランジェロ『勝利』
絵画は未完に終わったミケランジェロですが、500人大広間には『勝利』と呼ばれている大理石の彫刻が置かれています。
もともとは、ユリウス2世の霊廟に飾るために彫られた彫刻の一つとされています。下の写真の黄色い枠で囲った位置にあります。
ヴァザーリの天井画
『インフェルノ』を見た方なら、500人大広間の天井を見上げてヒヤヒヤするのではないかと思います。
ヴァザーリがコジモ1世の業績を描いた39枚のパネルがはめられています。
後ほど、2階を見学する途中で、バルコニーからも500人大広間を見ることができます。
フランチェスコ1世の書斎
500人大広間に繋がる小部屋が、フランチェスコ1世の書斎です。
コジモ1世の息子であるフランチェスコ1世は、スキャンダルなどで評判の悪い人物でした。しかし、この部屋のコレクションは、マニエリスム作品の傑作とされています。
コジモ・イル・ヴェッキオの間
500人大広間から出て、レオ10世のアパートメントと呼ばれる、メディチ家一族の名前が付いたいくつかの部屋を見学します。
コジモ・イル・ヴェッキオ(老コジモ)は、メディチ家のフィレンツェ支配を確立し、メディチ家の隆盛を作り上げた人物です。
政変から一度、フィレンツェを追われてしまいますが、1年後、フィレンツェへ帰還します。天井画は、老コジモと側近たちが亡命先のヴェネツィアから帰還したときの場面を描いています。
レオ10世の間
レオ10世は、メディチ家最盛期を築いたロレンツォ・デ・メディチの息子です。父親の働きかけにより、ローマ教皇になりました。教皇として赴任した後、ユリウス2世に続いてミケランジェロ、ラファエロなどのパトロンになり、ローマにルネサンス文化を隆盛させました。
この絵は、教皇になってフィレンツェに凱旋帰国したレオ10世を描いたものです。
2階の見どころ
オプスの間
2階では、まず「要素のアパートメント」と呼ばれるいくつかの部屋を見学します。
オプスは、土星の守護神サトゥルヌスの妻で、地球の女神です。オプスの部屋は、1階のロレンツォ・イル・マニーフィコの名を冠した部屋の上にあります。オプスが多くの人々に慕われたように、ロレンツォも慕われたので、この部屋をオプスの部屋にした、と言われています。
ヘラクレスの間
ヘラクレスの間の天井には、赤子のヘラクレスが蛇を握り殺す、ギリシア神話のシーンが描かれています。夫であるゼウスに浮気された女神ヘラが嫉妬し、生まれたばかりのヘラクレスを殺害しようと蛇を放ちました。
サトゥルヌスのテラス
土星の守護神サトゥルヌスの名前がついたテラスからは、ヴェッキオ宮殿の南側にあるアルノ川対岸の景色を見渡すことができます。
ヴェロッキオ『イルカを抱いたキューピッド』
地上階の噴水がある中庭で見たキューピッド像のオリジナルが展示されています。
緑の間
続いて、「エレオノーラのアパートメント」の名前がついた、コジモ1世の妻エレオノーラが利用していた部屋を見学します。
この部屋は壁の色から緑の間と呼ばれました。天井はギルランダイオによって装飾されています。
部屋の左側がヴァザーリの回廊のスタート地点になっています。
カペラ・ディ・エレオノーラ
小さいながらも豪華に装飾されたエレオノーラ用の礼拝堂です。内部には、『紅海渡歩』などブロンズィーノによるフレスコ画が描かれています。
ダンテのデスマスク
『インフェルノ』で重要なアイテムになっているダンテのデスマスクです。映画を見た方は興奮ものです。
フィレンツェ出身の詩人・哲学者、ダンテは叙事詩『神曲』を書き、その後に立ち上がるルネサンス文化に多大な影響を与えました。
謁見の間
続いて、「プリオーリのアパートメント」と呼ばれる、いくつかの部屋を見学します。プリオーリは、商工業者の団体(ギルド)のことで、中世フィレンツェでは巨大な富と権力を持ちっていました。
「謁見の間」は「正義の館」とも言われ、会議場としても使われていました。宮殿内で最も古い装飾が残っています。
プリオーリのチャペル
プリオーリのために建設された礼拝堂です。天井には、キリストの使徒たちが描かれています。
百合の間
壁や天井にユリの紋章が描かれています。
写真の左端のブロンズ像が、ドナテッロの傑作『ユディトとホロフェルネス』です。寡婦ユディトが、泥酔した敵軍の将ホロフェルネスの首を切る旧約聖書の話を像にしたものです。
地図の間
地図の間には、中央に地球儀が置かれ、壁には世界地図が描かれた53枚のパネルがあります。
コジモ1世が、ヴァザーリに対し、世界地図を飾り、かつ、ワードローブとして使える部屋の設計を命令して、完成した部屋です。地図は、イグナシオ・ダンティとステファノ・ボンシニョーリによって制作されました。
部屋の中央にある地球儀は、1581年の制作当時は世界最大の大きさでした。
日本の地図もありますので、ぜひ探してみてください。16世紀後半は日本で言えば戦国時代です。南蛮貿易も盛んになった時期だからか、思ったよりはそれっぽく描かれています。
以上が、ヴェッキオ宮殿の館内(美術館部分)の見どころです。
アルノルフォの塔
ヴェッキオ宮殿のシンボル「アルノルフォの塔」の入り口へは、TOWER→という案内が館内に出ているので、それにしたがって進んでください。
こちらがスタート地点です。階段下にいる係員さんにチケットのチェックを受けます。
塔の高さは95mです。登るのは85mの高さにある見張り台です。途中、宮殿上部約30mにある胸壁を見学、休憩するので、実質は約50mの登りです。
とは言え、エレベーターがなく、自分の足で登ることになるので体力はそこそこ使います。
少し階段を登ると、胸壁部分(カミナメント・ディ・ロンダ)にある回廊を通ります。ここからもシニョーリア広場や、ドゥオモを眺めることができます。
下の写真の左側には、ロッジア・ディ・ランツィの天井にあるウフィツィ美術館のカフェが見えます。ちょうど夕日が落ちそうになっていたので、私は回廊をすぐに通過してしてしまいました。後ほど、回廊についてご紹介します。
参考までに、こちらの写真は、ウフィツィ美術館のカフェから見たヴェッキオ宮殿です。アーチに支えられてせり出しているのが胸壁です。
見張り台に着く手前に、このような少し広めのスペースがあります。ここは牢屋だったところで、追放前の老コジモや、処刑される前のサボナローラが幽閉された場所です。
見張り台に着きました。2段になっている見張り台の下の部分まで登ることができます。上の見張り台へ行く階段は、クローズしています。
日没10分前に撮影したドゥオモです。フィレンツェの町並みの色と夕暮れの空がマッチしています。
壁に隠れてしまう部分もありますが、見張り台からはほぼ360°が見渡せます。東側には、サンタ・クローチェ教会が見えます。
ライトアップも始まり、日没後30分弱でドゥオモも夜景になりました。あと、20分くらいまでは完全な夜景になりそうですが、時間の都合上、降り始めました。
上りのときは、素通りしてしまった胸壁部分の回廊です。床の外側は、ガラス張りになっていて真下が見えます。
回廊から見たドゥオモです。見張り台から見たときと、微妙に角度が代わり、真横から見た感じになります。
以上、ヴェッキオ宮殿の見学コース、見どころの説明でした。
参考)ヴェッキオ宮殿の公式サイト
以上、「ヴェッキオ宮殿」のチケット情報、見どころ、入場方法などを詳しくご紹介しました。