北欧旅行に便利な航空会社スカンジナビア航空(SAS :Scandinavian Airlines System)の航空券予約、オンラインチェックイン、評判、口コミなどについてわかりやすく解説します。スカンジナビア航空:SASは、北欧の3国 デンマーク、ノルウェー、スウェーデンが共同運航しています。拠点となっている空港は、ストックホルム空港(アーランダ空港)、コペンハーゲン空港(カストラップ空港)です。コペンハーゲン・カストラップ空港はアジア方面の拠点で、日本からの便も到着します。スカンジナビア航空:SASの特長は、3国のナショナル・フラッグキャリアにもかかわらず運賃が安めに設定されており、実質LCCとの評価もあります。北欧の主要都市間を飛行機で移動する場合、ノルウェー・エアシャトル(ノルウェージャン:Norwegian Air)と同様に検索するとヒットする場合が多いです。SASのほうがLCCでない分、少し料金が高めです。この記事で紹介する方法で、遅延状況などを調べて安くて運行が安定しているほうを選んでください。
目次
スカンジナビア航空:SASの特長・注意点・評判など
・成田-コペンハーゲン(カストラップ空港)の日本路線を毎日運行しています。スターアライアンスのメンバーです。
・運賃設定がLCC並みに安く、北欧の主要都市を移動する際にノルウェー・エアシャトル(Norwegian)とSASの両方が候補になることが多いです。個人的には、安くて無料Wifiも使えるNorwegianを使うことが多かったです。しかし最近Norwegianの欠航が増えているため、下記の方法で欠航率を調査して、欠航の実績がある場合は、スカンジナビアン航空:SASを使うようになりました。
・格安料金のクラス SAS Go/SAS Go Saverは事前の座席予約に追加料金がかかります。この点もLCCに近いです。ただし、フライト22時間前から可能なオンラインチェックイン時には無料で座席指定が可能です。ですので、受付開始直後にオンラインチェックインすれば同行者と並びの席を確保しやすくなります。フライト22時間前にはヨーロッパにいることが多いと思いますのでSAS公式スマホアプリでオンラインチェックインすると便利です。スマホアプリの使い方は本記事の後半を参考にしてください。
・通常の航空会社なのに実質LCCといわれる理由は、エコノミークラスではコーヒー・紅茶のみ無料で、他の飲み物は有料になるためです。長距離線では、最初の1回のみコーヒー・紅茶以外のドリンクが無料になるので、このときに何杯分も頼む人がいるようです。
・口コミ、評判もやはり飲み物のことで不満が多いようです。しかし運賃が安めなのでLCCと割り切って乗ればその他は問題ないという評価のようです。
スカンジナビア航空:SASの欠航率・遅延時間
LCCほどではないですがスカンジナビア航空:SASも遅延が発生するようです。私が利用した際も遅延しにくいだろうと考えて朝一の便を予約したのですが、スタッフがこないということで1時間ほど遅延しました。ただし、最近、欠航が多く発生しているノルウェー・エアシャトルよりはマシな状態のようです。欠航率を確認できるサービスFlightstatsで利用便に関する最近の欠航状況、遅延時間を確認するとよいと思います。以下でスカンジナビア航空:SASの欠航率・遅延時間を調査する方法を説明します。
下記のリンクをクリックしてFlightstatsにアクセスします。
By Flight(便名で調べる)を選び、Airline(航空会社名)にSASもしくはSKを入力し、Flightに便番号(1421など)を入力します。日付は最近の日付で、搭乗予定のフライトと同じ曜日を指定すると良いです。運行しない曜日だとUnknown Flight(存在しないフライト)と表示されます。
下記のように指定日のフライト実績が表示されます。この日はLanded – On-time(時間通りの離陸)だったようです。この便は過去の遅延・欠航に関する統計データ(On-time Performance)が見られませんでした。前のページに戻って日付を変更し別の日に関しても確認して判断しましょう。
スカンジナビア航空:SASの手荷物・預け入れ荷物の規定
スカンジナビアン航空:SASの手荷物や預け入れ荷物の規定について説明します。
■手荷物(hand luggage):
下記サイズの荷物とハンドバッグまたはノートパソコン用バッグを無料で持ち込むことができます。
・サイズ:55x40x20cm
・重量: 8 kg
・アジア路線・アメリカ路線のSAS Plus、SAS Businessクラスは手荷物2個まで、それ以外は1個を無料で持ち込めます。
■預け入れ荷物(check-in luggage):
