フランスで大人気のモン・サン=ミシェルに次いで人気があるのが南西部にあるカルカッソンヌ(カルカソンヌ/Carcassonne)です。ヨーロッパ最大級の城壁に囲まれたシテと呼ばれる歴史区は「歴史的城塞都市カルカソンヌ」として世界遺産に登録されています。フランスでは「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」といわれる言葉があるくらい人気の観光スポットですが、日本での知名度はまだまだです。モン・サン=ミッシェルやクロアチアのドゥブロヴニクなど、日本で人気の観光地に似た素晴らしさがあるので、これから人気が出てくると予想しています。
カルカッソンヌの見所
カルカソンヌの最大の見所は、ヨーロッパ最大級の2重の城壁です。全長3kmにおよぶ城壁は美しさと迫力を兼ね備えています。
夜は城塞がライトアップされます。昼とは違った幻想的な美しさですので、カルカッソンヌに宿泊することをお勧めします。
シテと呼ばれる城塞内部にも多くの見所があります。12世紀に建設された伯爵の居城 コムタル城はその代表です。
下記の記事ではカルカッソンヌの見所、城壁が美しく見えるビューポイント、シテの地図などについて詳しくご紹介しています。
カルカッソンヌには「歴史的城塞都市カルカソンヌ」とは別の世界遺産「ミディ運河」もあります。カルカッソンヌ駅の目の前に流れている運河です。クルーズを楽しむことができます。
世界遺産「ミディ運河」については下記の記事で詳しくご紹介しています。
カルカッソンヌへのアクセス
カルカッソンヌの知名度が日本であがらない理由の一つが、その場所にあります。一番近い大都市は、トゥールーズ(Toulouse)ですが、日本人になじみの薄い地です。パリやマルセイユなどからも決して行きにくくはないので、行き方を解説します。意外と近いのがお隣スペインのバルセロナで、TGV 1本で2時半で着きます。
◆トゥールーズからカルカッソンヌ
所要:約40分
料金:12€~20€ 2等
経路:トゥールーズ・マタビオ駅(Toulouse-Matabiau)-TGV(0:40)→カルカッソンヌ(Carcassonne)
◆マルセイユからカルカッソンヌ
所要:約3時間20分~
料金:28€~52€ 2等
経路:マルセイユ駅(Marseille Saint Charles)-TGV(3:20)→カルカッソンヌ
◆パリからカルカッソンヌ
所要:約5時間30分~
料金:100€~170€ 2等
経路:パリ リヨン駅(Paris Gare de Lyon)-TGV(3:30)→モンペリエ(Montpellier Saint-Roch)
モンペリエ(Montpellier Saint-Roch)-IC(2:00)→カルカッソンヌ
フランス鉄道SNCFの予約方法は下記の記事で詳しく説明しています。TGVなどフランス鉄道は早く予約したほうが割引率が大きくなります。
◆スペイン/バルセロナからカルカッソンヌ
所要:約2時間30分~
料金:30€~60€ 2等
経路:バルセロナ サンツ駅(Bercelona Sants)-TGV/RENFE(2:30)→カルカッソンヌ
カスカソンヌへは感覚的にフランス国内のマルセイユのほうが近そうですが、実はスペインのバルセロナのほうが近いです。ですので、スペイン旅行のついでに行くのもお勧めです。バルセロナ サンツ駅からカルカッソンヌへTGVで行く方法、安くチケットを予約・購入する方法を下記の記事で紹介しています。
カルカッソンヌ駅からシテへの行き方
カルカッソンヌの入口 フランス鉄道 SNCFのカルカッソンヌ駅から城塞都市(シテ)までは2kmほどあります。タクシー、徒歩、バスで行くことができます。タクシーの場合、駅から100mほどまっすぐ行ったタクシー乗り場から乗車して約10分です。料金は10€程度です。徒歩の場合は30分弱かかりますが、途中、橋から城塞を見ることもできます。ルートは下記の地図を参考にしてください。
バスも駅前のバス停から出ており所要時間は10分程度です。バスの乗り方や時刻表などを下記の記事で詳しく解説しています。
カルカッソンヌのレストラン
カルカッソンヌで外せないのが、名物の郷土料理カスレ(cassoulet)です。ソーセージやガチョウ肉、アヒル肉と白いんげんを深い土鍋で長時間煮込んで作った豆料理です。
カスレは、城塞内のレストラン・カフェが集まるマルクー広場など、どこでも食べることができます。
下記の記事では、マルクー広場でリーズナブルな値段でカスレを食べられるお勧めレストラン「Le Flagrant Des Lices」をご紹介しています。
カルカッソンヌのホテル
カルカソンヌのホテルは、①シテの城壁の内側、②シテ周辺、③新市街の3つエリアに点在しています。カルカッソンヌの雰囲気を満喫するにはシテの内側がベストです。ただし、ホテルの数が少なくお値段も高めのところが多いです。一方、シテ周辺は、ホテル数も多くお値段も手ごろなので無難な選択だと思います。新市街もレストランやお店も豊富で悪くないのですが、シテまで少し歩かなくてはいけないのが難点です。
私はナルボンヌ門まで歩いて1分と、超便利な立地にある La Rapière(ラ ラピエール) に滞在しました。
カルカッソンヌのお勧めホテル La Rapière(ラ ラピエール)の詳細については下記の記事でご紹介しています。
以上、フランスの人気観光地 カルカソンヌについてご紹介しました。他の観光地からは少し離れていますが、ヨーロッパ最大級の迫力ある城壁都市は必見です。
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