ヘルシンキのトラム、地下鉄、バスなど公共交通機関が乗り放題になる切符「デイチケット」をご紹介します。24時間有効の1日券が€8です。1回券(シングルチケット)が€2.8なので、何回か乗ると元が取れます。フィンランドは物価が高いので交通費節約にデイチケットはかなり重要です。また、ヘルシンキの観光スポットは歩いて散策するには少し離れているので、チケットを毎回買う手間が省けるのもメリットです。世界遺産「スオメンリンナ島」行きのフェリーにも使えますので、ヘルシンキ観光の際の必須アイテムといってよいでしょう。
2019年4月にヘルシンキの公共交通機関のチケットのルールがゾーン制に変更になったので、調査して記事の内容を最新化しました。
目次
デイチケットとヘルシンキカードと、どちらがお得?
ヘルシンキには主要観光スポットが入場無料になるヘルシンキカードがあり、こちらも公共交通機関が乗り放題になります。ヘルシンキカード(1日券)は€46なので、金額の差が€37(約5,000円)もあります。ですので、ヘルシンキカードの記事でも解説している通り、ヘルシンキの主要な観光スポットは入場無料のものが多いので通常観光する場合はデイチケットで十分だと思います。下記の記事では、ヘルシンキカードのほうがお得になるケースを紹介していまので、参考にしてください。
ヘルシンキ 公共交通機関のゾーン
ヘルシンキの公共交通機関のチケットは、ゾーンによって料金が異なります。各ゾーンは以下の地域です。
・ゾーンB:ヘルシンキ周辺部
・ゾーンC:ヘルシンキ国際空港のあるVantaa(ヴァンター)、Espoo、Kauniainen
・ゾーンD:Siuntio、Kirkkonummi、Sipoo、Kerava、Tuusulaなど
チケットは有効なゾーンが2つ以上組み合わせになっています(Dのみ単独あり)。ヘルシンキ中心部(A)とヘルシンキ周辺部(B)に有効なABチケットや、更にヘルシンキ国際空港のあるヴァンター(C)を含むABCチケットなどがあります。
ヘルシンキ デイチケットの料金
上で説明したようにゾーンの組み合わせで、AB、ABC、ABCD、BC、BCD、CD、Dの6種類のチケットがあります。ヘルシンキ国際空港から電車で移動しヘルシンキ中心部で観光する場合はABCチケット、ヘルシンキ中心部の観光をする場合は、ABチケットを選びます(Aのみのチケットはない)。有効日数は、1日券(24時間)~7日間券(168時間)まであります。料金(2019年7月現在)は以下の表の通りです(単位は€)。
日数 / ゾーン | AB / BC / D | ABC | CD | BCD | ABCD |
---|---|---|---|---|---|
1日間 | 8.0 | 12.0 | 11.0 | 14.0 | 17.0 |
2日間 | 12.0 | 18.0 | 16.5 | 21.0 | 25.5 |
3日間 | 16.0 | 24.0 | 22.0 | 28.0 | 34.0 |
4日間 | 20.0 | 30.0 | 27.5 | 35.0 | 42.5 |
5日間 | 24.0 | 36.0 | 33.0 | 42.0 | 51.0 |
6日間 | 28.0 | 42.0 | 38.0 | 49.0 | 59.5 |
7日間 | 32.0 | 48.0 | 44.0 | 56.0 | 68.0 |
※子供(7-16歳)料金は半額
チケットの金額は頻繁に変更されているので、最新の情報は下記のHSL公式サイトで確認してください。
参考:
⇒ヘルシンキ首都圏交通局(HSL) ヘルシンキ デイチケットの料金のページ
ヘルシンキ デイチケットの購入方法
チケットのルール変更に伴い、自動券売機でのチケット(デイチケット)購入方法も変わりました。Arepa y Aguacate en FinlandiaのYoutube動画(動画はこちら)で最新の自動券売機でのチケット購入の手順が紹介されています。この動画の内容を引用されてもらい、手順を紹介します。
トラムの乗り場には、たいてい自動販売機の使い方があるので、この使い方を覚えると便利です。
