ロンドンの世界遺産ウエストミンスター教会、ロンドン塔、グリニッジ、キュー王立植物園を効率よく観光する方法を詳しくご紹介します。このプランでは、ロンドン観光をお得にできる観光パス観光パス「ロンドンパス(THE LONDON PASS)」を活用しますので、購入方法、使い方もご紹介します。ウエストミンスター教会、ロンドン塔、グリニッジ、キュー王立植物園の4ヶ所は、ここでご紹介する方法を使えば、なんと一日で観光できてしまいます。
※ロンドンパスの料金や入場料を2018年8月現在の金額に更新しました。
目次
①ロンドン・パス(THE LONDON PASS)の購入
4つの世界遺産「ウエストミンスター教会」、「ロンドン塔」、「グリニッジ」、「キュー王立植物園」をすべてまわると入場料が約80.8ポンド(11,500円)ほどかかります。そこで活躍するのが、ロンドン・パス(THE LONDON PASS)です。4つすべてに入場することができて69ポンド(1日券の場合)ですので、1,700円ほど安くあがります。また、ウエストミンスター教会などでパス所有者は専用の列で入場でき、混雑していても効率的にまわれます。これらの世界遺産以外にもロンドンの観光スポット80箇所以上の入場が可能なので、長く滞在する場合は2日券などを購入すればさらに割安です。また、ロンドン・パスは事前購入すると割引購入できるのでさらにお得になります。
・ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)の入場料:22ポンド
・ロンドン塔(Tower of London)の入場料:26.8ポンド
・グリニッジ(Royal Observatory Greenwich)の入場料:15ポンド
・キュー王立植物園(Kew Gardens)の入場料:17ポンド
ロンドン・パスの詳細(価格、購入場所、使い方)は、下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。ロンドン・パスを割引購入する方法もご紹介しています。
ロンドンパスの種類
ロンドンパスは有効期間が1日間、2日間、3日間、6日間、10日間があります。注意点として、ロンドン・パスは例えば1日間用パスだと使い始めたその日しか使えません(24時間有効ではない)。世界遺産4ヶ所の観光では、1日間有効のパスを購入すれば間に合いますが、翌日以降、他の観光地へ行く場合は、複数日間用パスを買ってもよいと思います。
また、入場無料のTHE LONDON PASSに加えて、公共交通機関に乗れるオイスターカード(Oyster Travelcard)とのセットも販売しています(THE LONDON PASS WITH TRAVEL)。世界遺産4ヶ所を周るために地下鉄など公共交通機関に何回も乗ります。オイスターカードを別途購入していない場合はセットで購入してもよさそうです。なお、オイスターカードはゾーンごとに1日の上限金額が決まっているので一定料金を払うと事実上乗り放題になります。オイスターカードの詳細は下記を参考にしてください。
ロンドンパスの価格
ロンドンパスの料金は下記の通りです。オイスターカードがセットになるWITH TRAVELの金額と、オイスターカードにチャージされる金額も記載しています。なお、オイスターカードに利用期限はなく、1日間とセットのオイスターカードはチャージ金額が残っていれば翌日も利用できると思います。
有効期間 | LONDON PASS(£) | LONDON PASS WITH TRAVEL(£) | OYSTER TRAVEL CARDのチャージ額(£) |
---|---|---|---|
1日間 | 75 | 90 | 10 |
2日間 | 99 | 119 | 15 |
3日間 | 125 | 155 | 25 |
6日間 | 169 | 214 | 40 |
10日間 | 199 | 254 | 50 |
ロンドンパスの現地購入
ロンドン・パスは、渡航前に日本で事前購入しておく割引で購入できますし、一日を有効的に使えるのでお勧めです。事前購入の方法については上でも紹介した以下の記事を参考にしてください。
事前購入できなかった場合、ロンドンパスは、現地の主要駅(Liverpool Street,Piccadilly Circus,Victoria,Heathrow Terminals 123, King’s Cross , Paddington)にあるVisitor & Travel Information Centresで現地購入できます。Visitor & Travel Information Centresは早くから開いていますので、8時半前には購入を済ましておきましょう。