どのクラスでも最低1個の手荷物の預け入れが無料でできます。クラスによって預け入れ荷物の重量・個数が異なります。
・SAS Go:23Kg × 1個
・SAS Plus:23Kg × 2個
・SAS Business:32 kg × 2個
スカンジナビア航空:SASの予約方法
スカンジナビア航空の予約方法を解説します。成田-コペンハーゲンの日本便があるため、予約も日本語で手続きができます。まず、下記のスカンジナビア航空:SASのサイトにアクセスします。
出発地、目的地、搭乗日、搭乗者の人数を入力して、検索します。
画面右側に、最安料金のカレンダーが表示されます。搭乗日を変更しないのであれば、そのままで予約ボタンをクリックします。
便の一覧が表示されます。予約する便の料金クラスを選択します。下記で、各クラスの詳細を説明します。
ヨーロッパ内のフライトは、SAS Go、SAS Plus、SAS Plus Full Flexのクラスがあります。これらは基本的にはエコノミークラスで、予約のキャンセルなどの制限が変わります。また成田など長期路線にはビジネスクラスSAS Businessが加わります。加えて、SAS Goが割引になるSAS GO Saverのクラスも設定されています。各クラスの便変更、払い戻しなどは以下の規約になります。
予約クラス | SAS Go Saver | SAS Go | SAS Plus | SAS Plus Full Flex | SAS Business |
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変更 | 予約変更はできません。 | 変更は1セクター/1人につき、600 スウェーデン/デンマーク/ノルウェー・クローネまたは65ユーロの手数料を請求されます。 アップグレードの場合、予約クラス運賃と上位クラス運賃との差額分が請求されます。出発地と目的地は変更できません。 | 同一運賃レベル内で予約変更が可能です。アップグレードの場合、予約クラス運賃と上位クラス運賃との差額分が請求されます。 | 追加料金なしで、予約変更が可能です | 追加料金なしで、予約変更が可能です |
払戻し | 旅行開始前は、支払い運賃から手数料を差し引いた金額、燃油サーチャージの全額が払戻されます。旅行開始後は、運賃と燃油サーチャージのいずれも払戻できません。 | 航空券および燃油サーチャージは払戻しいたしません。 | 航空券・燃油サーチャージは払戻しが可能です。一部使用済み航空券は、制限付きで払戻しを承ります。 | 航空券・燃油サーチャージは払戻しが可能です。 | 航空券・燃油サーチャージを払戻しいたします。 一部使用済み航空券は、制限付きで払戻しを承ります。 |
子供割引 | 2~11 才は、25% 割引。0~2才は、90%割引。税金、手数料は割引対象外です。 | 2~11 才は、25% 割引。0~2才は、90%割引。税金、手数料は割引対象外です。 | 2~11 才は、25% 割引。0~2才は、90%割引。税金、手数料は割引対象外です。 | 2~11 才は、25% 割引。0~2才は、90%割引。税金、手数料は割引対象外です。 | ー |
次に下の画面で、旅客者情報を入力します。ファーストネームに名前、ラストネームに姓をパスポート同じローマ字表記で入力します。マイレージプログラムがある場合は、種類と会員番号を入力します。電子メール、携帯電話番号を入力したら次に進みます。この電子メール宛に予約番号が届くので、間違えがないか確認してください。
トラベル・エクストラで座席指定や預け入れ荷物の追加ができます。事前の座席指定は有料(1100円/一人~)です。無料での座席指定は、搭乗前日のチェックインのときに可能です。預け入れ荷物はクリックすると無料の範囲を確認できるので、それで足りない場合は有料で追加することになります。
最後にクレジットカード情報を入力します。Master、VISA、JCBなど主要カードが使えます。私は日本のカード会社が発行したVISAカードで決済しましたが、問題なく完了しました。カードの本人認証(3Dセキュア)はありませんでした。カード情報を入力したら、機械でのチェックイン時に使うカードを選択します。最後に連絡先の住所を入力します。システムに問題がありストリートライン(市以降の住所)を入力しても、入力されていないという警告が表示されましたが、何回か入力し直しているうちに解決しました。日本語で入力して問題ないようです。
予約が完了すると下記のページになります。同様の内容がメールで送られてきますが、念のため予約参照番号はメモしておくと安心です。
スカンジナビア航空:SASのチェックイン
