マッターホルン観光の拠点ツェルマットとユングフラウ観光の拠点グリンデルワルトはスイス山岳地方の二大人気観光地です。
この二つの町を周遊される方も多いと思います。この記事では、ツェルマットからグリンデルワルト(グリンデルワルトからツェルマット)の行き方を解説します。
また、この行き方を活用して、マッターホルンを眺望できるゴルナーグラート展望台とユングフラウ、メンヒ、アイガーを眺望できるユングフラウヨッホ(トップ・オブ・ヨーロッパ)の両方を1日で周るプランをご紹介します。
目次
ツェルマット-グリンデルワルトのルート概要
ツェルマット-グリンデルワルト間は、下記の4本の電車を乗り換えていきます。[]内は所要時間です。
②Visp -[0:25]-> Spiez(シュピーツ)
③Spiez -[0:25]-> Interlaken Ost(インタラーケンオスト)
④Interlaken Ost -[0:35]-> Grindelwald(グリンデルワルト)
加えて、ゴルナーグラート展望台とユングフラウヨッホを見学する場合、下記ルートが往復で追加されます。
・Zermatt(ツェルマット:ゴルナーグラート鉄道駅)-[0:40]->Gornergrat(ゴルナーグラート展望台)
(・・・上記4本の列車・・・)
・Grindelwald(グリンデルワルト)-[0:35]-Kleine Scheidegg(クライネシャディック)
・Kleine Scheidegg-[0:35]-Jungfraujoch(ユングフラウヨッホ)
せっかくのスイス旅行です、マッターホルンもユングフラウもゆっくり見たいのが心情です。
しかし、天候に恵まれるとも限らないため、天気のいい日が続かないようであれば、晴れた日に一気に見てしまわないといけない場合もあります。そのときに、ご紹介するプランは役立ちます。
前提として、前日はツェルマット泊、当日はグリンデルワルト泊という想定で、私が実際に行った旅程を紹介します。
(1)ツェルマットでゴルナーグラート展望台を見学
はじめにツェルマットからゴルナーグラート鉄道でゴルナーグラート展望台へ行き、マッターホルンを見学します。
ゴルナーグラート鉄道については、以下の記事で詳しく解説しているので、参照してください。
ツェルマット発のゴルナーグラート鉄道は7:00が始発です。始発だと空いているようですが、8:00発でも間に合います。8:00発だとゴルナーグラート展望台には8:33に着きます。
1時間ほどマッターホルンを堪能してゴルナーグラート9:31発便に乗ります。ツェルマットには10:15に戻ってくることができます。
ツェルマットに戻ってきたらすぐホテルに戻って荷物を受け取ります(チェックアウトは出発前に)。ホテルまで遠い場合は、駅前に荷物を預けてもいいでしょう。ランチは移動中の車内で食べられるよう、駅前のCOOPでサンドイッチなどを買っておくと時間を節約できます。
ツェルマットの各種方法に関しては下記メニューを参考にしてください。
(2)ツェルマットからインターラーケン オストへの行き方
スイス鉄道のツェルマット駅からフィスプ行きの列車に乗ります。10:37発のフィスプ(VISP)行きに乗れると、その後の行程に余裕ができます。
フィスプ行き電車の車窓からは下の写真のような景色を楽しむことができます。
フィスプ駅で乗り換えます。Romanshom行きのICに乗り換え、シュピーツ(Spitz)まで行きます。私は11:46にフィスプ駅に到着し、11:57発に乗りました。
シュピーツ駅で乗り換えます。インターラーケン オスト(Interlaken Ost)行きの列車に乗ります。このとき、可能な限り進行方向左側の席に座ることをお勧めします。私は12:24にシュピーツ駅に到着し、12:48発に乗りました。
シュピーツからインターラーケンまでは、トゥーツ湖の湖畔を走るので、左側の席からは写真のような景色を見ることができます。
25分ほどでインターラーケン オスト(Ost)駅に到着します。一つ前がインターラーケン ヴェスト(West)駅なので間違わないように注意してください。
インターラーケン オストには13:07に到着します。13:35発のグリンデルワルト(Grindelwald)行きに乗車します。30分弱の乗り換え時間があります。この時間でユングフラウヨッホまでのチケットを購入してもよいですし、インタラーケンも景色がよいので散策してもよいでしょう。
(3)インタラーケン オストからユングフラウヨッホへの行き方
ユングフラウ観光の拠点インタラーケン オストからユングフラウヨッホへの行き方は、下記の記事で詳しく説明しているので、参考にしてください。
13:35発のグリンデルワルト行きに乗ると、14:09にグリンデルワルトに着きます。乗り継ぎの対象のクライネシャディック行き列車は14:17発です。ユングフラウヨッホまでのチケットを購入していなかったり、荷物を置く場合は30分あとの14:47発の列車でも間に合います。途中、クライネシャディックで乗り換え、ユングフラウヨッホには15:35に到着します。
2時間ほど観光して、17:43発の列車に乗ると19:12にはグリンデルワルトに戻ってくることができます。春にもなれば、スイスは日本より日が長いので20時過ぎまでは明るいです。
ユンフラウヨッホ・グリンデルワルトについての各種情報は下記メニューからアクセスできます。
天気に合わせた計画
ツェルマットに1泊、グリンデルワルトに1泊する場合、天気にあわせて3日をどう行動すればいいか整理します。
初日と3日目の天気(予報)が悪い場合は、今回紹介した2日目に2ヶ所周る方法が有効です。初日または3日目だけの天気が悪い場合は2日目に天気の悪いほうを見学すればよいです。その他のパタンは下記のようになります。
1日目:○、2日目:○、3日目:× ⇒ 2日目にユングフラウヨッホ見学
1日目:×、2日目:○、3日目:○ ⇒ 2日目にゴルナーグラート見学
1日目:○、2日目:×、3日目:○ ⇒ 2日目は見学なし(ゆっくり移動)
1日目:○、2日目:○、3日目:○ ⇒ 好きなように見学
※上記以外のパタンは、どちらか(か両方)を天気の悪い状態で見学するしかない
ご紹介したルートは、2017年4月に実際に行ったものになります。季節による運行時間の変更や電車の混雑で乗れない、などが発生すると計画通りに行かない恐れがあります。
スイス鉄道のサイトで事前に時刻を調べておいてください。スイス鉄道は、イタリアやフランスの鉄道と比べて遅延が少ないとされていますが、絶対ということはありえませんので。時刻表の調べ方は下記の記事を参考にしてください。
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