下の写真はVictoria駅のVisitor & Travel Information Centresです。
Visitor & Travel Information Centresの場所、営業時間は ⇒ こちら
②ウェストミンスター寺院の行き方
ロンドンパスを入手したら、まずはロンドン中心部にあるウェストミンスター寺院からまわりましょう。地下鉄ウエストミンスター駅から徒歩数分です。寺院に入場できるのは9時半からですが、ロンドン観光の定番 ウエストミンスター橋からのビッグベンを撮影をするために9時前には到着しましょう。世界遺産には「ウェストミンスター宮殿、ならびに聖マーガレット教会を含むウェストミンスター寺院」として登録されています。ウェストミンスター宮殿の一部であるビッグベンも世界遺産となります。なお、そばに「ウェストミンスター大聖堂」がありますが、こちらは世界遺産ではありません。
休日は特に混むので9時15分には教会に行きましょう。少しでも遅れると、長蛇の列にならぶことになります。
入場すると、オーディオガイドにそって見学コースを回ります。歴代の王に加えてアイザック・ニュートンやチャールズ・ダーウィン等も埋葬されています。また、ヘンリー7世礼拝堂の美しさは想像を絶します。1時間はかけてゆっくり見学することをお勧めします。
内部が写真撮影禁止なのは残念ですが、美しい中庭では撮影が可能です。
見学を終え、外にでると荘厳なファサードを見ることができます。
なお、ロンドン・パスを使わずにウェストミンスター寺院を見学する場合は、下記から事前にチケットを購入しておくと窓口より£2安い£20でチケットを購入できます。バウチャー(引換証)を北門で交換します。
③ロンドン塔の行き方
ウエストミンスター駅に戻り、地下鉄のCircleまたはDistrict線でTower Hill駅に向かいます。駅の”Tower of London”の案内にしたがってロンドン塔の入り口に向かいましょう。
ロンドン塔の城壁が見えてきます。
ロンドン塔にも列ができていましたがウエストミンスター教会より列の進みは速いようです。
ロンドン塔は、11世紀に城塞として建築され、以降、有名な政治犯を幽閉・処刑する牢屋としても使われてきました。中心部にあるホワイト・タワーの内部には鎧などが大量に展示されていますが、時間をかけずにさっと見学すればよいでしょう。
ロンドン塔の観光の目玉は、ジュエルハウスです。「偉大なアフリカの星」と呼ばれる世界第2位のカットダイヤモンドが展示されています。ここも長蛇の列ができています。
ロンドン塔の観光を終えたら、ついでにタワーブリッジも見学しましょう。見学後は、テムズ川の高速船でグリニッジに向かいます。ロンドン塔そばのTower PierからGreenwich Pierまで移動します。
④グリニッジの行き方
天文台で有名なグリニッジは「河港都市グリニッジ」という名称で世界遺産に登録されています。いくつかの建物が世界遺産として登録されていますが、目玉はグリニッジ旧王立天文台です。
グリニッジ旧王立天文台では、グリニッジ子午線をまたいで撮影する写真を撮影するために長蛇の列ができています。
天体観測に関する興味深い展示もありますが、時間の都合上、ささっと見学して、DLRのGreenwich駅まで歩きましょう。DLRにHeron Quays駅まで下車し、地下鉄のCanary Wharf駅まで数分歩きます。そこからDistrict線に乗りWestminster駅でJubilee線の乗り換えます。Jubilee線でキュー王立植物園の最寄駅Kew Gardensまでいけます。
⑤キュー王立植物園の行き方
Kew Gardens駅からまっすぐ3、4分ほど歩くとキュー王立植物園(キュー・ガーデン)の入り口に到着します。夏場ですと19時30分まで開園していますが、パームハウスなどの温室は17時30分には閉まります。遅くとも16時30分には入園したいところです(冬場はさらに1時間ほど早めに)。
熱帯の植物が展示されているパームハウスです。
上部からも見学できます。上から植物を見学できて面白いです。
1987年に完成した「プリンセス オブ ウェールズ コンサバトリー」です。完成式典には、当時のウェールズ公妃である故ダイアナ妃が参列されたとのことです。
なお、ロンドン・パスを使わずにキュー植物園を見学する場合は、下記から事前にチケットを購入しておくとモバイルチケットで入場できるので、チケット窓口に並ぶ時間を節約できます。
朝早くから始まった一日も、ここを見終わるころには夜になってしまいます。
どれも見ごたえのある世界遺産なので、充実の一日になること間違いありません。
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