世界遺産「クラクフ歴史地区」を詳しく解説【ポーランド】

クラクフ

ポーランドの古都「クラクフ」(Kraków)は、日本で言えば「京都」にあたり、たくさんの見所があります。本記事では、世界遺産にも登録されている「クラクフ歴史地区」の見どころを紹介します。

クラクフの旧市街は世界遺産「クラクフ歴史地区」としても登録されおり、人気の観光地になっています。クラクフ自体が世界遺産に登録されているのに加え、近くにはアウシュヴィッツ強制収容所などがありポーランド観光の拠点になる都市です。そばにあるヴィエリチカ岩塩坑とともに世界遺産登録の第1号という点も、世界遺産好きにはたまらないポイントです(1978年の登録)。

本記事では、クラクフ旧市街のヴァヴェル城中央広場の織物会館聖マリア教会などの見所を紹介します。なお、私が訪問したときは、ヴァヴェル城で『白貂を抱く貴婦人』が展示されていましたので、その様子をご紹介していますが、現在はクラクフ国立美術館の本館で展示されています。

フロリアンスカ門とバルバカン

クラクフ中央駅から旧市街方向に歩くと、フロリアンスカ門とバルバカン(円形の砦)が出迎えてくれます。

こちらが1300年に建設されたクラクフ旧市街の玄関口「フロリアンスカ門」です。

そばにある円形の砦がバルバカンです。こちらも1498年に建設された歴史のある建物です。

中央広場

旧市街の中心には中央広場があります。中央広場には、聖マリア教会、織物会館、市庁舎の塔と見所となる建物が集まっています。
聖マリア教会は、1222年に建設されました。塔の上に登ることもできます。

中央広場の真ん中にある建物が織物会館です。クラクフには、昔から世界中から商品が集まっていました。早朝の写真なので、人が少ないですが、日中か人混みでごった返しています。

織物会館の内部にはお土産屋さんがたくさんあり、にぎわっています。

ヴァヴェル城

歴代ポーランド国王の居城であったヴァヴェル城にも見所が多くあります。ヴァヴェル城観光で重要な点は入場チケットを確実にゲットすることです。入場チケットは一日の販売数に制限があり、旧王宮の展示や王族の私室など細かく分かれています。混雑している日は人気のあるチケットが午前中に売り切れるようです。
チケット売り場には、このように残り枚数が表示されています。私の目的だったダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」も残り5枚と危うく売り切れる寸前でした。

ヴァヴェル大聖堂です。ポーランド国王が戴冠式を行ってきた教会です。

王宮の中庭には一面に花が植えられており、写真映えする風景が撮影できます。

旧王宮の建物に囲まれた中庭です。時間の都合で旧王宮には入場しませんでしたが、ここには無料で入れます。

白貂を抱く貴婦人

私が訪問したときは、以下でご紹介するとおりヴァヴェル城で『白貂を抱く貴婦人』が展示されていました。2017年5月19日からクラクフ国立美術館の本館で展示されています。下記の内容は、以前のものになります、ご注意ください。
クラクフ観光で個人的に一番楽しみにしていたのがレオナルド・ダ・ヴィンチの『白貂を抱く貴婦人』の鑑賞でした。通常は、チャルトリスキ美術館に所蔵していますが、改装中のため、旧王宮内で見ることができます。この絵は1489年から1490年ごろにかけて描れています。モデルはミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァの愛妾チェチーリア・ガッレラーニだといわれているそうです。ダ・ヴィンチの作品で、女性が単独で描かれている肖像画は4作品しか現存していません。他の3点は『モナ・リザ』、『ミラノの貴婦人の肖像』、『ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像 』です。
旧王宮の中庭のこの入り口から入ります。

オリエンタルアートの展示エリアを抜けて、一度中庭側に出ます。この後、いよいよ感動の御対面となります。

小部屋で念願のダ・ヴィンチとじっくり対面することができました。モナリザにはかないませんが、長い間この婦人に見とれていました。残念ながら写真撮影禁止なので、これはポスターを撮影したものです。

なお、描かれているのは白貂(てん)でなく、フェレットだそうです。

参考)クラクフ国立美術館 本館

現在、『白貂を抱く貴婦人』が展示されているクラクフ国立美術館 本館(The Main Building of the National Museum)について行き方、営業時間、入場料などをご紹介します。
クラクフ国立美術館 本館 (The Main Building of the National Museum)

<出所>クラクフ国立美術館 公式サイト

行き方
下記の地図のようにクラクフ旧市街の中心部から1km強、離れており徒歩15分程度です。トラムは20番でCracoviaで降ります。バスは 109, 124, 134, 144, 152, 164, 169, 173, 179, 194, 209, 229, 239, 249, 259, 269, 292, 304, 424, 502, 503, 504番でCracoviaで降ります。

入場料:11PLN ※クラクフカード(krakow card)で無料になります
営業時間・休館日
月曜:休館日、他祝日などの休館日は下記公式サイトを確認してください
火曜-土曜: 10:00 – 18:00
日曜: 10:00-16:00
■クラクフ国立美術館 公式サイト
クラクフ国立美術館 公式サイト
クラクフ国立美術館 公式サイト 休館日などの情報

クラクフカードについての詳細は下記の記事を参照してください。

竜の洞窟(Dragon’s Den)

城内からヴィスワ川に抜ける秘密の通路が竜の洞窟です。子供に人気の観光ポイントです。この看板が目印です。

まずはこのような螺旋階段を下っていきます。

階段を下りきると暗い洞窟に出ます。きれいなヴァヴェル城にこのような場所があることがすごく意外でした。

洞窟を抜けると、竜の像があります。ガイドを見ると、「ときどき火を吹く」と書いてあります。どのくらいの間隔で吹くのかと待っていましたが、5分くらい待てば見られるようです。ちょうど火を吹いたところを撮影できました。

ヤギェウォ大学

1364年にカジミエシュ大王により創立された由緒ある大学です。地動説を唱えたコペルニクスやローマ法王ヨハネ・パウロ2世が学んだことでも有名です。

観光で疲れたら下記の記事で紹介するカフェ(ミルクバー)でゆっくり休憩されるのも良いと思います。

以上、クラクフの見所を紹介しました。観光客で混雑してはいますが、町全体から歴史が落ち着ける町です。4日間滞在しましたが、飽きることなく楽しく過ごすことができました。

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