・オンラインチェックインが、出発22時間前(現地時間)から1時間前まで可能です。オンラインチェックイン時に、座席指定を無料で行うことができます。オンラインチェックインに関しては、下記のスカンジナビア航空:SAS公式サイトから手続きを行ってください。
・スカンジナビア航空のスマホアプリからもチェックインできます。アプリは下記のリンクからダウンロードできます。
iPhone/iPad用 ⇒ AppStoreでダウンロード
Android用 ⇒ Google Playでダウンロード
SAS公式アプリを使ったオンラインチェックインの方法について下記の記事で詳細に説明しています。参考にしてください。
アプリをインストールするのが面倒という場合は、ショートメッセージ(SMS)でもチェックインできます。登録した携帯番号宛にフライト出発22時間前にSMSが届くので、メッセージの搭乗手続き案内にYesと返信すればチェックインが完了します。詳細は下記の公式ページを参照してください。
・空港カウンターや自動チェックイン機でのチェックインも可能です。
・成田発コペンハーゲン行きはチェックインの締め切りが出発60分前です。出発の2時間前までに成田空港に到着しておくと安心です。
スカンジナビア航空 SASの搭乗レポート
拠点空港であるストックホルム空港(アーランダ空港)からコペンハーゲン空港(カストラップ空港)までスカンジナビア航空 SASに搭乗しましたので、その様子をレポートします。スウェーデンの首都ストックホルムからデンマークの首都コペンハーゲンまでは1時間10分の短いフライトです。
上でご紹介した方法で事前にオンラインチェックインをしており、預け入れ荷物もなかったのでストックホルム・アーランダ空港では直接入場ゲートに行きました。少し混んでいたので10分弱並びました。スマホでバーコードを提示してゲート入場する人は少なかったですが、問題なく入場できました。
アーランダ空港はSASの拠点空港ですのでたくさんのカウンターがあります。それでも荷物預け入れのカウンター(BAG DROP)は下の写真のように混雑していました。預け入れ荷物がある場合は、カウンターの反対に自動チェックイン機があるので、そこでバッグにつけるタグ(BAG TAG)を印刷してBAG DROPのカウンターに並びます。
SASは遅延が多いので心配していましたが、定刻どおりの搭乗でした。このフライトでは、手荷物の厳しい重量検査などはありませんでした。
機内です。ナショナル・フラッグキャリアだけあってLCCのような安っぽさはなく快適な座席でした。途中、ドリンクのサービスがありますが、ヨーロッパ圏内の短距離ルートではコーヒー・紅茶のみ無料です。
一時間ちょっとのフライトでしたので、あっという間にコペンハーゲン・カストラップ空港に到着しました。前方席の乗客はボーディング・ブリッジで降りましたが、後方座席だったので一度外に出ることになりました。
カストラップ空港の到着エリアです。このすぐ先に、コペンハーゲン中央駅行きなどの鉄道の乗り場があります。
心配していた遅延もありませんでしたし、搭乗時間が短かったためか、特に不満を感じることもなく快適なフライトでした。コーヒーと紅茶だけとはいえ、LCCと違って飲み物が無料だったのも良かったです。
スカンジナビア航空:SASが発着する空港アクセス(アーランダ空港、コペンハーゲン空港)
下記の記事では、スカンジナビア航空:SASが発着する空港(コペンハーゲン・カストロップ空港、ストックホルム・アーランダ空港、ヘルシンキ・ヴァンター空港、ノルウェー ベルゲン空港)から市内へのアクセスを詳しく紹介しています。
コペンハーゲン・カストロップ空港(Copenhagen Airport, Kastrup)
コペンハーゲン・カストロップ空港では、スカンジナビア航空:SASは国内線がターミナル1(T1)、国際線がターミナル2、3(T2、3)から離着陸します。
ストックホルム・アーランダ空港(Stockholm-Arlanda Airport)
ストックホルム・アーランダ空港では、スカンジナビア航空:SASは国内線がターミナル4(T4)、国際線がターミナル5(T5)から離着陸します。
ヘルシンキ・ヴァンター空港(Helsinki-Vantaa Airport)
ヘルシンキ・ヴァンター空港では、スカンジナビア航空:SASはターミナル1(T1)から離着陸します。
ベルゲン空港(Bergen Airport)
ノルウェーのベルゲン空港には、ターミナルが一つしかありません。
以上、北欧旅行に便利な航空会社スカンジナビア航空:SASの航空券予約、オンラインチェックイン、評判、口コミなどについて解説しました。なお、SASのライバルであるLCC ノルウェー・エアシャトル(Norwegian Air)については下記の記事で紹介しています。