ヴィヴァ・ヴィアジェンカード(Viva viagem card)はリスボンで地下鉄、バス、市電など公共の交通機関に乗る場合に必要な交通系のICカードです。24時間(一日券)などの乗り放題にも対応しており便利ですが、日本のICカードと使い方が違っていて混乱するので、使い方をわかりやすく解説します。
リスボンを観光する場合、公共交通機関の乗り放題に加えてジェロニモス修道院やベレンの塔の入場が無料になるリスボアカード(リスボンカード)も選択肢としてあります。どちらが良いかも説明していますので参考にしてください。
目次
ヴィヴァ・ヴィアジェンカードの基本情報
ヴィヴァ・ヴィアジェンカード(Viva viagem card)は、1回乗車券、24時間乗車券、郊外電車(CP)の乗車券と複数の用途に使えます。チャージ(Zapping)して繰り返し利用できるのですが、同じ種類の切符にしかチャージできません。別のタイプのチケットとして使いたい場合は、チャージした分をすべて使い切ってからの切り替えになります。
ヴィヴァ・ヴィアジェンカード or リスボアカード どちらがお得?
観光スポット入場無料がついたリスボアカードは24時間券が19€、ヴィヴァ・ヴィアジェンカードでバス・メトロ24時間券を購入すると6.3€です。世界遺産のジェロニモス修道院は入場料10€、ベレンの塔は入場料6€で、合計16€です。この2箇所の観光をするとリスボアカードのほうがお得になります。しかし、ジェロニモス修道院とベレンの塔はチケット購入のための行列に長時間並ぶ必要があり、リスボアカードを所持していても、この列に並んでチケットと引き換える必要があります。行列を回避したい場合は、事前にオンライン予約する必要があり、リスボアカードを使えません。よって、ヴィヴァ・ヴィアジェンカード+ジェロニモス修道院・ベレンの塔の事前オンライン予約というパタンも有効です。なお、2018年夏の繁忙期は、オンラインチケット予約が混雑で使えなくなっているという情報あり、ヴィヴァ・ヴィアジェンカード+ジェロニモス修道院・ベレンの塔のチケット現地購入、というパタンになります。また、他の観光スポットではあまり活用できないので、お勧めはリスボン滞在中の一日はリスボアカードを使って見所を廻り、他の日はヴィヴァ・ヴィアジェンカードやシントラ周遊パス(Bihete Train & Bus)を使うパタンも有効です。リスボアカードの料金、入場無料になる観光スポット、購入方法などを下記の記事で解説しています。参考にしてください。
また、ジェロニモス修道院・ベレンの塔の混雑回避方法など、攻略方法は下記の記事で解説しています。
以下の記事ではリスボンの人気観光スポット15選をご紹介しています。この記事を参考にしてどこを観光するか決めるのも良いかと思います。
ヴィヴァ・ヴィアジェンカードの料金
カードの購入に0.5€かかります。24時間券は乗り放題になるものによって料金が変わります。
◆バス/トラム/地下鉄1回券 1,45€
◆24時間券
バス/トラム/地下鉄(Carris/Metro) 6,30€
バス/トラム/地下鉄/フェリー(Carris/Metro/Transtejo) 9,35€
バス/トラム/地下鉄/郊外電車(Sintra, Cascais, Azambuja and Sado lines) 10,40€
◆チャージ(Zapping)
チャージ額: 3,00; 5,00; 10,00; 15,00; 20,00; 25,00; 30,00; 35,00; 40,00(€)
1回利用 1,31€(事前にチャージしてある場合)
2日券のようなものはないので24時間券を複数回買う形になります。バス/トラム/地下鉄を1回券はつど購入すると1,45€でチャージから引き落とす場合は1,31€になります。
ヴィヴァ・ヴィアジェンカードの購入方法、購入場所
地下鉄の券売機や下記の主要駅(下記)のチケットオフィスで購入することができます。
– Blue line: コレジオ・ミリタール駅(Colégio Militar)、リスボン動物園駅(Jardim Zoológico)
– Yellow line: マルケス・デ・ポンバル駅(Marquês de Pombal)、カンポ・グランデ駅(Campo Grande)
– Green line: バイシャ=シアード駅(Baixa-Chiado) 、 カイス・ド・ソドレ駅(Cais do Sodré)
– Red line: オリエンテ駅(Oriente) 、 リスボン空港駅(Aeroporto)
上記以外の駅では、駅の自動券売機で購入してください。
ヴィヴァ・ヴィアジェンカードの使い方
日本の交通系ICカードと同様に読み取り機にタッチして使います。
ヴィヴァ・ヴィアジェンカードの残金確認方法
チケットの自販機、または、チケット窓口で確認できます。
以上、リスボンで地下鉄、バス、市電に乗る際に必要になるヴィヴァ・ヴィアジェンカードについて買い方、料金、使い方などをご紹介しました。
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リスボンから日帰りでいける世界遺産シントラ、ヨーロッパ最西端ロカ岬へ個人で行く方法も紹介していますが、見所が散在しているため現地ツアー利用も便利だと思います。
ヴィヴァ・ヴィアジェンカードについて、お伺いしたいことがあります。
>チャージ(Zapping)して繰り返し利用できるのですが、同じ種類の切符にしかチャージできません。別のタイプのチケットとして使いたい場合は、チャージした分をすべて使い切ってからの切り替えになります。
この説明はよく見るのですが、1回乗車券で残額をぴったり使い切るのは難しいと思います。別のタイプのチケットとして使う場合は、事実上、もう一枚カードを購入する必要があるのかな…と思うのですがどうでしょう?
マンリーコ様
コメントありがとうございます。またお返事が遅くなりまして申し訳ありません。
ごめんなさい、現地で確認したのがコロナ前のことなので記憶がかなり曖昧になっていますが、
使い切る必要があるのは残額でなく、チャージした該当種類の切符の残数(何回分)だった気もします。
不確かなご回答で申し訳ありません!
ご回答ありがとうございました。
年末年始にポルトガルに行ってまいりました。
ヴィヴァ・ヴィアジェンカードも利用しましたが、(残額のある)1回乗車券を1日乗車券に切り替えて使う機会はありませんでした。現地でガイドさんにも聞いてみましたが、「そうですよねえ…」みたいな感じで、はっきりしたことはわかりませんでした。
リスボンの地下鉄で驚いたのは、駅員さんの姿をまったく見かけないことです。どこか見えないところで、監視(?)しているんだとは思いますが…。