ローマにある「真実の口」は、ローマの休日の名シーンで使われて有名になり、観光客が押し寄せる観光名所です。
この記事では、真実の口(Bocca della Verità/ボッカ・デラ・ベリタ)の入場料、混みぐあい、アクセス、所要時間など、見学に役立つ情報をわかりやすく解説します。
目次
真実の口 見学のポイント
真実の口の見学計画をたてる上で、事前に知っておきたいポイントを解説します。
(1)真実の口 とは?
「真実の口」はローマ中心部にあり、コロッセオから直線距離で1kmも離れていません。
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会(Basilica di Santa Maria in Cosmedin)というカソリック教会の柱廊に置かれています。
映画「ローマの休日」で、オードリー・ヘップバーン演じるアン王女を驚かせようと、新聞記者(ジョー)役のグレゴリー・ペックが手が抜けなくなったフリをして、泣かせてしまったシーンはあまりにも有名です。
真実の口には「心に偽りがある者が口に手を入れると、手を噛み切られるという」伝説がありました。この伝説に基づいてこのシーンが生まれました。
ローマの休日で有名になり、コロッセオと並ぶローマ有数の記念撮影のスポットになっています。
直径が1.8m、重さは1300kgもあります。描かれているのはギリシア神話の海神オケアノスの顔だと言われています。ちなみに、オケアノスは英語のオーシャンの語源です。
真実の口は、もともとフォルム・ボアリウムのヘラクレス・ウィクトール神殿にあったマンホールの蓋だと言われています。
フォルム・ボアリウムは古代ローマのフォーラムで、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会のすぐ向かいにあります。
(2)真実の口の混みぐあいは?
人気の観光地ですので、真実の口があるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の前には記念撮影の長い行列ができます。
数十分並ぶことはざらで、ピーク時期は1時間以上並ぶこともあります。混雑回避には、朝一の訪問がおすすめです。
入場料は撮影の前に寄付する形なので、優先入場などはありません。
(3)見学時間の目安は?
記念撮影自体は1分もかからず終わりますので、ほぼ列に並ぶ時間になります。
真実の口の営業時間
・冬期: 9:30 – 17:00
・夏期: 9:30 – 18:00
※13:00-14:00に休憩があるようです
真実の口への行き方
真実の口の地下鉄最寄り駅は、B線のチルコ・マッシモ駅(Circo Massimo)です。チルコ・マッシモ駅からは徒歩で11分ほどかかります。
チルコ・マッシモは古代ローマ時代の戦車競技場跡でローマの主要観光スポットの一つです。チルコ・マッシモ駅からチルコ・マッシモ沿いに進むと真実の口のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会に着きます。
コロッセオからも徒歩20分です。コロッセオと合わせて見学するフォロ・ロマーノ、パラティーノの丘の出口からは徒歩15分ほどです。
コロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘については下記記事で詳しく解説しています。
地下鉄の駅からは遠いのでバスで行くのも良いと思います。目の前に「真実の口」(Bocca Della Verita’)の名前のバス停があります。テルミニ駅付近からは170番バスが運行しています。
バスなどローマの公共交通機関の乗り方を下記記事で説明しています。参考にしてください。
真実の口の見学の流れ
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の前に着くと、たいていの場合、教会の前に長い列ができています。最後尾を探して並びましょう。
真実の口の手前まで来ると、係員さんがいます。入場料を入れるボックスもここにありました(寄付制ですが2€が目安のようです)。
撮影後、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の内部を見学できます。
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会は、起源を6世紀にさかのぼる古い教会です。その後、ローマ教皇によって改修が繰り返されました。内部には美しいフレスコ画があります。
以上、ローマの人気記念撮影スポット「真実の口」についてご紹介しました。