コペンハーゲン(Copenhagen)の鉄道(エストー)、地下鉄、バスなど公共交通機関のチケットCityPass(シティーパス)について説明します。コペンハーゲンの公共交通機関の切符は1回券、24時間券、回数券、何種類かあり、どれを購入するか悩むところです。しかし、観光客にとって使い勝手のよい切符は決まっています。次の4パタンで購入する切符が決まります。
1:美術館、博物館、城などを観光する -> コペンハーゲンカード(Copenhagen Card)
2:美術館、博物館、城などは多く観光しない -> シティパス(City pass)
3:公共交通機関でほとんど移動しない -> シングルチケット
4:その他
この記事では、パタンごとにお勧めのチケットを紹介します。シティパス(City pass)に関しては料金、自動券売機での購入方法、現地での使い方などを詳しく紹介します。
目次
1:美術館、博物館、城などをたくさん観光 ⇒ コペンハーゲンカード
チボリ公園、ローゼンボー離宮、クリスチャンスボー城、ロスキレ大聖堂、クロンボー城や美術館・博物館を観光される方は、観光スポットが入場料無料、かつ近郊の公共交通機関が乗り放題になるコペンハーゲンカード(Copenhagen Card)がお勧めです。1日券(24時間)が379 DKK(約5,900円)とお安くはないですが、入場料が高いので元はすぐに取れます。世界遺産のクロンボー城やロスキレ大聖堂の入場料や移動のための電車も無料になります。
コペンハーゲンカードの購入方法、料金などの詳細は下記記事を参照してください。
2:美術館、博物館、城などはたくさん観光しない ⇒ City Pass
コペンハーゲンの公共交通機関はZoneで料金が変わりますが、観光客が訪問する場所はZone1-4に集中しています。このZone1-4が乗り放題になるお得な切符がシティパス(City pass)です。城や美術館など入場料のかかるスポットの観光はしない方にはこちらがお勧めです。1日券(24時間有効)と3日券(72時間有効)があります。コペンハーゲン空港はZone4なので、空港とコペンハーゲン中心部の往復にも利用できます。
コペンハーゲン公共交通機関のZone
コペンハーゲン公共交通機関のZoneは下記の通りです。クリックすると拡大します。
なお、コペンハーゲンの主要観光スポットの入場料は下記の記事で解説しています。
コペンハーゲン シティパス(City pass)の料金
・1日券(24 hours) 80 DKK(約1,500円)
・2日券(48 hours) 150 DKK(約2,700円)
・3日券(72 hours) 200 DKK(約3,600円)
・5日券(120 hours) 300 DKK(約5,400円)
※2018年7月現在
15歳以下は子供料金です。
コペンハーゲン シティパス(City pass)の買い方
駅にある自動券売機で購入することができます。またコペンハーゲン空港やコペンハーゲン中央駅の切符売り場でも購入できます。コペンハーゲンカードより入手が楽です。コペンハーゲン空港で購入する場合は、ターミナル3に到着して出口から20mほど少し先に進むとデンマーク国鉄DSBのチケット窓口と自動券売機がならんだエリアがあります。
コペンハーゲン中央駅で購入するときは構内のいたるところに下の写真の自動券売機が並んでいますので、こちらで購入できます。
以下、自動券売機でシティパスを購入する方法を説明します。
最初に表示をわかりやすくするため、画面右下のEnglishボタンをタッチしましょう。
表示が英語に切り替わります。City Pass(シティパス)は観光客向け切符ですのでTourist ticketsをタッチします。通常の切符購入時はTicketをタッチします。
下の注意書きが表示されます。シティパスは購入した時から24時間または72時間できるという内容です。
24hours(24時間有効)または72hours(72時間:3日間)から選択します。左側がAdult(大人)で、右側がChild(子供)です。切符の選択が完了したら、画面右上の買い物カゴのボタンをタッチします。選択が終わったら画面右下のAdd to basket(切符を買い物カゴに入れる)をタッチします。
支払い待ちの画面になります。VISA/MASTERのクレジットカードやデンマーククローネのコイン、お札が使えます。コペンハーゲン空港の自動券売機はお札が使えましたが、コペンハーゲン中央駅の自動券売機は使えないものもありました。
クレジットカードは券売機の右側についている下の読み取り装置に挿入します。
コペンハーゲン シティパス(City pass)の使い方
自動券売機では下の写真のようなシティパス(City pass)を購入できます。
以前は利用開始時に打刻機で開始時間を印字する必要があったようですが、現在は打刻は不要で購入時間から24時間/72時間有効です。チケット購入時に最初から有効期間が表示されています。上のチケットのGyldig tilのところです。電車、バス、地下鉄利用時に持参しておいて必要に応じて見せれば良いです。
下記のような打刻機が駅のホームなどにありますが、下の黄色の機械には切符が差し込めません。
シティパス(City pass)の公式サイト
⇒コペンハーゲン シティパス(City pass)の公式サイト(英語)
3:公共交通機関でほとんど移動しない ⇒ シングルチケット
公共交通機関を使うのはコペンハーゲン空港との往復などに限られる場合は、シングルチケットが適しています。最小単位は2つのZoneの移動で24DKKになります。Zoneの移動が1つ増えるたびに12DKKが加算されます。
シングルチケットのZoneを調べる
移動したい区間のZoneを調べるには、Journey Plannerが便利です。
⇒Journey Plannerを開く(英語)
From(出発地)とTo(到着地)を入力して、Find journeyをクリックします。経路の一覧が表示されたらTARIFFS & TICKETSの部分をクリックします。下記の画面のようにZoneと料金を確認できます。
シングルチケットは駅の自動券売機やコペンハーゲン空港やコペンハーゲン中央駅の切符売り場で購入できます。
4:その他のチケット
その他、全Zoneが24時間乗り放題になる24時間チケット(24-timers billetten) 130 DKK(約2,150円)や、各Zoneを10回乗れる回数券(Klippekort)、各Zoneが7日間乗り放題になるFlexCardもあります。
しかし、Zone1~4のコペンハーゲン中心部の移動であればシティパスのほうがお得です。また、世界遺産のクロンボー城(Zone5)やロスキレ大聖堂(Zone8)に行くのであれば、入場料も払うことになるのでコペンハーゲンカードのほうがお得になります。ですので、これらのチケットが最適になる場合は、ホテルがコペンハーゲン郊外にあって長期滞在する場合などに限られるでしょう。
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シティパスについて教えてください。
画面右下のAdd to basket(切符を買い物カゴに入れる)をタッチします。
のところの画面ですが、
Zone1-99 24hours Adult 130.00は、何でしょうか。
またシティパスに使えるのは交通機関のみでしょうか。
よろしくお願いいたします。
chelsea様
コメントありがとうございます。
「Zone1-99 24hours Adult 130.00」は、
記事の「4:その他のチケット」のところで説明した
24-timers billetten(別名DSB 24-hour ticket)に対応すると思います。
このチケットは、コペンハーゲン中心部(Zone1-4)だけでなく、
1-99の全ゾーンが24時間乗り放題になります。
利用範囲はかなり広いですが、その分シティパスより値段が高くなっています。
> またシティパスに使えるのは交通機関のみでしょうか。
はい、そうです。