自動券売機には下記画面が表示されています。フィンランド語で表示されている場合は、画面下の「ENGLISH」のボタンで言語を切り替えます。券売機では、シングルチケット(a single ticket)、デイチケット(a day ticket)を購入できます。デイチケットを購入する場合は、Buy a day ticketをタッチします。最上列は、ゾーンABC、ゾーンAB、ゾーンBCののシングルチケットを直接選択するボタンです。
次にゾーンを選択します。ヘルシンキ中心部と周辺の場合はABを、ヘルシンキ国際空港からヘルシンキ中心部への鉄道移動もする場合はABCを選択します。現在、自分がいるゾーンは、You are in Zone Xと表示されています。選択したらContinueボタンをタッチします。
※以降の画面はシングルチケットの購入画面になっています
次に購入するチケットの枚数を選択します。大人のチケットはAdult、7-16歳の子供のチケットはChildになります。子供は料金が半額です。枚数を選択したらContinueボタンをタッチします。
支払い方法を選択します。クレジットカードを使う場合は、Payment card、コインで購入する場合はCoinsを選択します。
画面の指示にしたがってクレジットカードを右の読み取り機に差し込み、暗証番号を入力します。
この写真の自動販売機もそうですが、お札が使えない券売機も多くあります(使えるタイプは上の写真の赤枠のあたりにお札を入れる箇所があります)。その場合はクレジットカードで支払うか、キオスクで購入しましょう。なお、クレジットカードはICチップ付きのものしか対応していませんでした(2016年5月現在)。
自動販売機で購入すると印刷されたレシートのようなチケットが発券されます。紙のチケットは購入した時点から有効期間がスタートしますので、乗る直前に購入しましょう。チケットは運転手から直接買うこともできますが、少し割高になり1回券か1日券しか購入できないそうです。
ヘルシンキ デイチケットの使い方
チケットはキオスクで購入するとICカードタイプになり、自動販売機で購入すると紙のチケットになります。ICカードのものは乗り始めに車内のICカードリーダにタッチしましょう。タッチした時点から有効期間がスタートします。紙のチケットは所持していれば良いです。
デイチケットはスオメンリンナ島のフェリーにも利用可能
デイチケットはスオメンリンナ島(スオメンリンナの要塞)行きのフェリーにも使えます。
ヘルシンキ空港でのデイチケット購入方法
ヘルシンキ空港からヘルシンキ中央駅へ行く際、鉄道/路線バスはデイチケットが利用可能です(フィンエアーのエアポートバスは対象外)。ですので、フィンエアーなどの飛行機でヘルシンキに到着した場合は、ヘルシンキ空港でデイチケットを購入するのがベストです。下記の記事では、ヘルシンキ空港でのデイチケット購入方法や電車や路線バスでヘルシンキ市内へ移動する方法について詳しく説明しています。参考にしてください。
以上、ヘルシンキのトラム、地下鉄、バスなど公共交通機関が乗り放題になる切符「デイチケット」の価格、買い方、使い方などをご紹介しました。
フィンランド旅行の定番オーロラ鑑賞やサンタクロース観光について下記の記事で詳しく解説しています。フィンランドNo.1のオーロラ観光スポット サーリセルカなどを詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
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日本語の記事の料金が「ヘルシンキ市内用とデイチケットの運賃は下記の通りです(2017年11月現在の料金に更新」と書いてあるが、2019年6月現在と異なっているので、最新の数値に更新すべきですだと思います。
HSLの料金のページにアクセスすることを勧めているので、そちらを見れば最新の料金はわかりますが、本ページに料金表があるので勘違いする可能性もあります。
YUASA様
ご親切にご指摘いただき、感謝しております。
最新の状況を調査したところ、
料金と合わせてヘルシンキ公共交通機関のチケットの仕組みが大きく変わっていたので、
料金表も含めて全面的に改定いたしました。
当サイトでは、最新の情報をできる限りお伝えしたいと思っておりますが、
個人でメンテナンスしているため、確認が追いつかず、
古い情報を提供してしまっていることもあるかと思います。
今回のようにご指摘いただけると非常にありがたいです。