ヨーロッパの代表的なLCC(格安航空会社)のライアンエアー(Ryanair)に搭乗する際の注意点(手荷物、預け入れ荷物のサイズ・重量制限、チェックイン、チケットの印刷)などご紹介します。また、ライアンエアーを利用する上で避けられない遅延、欠航に関して調べる方法もご紹介します。ライアンエアーは爆安の料金で有名ですが、ルールが厳しいことでも有名です。そのため、口コミなどの評判は最低です。ただ、口コミのほとんどは遅延や厳しいルールに関するものなので、うまく対処すれば格安に利用できる便利なLCCとなります。私も1,300円と格安でポルトガルのリスボン(Lisbon)からポルト(Porto)に飛びました。以下に紹介するルール・注意点を守ってライアンエアーをうまく使いこなしてください。
機内も普通でした。席も極端に狭いわけでなく、アテンドさんの対応も悪くありませんでした。
目次
ライアンエアー(Ryanair)利用時の注意点
2017年秋の2100便 大量欠航
遅延、欠航が多いことで有名なライアンエアーでしたが、2017年9、10月は2100便がキャンセルとなりました。計画されていた全便数が13万の約2%が欠航するという異常な状態です。この原因は、パイロットの多くが同時に長期休暇を取得したため、と発表されています。しかし、パイロットが大量に他の航空会社に移籍しているのが本当の原因との話もあります。いずれにしろ、10月以降も引き続きキャンセルが多く出る可能性もありますので利用する際は十分注意してください。
航空券の印刷、事前オンラインチェックインを忘れずに
ライアンエアーでは、事前のオンラインチェックインと航空券印刷が重要になります。オンラインチェックインは搭乗日時の7日前から2時間前まで可能です。有料の座席指定をしていると30日前から可能です。日本をライアンエアー搭乗日時の7日より前に出発する場合は、オンラインチェックインはできるにしても航空券の印刷に困ると思うので座席指定をするのがよさそうです。
⇒ライアンエアー(Ryanair) オンラインチェックイン
※最近URLが変更されたようです
チェックイン後、忘れずに航空券を印刷して持参しましょう。忘れて現地で受け取ると€15かかります。またオンラインチェックインをせずに空港でチェックインをすると€45かかります。せっかく安いチケットの価格が台無しになるので忘れずに。
主要空港・主要ターミナルでないことが多いので注意を
コストを抑えるため、ライアンエアーは主要空港・主要ターミナル以外を使うことが多いです。たとえば、ロンドンはヒースロー空港でなくスタンステッド空港かルートン空港になります。また、リスボン空港では、メインのターミナル1でなく、シャトルバスでの移動が必要なターミナル2になります。事前に良く調べておきましょう。また、主要ターミナルと比べると空港も簡素なので買い物や食事が十分にできない可能性もあります。
リスボン空港のターミナル2はLCC専用で、このように簡素です。
ビザチェック(VISA CHECK)を忘れずに
EU居住者以外は、チェックインカウンターでビザチェック(VISA CHECK)を受ける必要があります。プリントアウトした航空券とパスポートを提示しましょう。ビザチェックを忘れると搭乗できないようなので要注意です。ただし、私が搭乗したリスボン-ポルト便はポルトガルの国内線だったのでビザチェックは不要だといわれました。
遅延が多いので乗り継ぎは余裕を見て
LCCだから定時運航遵守率が悪いというわけではありませんが、Ryanairの遵守率は高いとは言えません。私の搭乗便は搭乗列ができたあと、直前に1時間遅れの連絡がありました。別の便は、5~6時間遅れでようやく搭乗が始まり、乗客が拍手で盛り上がっていました。Ryanairから他の便に乗り継ぐ場合は時間の余裕を見るか、そもそも乗り継がないことをお勧めします。
ライアンエアーの欠航率・遅延時間
上で説明したようにライアンエアーを利用する上で一番気をつける必要があるのは遅延・欠航です。ライアンエアーだからといって必ず遅延するわけではなく、遅延しやすい便、しにくい便があります。ここでは、ライアンエアーの遅延や欠航の実績を便ごとに調べる方法を紹介します。遅延時間・欠航率を確認できる便利なサービスがFlightstatsです。Flightstatsを使って欠航率、遅延時間を確認する方法を説明します。
まず下記のリンクをクリックしてFlightstatsにアクセスします。
下記の画面になりますので、By Flight(便名で調べる)を選び、Airline(航空会社名)にRyanairまたはくはFRを入力し、Flightに便番号(1882など)を入力します。日付は最近の日付で、搭乗予定のフライトと同じ曜日を指定すると良いです。運行しない曜日だとUnknown Flight(存在しないフライト)と表示されます。
下記のように指定日のフライト実績が表示されます。この日はDelayed 389 minutes、なんと6時間半ほど遅れて出発したことがかります。Flightstatsでは、直近の遅延、欠航に関して統計情報(On-time Performance)を見ることができるのですが、ライアンエアに関しては見られないことが多いようです。統計情報が見られれる場合は下の画面の赤枠の部分にOn-time Performanceのリンクが表示されます。しかし、前の画面に戻って日付を変更して再度検索すれば、他の日の運行状況も確認できるので傾向を把握できます。
以上、説明した方法でライアンエアーの遅延、欠航の傾向を把握した上で選ぶことをお勧めします。
ライアンエアーの重量制限・預け入れ荷物の料金
通常料金で大きさ55 x 40 x 20 cm、重さ10 kgの手荷物までは持ち込むことができます。重さ10kgはLCCとしては比較的ゆるい規制です。預け入れ荷物は、オンラインで事前手続きする安く、空港で手続きすると高くなります。
オンラインの場合、15Kgまでが、20Kgだと追加で£5 – £10かかります。空港での手続きだと15Kgまでが、20Kgだと追加で£10になります。
15Kgまで | 20Kgまで | |
---|---|---|
事前オンライン登録 | £10~40 | 追加で£5 ~10 |
空港で手続き | £25~50 | 追加で£10 |
手荷物(ハンドキャリー)として持ち込める荷物のサイズが小さいです。このサイズにおさまるスーツケース(バックパック)でお勧めなのが H55 x W40 x D20 cmとジャストサイズのcabin zero(キャビンゼロ)です。預け入れ荷物の料金加算を避けたい場合は、下記記事を参考にしてください。
参考)ライアンエアー搭乗記
1,300円という格安運賃でポルトガルのリスボン(Lisbon)からポルト(Porto)に飛びました。そのときの搭乗の様子を下記の記事でご紹介しています。ライアンエアーの搭乗の参考にしてください。
参考)ライアンエアー公式サイト
以上、ライアンエアについてご紹介しました。口コミによる評判は最低で利用を躊躇することもありますが、ご紹介した攻略ノウハウをうまく活用してください。