クラクフ周辺の世界遺産4+1「クラクフ歴史地区」「アウシュヴィッツ強制収容所」「ヴィエリチカ岩塩坑」「カルヴァリア・ゼブジトフスカ」「マウォポルスカ南部の木造聖堂群」【ポーランド】

クラクフ

ポーランドの古都クラクフ(Krakow)周辺には「クラクフ歴史地区」、「アウシュヴィッツ強制収容所」「ヴィエリチカ岩塩坑」「カルヴァリア・ゼブジトフスカ」と4つの世界遺産があります。現地ツアー活用など、効率的に計画すれば一度に多くの世界遺産に周れます。この4箇所に加えて、「マウォポルスカ南部の木造聖堂群」という世界遺産もクラクフから行ける範囲にあります。しかし木造聖堂が散在しており公共交通機関では行くことが困難です。マウォポルスカ南部の木造聖堂群については参考に現地ツアーをご紹介します。

①クラクフ歴史地区

各世界遺産の観光の拠点となっているクラクフですが、クラクフ自体も「クラクフ歴史地区」として世界遺産に登録されています。しかも、1978年、世界遺産第一号としての登録です。

クラクフ旧市街の中心部が中央広場です。下の写真は中央広場にそびえ立つ聖マリア教会です。1222年の建設です。日本で言えば鎌倉時代です。

ヴァヴェル城内には、ヴァヴェル大聖堂があります。歴代のポーランド国王が戴冠式を行ってきた由緒ある教会です。クラクフ旧市街には、美しい花があちこちに植えられいてます。

歴史的建造物だけでなく、クラクフ国立美術館ではレオナルド・ダ・ヴィンチの名画『白貂を抱く貴婦人』を鑑賞することができます。

この他にも見どころが沢山ある「クラクフ歴史地区」に関しては下記の記事で詳しく紹介しています。参考にしてください。

②アウシュヴィッツ強制収容所

ナチス・ドイツによる虐殺が行われた収容所です。世界遺産としての正式名称は「アウシュヴィッツ・ビルケナウ – ドイツ・ナチの強制・絶滅収容所」です。ドイツにあると思われがちなアウシュビッツですが、クラクフから半日で日帰りできる距離にあります。負の世界遺産ですが、感じること、考えさせられることが多いと思く、ぜひ訪問いただきたい遺産です。

有名な収容所への入口には掲げられたスローガン「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」です。ナチスが好んで使ったこのスローガンは全くのウソで、収容された人たちは極限まで働かされ、働けなくなると殺害されてしまいました。Bの文字が逆になっているのは、嘘だとわかっていた収容者が抵抗して作ったという俗説もあります。
アウシュビッツ収容所 ツアー

アウシュビッツ収容所のすぐそばにあるビルケナウ収容所(アウシュヴィッツ第二強制収容所)です。ヨーロッパ各地と鉄道でつながっており、労働力として使えない人は、到着と同時に殺されてしまいました。

アウシュビッツでは、ユダヤ人だけでなく体に障害がある方も処刑されました。下の写真は処刑された方の義足などです。このような展示は見ていて本当に心が痛みますが、人間の持つ裏の面を実際に見ることで、平和や平等の大切さを感じることができました。

アウシュビッツ強制収容所の行き方、ツアーなどの見学レポートを下記記事で詳しく解説しています。

③ヴィエリチカ岩塩坑

ヴィエリチカ岩塩坑はクラクフ市街から30分程度にある近い世界遺産登録第一号の由緒ある世界遺産です。全長300km以上、深さ327mの巨大な岩塩坑です。岩塩でできたは美しい聖キンガ礼拝堂が見所です。地下の幻想的な空間を満喫することができます。岩塩坑は涼しいので夏の観光には特にお勧めです。

岩塩でできたとは思えない聖キンガ礼拝堂の美しさは目を見張ります。

岩塩の商業採掘は現在では行われていません。入り口となる建物の外観は歴史ある工場といった感じです。

ヴィエリチカ岩塩坑への行き方の詳細を下記記事で詳しくご紹介しています。

④カルヴァリア・ゼブジトフスカ


カルヴァリア・ゼブジトフスカ(Kalwaria Zebrzydowska)」(正式名称「カルヴァリア・ゼブジドフスカ : マニエリスム建築と公園が織りなす景観及び巡礼公園」)は、他の3つの世界遺産と比べてマイナーで現地ツアーも出ていません。しかし、ポーランドの人たちの敬虔な信仰心を感じることができ、訪問する価値のある世界遺産だと思います。クラクフから近く、バスを使えば半日で見学して戻ってくることが可能です。記事ではカルヴァリア・ゼブジドフスカへの行き方を詳しく解説します。

上の写真のカルヴァリア・ゼブジトフスカの大修道院の中は、このように美しく装飾されています。

神聖さを感じられる巡礼ルートを歩くこともできます。

他の世界遺産に比べて行くハードルが高いカルヴァリア・ゼブジトフスカへの行き方の詳しい解説、簡単な観光レポートを下記記事でご紹介しています。

⑤マウォポルスカ南部の木造聖堂群

<出所>© Marek and Ewa Wojciechowscy / Trips over Poland / CC-BY-SA-3.0, 2.5, 2.0, 1.0 & GDFL

マウォポルスカ地方にある中世後期から建造されはじめた木造聖堂群です。ビナロヴァ、ブリズネ、デンブノ、ハチュフ、リプニツァ・ムロヴァナ、センコヴァの6箇所が登録されています。石やレンガで出来たゴシック建築を模しながら木造名ため独自の様式になっているところが特徴です。
アウシュビッツ強制収容所など他の4つの世界遺産は公共交通機関や現地ツアーで比較的簡単にいくことができますが、木造聖堂は6箇所に散在しているため個人では行くのが非常に困難です。下の現地ツアーは6箇所全ての木造聖堂を日本語ガイド付きで巡ってくれるツアーです。興味のある方はこのようなツアーをご利用ください。

マウォポルスカ世界遺産マウォポルスカの木造教会群を巡る 日帰り観光プライベートツアー<貸切/日本語>

「マウォポルスカ南部の木造教会群」として世界遺産に登録されている、木造教会郡。デンブノ、リプニツァ・ムロヴァナ、ビナロバ、センコバ、4つの木造聖堂を巡ります。安心の日本語ガイドつきプライベート観光です。

 

以上、ポーランドのクラクフから行ける世界遺産「クラクフ歴史地区」、「アウシュヴィッツ強制収容所」「ヴィエリチカ岩塩坑」「カルヴァリア・ゼブジトフスカ」、「マウォポルスカ南部の木造聖堂群」をご紹介しました。

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